お局上司から逃れて、アットホームな不動産会社へ。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 人材紹介会社
- 職種
- 営業職
- 従業員規模
- 10人程度
- 年収
- 240万円
転職後
- 職業
- 不動産会社
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 12人
- 年収
- 260万円
目次
ぽぽむさんの転職ストーリー
1これまでの私
仕事よりも趣味を重視した就職活動。
旧帝大と呼ばれる大学の経済学部を卒業して、入社した会社での出来事です。
働いていた会社は地元の人材紹介を営むベンチャー企業で、学生時代のアルバイト期間も含めて約3年間、営業と営業事務の仕事をしていました。
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私は高校生のころから友だちとバンドを組んでいまして。
入社を決めたのも、大学院に進んだ友だちと、引き続きバンド活動を続けたかったからです。
支社を持っていない会社でしたので、引っ越しや転勤がないのが決め手でした。
当時は社会人として働くよりも、本気で音楽に取り組むことのほうが優先順位が高かったんです。
ですので、アルバイトの頃からハードな職場だとは気づいていたのですが、一刻も早く就活を終わらせたかったので妥協してしまいました。
2転職のきっかけ
お局上司にいびられ、転職を決意。
転職を決意した理由は、勤務時間の長さとパワハラです。
土日祝日は完全に休みだと聞いていたのに、入社後すぐに営業用の携帯電話を持たされ、
- 上司
-
「休みだろうが、かかってきたら必ず折り返すこと!」
と言われました。
実際、土日も関係なくいつでも電話が入ってきて、折り返さなかった日の翌日は死ぬほど怒られました。
平均して毎日4時間は残業しましたが、残業代が支払われたことは一度もありません。
しかも社長と私の上司が不倫していまして……。
それが理由か、上司の態度も日に日に大きくなり、細かな雑用をすべて私たち部下に丸投げするようになっていきました。
当時は精神的にもかなり参っていましたね。
──そしてある日、転職を決意する出来事が起こったんです。
その日は社員旅行だったのですが、社長と上司がそろってインフルエンザにかかりました。
にもかかわらず、上司は旅行に出てきたんです!
私は無理やり同室に泊められ。案の定病気をもらってしまい……次の日は高熱でお休みをいただきました。
そして次の出勤の日、上司が私のもとにやってきて、
- 上司
-
「どうして昨日休んだの?」
と、高熱で出勤しなかったことを1時間にわたって怒鳴られたのです。
そのできごとがきっかけで、私は「転職しよう!」と決意しました。
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3転職活動中
「一人前の社会人」と認められるかの不安。
私の前にも転職していった先輩がいたのですが。
その方は「転職したい」と伝えた日から、上司にしつこく嫌がらせをされ、体調を崩して去っていきました。
そんな光景を見ていたので、私は会社の誰にも告げずに転職活動を始めました。
私は当時の会社でしか社会人経験がありません。
周りの上司たちはお世辞にも尊敬できる人たちではなかったので、そんな場所で働いていた私が、はたして一人前の社会人として面接で認めてもらえるのかが不安でした。
懇意にしていただいている取引先会社の方には転職活動のことを知らせていたのですが、私が弱気になっていたときには、
- 取引先会社
-
「大丈夫!大丈夫!」
と励ましていただきました。
どんな根拠で大丈夫なのか全くわかりませんでしたが、そんなポジティブさを受けたおかげもあってか、何とかくじけずに転職活動を続けることができました。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
苦労して転職活動を続けた結果、不動産会社の事務職として内定をいただきました。
主な業務は、営業の方が外出している間の留守番のようなもので、仕事のない間は結構のんびり過ごしてしまっています。
戻ってきた営業さんがたまにお菓子を貰って帰ってきてくれたりもします。こんな会社はなかなかないんじゃないかな、と思います。
前職の上司のような、いわゆるお局様ポジションの方もいたりはするのですが、部署も違いますのでめったに顔を合わせることはありません。
転職してからかれこれ3年目になりますが、本当に楽な…、いえ、恵まれた職場環境に出会えたと思います。
社長に内定をくださった理由をお聞きすると、
- 社長
-
「〇〇(私の名前)さんの前職の職場環境を聞いて、かわいそうだからウチで助けてあげたいと思った」
と言ってくださりました。
こんな会社には二度と巡り合えないと思うので、せめてもの恩返しとしていつも全力・全速力で仕事を処理しようと心がけています。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
前職では、携帯の電波が届かない場所や、たまにある休日に友だちと会っている時間以外は心が休まりませんでした。
時間はあっという間に過ぎていくのに、仕事は増え続ける……。
まるで賽の河原で小石を積んでは吹き飛ばされているような毎日を過ごしていました。
けれど転職を通じて「会社によっては優しい人もたくさんいる」ということを知りました。
前職の会社でも、中には私のことを心配してくれている社員がいたり、取引先会社の人たちに支えられて満足のいく転職ができました。
そしてなにより、
- 私
-
(世の中には定時に帰れる会社もあるんだ!)
と、社会は悪いことばかりではないと知ることができたのも、大きな意義があったと思います。
どうせなら転職前に失業保険をもらっとけばよかったかな、と思うこともありますが、モタモタしていたら今の会社には出会えなかったと思うので、後悔はしていません。
◇ ◇ ◇
今後取り組んでいきたいのは、宅地建物取引士の資格を取ることです。
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せっかく不動産会社に転職して、空き時間もたくさんあるので、会社の役に立つ資格を持って恩返しができればいいなと思っています。
また、転職当時の疲れ切っていた心も体もすっかり元気になって、楽しく毎日を過ごせるようになりました。
いつか自分の趣味ややりたいことにもっと近づける職種に出会えたら、仕事の時間もプライベートの過ごし方もすべて含め、毎日をもっと充実させられる働き方ができたらいいなと考えています。
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