販売職から転職する際のおすすめ職種は?接客・店舗販売を辞めたいと思った時の注意点とあわせて紹介
[最終更新日]2024/09/10
アパレルや雑貨、家電量販店などの販売員・販売スタッフとしての仕事に慣れてきたものの、次のような理由により転職を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか?
- 土日祝や大型連休に休みが取れない日々が続いてツラい・・・
- 経験を積んでも給与が上がらず将来の見通しが立たない・・・
- 立ち仕事が中心なので体力的にきつくなってきた・・・
- 若手の販売スタッフが現場を任されるようになり、年齢を重ねるのが不安・・・
- 転職するにしても活かせるスキルや知識があるのか分からない・・・
しかし、販売員・販売スタッフとしての経験だけで異業種へ転職できるのか、不安に感じられることもあるでしょう。
目次
1)販売職から異業種への転職は可能?
これまで販売員・販売スタッフとしてのキャリア一本でやってきた人は「異業種への転職ができるのか?」と不安に感じたりもするかもしれません。
結論から言うと、販売員・販売スタッフとしての経験やスキルは、多くの業種・職種で活かせます。
販売職の仕事で培われるスキルでまず挙げられるのは「接客スキル」や「コミュニケーションスキル」ですが、それだけではないことは実際に仕事をしてきた人なら身をもって知っているはずです。
特に店長(またはそれに準ずる役割)を任されていたという人は、売上管理や在庫管理、部下育成などのマネジメント業務について相応の経験を積まれていることでしょう。
それら経験によって培った知識・技能の多くは「汎用性スキル」と呼ばれ、多くの職種で必要となるものです。
もちろん、「それら経験・スキルがあれば、異業種・異職種への転職が簡単にできる」ということではありません。
目指す業界や職種ごとに、それぞれ入念な準備が求められ、場合によっては事前に新たな知識・スキル獲得が必要となることもあります。
2)販売職から異業種に転職する際の「おすすめ職種」は?
販売職から異業種に転職する場合、まず意識しておくべきこととして「できるだけ知識・経験が活かせる職種を選ぶこと」が挙げられます。
転職時の年齢にもよりますが、完全に未経験の職種の場合、転職活動が難航することも予想されるからです。
一方で、販売員・販売スタッフとしての経験を活かしやすい職種も存在します。次に挙げる職種のうち、興味のある分野がある人は、希望する職種を絞って転職活動を進めるといいでしょう。
販売職から異業種に転職する際の、おすすめの業種・職種
営業職
営業職には大きく分けて個人向け営業と法人営業があります。求められる能力には若干の違いがありますが、共通しているのは「人」を相手にすることです。
法人営業であっても、企業の窓口となる担当者とコンタクトを取ることから営業活動がスタートしますので、人とのコミュニケーション能力は必須です。
顧客へサービスや商品について提案する力は、販売員・販売スタッフとして日々の接客で培ってきたコミュニケーション能力を活かせるでしょう。
また、営業職として経験を積んだ「その後」のキャリアパスとしては、マーケティングプランナーや商品企画、営業コンサルタント、管理職などが挙げられます。これらのキャリアに興味を持つ人は、まずは営業職で経験・実績を積むというアプローチも有効でしょう。
販売職から営業職に転職する際の注意点
営業職の場合は「感じが良い対応ができる」ことだけでなく、着実に契約を取り付けていくことが求められます。取引先の顧客によっては、自身よりも上の年代の方と接する機会も多く、相手に合わせた対応や自社製品に関する知識も取り入れる努力が必要となります。
選考面接の際は、店舗の月次売上目標を達成するために工夫してきたことや、実際に店舗の売上アップに貢献してきたことが伝われば、営業職としての資質があると判断してもらえる可能性があります。
また、その企業の商品・サービスへの知識・理解レベルは可能な限り高めておくことをおすすめします。
そのほか、WordやExcel、Power Pointを用いた企画書の作成も営業職の業務内容に含まれますので、基本的なPCスキルも身につけておくと良いでしょう。
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事務、総務、経理職
店長として店舗の運営に携わったことがある人や、店舗での現金管理などの仕事を担当したことがある人は、事務・総務・経理といったいわゆるバックオフィス系の職種へ転職できる可能性があります。
バックオフィス系の職種は社内のさまざまな部署をサポートする仕事であるため、販売員・販売スタッフとして培ってきた「気配り」「協調性」「臨機応変な対応(柔軟さ)」といったスキル・経験を活かすこともできます。
