『みんなの転職「体験談」。』
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転職体験談:41歳で初めての転職。農業機械販売の営業に。

転職前

BEFORE
職業
製造業
職種
総務事務
従業員規模
約200名
年収
340万円

転職後

AFTER
職業
農業機械販売
職種
営業
従業員規模
約200名
年収
500万円

目次

miyabiさんの転職ストーリー

1これまでの私

代わり映えのない仕事。子どものため、家族のために。

総務事務のデスクのイメージ

転職するまで、20年近く製造業の総務事務の仕事をしていました。
新卒で入社して、ずっと同じ職場です。

仕事内容も代わり映えなく、社会保険料の計算をはじめとする人事・労務に関わる作業です。

雑用も多かったです。何かよくわからない手続きが発生すると、大抵の人は私のところに「代わりにやってくれないか」と依頼しに来ます。
私は私で頼まれると断れない性格でしたので、よく仕事を抱え込んでしまっていました。

28歳の時に結婚をして、現在は息子が2人。

独り者だった若いころはそれこそ何もやりがいがなく、「このまま生きていても、どうしようもないな」ななどと考えたこともありました。

ですが、家族ができてからは働くことにも張り合いも出てきて、たびたび押し付けられる雑用も「家族のため」と気持ちをうまく乗り切れることも多くなりました。

あと、楽しみといえば「お酒を飲む」こと。
40過ぎるとなかなか飲み仲間とも疎遠になってきましたが、息子があと数年で成人するので、そうしたら一緒に飲めたらいいなと思っています。

2転職のきっかけ

子ども二人を、大学に通わせるお金がない!

お金が不足しているイメージ

転職前における「目下の悩み」といえば、子どもの教育費でした。

ちょうど上の息子が大学に進学することになり、おおよそはイメージしていたものの大学費用の大きさを目の当たりにしたのです。
今の収入だと、2人分の大学費を支払うのはとてもかなわない」ということが痛いほどわかりました。

奨学金を使うということも考えましたが、結局は借金を子どもたちの将来に担わせてしまうことになります。

また、これまでも決して裕福な生活をさせてこられたわけではありませんでした。

当時の職場では昇給も昇格も難しいのはわかっていましたので、ここから私が取れる手段としては転職しかありません。

40過ぎて、そしてさしたるスキルもない私が果たして転職で収入アップを実現できるかはとても不安でしたが、「とにかく、行動に移さなければ何も変わらないだろう」と、転職活動に踏み切りました。

3転職活動中

41歳、営業職を目指しての、はじめての転職。

転職活動をする40代男性イメージ

40過ぎて、はじめての転職活動です。

最初のうちはハローワークで求人を探して、それから転職サイトのdodaにも登録しました。

dodaからはエージェントの方から連絡を受け、その後はその方から支援を受けることになり、ハローワークの職員の方と両方からアドバイスを貰えるようになりました。

どちらの方々も親身になって私の話を聞いてくれたのですが、私の活動はどうしても休日の土日に集中していましたので、土日も対応してくれるdodaのほうを多用するようになりました。

dodaの担当さんから「転職の軸を決めましょう」と言われて、すぐに思い立ったのが「年収を上げること」でした。
現在の私の経歴で年収アップが見込める職種というと、「営業職がいいでしょう」と。 売上を伸ばせばインセンティブが得られ、収入アップを実現しやすいとのことでした。

それからは、企業研究、応募、面接の日々です。
平日仕事を終えてから担当さんから送られてきた求人をチェックして、いいなと思ったところは企業HPや口コミサイトを確認します。

それから、応募の際は職務経歴書を作成しなければなりません。
一番最初に作った職務経歴書は、dodaの担当さんからたくさんダメ出しを貰ってほぼほぼ作り直しになりました。

1ヵ月、2ヵ月、3ヵ月と経過して、まだ転職先は決まりませんでした。
とにかく、書類通過することが殆どなかったのです。

書類通過しても面接で緊張してうまく喋れずに、結果不採用が続きました。

転職活動をはじめて4ヵ月が経ちました。
そのころになると私は半分不眠症のような状態になって、日中もなんだか頭がぼんやりしていました。

(このままうまく行かなかったらどうしよう)という不安で、夜眠れない日が多かったのです。

ある日、妻がこんなことを言って慰めてくれました。

「焦らなくていいよ、あなたは良い人なんだから絶対にそれを評価してくれるところが見つかるよ」

その1週間後、応募した会社のひとつから、内定通知のメールが届きました。

農業機械販売をする会社の、営業職の仕事でした。

4転職後

はじめての営業経験。

営業の仕事イメージ

内定を受けて大喜びしたのもつかの間、今度は「初めての営業で、本当にうまく行くだろうか」という不安な気持ちがどんどん膨れ上がってきて、大変でした。

ですが、いまさら後戻りはできません。
あれよあれよと入社初日になり、そして2週間の研修期間を経て、営業デビューです。

会社の商材は農業機械ですので、顧客は農家の方々です。
先輩社員に営業の一連のフローを教えてもらい、ほどなく一人で営業活動をすることになりました。

すると、思っていた以上に早く、1ヵ月ほどで案件を獲得できたのです。

社内の営業フローが整備されていたというのが大きかったのですが、「これだったら、私も続けられそうだ」という感覚を割と早いタイミングで持てました。

はじめて受注したとき、営業所の皆さんが一緒に喜んでくれたのがとても印象的でした。
各営業所間で成績競争があり、そのため「皆で協力して好成績を目指そう」という連帯感が強くありました。

こうして仲間意識を持ちながら仕事をするというのは、私にとってとても新鮮な体験でした。

5その後、どうなったか。

「それが当たり前」という感情を、疑ってみること

一仕事終えた、営業の男性のデスクのイメージ

今回の転職を振り返って思うことは、「いつの間にか出来上がっている『それが当たり前』という感情を、疑ってみること」の大切さです。

私は前職に新卒入社して、そのまま定年まで働き続けるものだと思っていました。
そして、それが当たり前だと思っていましたし、そうならならなかったら大変なことだとも思っていました。

ですが、いざ転職をして、(たしかに転職活動は大変でしたが)そんな大変なことなんてないのです。それよりも、新しい環境でこそ成長の機会があります。

あのとき転職をせずにいたら、当然年収も上がらず、そして私自身も成長せずにそれこそ大変なことになっていたかもしれません。

自分の幸せ、家族の幸せとは、ときに「それが当たり前」の世界の外側を目指さないと実現できないこともある──そんな風に思いました。

ひとつ後悔していることは、もっと早くから転職活動をしていたら、もっと充実した人生を歩めたのではないかということです。
ですが、これはもうどうしようもありません。過ぎたことよりも、これからのことを大切に生きていきたいと思います。

◇ ◇ ◇

これから実現したいことは、まずは、営業所内でのセールストップの成績を実現することです。

売り上げを上げれば上げるほどインセンティブが増える会社ですので、まずは子供たちのために収入を増やしていければと思っています。

そして将来的には、営業部長のポジションを目指したいです。
若手の育成にも携わっていき、会社がますます成長できることに貢献したい──、そんなことをひそかに企んでいます。

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