Webマーケターにおすすめの転職エージェントは?未経験からの目指し方・仕事内容・必要なスキル
[最終更新日]2024/09/16
Webマーケター・Webマーケティングの仕事に就きたいと考えている人は多いでしょう。
Webサービスの活性化・収益化をしていくうえでWebマーケターは無くてはならい存在であり、Webマーケターを求める企業は年々増加しています。
これまでWebサービスに携わった人でしたらWebマーケターへのキャリアパスは充分に考えられますが、一方で求められる知識・スキルも多く、事前の準備は欠かせません。
目次
1)Webマーケターにおすすめの転職エージェント
サービス名 | ワークポート | ギークリー(Geekly) | Green | マイナビエージェント | BeCreator(ビークリエイター) | doda | リクルートエージェント | ビズリーチ | リクルートダイレクトスカウト |
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特徴 |
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Webマーケターの 公開求人数 | 約1700件 | 約1200件 | 約1,000件 | 約700件 | 約100件 | 約4,000件 | 約3,500件 | 約2,300件 | 約4,500件 |
得意領域 | ◎Web業界 | ◎Web業界 | ◎スタートアップ | ◎テレワーク | ◎クリエイター職 | ◎地方企業 | ◎大手企業 | ◎ハイクラス | ◎ハイクラス |
対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 東京 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
おすすめの人 |
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登録先サイト |
表内の求人数は2024年9月時点のものです。
ワークポート
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「対面でのきめ細やかなサポート」と「転職決定率の高さ」が強み。未経験可の求人も多く、「新しい領域にチャレンジしたい!」という人におすすめです。
ワークポートは、国内に52の拠点を持つ運営20年の大手転職エージェントです。
ほぼ全ての業種・職種の求人に対応した大手エージェントのなかでもとりわけ拠点数が多く、対面でのきめ細やかなサポートができるのがワークポートの強みです。
同サービスの活用メリットとして挙げられるのが、「転職決定率の高さ」です。
元々IT・Web業界に特化したエージェントだったこともあり、Webマーケター関連の求人も全国で豊富に取り揃えています。
サービスを利用した人たちの評判・口コミからは「求人紹介から企業との交渉まで積極的に動いてくれた」「企業とのミスマッチを最小限に抑えようと働きかけてくれた」といった感想が目立ちます。
ワークポートの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 全都道府県 |
Webマーケター公開求人数 | 約1.700件(2024年9月現在) |
ワークポートの積極的な提案を最大限活用するには、初回面談時に希望する職種・働き方をしっかり伝えることです。事前にキャリアの棚卸しをしておくとスムーズでしょう。
ギークリー(Geekly)
ギークリーはIT・Web・ゲーム業界への転職支援に強い転職エージェント。各職種別に専門コンサルタントが在籍しており、目指す領域の最新トレンドをキャッチしながらの転職活動が実現できます。
ギークリーは、IT・Web・ゲーム業界に特化して転職支援をおこなう転職エージェントです。
同サービスの主な特徴は、担当エージェントから積極的な求人提案が期待できること(提案可能な求人数は平均一人当たり56件※)、そして書類選考サポートが充実している(※選考通過率が2.8倍までアップ※ )ことです。
※ 公式サイトより抜粋(2024年9月時点)
取り扱う求人はIT・Web・ゲーム業界がメインです。Web3.0やxR、X-Techなどのトレンド技術の案件が多く見られ、Webマーケターとして多くを学べる職場を検討できるはずです。
担当となるコンサルタントは、最低でもIT業界で3年以上のコンサルティング経験を持っています。
また、サポートの際は細分化された職種別に担当が付きますので、目指す領域のトレンドや転職事例を知りつつの活動ができるはずです。
ギークリーの評判と使い方
ギークリーの評判には、スピーディーなサポートについての意見が多く見られました。
求人紹介やレスポンスが早く、短期間で転職できたケースが多いようです。
一方で、紹介される求人が希望にマッチしないという意見も見られます。
条件に合致しない求人が送られることもあるようです。
