未経験からWebライターになるには?正社員転職を成功させる5つのポイント
[最終更新日]2024/07/08
「未経験から、Webライターへの正社員転職はできるだろうか」と考えている人は多いでしょう。
「もともと、文章を書くのが好きだった」「テレワーク・在宅勤務の仕事に就きたい」など、Webライターを目指す人の想いは様々です。
また、多くの企業が自社メディア・情報サイトを持つようになり、Webライターの需要は高まっています。
取り組み次第で、正社員就職・転職へのチャンスは多くあるでしょう。
目次
1)そもそも未経験からWebライターの正社員になれる?
そもそも、未経験から正社員のWebライターを目指すことは、可能なのでしょうか。
結論から言うと、正社員経験がなくても、ライター実績もしくは企業が求める領域の業務経験があれば可能です。
2024年7月現在、転職サイトdodaでは「Webライターのお仕事」として約300件の正社員求人を紹介しています。
ただし、ライターの実務経験のない人は、いきなり正社員への就職・転職は難しいでしょう。
まずは副業・アルバイトなどで仕事を請けて、実績を積み上げておくのがおすすめです。
ライター経験のない方には、以下の記事もおすすめです。あわせてご確認ください。
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Webライターを正社員募集している企業の主な仕事内容は?
Webライターを正社員募集している企業の主な仕事内容は、以下のとおりです。
具体的に、どのような正社員募集の求人があるのか、サンプルを見ていきましょう。
情報メディアの記事制作 Webライター募集求人例
項目 | 説明 |
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仕事内容 |
オウンドメディアの「記者・編集者」を募集 弊社が運営する不動産情報のWebメディア「●●●」の記事制作や編集をしていただきます。 ■記事コンテンツの企画、取材、執筆 ■外部ライターやコラムニストと協力した記事の企画、編集 記事コンテンツの制作がメインですが、動画の編集チームと共同で動画コンテンツの企画、撮影などをすることもあります。 |
人材要件 |
■必須条件: ・紙またはWebメディアでの執筆経験 ■歓迎条件: ・不動産投資または不動産に関する興味関心 ・2000~6000文字程度の文章を日常的に書いていた経験 ・Webマーケティング(UI/UX、広告、SEOなど)に関する知見 |
項目 | 説明 |
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仕事内容 |
・記事構成 ・ユーザーニーズ調査 ・既存記事の修正・リライト クレジットカード、不動産、求人、英会話、脱毛などの指定されたテーマを元に、ディレクターやチームメンバーと連携し、記事の制作を進めます。 |
人材要件 |
歓迎するスキル・経験 ・Web業界での実務経験がある方 ・取材やディレクションの業務経験がある方 ・SEOについての基本的な知識がある方 求める人物像 ・リモートワークでも円滑にコミュニケーションが取れる方 ・新しい知識を学ぶのが好きな方 ・ユーザーに寄り添った考えを出来る方 ・自ら考え行動できる人 |
求人広告の紹介記事制作 Webライター募集求人例
項目 | 説明 |
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仕事内容 | 求人サイト(doda、リクナビNEXTなど)の広告制作、その他求人サイトの広告制作、WEB広告のライティング |
人材要件 |
対象となる方 歓迎するスキル・経験 ・情報誌のライターや編集アシスタント ・広告営業や営業アシスタントの経験 |
項目 | 説明 |
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仕事内容 |
・ライティング・デザイン:広告原稿のライティングと画像のデザインをする。 ・取材~原稿制作:クライアントに直接ヒアリング。原稿制作とクライアント確認まで行う(2年目以降)。 ・広告の効果測定・分析(3年目以降) |
人材要件 |
歓迎するスキル・経験 ・情報誌のライターや編集アシスタント ・広告営業や営業アシスタントの経験 |
商品・サービスの紹介記事制作 Webライター募集求人例
項目 | 説明 |
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仕事内容 |
