転職体験談:建設会社人事から、ITベンチャー営業職に「シュッ」と転職!
転職前
- 職業
- 建設会社
- 職種
- 人事
- 従業員規模
- 2,001~5,000名
- 年収
転職後
- 職業
- システムベンダー
- 職種
- 法人営業
- 従業員規模
- 2,001~5,000名
- 年収
- 前職から150万UP
目次
ジョー・ヒガシさんの転職ストーリー
1これまでの私
建設会社の人事部採用係で、4年間働いて。
僕が新卒で入社したのは、今から約6年前です。
ちょうど2011年のリーマンショックの時期で、就活は、結構きびしかったですね。
内定を貰って入社した先は、建設会社の人事部。
そこで約4年間、主に、採用系を担う仕事をしていました。
何年か経って仕事も慣れてくると、色々な業務を任せてもらうようになって、「活躍してるな」って実感もありました。
同期と比べても、やっている仕事の内容とか、それなりにいい感じかな、と。
一言で言うと、調子に乗ってました。
今思えば、まあ、勘違いだったんですけどね。
一方で、会社に対しての不満が溜まってきていて。
「こうしたほうが正しい」と思うのに、上の人は分からない。トップダウンが多くて、例えば採用の方針だったり。
フロントに立って業務する僕からすると、「いやそうじゃないでしょ」と思うことも多くて。
でも、上司は上司で、僕がそのことで相談しても
- 上司
-
「いや、そこは我慢しろ」
という反応しか返ってこなくて。
部署も4人しかいなかったこともあり、そういった不満を聞いてくれる人も少なくて、反発心が段々と強まっていました。
仕事もそれなりに忙しかったですね。
残業も結構あって、会社を出るのは常に22時か23時くらい。
でもまあ、「そんなものかな、」と思っていました。
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2転職のきっかけ
何か言えば「言ったとおりにやれ」で、何かやれば「そうじゃない」
転職しようと思ったきっかけですか?
当時会社では、ジョブローテーション制度があって、ちょうど僕も異動のタイミングにさしかかっていました。
- 私
-
(異動しても、今の状態のくりかえしだろうな…)
と思ったのが、一番のきっかけですね。
あと、新しく60歳手前の担当役員の方が配属されてきたんですが、その人の口出しがすごく多くて。
とにかく、「俺の言った通りやれ」というスタイルで、何か新しい提案を持ってきても「そうじゃない」ばっかりで。取り付く島もない。
他の先輩に相談しても、
- 上司
-
「まあ、あと2~3年の辛抱だから」
といった反応しか返ってこなくて。でも、僕は2~3年も待ってられるか!と思って、それで色々フラストレーションも溜まってきたこともあって、結果「もう辞めよう」と、転職を決断することになりました。
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3転職中
ぼんやりとした理由でIT系の会社に惹かれて。
転職は、これといった活動は殆どしませんでした。
転職は、たまたま「いいな」と思っていたIT系の会社で、中途社員の募集をしているのをHPで観て、応募して、そこで決まりました。
どこで「いいな」と思ったのかというと、それまで人事の仕事をしている中で、たまにその会社の、人事面での取り組みがメディアとかで紹介されていて。
あとは、それまで僕のいた会社は建設系だったんですが、その業界ってなんというか、泥臭いイメージがありますよね。
もちろん、そういう人たちもカッコいいんですけど…、──僕は、もうちょっとシュッとしたところで働きたいなって 笑
応募したIT系の会社では、説明会も開かれていました。
そこで説明に壇上に上がる人たちも、30代半ばの人たちばかりで、しかもみんなしっかり成果を出していて。
「ああ、前職とは違うな」と思いました。前職では年配の役員の人たち以外は皆、「上の言うことをしっかり聞いて…」みたいな感じでしたからね。
説明会には、僕と同じような応募者も沢山参加していました。
- 私
-
(この大人数の中で、選考を通ったらかっこいいかな)
とか思ったりしてて。
──で、結局は受かったんですよね。
嬉しかったですね。ラッキーだったと思いました。…この時まで、は。
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4転職後
ベンチャー企業の営業。ドライな風土と、ハードなタスク。
仕事は未経験ながら法人営業でした。一言で言うと、「きつかった」です。
何がきついって、「こういうやり方でやりなさい」の要求レベルがすごいことになってて。
営業業務のそれこそ一つ一つにルールがあるんです。例えば、商談の際に議事録を取りますよね。それに対して「一言一句全部書くこと」が義務付けられてたり。
あと、商品のマニュアルを覚えて、試験管との一対一の試験をパスしないと、営業として一人立ちさせてもらえないルールもありました。
で、そのマニュアルというのがA4用紙で100枚くらいのボリューム。それを「一語も残さず、全部覚えなさい」と。
現場に出ても、大変でした。なにせ、商談に行ったら行ったで「話した内容は全部議事録に残して、提出しなさい」ですから。
あと、営業マンはそれぞれアタックリスト(営業の候補として企業名や連絡先などを記載したリスト)を貰い、そこに営業をかけていくんですが、大抵の営業先は過去に先輩たちがすでにアタックしてるんですよね。
だから、僕たち新人はまず先輩たちにヒアリングするんです。「この企業様は、どんな感じでしたか」みたいな。ですが、先輩たちはみんな冷たい反応で。
- 先輩
-
「あ、その企業に営業行くんだ?…多分、無理じゃね?」
なんて言われただけで、ヒアリングが終わることもありました。
本当に、前の会社とは真逆でしたね。人としての接し方が、本当にドライで。
そこで初めて、「…前の建設会社では、皆厳しかったけど、愛は感じられたな…」ということに気づいて。
例えば、すごく怖い人に何かお願いするときも、「結局は助けてくれるんだろうな」っていう信頼感はあった。
でも今は、その信頼感はない。
そんなこんなのプレッシャーやら不満やらで、
- 私
-
このままいても、何も良い方向には進まないんじゃないか
と思うようになり、転職してから僅か半年で、また退職することを決めました。
「前職に残っていたほうが良かった」とは感じません。
ただ、「失敗したな」とは思いますね。
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5その後、どうなったか。
1社目、2社目の経験を得たからこそ。
転職して、振り返って思うことは、
1社目、2社目とで「両極の会社」の経験をすることができた、ということですね。
1社目の建設会社は、まさに日本企業のトラディショナルな感じで。
かたや、2社目のIT系の会社は、「勢いあるベンチャー」企業。
本当に対極的でした。まあ、僕はどっちも適合しなかったんですけどね。
そして、友人の紹介で入社した3社目の、今在籍中の会社は、そんな「適合できなかった人たち」の集まりみたいな感じです 笑
◇ ◇ ◇
「また転職に失敗したのか」って?
──いえいえ、その逆です。
代表である上司は、とても頭が切れて、「自分の知らなかった世界」を知っている方。一緒に仕事をしていて、いつもすごく刺激を受けています。
そして、今僕は売上を出していくためのサイクルを回していく「事業運営」としても任せてもらえていて。
忙しいですが、楽しいですし、やりがいはすごくありますね。
「ここで本気で頑張ったら、自分の社会人人生として、胸を張れる」と思える──そんな会社です。
また、そういう風に思えるようになったのは、1社目、2社目と経験して、結果色々知れたからだと思います。
転職して、やっぱり感じられる世界は広がりましたし。
また、「ここで成し遂げよう」というある種の覚悟もできました。
そう思うと、これまでのロードマップは、決して間違っていたわけではなかったんじゃないかな、って。
──そう思いますね。