また、スピーディーなサポートにより、担当者から高頻度で求人紹介を受けることが予想されます。
条件に合わない求人が多く送られるようであれば、担当者と条件のすり合わせをしておくとよいでしょう。
Geekly(ギークリー)の特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京 |
Webマーケターの公開求人数 | 約1,400件(2024年9月現在) |
とくに多いエンジニア職種 | プログラマー、SE、PL・PM、その他トレンド性の高い分野(エンタメ、ディープテック、SaaSなど) |
Green
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都市部のIT・Web企業の求人が非常に豊富な転職サイト。企業からのスカウト・オファーも多いため、転職の選択肢を広げたい人はぜひ登録しておきたいサービスです。
転職サイトGreenは、とくに東京はじめ都市部のIT・Web系企業の求人が豊富です。
採用意欲の高い新興ベンチャー企業の取り扱いが多く、これまでの経験を活かしたキャリアアップ転職も異業種からのチャレンジ転職も可能です。
同サービスのユニークな点は、企業からのスカウト・オファーが活性していること、気になった企業に対して「カジュアル面談」を申し込めることです。
実際、Green経由で転職先を決めた人のおよそ6割が、「スカウト経由の応募」であったといいます。
カジュアル面談は、選考とは関わりなく企業担当から情報集めができます。実際に話して意気投合することになれば、そこから選考にも進めるわけです。
Webマーケターの求人も常時豊富に取り揃えています。他職種からのジョブチェンジを目指している人はとくに、Greenへの登録がおすすめです。
Greenの評判と使い方
Green(グリーン)の評判には、スカウト品質に関する口コミが見られます。
レジュメを見た企業から積極的にスカウトが届き、カジュアル面談へと進めたケースが多いようです。
一方、スカウトやカジュアル面談を受けたにもかかわらず、面談で落とされたという意見もありました。
スカウトや面談が好印象であっても、必ずしも内定に結びつくとは限らない点に注意が必要です。
ただし、多くの評判に見られるように、レジュメの内容によってスカウトの量は増える傾向にあります。
スカウトを多くもらい選考を有利に進めるためにも、レジュメは丁寧に記入しておきましょう。
Greenの特徴
Greenの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
Webマーケターの求人数 | 約1,000件(2024年9月現在) |
Greenで企業から良質なスカウトをゲットする際は、登録時に記入するレジュメを充実させることが重要です。「アピールできる経歴が思いつかない」という人は事前に事前にキャリアの棚卸しをしておくとよいでしょう。
マイナビエージェント
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書類作成、面接準備のサポートの手厚さが特徴。とくに「はじめての転職で、不安…」という人におすすめです。
マイナビエージェントは専門知識を持つキャリアアドバイザーが一人ひとりの転職者に対して丁寧に向きあい、きめ細かなサポートをしてくれることで知られる転職エージェントです。
とくに20代〜30代前半の転職サポートを得意としており、志望動機のブラッシュアップや面接指導を的確に行ってくれます。
サポート対応地域は全国で、地域ごとに専門のアドバイザーが対応しています。
マイナビエージェントの評判とおすすめの使い方
マイナビエージェントの評判には、「丁寧なサポート」「親身な対応」など、ポジティブな意見が多く見受けられます。
2023年・2024年のオリコン顧客満足度調査「転職エージェント部門」で2年連続No.1を獲得した実績もあり、書類添削や面接対策といったサポートの手厚さに定評があります。
一方、「担当者によって品質が変わる」という口コミもありました。
丁寧なサポートが特徴のマイナビエージェントですが、サービスの品質は担当者によって違いがあるようです。
利用する場合は担当者の品質や相性を確認し、合わない場合は担当の変更を申し出る、もしくは他のエージェントも併用するといった対策をとりましょう。
マイナビエージェントの特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 東京(2か所)、神奈川、北海道、宮城、愛知、大阪、京都、兵庫、福岡 |
Webマーケターの求人数 | 約700件(2024年9月現在) |
サービス登録時に「Webマーケターへの職種を希望していること」を明記しておくと、その領域に強いエージェントが担当に付きやすくなります。
BeCreator(ビークリエイター)
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クリエイター・マーケターへの転職支援に特化した転職エージェント。取り扱い求人は東京23区内が中心で、リモート・フルリモート案件も多く見られます。