販売職から事務、総務、経理職に転職する際の注意点
これらバックスタッフ系の職種の採用時に企業がよく見てくるのが、「それだけうちの企業のことを理解しているか」です。
応募の際は事業方針や主力商品・サービスだけでなく、企業理念やビジョンなどにもついても深く確認しておくと良いでしょう。
また、WordやExcel、PowerPointといったOffice系ソフトを扱うスキルは必須レベルとして求められます。
バックスタッフ系の職種の中で、特に未経験可の応募が多いのが事務系の職種ですが、応募人数も多い傾向があるため、競争率は相応に高くなることを覚悟しておくべきでしょう。
また、事務系の職種(なかでも一般事務)は専門的な知識を必要とされない分、新たな知識の習得や将来的なキャリアアップが望みづらいといったデメリットもあります。
安易に「販売職よりも負担が少なそうだから」といった理由で選択するのではなく、「今後どのような知識やスキルを習得していきたいのか」「数年後、どのような働き方を目指したいのか」など長期的な視野を持ちつつ、バックスタッフ系の職種への転職について検討すると良いでしょう。
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IT・Web系企業
IT・Web系の仕事は未経験からのハードルが高いイメージがあるかもしれませんが、販売員・販売スタッフとしての経験が活かせる分野の仕事も少なくありません。
たとえばZOZOのようなECサービスを提供している企業の場合、実際に店舗でお客様に提案してきた経験は貴重なマーケット感覚として重宝されることがあります。
販売職からIT・Web系企業に転職する際の注意点
IT・Web業界での仕事では、以下の知識・スキルを求められることが多いです。
- Webマーケティングの知識
- HTMLやCSS、JavaScript、PHSなどのプログラミングの知識
- SEOの知識
これらは書籍やWebを通じて、独学で身につけることも充分可能です。未経験であることに不安を感じる人は、事前に準備しておくとよいでしょう。
また、IT業界は最新技術やツールのトレンド変化が激しいため、日々新しい情報をキャッチしたり、スキル向上のために学び続ける姿勢が大切になります。
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介護系企業
介護系の職種は人手不足が慢性化していることが多く、未経験者でも比較的採用されやすい傾向があります。
介護の仕事は「人」が相手になりますので、接客や接遇に関する知識・経験を持つ販売員・販売スタッフ出身者は経験を活かせる可能性が高い職種です。今後、高齢化がさらに加速することは確実ですので、将来性のある職種の1つと言えます。
販売職から介護系企業に転職する際の注意点
介護系の仕事が未経験であっても、働きながら経験を積み、将来的に国家資格を取得するといったことも可能です。介護業界でのキャリアアップにはこうした「資格取得」が必須条件となっています。
介護系の職種で働いている人の中には未経験からスタートした人もたくさんいますが、キャリアアップのためには資格取得のための勉強と経験を積み上げる努力も求められます。
また、介護職での転職活動の際は「職場選び」はとても重要なポイントとなります。
たとえば事業所によっては「資格取得のための手当てがない」「管理職などキャリアアップのポジションが埋まってしまっている」といった環境に身を置いてしまうと、数年働いても給与や待遇が変わらない可能性もあるのです。
そのほか、従業員の少ない施設ではひとりひとりが受け持つ業務範囲が広かったり、繁忙期の業務負担がやや大きくなる場合もあります。
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同業種内の他職種
「販売職の仕事は辞めたいけど、アパレルは好き」という人の場合、バイヤーや企画職といった別の職種へ転職する道もあります。
店舗で顧客のニーズや売れる商品の傾向を肌で感じてきた経験を活かしやすいため、全く関係のない業種から転職してくる人よりも転職活動を有利に進められる可能性があります。
基本的な業界知識は身についていると見なしてもらえることが想定されますので、企業のニーズとマッチすればスムーズに採用が決まることもあるでしょう。
仕事の幅を広げ、キャリアアップしたい思いは、同業種内で別の職種に転職する志望動機としてもごく自然なものです。
とくに待遇面や将来性といった点で販売職として働いていくことに限界を感じている人は、キャリアプランをより充実したものにするためにもおすすめの転職先と言えます。
