電気工事士。私はどうやって、社畜のような働き方から脱出したか。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 建築業
- 職種
- 電気工事士
- 従業員規模
- 約50名
- 年収
- 650万円
転職後
- 職業
- 電機メーカー
- 職種
- 電気工事施工管理
- 従業員規模
- 約5,000名
- 年収
- 900万円
目次
リベルタさんの転職ストーリー
1これまでの私
電気工事士の仕事。「社畜」のように、働いていた。
転職したのは、2018年の頃。それまで電気工事士として働いていました。
参考:電気工事士の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
配線工事 |
|
電気設備の設置 |
|
保守・点検 |
|
電気工事の設計 |
|
安全管理 |
|
緊急対応 |
|
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その頃の僕は、ひと言でいえば「社畜」でした。
毎日、朝5時から23時まで仕事。
日曜日は休日扱いではあったものの、お客さんの工場が停止しているときにしかできない仕事も多く、金曜日の夜に土日の呼び出しがくることも日常茶飯事でした。
家族は妻と二人の娘がいましたが、土日に予定していた旅行やお出かけも、仕事の電話ひとつでキャンセルです。
妻も娘も直接不満を口にすることはありませんでしたが、その表情からは「なんでいつもこうなんだろう」という感情がありありと見られました。──きっと、僕の方もそんな表情だったと思います。
忙しい職場だっただけに、年収は比較的良かったです。650万円から700万円あたりでした。
ですが、実はそのほとんどが残業で成り立っていました。
公共工事の忙しくなる10月から3月の下期は繁忙期です。
残業が100時間以上になり、休める日は月に1日あるかないか。
「来月は子供の誕生日があるから、なんとかその日だけは休みたい」、そう思っても誰も助けてはくれません。
一方で、4月以降になると公共工事がなくなるので、暇になります。
残業は一気に減るんですが、そうなると基本給が少ないので給与の手取りも一気に減るんですね。
ですので4月から9月は、住宅ローンの返済もあって毎月赤字でした。
10月から3月までは廃人のように働いて残業代を稼いで、4月から9月までは「今月も赤字だ」という不安を常に抱きながらの日々。
やりがいも見つけられず、ただ生活するために働き、働くために寝に帰る生活をしていました。
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2転職のきっかけ
「お前の言いたいことは、分かるよ」
転職のきっかけとなったのは、新しく就任した社長でした。
社長は自分の関わっている事業や顧客を大事にする一方で、僕が育ててきた顧客については目もくれない。そんな感じでした。
そのことについて何度か相談をしてみたのですが、「分かる。お前の言いたいことは分かるよ」と言って、具体的な回答は何も触れないまま。
それどころか、社長に追随する社員はどんどん昇進・昇格です。 僕はその昇進組から外れて、ひとりだけ違った方向を向いてしまったような感覚でした。
(自分の積み上げてきた顧客との信頼は、どうなってしまうんだろう?)
(…いや、このままだと、自分の未来も閉ざされてしまうのではないだろうか)
そんなことをいつも思い悩んでいました。
加えて、10月から3月は変わらずの超繁忙期です。
忙しさのストレス、社長の方針に共感できないストレス、そして自分の将来への不安へのストレス──。
そうしてとうとう、僕は「この会社を辞めよう」と決意しました。
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3転職活動中
「数百万円の年収アップの、求人があります」
実は、在職中に取引先の企業の数社から、「うちの会社に来ないか」というオファーを受けていました。
ただ、建設業の世界では比較的ありがちな話ですが、取引をしていた関係会社に転職をするのはご法度でした。
そこで、なんとか時間を捻出してリクルートエージェントやdodaといった転職エージェントに数社登録して、相談をしてみました。
とくに訊きたかったことが、「今の自分の年収や働き方は、適性と言えるのか?」ということでした。
それに対して、エージェントの答えはこうでした。
- 転職エージェント
-
数百万円の年収アップで、かつ残業の少ない環境で働ける求人があります。
最初、「なにか悪い夢を見ているのではないか?」と思いました。
本当にこんなに年収が上がるのなら、今の会社で死ぬほど頑張ってもらっていた年収はなんだったのだろう?と…。
実際の求人を見せてもらい、業務内容や求められる知識・スキルを見る限り、たしかに私が対応できそうな内容でした。
複数の転職エージェントに登録をしたことで、そうした求人を多く見つけられました。同時に、現在の僕の年収は「実際の市場価値と比べてかなり低い」ことが分かりました。
建設業は他の業界と比べて30代後半~40代にも十分な需要があり、市況も好景気だったのも少なからず影響していたと思います。
提案された求人のいくつかに応募して、そのうち従業員約5,000名の電機メーカーから採用を貰いました。