BeCreatorは、2023年5月よりサービスが開始された、クリエイター・マーケターへの転職支援に特化した転職エージェントです。
公開求人は300件(2024年9月現在)とやや少なめですが、Webマーケターの求人ではマーケター実務経験のある担当者がパフォーマンスを発揮しやすい魅力的な業務内容が確認できます。
プロジェクトの上流工程の業務にチャレンジしたい人、これまでのスキルを活用してよりクリエイティブな業務に携わりたい人、そのほか東京都内の企業でリモートワークやフレックスなどの柔軟な働き方を希望している人に、おすすめのサービスです。
BeCreatorの評判と使い方
BeCreatorは新興のサービスのため、ネット上の評判はまだあまり多くありません。
Webマーケターの求人数もここまで紹介したサービスと比べるとやや少ないため、他のエージェントと併用しつつの利用が望ましいでしょう。
BeCreatorの特徴 |
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サービス対応地域 | 東京23区を含む都内近郊(リモートワーク案件もあり) |
拠点 | 東京 |
Webマーケターの求人数 | 約300件(2024年9月現在) |
積極的にアクションをとっていく人が、BeCreatorで転職成功となるケースが多いといいます。定期的に新着求人を確認するなど、担当エージェントとのやり取りを多く創出していきましょう。
doda(デューダ)
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都市部・地方ともに豊富な求人と、担当からの積極的な提案が特徴。企業からのスカウトも多く、「たくさんのWebマーケター求人に接していきたい」人におすすめの転職エージェントです。
dodaは求人数・実績において国内トップクラスを誇ります。
Webマーケターの求人は常時3,500件以上、大手からベンチャーまで幅広く確認できます。
実績で培ったノウハウがあり、「積極的に求人紹介をする」タイプのアドバイザーが多いため、「スピーディ」かつ「自分にマッチする求人が見つかりやすい」特徴があります。
dodaのサービスの主な特徴は、「転職サイト・転職エージェント両方の機能を利用できる」、「企業からのスカウトが多く届く」ことです。
アドバイザーにキャリア相談をしながら求人を紹介してもらえるほか、自分でも登録後のマイページから気になった求人をチェックして応募が可能です。
dodaの評判とおすすめ使い方
実際にdodaを利用した人たちからは「スカウトメールがたくさん届く」「(スカウトメールによって)色んな企業を知れる」といった評判・口コミが多く見られます。
業界は地域に関わらず豊富な求人を擁していますので、「まずはWebマーケターでどんな求人があるかをチェックしてみよう」という際にもおすすめです。
dodaの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
Webマーケターの公開求人数 | 約4,000件(2024年9月現在) |
dodaは求人を自分から応募可能ですが、エージェント経由でのみ紹介される非公開求人も多いです。担当エージェントには初回面談時に希望条件をしっかり伝えておくことで、より有意義なサポートを受けられるでしょう。
リクルートエージェント
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国内No.1の求人数の豊富さ!担当エージェントの的確かつスピーディな支援も受けられるので、「なるべく早く転職したい」人にもおすすめのエージェントです。
リクルートエージェントは、「保有求人の数」と「転職成約実績」の2つにおいて国内でNo.1を誇る転職エージェントです。
Webマーケターの求人も常時豊富に取り揃えています
「リクルート」ブランドの信頼性も相まって、企業への営業・提案力も高く、これまで50万人以上の転職者を成功へと導いています。
リクルートエージェントの主な特徴でまず挙げられるのが、担当エージェントのスピーディかつ効率的な転職支援。
内定獲得までのスケジュールを逆算して、最適なマイルストーンを打ち出してくれるのです。
希望条件にこだわりのある人、他の転職エージェントでWebマーケターで紹介される求人が少なかったという人は、とくにリクルートエージェントのサービスメリットを感じやすいはずです。
リクルートエージェントの評判と使い方
リクルートエージェントを利用した人の評判・口コミでは「サポートが丁寧だった」「書類添削や面接対策をしっかり行ってくれた」という意見が多く見られます。
過去45万人以上の支援事例をもとにおこなわれる効果的かつ効率的なサポート体制が、高い評価に繋がっているようです。
リクルートエージェントを利用する際は、「日々の転職活動時間の確保」を意識するとよいでしょう。
