Uターン転職のメリット・デメリットは?「地方で働きたい!」人の失敗しない4つの準備
[最終更新日]2024/10/07
近年、地方へのUターン、Iターン転職を希望する人の数は増加傾向にあります。
ですが、「地方勤務にはあこがれるけど、慣れない土地で暮らしていけるのかな」「そもそも求人が無いのでは?な」ど、なかなか一歩が踏み出せずにいる人も多いのではないでしょうか。
目次
1)Uターン転職・Iターン転職(地方転職)の概要と、最近の傾向は
「都会から地方へ移住し、同時に転職をすること」は、大きく分けて2つの形態があります。
- Uターン転職
- Iターン転職(地方転職)
ひとつは「Uターン転職」で都会から出身地へ移動することです。
もう一つは簡明に「地方転職」(Iターンともいいます)で、自分には縁もゆかりもない土地へ引っ越して転職することを指します。
ともに、快適な居住環境や職場を求めて、都会を離れることです。
Uターン転職、Iターン転職を検討する人は年々増えてきている
当サイト「みんなの転職体験談」でのアンケートによると、「都会と地方のどちらに転職したい?」の質問で「地方」と答える人が50%と、都会と答える人とほぼ同じ割合になっています。
都会がいい | 50% |
---|---|
地方がいい | 50% |
年代別・男女別の結果
年代 | 都会がいい | 地方がいい |
---|---|---|
20代 | 69% | 31% |
30代 | 44% | 55% |
40代 | 37% | 63% |
50代以降 | 20% | 80% |
男女別 | 都会がいい | 地方がいい |
---|---|---|
男性 | 44% | 56% |
女性 | 61% | 39% |
参照:みんなの転職体験談「都会と地方、自由に勤務地を選べるならどっちを選ぶ?|みんなの意見 」2024年10月時点の集計より
とくに20代~30代の若手社会人において「地方で働きたい」という人は多く、「都会の暮らしは疲れるから」(男性 20代)、「いずれ地元に戻る。今は東京でそのための知識と経験を積む期間」(男性 30代)といった意見が多く見られました。
こうした背景には、2020年から大きく進んだリモートワーク・テレワークの普及も要因の一つとして考えられます。
今後もリモートワーク・テレワークがさらに定着していけば、生活コストのかかる都心に住む必要もなく、通勤ラッシュのストレスから解放され、のびのびと働けるなどの理由から地方転職を望む人が増えるでしょう。
2)Uターン転職、地方転職のメリットは
Uターン転職、地方転職のメリット
通勤時間の短縮によるライフスタイルの充実
都会と地方の最たる違いは、「時間に追われない生活」です。
総務省が5年ごとに発表する基本調査によると、2016年の「1日あたりの通勤・通学時間の平均時間(片道)」は以下のようになります。
通勤・通学時間が長い都道府県ランキング
順位 | 都道府県 | 時間・分 |
---|---|---|
ー | 全国平均 | 1:19 |
1 | 神奈川県 | 1:45 |
2 | 千葉県 | 1:42 |
3 | 埼玉県 | 1:36 |
4 | 東京都 | 1:34 |
5 | 奈良県 | 1:33 |
データ参照:総務省「平成28年社会生活基本調査結果 社会生活基本調査から分かる47都道府県ランキング」より
ランキングトップはいずれも一都三県が占めていることが分かります。
通勤・通学時間が減れば、家庭での団らんや趣味などに時間をあてられます。
日常生活の負担が減ることによって、休日や余暇の過ごし方も充実します。結果的に家族みんなの生活に対する満足度が上がるのも、時間の価値という合理的な理由があるのです。
住居費や教育費など金銭的な負担が下がる
転職サイトdodaの「平均年収ランキング最新版【都道府県別】」によると、平均年収の高い都道府県は1位 「東京」440万円、2位 「神奈川」423万円、3位 「千葉」410万円です(2022年12月集計)。
都市部の方が平均年収が高いものの、生活費や教育費などトータル的に見た時にコストが下がるのが地方転職のメリットです。
たとえば、毎月の支出のなかで大きな割合を占める住居費で比べてみましょう。
都道府県別の平均家賃
都道府県 | 家賃平均 |
---|---|
全国平均 | 約55,000円 |
北海道 | 約49,000円 |
青森県 | 約48,000円 |
秋田県 | 約47,000円 |
岩手県 | 約51,000円 |
山形県 | 約44,000円 |
宮城県 | 約53,000円 |
福島県 | 約49,000円 |