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3)販売職から異業種に転職する際に準備すべきポイント3点
販売員・販売スタッフに限らず、異業種・異職種への転職には一定のハードルがあります。採用する企業の側からすれば、未経験者を雇うのは教育や育成に労力がかかることを意味しているからです。異業種・異職種に転職するのであれば、相応の意欲や志望動機が必要になります。
そこで、販売職から異業種・異職種に転職する際、前もって準備しておきたいポイントを整理しておきましょう。具体的には、次の3点を意識して準備を進めることが大切です。
ポイント1 「なぜその職種に転職したいのか」をしっかり説明できるようにする
実務経験のない職種に転職する場合、採用する企業が危惧していることの1つに「仕事内容をどの程度イメージできているのか」という点が挙げられます。
あえて異業種へ転職したいと考えた理由やきっかけをきちんと説明できないと、「漠然としたイメージで何となくその職種に憧れているだけ」、と捉えられてしまう恐れがあります。
希望する職種へ転職したい理由を伝えるためには、その職種の仕事内容や必要なスキルを理解することから始めましょう。
そして、今の自分自身に足りていない知識・スキルを認識し、どうすれば不足している能力をキャッチアップできるのか、具体的なプランを語れるようにすることが重要です。
また、不足している能力だけでなく、これまでの経験してきた仕事と異職種での仕事との共通点を理解していることも大切な観点の1つになります。
近い将来、どんな点で経験を生かして活躍できそうか、具体的に挙げられるようにしておきましょう。
ポイント2 就きたい業種・職種に活かせる「経験」や「強み」を見出す
未経験の職種に挑戦するにあたっては、これまで培ってきた経験やスキルを活かしつつ、ゼロからキャリアを再スタートする意気込みでのぞむことが重要です。
言い換えれば、採用する企業にとってあえて異業種の人材を採用するメリットを感じてもらえるかどうかが重要なのです。
販売員・販売スタッフとして働いてきた中で経験してきたことを、異業種の採用担当者にも伝わる程度にまで抽象化し、汎用的に活かせる知識・スキルは何かを洗い出しておく必要があります。
こうした「キャリアの棚卸し」は、これまでの経験や強みを異業種でどう活かせるのかを見出だす上でも役立ちます。
キャリアの棚卸しは、以下3つのステップに沿って進めると整理しやすいです。
- STEP1 「これまでの経験から、自分は今どんな知識・スキルがあるか?」をなるべく沢山リストアップする
- STEP2 STEP1で出てきたスキル・知識に対して「今後もやっていきたいと思えるか」または「(その項目に対して)もっと高みを目指していきたいか」を考える
- STEP3 「今後その知識・スキルを使ってどんな働き方・仕事ができるか」について考える
特に重要なのはSTEP1の「培った知識・スキルのリストアップ」です。リストをなるべく多く出しておくことによって、働き方の選択肢を広げていくことにも繋がるでしょう。
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ポイント3 転職活動は、一人で進めない!頼りになる転職エージェントのサポートを受けよう
未経験の職種にチャレンジするのであれば、自力で転職活動を進めるよりも転職エージェントのサポートを受けたほうが成功率は高まります。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、未経験者が異業種に転職する場合に必要な情報やノウハウについても熟知しています。
応募先企業で求められる知識・スキルをはじめ、面接選考に向けて事前に準備しておくべきことなども具体的にアドバイスしてもらえるでしょう。
自分一人で考えていても気づかなかったような注意点を指摘してもらえることもありますので、頼りになる転職エージェントのサポートを受けることは転職成功の確率を高めることにつながる可能性が高いのです。
4)販売職から異業種に転職する際のおすすめ転職エージェント
異職種への転職においては、求人数が多く全国対応が可能な大手の転職エージェントを活用することをおすすめします。
選択肢の幅を広げておくことによって、自分に合った職種や仕事内容の企業を紹介してもらえる可能性が増すからです。
また、転職エージェントは特定の1社だけを活用するよりも、2〜3社に登録して併用することをおすすめします。
キャリアアドバイザーの助言を比較して判断しやすくなる上に、それぞれの転職エージェントが得意とする分野や専門性を補完し合えるからです。