担当エージェントからは1回につき10件前後の求人紹介を受けることが多いです。また、応募スケジュールもややタイトに設定されがちなため、毎日数十分でもコンスタントに企業研究や応募書類にかけられる時間を持っておくことをおすすめします。
リクルートエージェントの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
Webマーケターの公開求人数 | 約3,500件(2024年9月現在) |
リクルートエージェントのサポートは効率的かつスピーディに進みます。日頃の活動にかけられる時間を確保しておくと、より有意義にサービスを受けられるでしょう。
ビズリーチ
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転職後の平均年収840万円!企業からのスカウトが非常に多い転職サイトです。
ビズリーチは年収500万円以上の求人を扱う、ミドル~ハイクラス向けの転職サイトです。
同サービスの主な特徴は、企業やヘッドハンターからのスカウトが多く届くことです。
レジュメ登録後、審査を通過した人に対し、企業やヘッドハンターからスカウトが届く仕組みです。
取り扱い求人は、WebマーケターやWebコンサルなどの上流工程の職種が多い傾向にあります。
EC・通販業界で年収アップ・キャリアアップ転職を実現させたい人に、おすすめの転職サイトです。
ビズリーチの評判と使い方
ビズリーチを利用した人の評判・口コミでは、「スカウトがたくさん届く」「年収アップを目指せる求人が多い」といった意見・感想が多く見られます。
また、企業やヘッドハンターのスカウトによって年収アップの転職を果たしたという声も散見されます。
スカウトは、登録時に記入するレジュメ情報をもとに送られます。
ビズリーチをメインに利用して転職活動をする際は、定期的にレジュメを更新するなどして、常に企業やヘッドハンターからスカウトを参照されやすくなることを意識することが大切です。
また、「プレミアムステージ」という有料プランに登録することで、ビズリーチが保有するすべての求人に応募できるようになります。
必要に応じて、プランの切り替えを検討しましょう。
ビズリーチの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
Webマーケターの公開求人数 | 約2,400件(2024年9月現在) |
ビズリーチで企業からのスカウトを多く得るためには、レジュメ(職歴書)の品質を上げること!どのような自己PRが企業からの目にとまりやすいかをじっくり考えて、取り組んでみましょう。
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リクルートダイレクトスカウト
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Webマーケターの求人数は国内最多!企業・ヘッドハンターからのスカウトが届く転職サイトです。
リクルートダイレクトスカウトは、転職大手「リクルート」が運営するヘッドハンティング型の転職サイトです。
サービスの主な特徴は、年収600万円以上のミドル・ハイクラス層向けの求人が国内トップクラスの豊富さであること、そして企業からのスカウトが多く届くことです。
Webマーケターの募集をしている企業も多く見られます。
スカウト経由で転職活動を検討している人は、はじめに登録しておくことをおすすめします。
スカウトはAIによるマッチングも働いており、サービス利用を重ねるごとに「希望に合致するスカウト」が届くようになるといいます。
また、登録時に必要となるレジュメ作成は、経験や能力、希望条件などの選択項目から選ぶだけで完成します。
レジュメが出来上がれば、すぐにスカウトを受け取れます。
リクルートダイレクトスカウトの評判とおすすめ使い方
リクルートダイレクトスカウトの評判・口コミでは、「企業からのスカウトがたくさん届く」「希望にマッチした求人が多い」という意見・感想が多く見られます。
一方で「企業からだけでなくヘッドハンターやエージェントからのスカウトも多い」という声も見られます。
これはどの転職サイトにもいえることですが、登録時のレジュメを適当に済ましてしまうと質の良いスカウトは届きません。
リクルートダイレクトスカウトのサービスメリットを充分活用するうえでも、レジュメの経歴入力は丁寧におこなうことをおすすめします。
リクルートダイレクトスカウトの特徴
特徴 |
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サポート対象地域 | 全国 |
Webマーケターの公開求人数 | 約4,500件(2024年9月現在) |
リクルートダイレクトスカウトで企業から良質なスカウトをゲットする際は、登録時に記入するレジュメを充実させることが重要です。「アピールできる経歴が思いつかない」という人は事前にキャリアの棚卸しをしておくとよいでしょう。
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2)そもそもWebマーケターとはどんな仕事?