群馬県 | 約45,000円 |
栃木県 | 約47,000円 |
埼玉県 | 約61,000円 |
茨城県 | 約47,000円 |
千葉県 | 約59,000円 |
東京都 | 約74,000円 |
神奈川県 | 約68,000円 |
山梨県 | 約49,000円 |
長野県 | 約50,000円 |
新潟県 | 約51,000円 |
富山県 | 約47,000円 |
石川県 | 約48,000円 |
福井県 | 約50,000円 |
静岡県 | 約54,000円 |
愛知県 | 約56,000円 |
岐阜県 | 約47,000円 |
三重県 | 約52,000円 |
滋賀県 | 約54,000円 |
奈良県 | 約54,000円 |
和歌山県 | 約47,000円 |
京都府 | 約58,000円 |
大阪府 | 約61,000円 |
兵庫県 | 約57,000円 |
鳥取県 | 約44,000円 |
広島県 | 約52,000円 |
山口県 | 約47,000円 |
徳島県 | 約50,000円 |
香川県 | 約47,000円 |
愛媛県 | 約46,000円 |
高知県 | 約48,000円 |
福岡県 | 約56,000円 |
佐賀県 | 約48,000円 |
長崎県 | 約55,000円 |
大分県 | 約46,000円 |
熊本県 | 約50,000円 |
宮崎県 | 約48,000円 |
鹿児島県 | 約52,000円 |
沖縄県 | 約54,000円 |
参照:全国賃貸管理ビジネス協会「全国家賃動向【2022年7月時点】」
上記のデータを見る限り、東京・神奈川・大阪などの都市部よりも地方の家賃が安いことが分かります。
子供の教育費
また、生活費のなかでもう一つの大きな要素である子供の教育費も見てみましょう。
都会では私立中学・高校のほうが名門校である場合が多いですが、地方では公立高校がその地域のトップ校であることがほとんどです。
私立中学・高校で毎月かかる学費はおおよそ5~6万円。それに対して公立中学・高校の費用は2~5千円程度。つまり、20倍ほどの差(年間にすると40万~60万円ほどの差)があります。
このあたりは必ずしも「都会=私立」「地方=公立」となる訳ではないので一概に置き換えることはできませんが、少なくとも都会に居住している多くのお母さんが感じている「私立へ進学させたい」という「金銭+感情」のプレッシャーは大きく軽減されそうです。
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仕事内容や職場環境がよくなる可能性が高い
地方転職やUターン転職の希望者が年々増えている理由は、実際に「移動したら職場環境が良くなった」という人の声が多いという現実があるからです。
会社は集団で仕事をする場所です。そこに集まる一人ひとりの生活充実度が上がれば、皆で余裕をもって仕事に取り組めます。つまりは、個人の「生活充実度」が周囲に連鎖していき、それが「職場環境」の向上へとつながっていくのでしょう。
近年、仕事と生活の調和を目指す「ワーク・ライフ・バランス」という言葉が社会的な課題となっています。また、都心で多く見られるような通勤時間なども含めた長時間の労働は、労力の負担が大きいわりに仕事の効率はそれほど高くないことがわかっています。
「地方に行くことで、仕事と家庭に使える時間の調和がとれるようになった」と答える人は大勢いらっしゃいます。
まさに、「ワーク・ライフ・バランス」について、多くの人が意識的・無意識的に関わらず働きかけているように感じられます。
3)Uターン転職、地方転職のデメリット・注意点
Uターン転職、地方転職のデメリット・注意点
給与が下がる場合がある
地方の給与水準は、東京・大阪・愛知・福岡・兵庫・神奈川といった都市部に比べると、月ベースで5~15万円程低くなります。
以下は、厚生労働省が2020年に出した各都道府県の平均賃金のグラフです。
参考:全都道府県の平均賃金比較
引用元:厚生労働省「令和3年賃金構造基本調査結果」 ※グラフは弊社作成
最も高い東京都と比べると、地方の賃金との差は大きいことが分かります。
地方ではその分家賃や駐車場代などの生活費が都心より安くなることが多いですが、どれくらいの生活水準で暮らしていくかはその人次第です。
あなたが思い描く「これくらいの水準の生活をしたい」というイメージを実現できる収入を得られるか、事前にしっかりリサーチしておくことをおすすめします。
希望する業種や仕事内容がその地域にない・少ない可能性
地方は都心と比べて求人数は少なめです。