製薬会社の医薬品の販促ツールや情報提供資料などの校正・校閲を行います。 突き合わせ(原稿とデザイン稿、元図表とデザイン済図表など)、素読み、赤字消し、ファクトチェックなどが主な業務です。 |
人材要件 |
歓迎するスキル・経験 ・校正の専業経験がある方 ・書籍/雑誌など長文の校正、ファクトチェックの経験がある方 ・素読みの経験が多くある方 ・医薬系への興味、関心 |
項目 | 説明 |
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仕事内容 |
自動車、オートバイのサービスマニュアルなどの制作(取扱説明書、サービスマニュアルの文書作成)及び関連業務。 操作方法やスペックを原稿にまとめていただきます。もととなるデータは用意されているため、文章の構成や添削がメインとなります。 イラストレーターやカメラマン、編集担当とチームになって活動します。イラスト作成指示、クライアントとの折衝、そのほか進捗確認や納期調整といったディレクション業務も含まれます。 |
人材要件 |
歓迎するスキル・経験 ・車やバイクが好きな方 ・バイクもしくは自動車の整備経験 ・マニュアル原稿作成業務の経験 ・簡単な英文の読み書きの経験 ・バイクもしくは自動車の電気系統の知識 |
これらA)~C)のうち、純粋なライティングスキルが求められやすいのはA)の情報メディアの記事制作です。
B)の求人広告の記事制作およびC)の商品・サービスの紹介記事制作については、編集(ディレクション)やWebデザインの知識・経験を求められることが多いです。
おそらく「Webライターになりたい」と考えている方の多くはA)「情報メディアの記事制作」をイメージされていると思います。
この領域の仕事を目指す際、企業からはライティングスキル・経験を要求します。「これまで、日常的にライティングをしてきた」「文章力には自信がある」人はチャレンジするとよいでしょう。
一方のB)の「求人広告の記事制作」およびC)の「商品・サービスの紹介記事制作」の分野は、「ひとまずライティングの仕事を探しているけど、この先もずっとその仕事でいいか迷いがある」人におすすめの分野です。
どちらも編集・ディレクションとしての実務経験を養えますし、「求人広告の記事制作」ではマーケティングスキル、「商品・サービスの紹介記事制作」ではその業界・領域の専門知識を高められます。
2)Webライターの仕事内容
一般的にWebライターに求められる仕事内容は、以下が挙げられるでしょう。
- 執筆対象の調査、情報収集
- ターゲットユーザー及びSEOを意識した文章構成の企画考案
- 引用データの掲載許可の確認
- ライティング
- 校正
- コーディング・CMSへの登録
CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは
Webサイトを作成、管理、運用を行なう専用のツールです。CMSは非常に多くの種類がありますが、なかでもWordPress(WP)、MovableType(MT)の利用者数はとても多く、Web制作をする上ではこれらCMSの扱いが必須スキルとなりつつあります。
前章でお伝えした通り、求人広告や商品・サービスの紹介記事の制作に携わるWebライターの場合は、上記のほかに編集・ディレクション、デザイン、マーケティングなどの業務にも関わることが多いです。
つまり、Webライターとして正社員として働く際は、業務はライティングに限らず幅広く対応することになるのです。
3)正社員Webライターのやりがい・大変な点
正社員Webライターのやりがい
- 自分が手掛けた記事がWeb上に公開される
- チームでコンテンツを仕上げる楽しさ・喜びを知れる
- ライティング以外の業務経験・スキルを養える
Webライターの仕事のやりがいは、なんといっても自分が手掛けた記事がWeb上に公開されることでしょう。
苦労して時間をかけた記事が、一般の人たちの目に届くようになったときの感情はひとしおです。
公開された記事は、実際にどれくらいの人に見られているかといった数値が確認できます。
携わった記事に多くの人気が集まった際は、Webライターとしての実績としてアピールできます。
また、これまで副業・フリーランスでライターを経験していた人は、正社員ライターとしてチームで働くことにやりがいや楽しさを感じることもあるでしょう。
ひとりではとても成し遂げられないような高品質な記事コンテンツを、ディレクターやデザイナーとの協働で創り上げる経験はとても貴重なものです。
そのほか、正社員の場合ライター以外の業務に携われることにメリットを感じる人もいると思います。
ディレクターやマーケター、プロデューサーなど、これから先のキャリアを切り開くきっかけになるかもしれません。