Webマーケターの主な仕事内容
Webマーケターとは、Webサービスの集客・購入・リピートを促すための活動をする人のことです。
具体的な仕事は、大きく以下の3つに区分できます。
Webマーケターの主な仕事内容
SEOやSNS、Web広告を利用して集客またはブランディングをする
多くのWebマーケターが最も意識する業務は、「集客」です。
Webサービスの集客をする際は、大きく以下3つの手法があります。
集客方法 | 説明 |
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SEOによる集客 |
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SNSによる集客 |
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広告出稿による集客 |
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SEOとSNSと広告のうち、どの手法を優先するかは取り扱う商材や企業・クライアントの方針によっても変わります。
SEO中心のWebマーケターもいればSNSや広告に注力するWebマーケターもいます。
これからWebマーケターを目指す人は、どの領域についても一定の知識を持っておくことが望ましいでしょう。
Web解析ツールを使って分析をする
実行した施策を解析ツールによって分析します。
訪問数やページ閲覧数にはじまり、どのキーワード・外部ページから流入したか、競合サイトと比較してどうかなど、Webサービスの現状を把握するために必要な業務です。
分析の手法や利用する解析ツールは非常に数多くあります。
「今の課題を解決するために、どの情報を、どうやって調べるのが良いか」を考える際もWebマーケターとしての知識・経験が求められるでしょう。
Webマーケターが使用する代表的なWeb解析ツール
解析ツール | 説明 |
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Google Analytics | ウェブサイトのトラフィックやユーザー行動を分析するための無料ツール。詳細なレポートやダッシュボードを提供し、ユーザーのデモグラフィック情報やページビュー、セッション数、コンバージョン率などを確認できます。 |
Google Search Console | Google検索結果でのウェブサイトのパフォーマンスを監視・管理するための無料ツール。インデックスステータス、検索クエリ、クリック数、インプレッション数、平均掲載順位などを把握できます。 |
SEMrush | SEO、PPC、コンテンツマーケティング、ソーシャルメディアマーケティングなど、デジタルマーケティング全般を支援する統合プラットフォーム。競合分析やキーワードリサーチ、バックリンク分析が可能です。 |
Ahrefs | バックリンク分析、キーワードリサーチ、コンテンツエクスプローラーなど、SEOの全般的な分析ツール。競合サイトの分析やトラフィック推定も行えます。 |
Hotjar | ヒートマップ、セッションレコーディング、フィードバックツールを提供し、ユーザーの行動を可視化するツール。ユーザーがサイト上でどのように動いているかを分析し、UXの改善に役立てます。 |
Adobe Analytics | 高度な分析機能を提供するエンタープライズ向けツール。リアルタイムでデータを分析し、複雑なカスタマージャーニーを把握するのに適しています。 |
Crazy Egg | ヒートマップとA/Bテストツールを提供し、ユーザーのクリックパターンやスクロール行動を分析。ページのデザインやレイアウトを改善するためのインサイトを得られます。 |
Mixpanel | ユーザー行動分析に特化したツールで、イベントベースのトラッキングと詳細なファネル分析を提供。モバイルアプリの分析にも対応しています。 |
Webマーケターの出した分析結果は、他のWeb制作に関わる人たちに共有され、開発・運用における重要な参考情報となります。 そのため、Webマーケターの分析の正確性・妥当性が直接そのサービス・事業の品質に顕れることも多いです。
「分析こそがWebマーケターの醍醐味だ」という人は多く、つまりそのくらいWebマーケターの分析はサービスの売上や成長に関わる業務です。
改善アクション(PDCA)を回す
Webマーケターは集客と分析の業務を行いつつ、当然「より良くする」ための改善プランの企画検討も行います。
改善プランを立てた後は新たな集客アクションの実施に繋げていきます。
こうしてサービス集客の取り組みが常に改善され続けることに、Webマーケターの存在意義があります。
このように、Webマーケターの仕事は改善サイクル「PDCA(計画─実行─分析─改善)」に沿って行われることが多いです。