そのため、地方転職やUターン転職の場合、自身の希望する業種・職種があるかをリサーチすることから始めましょう。
また、同じ職種でも地方においてはその担当範囲が広いことも多いです。
例えば、IT系の場合はプログラマーからSEO対策マーケティング、ITストラテジストまで、都会には分野ごとに会社が存在する一方、地方ではまとめて「IT業務」として複数の役割を兼務する場合もあります。
企画から営業、マーケティング、そしてIT実務まで包括的に業務をこなすというように、自分の専門性にこだわらない姿勢が求められます。そのため、例えば「20代の間は都会で頑張って最先端の技術取得を目指そう」という判断もありでしょう。そういうことを踏まえて、地方転職に向けての活動は中長期的なスパンで計画を立てていく必要があります。
また、事前に転職サイトや転職エージェントなどで、目当ての地域の求人情報をチェックしておくことをおすすめします。自分が本当にやりたい仕事がその地域にあるかを注意しておきましょう。
気になる会社には、Web情報だけを見て判断するのではなく、電話をかけて人事担当者から細かい業務の説明を受けたりすることが大切です。
また、その一方、地方で新たな生活がスタートできる機会を活かして、農業や製造業などの地方にしかない業種を選択肢に入れても良いでしょう。
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3)Uターン転職、Iターン転職(地方転職)をするときに意識しておきたい4つのポイント
Uターン先の地での、キャリアプラン・ライフプランを描いておく
地方転職をする際には、「これからどのようなスキルや経験を積んでいくか」「いつまでにどれくらいの年収を目指すか」についてのキャリアプランと、「今後、どんなライフイベントがあり、そのためにどれだけのお金を準備しておくと良いか」といったライフプランを持っておくことが大切です。
スキルアップや収入に具体的な目標があると、行動に繋がりやすくなるものです。
また、パートナーや子供のいる人は特にライフプランが重要になります。
キャリアプランとは
キャリアプランとは、あなたが将来に望む仕事や働き方を実現するためのプランニング(行動計画)のことをいいます。
具体的には、以下のようにプランを建てていきます。
キャリアプランを立てる際、まず「キャリアの棚卸し」を行います。
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キャリアの棚卸しで出てきた経験(または知識・スキル)をもとに、あなたが新天地でチャレンジしたい働き方をイメージし、そしてそれを実現するためにどんな行動が必要かを考えていきます。
キャリアプランは、上記の「キャリアプランの例」にあるように時期ごとに「実現したいこと」と「そのためにやること」を表形式に落とし込むと、そのイメージを整理しやすくなります。
ポイントは、地方への転職・移住をしてから、5年・10年といった中長期的な期間を見据えることです。
今のうちにマスターしておくべき知識・スキルや取得しておくべき資格が出てくるかもしれません。
ライフプランとは
ライフプランとは、人生の中で想定される大きなイベントを考え、お金が必要になるタイミングやその金額を把握して計画をたてることです。
具体的には、以下のプロセスでプラン立てを行います。
上記図の例では、Uターン後の目標として海外旅行、マイカーとマイホームの購入、そして子どもの大学入学と老後資金を挙げており、これら全てを貯蓄でまかなうとしたら毎月24万円の積立が必要となることが分かります。
(※ すでに貯蓄がある場合や積立投資等の資産運用を行っている場合は、この限りではありません。)
ライフプランを立てることによって、「早めの貯蓄が必要になりそうだ」という気づきがあるかもしれません。
または、「転職時の給与条件として、これくらいは欲しい」という新たな希望条件が出ることもあるでしょう。
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地方への転職は、あなたの人生にとって大きなターニングポイントになるはずです。
後悔のない選択にしていけるよう、早いタイミングでキャリアプランとライフプランを建てて、今からどんな準備をすると良いかを明確にしておくことをおすすめします。
目指す地域に拠点を持つ実績豊富な転職エージェントを利用しよう
地方での転職事情や求人情報に関しては、独力で情報収集をするうえで不安を感じる人もいることでしょう。
その際は、目指す地域に拠点を持つ転職エージェントの活用がおすすめです。