提示された年収は900万円。前職から約250万円のアップでした。
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4転職後
上司から「5連休を取ったら?」と言われて。
転職後の新しい職場は、別世界に放り込まれたかのような驚きの連続でした。
- 移動をするだけで手当がつく
- 有給休暇を取れる
- 残業をしなくても生活ができる
- 分からないことはみんなで教え合える
- 会社の愚痴を言ってる人が少ない
上司から「○○君、今度有給休暇を土日と絡めて5連休にしたら?」と言われたときには、冗談を言っているのだと思いました。
前職では3連休すらも1年で1回取れるかどうかの生活をしてきた僕にとって、5連休を上司の方から進言されるなんて、冗談以外のなにものでもなかったのです。
会社の愚痴を言っている人がかなり少ないのも、印象的でした。
前の会社では、隙があれば誰かが会社の悪口を言っていて、負のオーラが渦をまいていました。
新しい職場では、社員たちは働いている環境や給料に満足をしているためか、陰口のようなものはほとんど見られません。
新しい職場は大手の電機メーカーだったこともあり、上司はいつも落ち着いた感じで「自分で判断できるところは進めていい」と。
上から細かく指示を出されることなく、ある程度の裁量を入社してすぐに与えてくれました。
「大企業は厳格に管理されていて、中小企業は自由」という意見をよく聞きますが、必ずしもそうとは限らないということを知りました。
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5その後、どうなったか。
転職後の、「こちら側の世界」。
転職活動を通じて感じたことは、「もっと早く転職をすれば良かった」ということです。
僕は転職をして百万円以上年収があがっただけでなく、休日も倍以上に増えました。
「なぜもっと早く転職をしなかったんだ」と今でも思います。
30代のうちに転職をできたのは良かったとは思いますが、それまでは「自分はこの会社に骨を埋めるしかない」と勝手な思い込みがありました。
また、「転職なんて9割は失敗する」という謎の理論を振りかざす転職未経験者の話を真に受けて、なかなか行動に移せない自分がいました。
前職では、今でも毎月残業を100時間やり土日も働いている社員がいます。
悪い労働環境でも社員が辞めずにいたら、会社の方も「これでいい」と勘違いしてしまうように思います。そして、影では社員の愚痴や悪口が蔓延してるわけですよね。
つまり、社員も知らずに環境悪化に加担していることもあると思います。
ですが、だからといって「社員にも責任がある」とまでは言えません。
人は誰だって、心身ともに消耗しているときは負の感情が出てしまうのでしょうから。
だから、まさに転職前の私のような状況にある人は、1回でも求人情報を見たり転職エージェントに相談したりして、自分の市場価値を確認してみて欲しいですね。
「今いる職場以外でも、自分が働ける場所がある」ということが分かると、きっと気持ちは格段に楽になると思います。
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◇ ◇ ◇
転職を通じて、身の回りの環境は一変しました。
休日は休めるときに休めるし、仕事が早く終われば定時で退社できる。
こんなに当たり前のことが、なぜ今まで当たり前でなかったのか本当に不思議です。
転職をして時間が自由になり、更には年収が上がったことで生活にも余裕ができました。
家族との時間も、ちゃんと持てるようになりました。
実は今、空いた時間を利用してキャリアアップや転職に悩む人に向けた情報ブログを立ち上げ、運用しています。
ブログタイトルは、『電気工事士デポ』。
『デポ』の意味は、「小さな拠点」です。
リベルタさんのブログ『電気工事士デポ』
過去の僕と同じように、仕事に悩んでいる電気工事士の人が、立ち寄って、意見を交わし合える場所にしたいと思っています。
同じような悩みや苦労をしている方に、転職後の「こちら側の世界」も覗いて欲しい。
そうすればきっと、世界は変わるはず。
ブログにかけた想いは、「読者の世界を変える、お手伝いをすること」です。
認知が変われば、世界は変わる。
よく聞くフレーズですが、本当にそうだと、実体験を持って確信しています。
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リクルートエージェント
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他の転職エージェントにあるような「希望条件に合う求人がない」と断られるケースは殆どないでしょう。
あなたのこれまでの経歴を過去の事例に照らし合わせながら、正社員向け求人を数多く提案してくるはずです。
より確実なサポートを受けたい人は、初回面談前までに「キャリアの棚卸し」と「キャリアプラン立て」を行い、担当アドバイザーに希望条件をしっかり伝えられるように準備しておきましょう。
また、リクルートエージェントのサポートは効率的かつスピーディに進みます。日頃の転職活動にかけられる時間を確保しておくと、より有意義にサービスを受けられます。