WebマーケターのPDCAサイクルに沿った業務例
ステージ | アクション |
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計画 (Plan) |
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実行 (Do) |
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分析 (Check) |
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改善 (Act) |
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Webマーケターの平均年収
求人ボックスの調査によれば、Webマーケターの平均年収は536万円となっています(2024年9月現在)。
「令和元年分民間給与実態統計調査」で、日本人の平均年収は436万円という結果が出ていますので、平均的な待遇と比べてWebマーケターはやや高い年収水準になるといえるでしょう。
ただし、上記はあくまで平均値ですので、優れたスキルを持ち高い実績を挙げているWebマーケターは平均を上回る年収を得ていることもあります。
仕事の成果が数字となって顕著に表れる職種であることから、実力主義の面があることは理解しておく必要があるでしょう。
突出した成果を挙げているWebマーケターは多くの企業から引っ張りだこの状態であり、好待遇で迎えられるケースも十分に想定できます。
Webマーケターの将来性
広告業界全体を見た場合、かつては地上波テレビや新聞といったメディアが広告費の大きな割合を占めていました。
しかし、近年ではインターネット広告費がめざましい勢いで伸びており、新聞を追い抜いてしまったばかりか、地上波テレビまでも上回ろうとしています。
「広告の主戦場はインターネット」の時代が到来しているともいわれており、Webマーケターが果たす役割はますます重要視されていくと考えられます。
ただし、Webマーケティングはトレンドの移り変わりが激しい分野でもあります。
一例として、かつてはバナー形式が主流だったネット広告も、ここ10年ほどの間に動画広告やオーディオ広告へと軸足が移りつつあります。
一度体得したマーケターとしての知識やノウハウが、こうしたトレンドの変化によってみるみる古くなってしまう場合もあるのです。
常に新たなトレンドを捉え、知識やスキルをアップデートし続けられるかどうかが、Webマーケターとしての将来性を大きく左右するでしょう。
3)Webマーケターに求められる知識・スキル
Webマーケターの仕事内容は前項で解説した通りですが、実際にWebマーケターに転職するとしたら具体的にどのような知識やスキルが求められるのでしょうか。
Webマーケターのコアスキルはサイトの訪問者や売上を増やすことに尽きますが、これを実現するには幅広い知識・スキルが必要となります。
次に挙げるのは、Webマーケターに求められる主なスキルの一覧です。Webマーケターとして転職する上で必須の能力と言い換えることもできるでしょう。
Webマーケターに求められる知識・スキル
- #1 Office系ソフトに関するスキル
- #2 論理的思考力/分析力
- #3 コミュニケーションスキル
- #4 Webサイト構築スキル
- #5 SEOに関する知識
- #6 Web広告の運用スキル
- #7 アクセス解析(Googleアナリティクス)に関する知識
Office系ソフトに関するスキル
Webマーケターにとって、数値分析は要となる重要なスキルです。膨大なデータを適切に整理し、分析していく上でしばしばExcelが使われています。
Excelの関数についての知識・スキルはWebマーケターにとって「なくてはならない」スキルの1つですので、一定以上のExcelスキルを持っていることは必須条件と考えてください。
また、クライアントへの提案や自身の考えた施策のプレゼンでは、PowerPointが使われるケースが少なくありません。
こうしたOffice系ソフトをツールとして使用する機会の多いWebマーケターを目指すにあたって、ツールの使い方に不自由しないだけのスキルはほぼ間違いなく求められるでしょう。
論理的思考力/分析力
Webマーケティングは「数字」の世界です。Webサイトの現状分析や、分析した結果から導き出せる効果的な施策を考案するにあたって、感覚に頼っていては十分な効果は期待できないでしょう。
アクセスが伸びない原因や改善すべき点を分析していく上で、数値データを読み解く論理的思考力や分析力が求められると捉えてください。
論理的に物事を考えるのが得意な人や、分析によって得られた結果を元に改善策を講じるのが好きな人は、Webマーケターとしての適性を備えている可能性が高いといえます。