参考:全国に拠点を持つ転職エージェント
地域 | 拠点を持つ転職エージェント |
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北海道 |
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東北 |
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関東 |
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中部 |
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近畿 |
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中国 |
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四国 |
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九州・沖縄 |
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2024年10月 弊社調査による
転職エージェントでは、「転職先の地域で、自身が目指す業界・職種はどのくらいあるか」の確認からから、「これからのキャリアプランをどう描くと良いか」、「企業ごとの、書類審査や面接で注意するポイント」といった相談まで、プロの視点から有益なアドバイスをもらえます。
ここでは地方に多く拠点を持ち、転職支援実績の豊富なおすすめ転職エージェントを6つご紹介します。
ワークポート
国内に52か所の拠点。未経験職種への提案も積極的
拠点 | 全都道府県 |
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対応エリア | 全国 |
おすすめのポイント | ・ITエンジニア、Webクリエイター(プロデューサ、ディレクター、プランナー、デザイナー)への転職支援に強い ・未経験職種・業種への転職支援に強く、積極的な求人提案を受けられる |
公開求人数 | 約11万件(2024年10月現在) |
ワークポートは、「業界未経験者」のサポートへの手厚さに評判の高い転職エージェントです。
特に、IT・Web業界の転職支援に強く、「これからIT業界・Web業界にチャレンジしたい」という転職者に特におすすめです。
拠点は、東京・埼玉・横浜・千葉・仙台・名古屋・大阪・京都・神戸・岡山・広島・福岡・札幌ほか全国52か所(2024年10月現在)。エリアごとに特化したコンシェルジュが在籍しているため、自身の目指す地域の求人情報について詳しく知りたい人にもおすすめです。
ヒューレックス
「手厚いサポートを受けられた」という評判が非常に多い転職エージェント。Uターン・Iターン転職にも強い
拠点 | 東京・宮城・愛知・大阪・福岡 |
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対応エリア | 全国 |
おすすめのポイント | ・Uターン・Iターンといった地方転職への支援実績が豊富 ・地元企業とのコネクションが強く、独自の非公開求人(優良求人・レア求人)を抱えていることが多い |
公開求人数 | 約2.6万件(2024年10月現在) |
ヒューレックスは、Uターン・Iターンといった地方転職に強いとされる転職エージェントです。
なぜ地方転職に強いのかというと、ヒューレックスは国内多くの金融機関(地方銀行)と業務提携しており、企業間とも独自のネットワークを築いているからです。
そのこともあって同社は地元企業とのコネクションが強く、地方の好条件の非公開求人・独占求人が多いといいます。
拠点は東京・宮城・愛知・大阪・福岡の4か所ですが、求人は全国都道府県で保有しています。
Uターン・Iターンでの転職活動の際、ヒューレックスを利用した際は地域の優良求人を紹介されるだけでなく、その地方ならではの地域情報や転居に関するアドバイス・サポートも受けられるでしょう。
リクルートエージェント
全国最多の求人数。「スピーディな対応」に強み
拠点 | 東京・北海道・宮城・栃木・埼玉・千葉・東京・神奈川・静岡・愛知・大阪・京都・兵庫・岡山・広島・福岡 |
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対応エリア | 全国 |