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dodaの特徴
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約26万件(2024年9月現在) |
とくに多い職種 | 営業職|企画・管理|技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)|技術職(組み込みソフトウェア)|技術職(機械・電気)|専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)|クリエイター・クリエイティブ職|販売・サービス職|公務員・教員・農林水産関連職|事務・アシスタント|医療系専門職|金融系専門職など |
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マイナビエージェントは「丁寧かつ親身なサポート」に定評があり、今回が初めての転職活動になる人や、20~30代の若手人材から支持を集める転職エージェントです。
各分野における知識を備えたキャリアアドバイザーが担当につくため、希望する業界への転職について、的確なアドバイスが期待できるでしょう。
また、人材紹介会社の中でも最大級のネットワークを持つことから、「非公開求人」や他のサービスでは得られない企業の詳しい情報も把握できます。
サポート期間も「無期限」のため、じっくり腰を据えて転職したい人におすすめです。
マイナビエージェントの特徴
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約6.4万件(2024年9月現在) |
とくに多い職種 | 営業職|マーケティング|広報|人事|経理|クリエイティブ(Web・編集・制作など)|ITコンサルタント|システムエンジニア|金融アナリスト|調査・分析|看護師|薬剤師|保育士|不動産専門職|建築・設計アシスタント|デザイナーなど |
業界・職種ごとの専任サポートチームが「じっくり親身になって」支援してくれるのがマイナビエージェントの強み。サービス入会時に登録する情報で担当が決まりますので、経歴・希望条件は丁寧に記入しておきましょう。
ワークポート
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エンジニア、営業、メーカー系はじめ豊富な求人。転職決定率の高さに定評があり、「転職活動をエージェントから力強くプッシュしてほしい」人におすすめのエージェントです。
ワークポートは「IT・Web・ゲーム業界」「営業職」「マーケティング」「バックオフィス」などの求人紹介・サポートを得意とし、かつ「業界未経験者」へのフォローも手厚い転職エージェントです。
販売員から未経験の職種への転職に伴い、「経歴・スキル」の面で不安を感じている人におすすめです。
なかでも「IT・Web・ゲーム業界」の求人に関しては、IT・Web業界に特化した転職エージェントの中でトップクラスの保有数を誇ります。
エージェントの方針としても「未経験でも検討の余地があれば積極的に求人を紹介する」スタンスのため、ジョブチェンジに適したサービスと言えるでしょう。
転職未経験者へのサービスとして、転職ノウハウセミナーも随時開催しています。
ワークポートの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
拠点 | 北海道、宮城、福島、東京、埼玉、千葉、栃木、群馬、神奈川、新潟、静岡、石川、岐阜、滋賀、愛知、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、加賀、愛媛、福岡、長崎、熊本、鹿児島、沖縄 |
公開求人数 | 約10万件(2024年9月現在) |
とくに多い職種 | ソフト開発・システムエンジニア系|クリエイティブ系|通信・インフラエンジニア系|ヘルプデスク・ユーザーサポート|研究・製品開発/品質・評価系|コンサルタント・プリセールス系|ゲーム制作関連|ものづくり系エンジニア|金融・保険・証券系|建設・土木・プラント・設備|不動産専門職|営業系|事務・管理系(総務・経理・財務・人事等)|経営企画・事業開発|マーケティング・プロモーション系など |
ワークポートの積極的な提案を最大限活用するには、初回面談時に希望する職種・働き方をしっかり伝えることです。事前にキャリアの棚卸しをしておくとスムーズでしょう。
パソナキャリア