逆に、論理的な思考や根気が必要な分析に苦手意識がある人は、Webマーケターの仕事がつらいと感じてしまう恐れもあるのです。
コミュニケーションスキル
WebマーケターはPCで仕事を進める機会の多い仕事ですが、決して一人で完結する仕事ではないという点に注意が必要です。
クライアントに対してWebマーケティングの効果を報告したり、クライアントからの質問に応じたりするのもWebマーケターの重要な役割です。
クライアントの担当者に信頼してもらい、Webマーケティングに関する施策を一任してもらうには、円滑にコミュニケーションを図れる能力は必須となるでしょう。
また、Webマーケターは自身が考案した施策を社内に展開する役割も担っています。
社内のWeb担当者にいかに気持ちよく働いてもらえるか、納得した上で仕事に臨んでもらえるかは、Webマーケターの伝え方にかかっているのです。
Webサイト構築スキル
Webサイトを解析し、改善を図るWebマーケターにとって、Webサイトの仕組みに関する基本的な知識は欠かせません。
Webマーケター自身がコーディングやプログラミングを担当するわけではありませんが、仕組みが理解できないものを改善するのは不可能に近いからです。
具体的には、HTMLやCSSの知識をはじめ、JavaScript・PHP・SQLといったWebサイト構築に関わる言語の知識は必須と考えてください。
また、WebライティングやWebデザインに関しても、制作担当者への依頼やフォローをするにあたって、同じ目線で会話が成立するだけの知識量が求められます。
さらに、Webサイトのセキュリティ対策に関する知識も、Webサイトを改善していく上で欠かせない知識といえるでしょう。
Webサイト構築スキルを身につけておくことは、Webマーケターを目指すにあたって必須といえるのです。
SEOに関する知識
検索エンジンからの流入を分析・改善していく上で、SEOに関する知識は確実に必要となります。
検索結果が上位表示されればされるほど集客効果は高まるため、SEO施策で優れた実績を挙げられるWebマーケターは高く評価される傾向があります。
逆に、SEOに関する知識を持たない状態でWebマーケターを目指すのは、ほとんど不可能に近いと考えて差し支えないでしょう。
ただし、SEOの動向は常に変化しており、検索エンジンのアルゴリズムがアップデートされるたびに新たな施策を講じていく必要があります。
いったん体得すれば長く通用するとは限らないスキルのため、随時新しい情報を取り入れ、知識を更新していくことが求められるでしょう。
Web広告の運用スキル
Webへの集客にはSEO以外にもWeb広告の運用による手法があります。
リスティング広告やSNS広告を出稿するには広告費を投じる必要があるため、提案した広告施策が大きく誤っていれば損失にもつながりかねない重大な責任を負うことになります。
綿密な数値分析を通じて効果的な施策を打ち出す論理的思考力や、SNS上でフォロワーやリプライを数多く獲得するマーケティングセンスが問われるでしょう。
Webマーケター自身がSNS運用や広告に高い関心を持ち続けるだけでなく、自身のSNSアカウントで多くのフォロワーを獲得したり、高い効果を挙げている広告の成功要因を推測できたりする資質・能力が求められます。
アクセス解析(Googleアナリティクスなど)に関する知識
Webサイトのアクセス解析にはさまざまなツールが存在しますが、中でもGoogleアナリティクスは最も広く知られているツールの1つです。
他にも、キーワードプランナーやタグマネージャーといった各種ツールを使いこなし、適切にアクセス解析に活用できるだけの知識が求められます。
こうした解析ツールは「活用できればアピールポイントになる」というより、「活用できるのが当たり前」「最低限必要」と捉えられる傾向があります。
Webマーケターを目指すのであれば「調べたことがある」「聞いたことはある」というレベルではなく、必ず自分自身で活用し、直接体験しておく必要があるでしょう。
4)未経験からWebマーケターへの転職を成功するするための3つのポイント
未経験からWebマーケターへの転職を目指す場合、どのような点を意識しておくといいのでしょうか。
とくに未経験からWebマーケターを目指す人にとって、アピールポイントとなる強みや経験をどう伝えるべきか悩みどころでしょう。
転職を成功させるには、事前の準備が非常に重要となります。次に挙げる3つのポイントを押さえて、転職活動に向けた準備を万全に整えていきましょう。
Webマーケターへの転職で意識すべき3つのポイント
Webマーケターの仕事に活かせる経験・スキルの棚卸しをしておく
これまでに経験してきた業務のうち、Webマーケターとして活かせる可能性のある経験・スキルをできるだけ多く見つけ、棚卸ししておくことが大切です。