おすすめのポイント | ・国内No.1の求人数と転職支援実績、キャリアアドバイザーの品質も高い ・「職務経歴書エディタ」や「面接力向上セミナー」等の転職支援ツール・サービスも充実 |
公開求人数 | 約47万件(2024年10月現在) |
リクルートエージェントは全国展開をする、国内でも最大の求人数・転職成功実績を持つ転職エージェントです。
拠点は、東京(2か所)・北海道・宮城・栃木・埼玉・千葉・東京・神奈川・静岡・愛知・大阪・京都・兵庫・岡山・広島・福岡と全国17か所あり、それ以外の都道府県の転職についても、電話またはオンラインで受け付けています。
リクルートエージェントの特徴は、これまでの転職支援実績に基く豊富なノウハウと、転職支援ツール・サービスの充実度合いにあります。
例えば職務経歴書をマニュアル・見本に沿って手軽に作成できる「職務経歴書エディタ」、転職面接の通過率を高める為の「面接力向上セミナー」など、これらサービスを利用するだけでもリクルートエージェントに登録する価値はあるでしょう。
doda
地方求人が非常に豊富。担当者からの積極的な支援もある
拠点 | 北海道・宮城・東京・神奈川・静岡・愛知・大阪・京都・兵庫・岡山・広島・福岡 |
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対応エリア | 全国 |
おすすめのポイント | ・豊富な求人と、キャリアアドバイザーからの積極的な求人紹介の評判が高い ・サービス内の求人一覧ページより、自身で求人の検索・応募もできる |
公開求人数 | 約26万件(2024年10月現在) |
dodaは求人数・転職支援実績ともにリクルートエージェントに次ぐ国内トップクラスの転職エージェントです。
dodaの特徴は、積極的な求人提案を行ってくれるキャリアアドバイザーが多いということ、そしてdodaの会員ページから自分で求人を探して、応募する「転職サイト」としてのサービス利用もできるという点です。
拠点は、北海道・宮城・東京・神奈川・静岡・愛知・大阪・京都・兵庫・岡山・広島・福岡の12か所で、その他地域の転職サポートも電話・オンラインで行っています。
まずは自身で求人をチェックしてみて、状況に応じてキャリアアドバイザーに相談する、といったdodaならではの活用も可能です。
マイナビエージェント
書類添削・面接対策のサポートに強み。20代~30代の若手社員の転職支援実績が豊富
拠点 | 東京(2か所)、神奈川、北海道、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡 |
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対応エリア | 全国 |
おすすめのポイント | ・キャリアアドバイザーの丁寧かつ転職者のペースに合わせたサポートが評判 ・アドバイザーが各専門分野に分かれており、適切なアドバイスを受けやすい |
公開求人数 | 約6.8万件(2024年10月現在) |
マイナビエージェントは、20~30代の若手社員の転職支援に強い、全国展開の転職エージェントです。
中でも20~30代の若手社員のサポートに強く、「IT・Web」「営業職」「ものづくり」「女性の転職」など、分野ごとに特化したアドバイザーによるフォローを受けられます。
各企業の人事採用担当者との間に強固なパイプを持っていることから、マイナビエージェントでのみ紹介可能な求人も全体のおよそ8割を占めています(※公式サイトより)。
今回が初めての転職で不安な人や、アドバイザーと相談しつつ活動を進めたいという人は、マイナビエージェントのサポートがフィットしやすいでしょう。
パソナキャリア
一人ひとりにじっくり支援。年収アップ率も高い
拠点 | 全国都道府県 |
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対応エリア | 全国 |
おすすめのポイント | ・全国都道府県に支店があり、対面でのサポートを受けやすい ・「キャリアアドバイザーがじっくり相談を聴いてくれる」ことで評判が高い |
公開求人数 | 約4.0万件(2024年10月現在) |
パソナキャリアは全国都道府県に拠点を持つ、拠点数No.1の転職エージェントです。
それぞれの地域企業との連携も強固で、応募企業の詳細や面接対応の注意点等のアドバイスも受けやすいでしょう。
パソナキャリアのサポートを利用した人達からは、「じっくりと相談に乗ってもらった」、「書類添削・面談対策が役立った」という評判が多く、サポート品質の高さがうかがえます。
