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【転職体験談】「心からの接客をしたい」とファミレス店長からケーブルテレビ局の営業になって。

転職前

BEFORE
職業
レストラン店長
職種
飲食・サービス
従業員規模
30人
年収
420万円

転職後

AFTER
職業
ケーブルテレビ局
職種
営業
従業員規模
120人
年収
450万円

目次

山本さんの転職ストーリー

1これまでの私

ファミレスの店長職。「人と接する」ことが好きで。

イメージ図:「人と接する」ことが好きで。

大学を卒業後18年間、ファミレスで勤務していました。

就活をしていた頃は特に目指したい職種もなく、「人と接することが好き」と言う理由でファミレスの採用面接を受け、そこで内定が決まったので働くことにしたのです。
学生時代にも居酒屋でバイトしており、お客様からの「ありがとう」がすごく嬉しかったのも理由の一つです。

就職してすぐはマニュアル順守でした。
しかしそれは私の求めていた接客業の形ではなかったので、お客様と距離が近づくサービスの提案も積極的に行いました。

たとえばお店の回転率。従来は客単価を上げることを一番に掲げていましたが、プラスαでお客様に「また来たい!」と思ってもらえるにはどうしたらいいか。
そんなことを日々考えていました。

仕事はとても充実していて、気づいたら夜中になっていた、なんてこともありました。
でもそれも苦痛ではなかったんです。

30歳になったとき、店長に昇進しました。
それからは従業員のシフト表を作成したり、仕入れ売り上げ管理も一手に引き受けました。

その後、エリアマネージャーに昇進しましたが、一方でどんどんお客様からは離れていきました。

(こういう仕事をしたかったわけじゃないんだけどなあ…)

そんな気持ちを抱えるようになっていきました。

2転職のきっかけ

「俺が目指していたのって、こういうことだっけ?」

イメージ図:「俺が目指していたのって、こういうことだっけ?」

ちょうど店長になったくらいの時期に、私は結婚し、2人の子供にも恵まれました。
私生活は何一つ不自由していない分、

(仕事は生活のための手段。家族を守るためだ)

そんな風に仕事への思いを割り切るようになっていました。
毎日毎日、パソコンとにらめっこの仕事です。

その時はまだ「転職しよう」という頭ではなかったのですが、ある日転機が訪れました。

それは学生時代の友人に再会した時です。
彼はケーブルテレビ局の営業として働いていました。

友人

「地域ごとにケーブル局ってのがあって、そこから各地域にテレビの電波を経由させているんだけど…」

彼の説明を聞いているうちに、私の中で徐々にこみ上げてくるものを感じたのです。

「やっぱりその仕事って、地域の人たちと関わったりするわけ?」

友人

「そりゃあね。地域の人たちからの信頼が無ければ成り立たないよ」

目が覚める思いでした。
私がいつの間にか忘れてしまっていた「心のこもった接客」が、彼の生活では当たり前なのだ。

お年寄りのお宅に訪問する際は、雑談やリモコンの使い方なども教える機会があるそうです。
ただモノを売るだけの仕事ではない。私は、その仕事にかけてみたい気持ちになりました。

3転職活動中

心からの接客をしていきたい。

イメージ図:心からの接客をしていきたい。

さっそく友人の勤務するケーブルテレビ局のサイトから、求人応募をしました。

ケーブルテレビ局には大きく分けて「制作」「保守管理」「営業」の3つの分野があります。
私は最も人と触れ合う機会の多い営業職に応募しました。

友人からも上司に掛け合ってくれたと聞いたのですが、すべて人任せというわけにもいかないので、必要な知識は猛勉強しました。

チャンネルの数、料金セットの内容、リモコンの使い方。
覚えることは多岐にわたりましたが、とにかく即戦力となれることを目標に勉強を続けました

そして、いよいよ採用面接の当日の日
──結果は、万事うまくいきました。

私のスキルや経歴というよりも、「短期間でそこまで勉強できたのはすごことだ」と、熱意を汲んでいただいての内定でした。

4転職後

はじめてのケーブルテレビ局の営業の仕事。

イメージ図:勉強してきたことは氷山の一角に過ぎなかった

入社後にまず思ったことは「勉強してきたことは氷山の一角に過ぎなかった」ということです。

先輩について回り、様々な業務をレクチャーしていただいたのですが、知らないことが山ほどありました。

顧客への訪問に同行したときのことです。

先輩

〇〇さん、最近テレビ見てて直してほしいこととかないですか?

先輩は、お宅の方にフランクに話しかけていました。
お客様は、たくさんのご不満を話されていました。

先輩はそれらをすべて聞いたのち、帰り際に私にこう言いました。

先輩

よかったね。改善案をたくさん頂けたよ。

そのとき、私はこう思いました。

これこそ、私がやりたかった仕事だ))──と。

私がやりたかった仕事とは、まさに先輩がしたような「お客様の心に向き合う接客」のことでした。

5その後、どうなったか。

「心に向き合う接客」。

イメージ図:「ありがとう」が伝わる職場

転職は、大成功だったと思います。

学生時代のバイトでの「ありがとう」がきっかけで、今に繋がっている。
そしてその「ありがとう」の背景には、お客様に心から信頼してもらえるようなこちらのサービス提供がなければいけないと、新たに学ぶこともありました。

私の仕事への信念、情熱は、前職での経験もあってこそです。

前職の仕事でも、もっとお客様のためにできることはあったと思います。その点が少し心残りです。

◇ ◇ ◇

私の営業エリアには、高齢のお客様がたくさんいます。
その中には身体が不自由で、テレビが唯一の楽しみなのだとおっしゃられる方もいます。

そんな方々のためにも、より楽しめる、より負担の少ないサービスを提供していきたいと考えています。

そのためにはやはり、たくさんの知識が必要になってくると思いますので、日々の勉強は怠らないようにしたいです。
お客様の笑顔のために、これからも精進していきます。

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