たとえば、Webに限らずマーケティングに関わる業務に携わってきた人は、マーケティングの知識や経験をWebマーケターとして応用できる可能性が高いといえます。
また、マーケティング以外にも何らかの調査・分析に関わる仕事をしていたのであれば、Webマーケターとしての資質を備えているはずです。
さらに、業種によらず実務上でコミュニケーションスキルを発揮して結果を出した経験があれば、Webマーケターとしての期待値を高める効果が期待できます。
携わってきた仕事の内容や関わった人の具体例を挙げ、コミュニケーションスキルを発揮したエピソードとして用意しておくといいでしょう。
これまで培った経験・スキルを振り返ることを、「キャリアの棚卸し」といいます。
Webマーケターに関わらず、転職時にはキャリアの棚卸しを必ず行っておくことをおすすめします。
補足:キャリアの棚卸しについて
「キャリアの棚卸しをしましょう」と聞いても、具体的にどう進めるかパッと思いつかない人もいると思います。
そんな際は、以下の手順で進めてみてください。
- これまで経験した業務をすべて書き出していく
例)「営業事務作業、企画書・提案書の作成、サービス進捗のデータ入力」など - 書き出した業務について、それら業務に求められる知識・スキルは何かを考える
例)「営業事務作業」=ヒアリング力、数値管理能力、PC操作の知識など - 出てきた知識・スキルの中で、「Webマーケターの業務に活かせそうなもの」をピックアップしていく
- ピックアップしたもので、とくに「自分の強み」と思えるものを見出し、自己PRの軸にする
特に転職前においては、キャリアの棚卸しはぜひやっておきたいところです。
キャリアの棚卸しの進め方については、以下記事で詳しく紹介しています。興味のある方は併せてご覧ください。
資格取得は知識の裏付けになる
Webマーケターとして活かせる資格を取得済みであれば、存分にアピールすべきでしょう。
一例として、マーケティング・ビジネス実務検定やネットマーケティング検定、Web解析士といった資格を保有している人は、Webマーケターとして求められる基礎的な知識を持っていると伝えられます。
また、こうした資格を現状では保有していない場合でも、取得を目指すことでWebマーケターに転職できる可能性を高められます。
資格取得に向けて習得した知識は転職後も活用できますので、ぜひ積極的に関連資格の取得を目指してください。
学んだ知識のアウトプットも忘れずに
知識のインプットは大切なポイントですが、もう1つ忘れてはならないのが学んだ知識のアウトプットです。
実際に知識を活用することで、より実践的なスキルが身につくとともに、成果しだいでは実績としてアピールすることもできるからです。
実践といっても、現状の業務ですぐにWebサイトの運営などに携わるのが難しいケースもあるはずです。
そこで、個人的にWebサイトを立ち上げたり、ブログやSNSを運用してみたりすることによって、実務に近い環境で経験を積んでいきましょう。
実際にサイトやブログを運営してみると、分からないことや知らないことが数多く出てくるはずです。
壁に突き当たるたびに解決策を調べ、自力で解決していくことの繰り返しによって、Webマーケターの実務で活かせる実践的なスキルが身についていくはずです。
Webマーケターの支援実績が豊富な転職エージェントを活用する
Webマーケターといっても、所属する企業によって社風や企業文化、業務内容は大きく異なります。
スキル面で採用基準をクリアしていたとしても、入社後に「想像していたWebマーケターの仕事と違う」「会社が目指している方向性が自分には合わない」と感じると、ミスマッチの大きな要因にもなりかねません。
とくに未経験からWebマーケターに挑戦する人は、支援実績が豊富な転職エージェントを活用することをおすすめします。
転職エージェントでは求人の紹介だけでなく、スキルの棚卸しや今後のキャリアに関する相談にも応じてもらえます。
一般的な転職サイトには掲載されていない非公開求人を紹介してもらえることもありますので、転職エージェントを活用して転職成功率を高めていきましょう。
まとめ)Webマーケターという仕事の特性と必要なスキルを理解したうえで、転職エージェントを利用しよう
Webマーケターは数値で示される明確な結果が求められる反面、優れた成果を挙げられれば高い報酬も期待できる職種です。
Webサイトのアクセス数や売上を大きく左右する仕事のため、いかに実践的なスキルが身についているか、過去にどれだけの実績を挙げてきたかが重要視されるのです。
Webマーケターへの転職を目指す人は、Webマーケターの仕事の特性や仕事内容、必要なスキルへの理解を十分に深めておきましょう。
その上で、必要なスキルに合致するアピールポイントを的確に伝えられるよう、入念に準備を進めておくことが大切です。
Webマーケターという仕事への理解を深めて、ぜひ希望するキャリアの実現に向けて第一歩を踏み出してください。