パソナキャリアのサービス利用者の67.1%が内定後の年収アップを可能にしているというデータもあり(※公式サイトより)、今回の転職でキャリアアップ・年収アップを目指したという人にもおすすめでしょう。
都道府県ごとの地域に特化した転職エージェントもチェックしよう
地方での転職、またはUターン・Iターン転職を検討している人は、「その地域に特化した転職エージェント」もチェックしておくことをおすすめします。
地域特化の転職エージェントは、大手転職エージェントが保有していないその都道府県ならではの優良企業を紹介されることが多いからです。
以下記事は、都道府県別のおすすめ転職エージェントを紹介しています。地域特化の転職エージェントも数多く紹介していますので、あわせてご確認ください。
地域区分 | 都道府県別おすすめ転職エージェント紹介記事 |
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北海道・東北地方 | 北海道、青森、秋田、宮城、岩手、山形、福島 |
関東地方 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬 |
中部地方 | 新潟、長野、富山、山梨、静岡、岐阜、愛知、石川、福井 |
関西地方 | 大阪、兵庫、京都、滋賀、三重、奈良、和歌山 |
中国地方 | 鳥取、岡山、広島、島根、山口 |
四国地方 | 香川、徳島、愛媛、高知 |
九州地方 | 福岡、佐賀、大分、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄 |
移住は、転職先が決まってからがベター
地方の転職は都会の転職より求人数が少なく、活動は長期化されがちです。
「失業保険の給付を頼りに長期的な転職活動をしよう」とゆっくり構えていたら、予想をはるかに超えて転職が決まらず、どんどん貯えが減っていって…というケースに陥る人も少なくありません。
予想外に転職活動が長期になったときに何か月分の生活費が手元に用意できるのか、事前に把握しておくと良いでしょう。
金銭的な不安を抱えた状態では、「すぐに転職先を決めないと」という焦りから、転職先について十分な調査を行えないまま入社してしまい、結果として「自分に合う職場ではなかった…」というようなミスマッチ転職が生じる可能性もあります。
また、無職の期間に賃貸契約をする場合は、手続きに手間がかかり、最悪契約が行えないケースもあります。
地方への転職の不安やリスクを可能な限りなくしていく為にも、「内定を得てから移住」の順序立てを意識しておくと良いでしょう。
転職活動全体のスケジュールも立てておこう
Uターン・Iターンを伴う転職は、事前のスケジューリングがとても大切です。
通常、Uターン・Iターン転職には、おおよそ6ヵ月前後の期間がかかるといいます。
どのようなプロセスがあるかについて、詳しく見てみましょう。
- ①情報収集(数日~数週間)
- ②スケジューリング(数日~数週間)
- ③求人の応募と面接(2~3ヵ月)
- ④移転先の住居探し(2~3ヵ月 ※賃貸物件の場合)
- ⑤現職での退職届、業務引き継ぎ(1~2ヵ月)
- ⑥引っ越し
※カッコ内の期間は、各プロセスの期間目安です。状況によって変動しますのでご注意ください。また、①~③および④と⑤は並行して進めることが多いです。
また、Uターン・Iターン先の土地でどんな生活を送りたいのか、仕事はどんな職種を希望するのか、希望の年収などと、自分の今までの経歴やスキルなどを照らし合わせてこれからのキャリアプランを検討する時間、そしてそれらを家族に共有・相談する時間も必要でしょう。
最短でスケジュールを組んでしまうと、意図しないところで手間取ってしまうことや、共有漏れや認識のすれ違いが起きたときに挽回が難しくなります。
なるべくゆとりを持った計画立てをしておくことをおすすめします。
家族へのフォローも忘れずに
家族を連れての地方転職の場合、新しい環境での生活は家族にとってもストレスが大きいはずです。
親しい知人や友人はまだおらず、相談相手もいない。特に子供は転校先の学校で本当に馴染んでいけるのか不安を感じている、と考えて間違いありません。
半年から1年間は家族みんなとよく話をして、気がかりなことがあれば解消してあげるケアを充分に行いましょう。
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4)Uターン・Iターンの転職で、よくある質問
Q1 Uターン・Iターン転職をする際、求人はどこで探すのは良いですか?