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ひとりの転職者に平均20時間のサポート。「じっくり丁寧なサポート」を求める人におすすめです。
パソナキャリアは転職エージェントの規模としては大手ではないものの、転職者一人ひとりに向けた手厚いサポートを得意とする転職エージェントです。
全国に拠点があるため、地方に在住の人やUターン・Iターン転職を検討している人も利用しやすいサービスです。
パソナキャリアを通じて転職を行った人のうち、およそ67.1%が内定後の年収アップを実現していることから、「キャリアアップ」を念頭に置いた転職活動にも充分に期待ができます(※公式サイトより)。
書類添削や面接対策などのフォローも手厚く、転職市場や企業の情報に長けたキャリアアドバイザーからじっくりサポートを受けたい人は、パソナキャリアの活用を検討されると良いでしょう。
パソナキャリアの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数 | 約4.0万件(2024年9月現在) |
公開求人数とくに多い職種 | 営業職|管理・事務|IT・Webエンジニア|技術職(電気・電子・機械・化学)|クリエイティブ|マーケティング・企画|コンサルタント・士業|販売員・サービススタッフ|研究・開発(メディカル)|専門職(Web・IT・ゲーム|金融|不動産・建設)など |
転職するにあたって「これだけは譲れない」という希望条件を整理しておくと、担当エージェントも求人紹介がしやすくなります。
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5)販売員・販売スタッフから異業種に転職成功した人の体験談エピソード
販売員・販売スタッフから異業種へ転職するイメージがいまいち持てない・・・という人は、実際に転職に成功した方々のエピソードに触れることで、より具体的な転職活動のイメージを持ちやすくなるはずです。
転職してみて実際どう感じたのか、これまでと異なる仕事内容にうまく馴染めたのか、気になる人も多いことでしょう。
これから紹介する3名の方々は、いずれも販売員からECや事務職といった異業種に転職を経験されています。新しい環境に飛び込んでみて、どんな感想を持っているのか見ていきましょう。
販売員の経験を次の職場でも活かし、自分の能力へどんどんプラスしていく
ペガK さん(男性 40歳 東京都)
新しい職場で気づけたことですか?──ものすごいあります。
いままでの職場は、言ってしまえば「カンと度胸とどんぶり勘定」。この業界ではよく、頭文字を取って「KDD」って言います。たぶん、業界外の人でも、一度は聞いたことありますよね。
でも新しい職場は合理思考で、何事もロジカルに考える、それを学べました。
あとは、私はECを担当したんですが、Webの奥深さを覚えました。ターゲティング、プロモーション、コンバージョン、CPA…。
ボードメンバーと一緒に資料を作る機会も持てて。大変でしたが、自然とプレゼン能力も上がりました。
残念に思えることは、今の会社はマーケティングはとてもしっかりしているけれど、コンテンツ(商品)への想いがそれ程強くないこと。
アパレルは、なんだかんだ言ってコンテンツ(商品)が命です。前職では、コンテンツは少なかったけど、それこそ魂の籠った、中身のある商品を創っていた。
今の会社は、1つのパターンのコンテンツを紹介しようとすると数十個バーンってWebで紹介できる。顧客へのリーチも広がるし、いろんなニーズに応えられる。まさに売り方がうまい。──でも、中身があるかというと、正直言って、あまりない。
もちろん、中身がないものをマーケットに拡散して売ることは出来るけど、「それが本質か?」…というと、どうなんだろうって。
職種が変われば求められる能力も変わる
販売員からEC担当者へ転職した方のエピソードです。「カンと度胸とどんぶり勘定の世界」から、一転して合理主義の世界に身を投じたのですから、それこそ求められる能力や資質は180度変わったと言っても過言ではないでしょう。
中でも、「大変でしたが、自然とプレゼン能力も上がりました」というコメントは注目ポイントです。
求められる能力がちがう世界へ行くのですから、はじめのうちは大きな負荷がかかることも予想されます。
覚えなければならないこと、できて当然のことができなくて恥ずかしい思いをすることなど、メンタルの面でも大変な時期があることでしょう。
しかし、そういった高負荷の時期を乗り越えることで、いつの間にかスキルや知識が底上げされ、異業種に対応できる力が身についていくのです。
店舗販売員からECサイトのwebディレクターになって気づいたこと
たき さん(女性 25歳 東京都)
今回の転職で、気付けたことですか?
