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図書館司書の「絵本の読み聞かせ」の仕事から、スーパーのレジに転職した私|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
図書館の司書(臨時)
職種
本の貸し出し・整理・読み聞かせ等
従業員規模
10人
年収
160万円

転職後

AFTER
職業
スーパーマーケット
職種
レジ業務
従業員規模
30人
年収
120万円

目次

なお子さんの転職ストーリー

1これまでの私

当時の私は、典型的な落ちこぼれ人種で。

家族構成は、両親と長女・長男。そして、その長女にあたるのが私。

でも、「長女の割にしっかりしていないよね」って言われることが多くて。

仕事でも、働いてもすぐに辞めて、の繰り返し。

一体、なんでこうなっちゃったんだろう──って悩む日も少なくなかったです。

働くことに何を求めていたのかって?
…きっと、そのときは「やりがい」だったかな。でも、今は難しいかなって思う。
なんていうか、そういうのを求めるのって、ある意味「贅沢」なんじゃないかなって思うし。

でも、前職の「図書館の臨時司書」を求人募集を見たときに、そしてそこでの仕事の一つに「子供たちへの絵本の読み聞かせ」があることを知って、

(ここでだったら、やりがいを持って働けそう…!)

そう思ったんです。

そして、無事採用され(当時は「奇跡!」と思ったけど、きっと応募者が私一人だったんだと思う)、ようやく私も人並みに思いを持って働ける職に就ける──そう思いました。

心機一転、新たな気持ちで頑張るぞ──って。

意気込んでましたね、当時の私(笑)。

2転職のきっかけ

結局、図書館司書の仕事は1年経たずに、「リストラ」。

正直、上司に部屋に呼ばれた時は、薄々そうではないかと思ってた。

でも、実際に言われたら、やっぱりショックで。

(結局、またこうなるのか)

──と思って。
そう、以前もこういうこと、あったんです。

だからもう、「悔しい」という気持ちよりも、とにかく心が挫けました。

だって、(どこに行っても私は受け入れて貰えないんだ)って、強く感じてしまったから。
私と同じ立場に立ったら、きっと誰だってそう思うでしょ?

…でも、同じ立場じゃなきゃ、きっと絶対わかってくれないし、わかってほしくないかも。
こんな惨めな気持ち。

その場では泣くまいと思っていたけど、我慢ができずに涙を零してしまって。…それだけは悔しかった。

ただね、少しホッとした部分もあって。

そもそも私、「子供たちへの絵本の読み聞かせ」が全然向いてなかったんです。

自分ではあんまりわかってなかったんだけど、声が低くて篭ってるみたいなのね。
だから、たまに「よく聞こえない」って言われることがあって。

職員の方からも「話し方を、すこし練習してきたら」という指摘を受けるようにもなって、──大分、悩みました。

そのうち、人前で話すことが段々怖くなってきて。

読み聞かせ中に声が震えて中断するといったハプニングも何度も起こしました。

そんな状況だったので、退職勧告されたのは仕様のないことだったのかもしれません。

悲しかったけれど、どこかで「あの向いていない仕事から解放される」とホッとする自分もいて。

でも、だからと言って「さあ、次行ってみよう!」という気には全然なれなかったですね。

数か月間、私は職もなく部屋で何をするでもなく、まさに「引きこもり」してました。

3転職中

転職活動をなかなかする気になれなくて、ぐずぐずしていた日々。

完全ダメ人間になった私に、父がまた厳しくて。

そんな父を避けようと、私は余計部屋に引きこもって。

母は私を庇ってくれてたんだけど、そうすると父は母に当たりが強くなっていって、段々家族の雰囲気も暗くなり、そんなネガティブ・スパイラルの中心に、私がいました。──しかも、そんな状況を数か月間も。

ちょうどその時に、学生の頃の先輩から

先輩

「久しぶり、元気にしてる?この前、仕事辞めちゃってさー」

という連絡が来て。

それ、私もだから!」って感じで(笑)、ようやくこれまでの苦しみを分かち合える相手が見つかって、とっても嬉しかったです。

それで、先輩と仕事のこと沢山話して、慰め合って──。先輩の仕事をやめた理由は「仕事の人間関係」であり、私とはちょっと違ったけれど、それでも私の気持ちをすごく分かってくれて、親身になって話を聞いてくれました。

全部吐き出して、ようやく私は転職をする気になれました。

転職活動についても先輩から色々教えてもらって、リクナビNEXTなどの転職サービスを活用しました。

とにかく、たくさん応募しました。
応募するかどうかの線引きは、「ここだったら、自分も活躍できそう」と思えるかどうか。
気持ちは少しずつ上向いてきていたので、積極的に応募することができました。

そして、それから2ヶ月ほど経って、スーパーマーケットの職場から内定をもらうことが出来ました。

4転職後

新しい仕事は、スーパーのレジ業務。

仕事を再開してからは、大分気持ちも安定してきていて。

ようやく、私も人並みにちゃんと働けるんだ」っていう気持ちですね。

給料は大分下がってしまいましたが、以前の「読み聞かせ」のような、どうしても自分に向いてないような仕事はありませんし。

少し大げさかもしれないけど、今の仕事は私のことを「受け入れてくれている」っていう感じがします。

それに人間関係もとても良好で、いろんな世代の人と仲良くおしゃべりしながら楽しく仕事が出来るのも、嬉しかったですね。

でも、今はまだ転職して数か月なんで。
これからですね、もっと頑張らないと。

5その後、どうなったか。

転職して、今思うこと。そして、これから目指していきたいことは。

転職して今思うこと、ですか?

うーん、なんだろ。

明日訊かれたらまた別のこと言ってそうだけど(笑)、多分ね、仕事は「やりがい」や「給料」ではないんじゃないかなって。

あ、これは私の考えだけど。──仕事は、それよりも「自分に合っているかどうか」だと思うんですよね。

自分に合っていれば、それだけ周囲に役立てられて、感謝してもらえるじゃないですか。

私はそれだけで充分で、でもそれってとても大切なんだろうなって。

もちろん、これから成長していければ「自分に合っているもの」はもっと広がっていけるだろうし、そうしたら、きっと私ができる新しいことも出てくるかもしれない。

──いえ、「出てくるかもしれない」じゃない。「見つけていく」んです。

そんな気持ちで、頑張っていきたいですね。

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