各都道府県に拠点を持つ転職エージェントを優先して利用するのがよいでしょう。
とくにその地域に特化して転職支援を行っている転職エージェントは、大手転職エージェントが保有していないその都道府県ならではの優良企業を紹介されることが多いです。
詳しくは、「都道府県ごとの地域に特化した転職エージェントもチェックしよう」をご確認ください。
また、Uターン・Iターン先の地方自治体HPもチェックすることをおすすめします。「{都道府県名} Uターン」または「{都道府県名} 移住支援」でインターネット検索すると、各地域でのUターン・Iターン支援サイトを確認できます。
地方自治体のUターン・Iターン支援サイトでは、その地域の求人情報だけではなく相談窓口を設けていたり、そのほか移住支援サービス(支援金の給付や移転先住居の斡旋等)を受けられることがあります。
Q2 Uターン・Iターン転職にかかる期間はどのくらいですか
新しい居住先の決定も含めてのUターン・Iターン転職にかかる期間は、おおよそ6ヵ月といいます。
ただし、移転先の住居がすでに決まっている場合や近隣の都道府県への移転の場合はより短い期間になることもあるでしょう。
詳しくは、「転職活動全体のスケジュールも立てておこう」をご確認ください。
Q3 面接までの交通費は、自己負担になりますか
自己負担になるケースと会社負担になるケースがあります。企業によっては遠方からの応募者に対して交通費を支給する場合があります。
また、地域によってはUターン・Iターン支援の一環で転職活動にかかる交通費を一部支給しているところもあります。
詳しくは、その地域の自治体へご確認ください。
Q4 Uターン・Iターン転職で、最も気をつけることは何ですか
いちばん気をつけるべきは、先に「キャリアプラン・ライフプラン」をしっかり考えておくことです。
また、その際はその地域の転職支援に強い転職エージェント、および地方自治体の移住支援窓口にも相談しておくとよいでしょう。
避けるべきは、「慣れ親しんだ地元だから」「なんとなく、住みやすそうだから」「スローライフに憧れて」といった、ポジティブなイメージのみの状態でUターン・Iターン転職を決めてしまうことです。
どんなにその土地に慣れていたとしても、そこで働くとなると話は別です。どの企業で、どんな働き方をするのか等、事前のプランニングが大切です。
まずは「その地域の良いところも悪いところも理解し、それでも移住したいという熱意を持てるか」を自問してみましょう。
そこでYESと即決できないようなら、更に検討する期間を持った方がよいです。
キャリアプラン・ライフプランの詳しくは、「Uターン先の地での、キャリアプラン・ライフプランを描いておく」をご確認ください。
Q5 Uターン・Iターン転職の際、転職と移転はどちらを先にするとよいですか
Uターン・Iターン転職の移住は、基本「転職先が決まってから」が良いです。
理由は、転職活動の期間は場合によって長期化することも少なくないからです。
地方への転職の不安やリスクを可能な限りなくしていく為にも、「内定を得てから移住」の順序立てを意識しておくと良いでしょう。
詳しくは、「移住は、転職先が決まってからがベター」をご確認ください。
まとめ)新生活に不安はつきもの。事前準備を怠らず満足のいくUターン転職にしよう
ここまでの内容をまとめてみましょう。
Uターン転職、地方転職のメリット
Uターン転職、地方転職のデメリット・注意点
Uターン転職、Iターン転職(地方転職)をするときに意識しておきたい4つのポイント
転職活動では都心でも地方でも関係なく「自身のキャリア・ライフプランを明確にする」ことと、「それが叶えられる企業があるかしっかり調査をする」ことが成功へのカギとなります。
住む場所も変化する地方転職では、新しい生活に向け不安も期待も同じだけ生じることと思います。
事前準備を怠らないことで、転職活動への自信も生まれ、満足のいく転職を行える可能性は高まります。
またその際は、頼りになる転職エージェントの存在も重要となるでしょう。
今回の記事が、皆様の転職活動のお役に立てれば幸いです。