──そうですね、通販(EC)と店頭では形は違えど、結局は同じ「接客販売」だということです。
ECサイトでは店頭販売と異なり、目の前でお客様に接客することができません。
ですので、魅力を伝える商品説明文をはじめ、商品サイズ、商品画像など、その商品を売るために限られた画面上でいかに魅力を伝えるかが重要となります。
例えば、店舗では場所の大きさによって展開できる商品が限られてしまううえ、お客様も店舗に来られる方に限定されてしまいます。
ですが、EC上ではいくらでも商品を出品でき、世界中の方々に購入して頂けます。
インターネットの間口の広さと誰もがアクセスできる利便さは、これまで店舗販売しか経験していない私からすると、とても大きなカルチャーショックでした。
また、自分自身が仕上げた商品ページが「これだけ多くの方々が閲覧し、購入して頂けている」と思えたときに、とても大きなやりがいを感じられます。
前職の活かせる能力をうまく応用していく
この体験談の注目ポイントは、「通販と店頭の共通点をいち早く見抜いている」ことでしょう。
店頭とECは全くの別物・・・と決めつけてしまったら、店頭の販売で培った知識や経験をECで活かしにくくなっていたかもしれません。店頭とECを地続きのものとして捉えているからこそ、EC特有のメリットや優れた点を感じ取られたのでしょう。
異業種に転職するとなると、「ゼロからのスタート」「今までの経験はいったん捨てて・・・」と考えがちですが、前職の知識や経験で活かせることは存分に活かしていくべきです。
そうすることによって、他の人にはないキャリアの独自性が生まれやすくなり、希少性の高い人材へとステップアップできる可能性も高まるのです。
「私にできることって何だろう?」改めて本当の私の性格を考えた先にあったことは
幸ママ さん(女性 29歳 奈良県)
販売員と事務職では、共通する要素は何も無いと思っていましたが、実際に入社してから、来客応対や電話応対など、様々な点で役立っていることを知りました。
もし今同じように、まったく別の業界へ転職したいと思っている人、それでも不安がある人には、必ずこれまでの経験が役に立つ日が来ます!ということだけは伝えておきたいです。
また、「将来、自分がどんな人生を歩んでいたいか」きちんと考える時間は大切だということも学びました。
その理想の未来に近づくために「今何をすればいいのか」がはっきりするからです。
それが成功への近道になります。
全く違った職種でも共通点が必ずある
販売員から事務職へ転職した方の体験談です。販売と事務では仕事内容も求められる能力も全く異なると思われがちですが、来客や電話応対といった「人」との接点を持つ場面が事務職には案外多いものです。
販売員として培ってきたコミュニケーション力や対応力は、事務職としてオールマイティに活躍する上で必ず活かせる場面あるはずです。
このように、たとえ全く異なる職種に就くことになったとしても、前職との共通点を見つけ出していくことは非常に重要です。
何か1つでも前職の経験を活かせる能力が見つかれば、新たな仕事においても自信を持って取り組みやすくなり、結果的に成長が早くなることも十分に考えられるのです。
まとめ)販売員から異業種への転職は「経験・キャリアの総力戦」
販売員・販売スタッフから異業種への転職は、選ぶ職種や仕事内容によっては厳しい面があるのも事実です。
求められる経験やスキルが前職の仕事内容と異なれば、新たな職場に馴染むまでに時間を要することも予想されるため、いかにこれまでの経験から生かせる部分を見出していくかが重要なポイントになります。
販売員から異業種への転職は、いわば「これまでの経験・キャリアの総力戦」です。活かせるものは存分に活かし、応用できることは応用し尽くす心積もりでのぞむことが大切です。
そのような前向きな姿勢が、新たな仕事への積極性や情熱となって伝わることも十分に考えられます。
販売員としての知識・経験に誇りを持ちつつも、次のキャリアに向けての前向きな一歩を踏み出していきましょう。