正社員Webライターの大変な点
- スケジュール・納期へのプレッシャー
- 知らないこと・興味のない分野についてのライティングは難しく、ストレスを感じることも
- ライティング以外の業務の割合が多くなる
正社員Webライターの大変な点といえば、まずスケジュール・納期へのプレッシャーが挙げられます。
企業のWeb制作の仕事の多くは、短納期です。
Webコンテンツは商品・サービスを購入してもらうための重要なチャネルである一方競合も多いため、スピードが求められやすいからです。
そのため、「どんなに時間がかかっても、いい文章を書こう」というスタイルでライティングをしていた人は、そのスピード感やスケジュール感にはじめのうちは慣れないこともあると思います。
また、「興味のあることはすらすら書けるけれど、興味のないことは全く書けない」「自分は興味の幅が狭い」人は要注意です。
とうぜん、顧客や企業はあなたの興味・関心に合わせて仕事を割り振るようなことはしません。
知らないこと・興味のない分野についてのライティングは難しく、ストレスを感じることもあるでしょう。
そのほか、正社員Webライターはライティング以外の業務を任されることも少なくありません。
これら挙げた事柄は、正社員ではなくフリーのWebライターなら避けられるかもしれません。
一方、正社員Webライターは前述のやりがい・メリットがあり、更には正社員ならではの雇用の安定もあります。
メリットとデメリットを十分に吟味して、正社員Webライターへの道を目指すかを判断されるとよいと思います。
4)正社員Webライターの年収イメージ
引用元:求人ボックス「Webライターの求人の給与」
正社員Webライターの平均年収は、求人ボックスによると約315万円(2024年6月現在)。
ボリュームゾーンは250万円~400万円のあたりです。
一般的に年収は都市部の求人の方が高くなる傾向にありますが、在宅勤務可の求人の多いWebライターでは地方在住の人も都市部の求人に応募できるチャンスがあります。
実際に求人情報をチェックすると、未経験者向けの正社員Webライター求人は300万円~400万円のものが多いようです。
注意点としては、これら年収イメージは残業代も含まれていること。
Web制作の仕事は、他職種と比べて残業時間は多い傾向にあります。企業によって違いが大きいので、求人選びの際は年収だけでなく平均残業時間などもチェックしておくとよいでしょう。
5)未経験からWebライター正社員を目指す際に意識すべきポイント5つ
ここからは、正社員Webライターを目指すうえでの具体的な行動・ポイントをお伝えします。
それぞれのポイントは行動する順番に沿っています。
これから正社員Webライターを目指す人はどのような流れで進めていくかのチェックを、すでに活動中の方は不足していた点がないかの確認をしてみてください。
自分の得意な分野を見つけておく
正社員Webライターを目指す際は、まず自分の得意な分野を【複数】見つけておくべきです。
例として、以下のようなものがあるでしょう。
- 特定の分野・領域(スポーツ、芸能、医療、テクノロジー、エンタメなど)
- これまでの実務経験で得られた強み(営業経験、編集・校正の経験、教育業界の知識など)
得意分野に執筆・文章を書くことがあるのは、Webライターとして当たり前です。
それだけでは、企業は正社員Webライターとして採用しようとはしないでしょう。
自分はどんな分野・領域に関心があり、そしてこれまでの実務経験でどんな知識・スキルを得られたかを振り返り、そのうえで自分が強みとする分野を定めておくのです。
強みの分野を定めることは、求人選びの際に自分にマッチする職場を見つけやすくなる、そして今後のキャリアプランを描きやすくなるメリットがあります。
その際にもう一つ付け加えますと、「興味・関心の幅を広げておくこと」。
先にお伝えしたように、正社員Webライターとして働く際に、すべて自分の興味ある分野がライティング対象になることはありません。
たとえ関心のない分野でも、変わらぬ品質で文章を創り上げることが求められます。
一方で、興味・関心の幅とは自身の働き方で広げていくこともできます。
そして、「あるものに関心を持つ・好きになる」ことは一つの能力(スキル)。鍛えることで、誰でもみにつけられるものです。
強みとなる分野を見出す一方で、現在の興味・関心の範囲を広げていく鍛錬もあわせて意識してみてください。
Webライターに正社員転職して、その後はどうする?キャリアプランを立てておく
Webライターへの正社員転職を目指す際は、あわせてキャリアプランも立てておきましょう。
キャリアプランとは、あなたが将来に望む仕事や働き方を実現するためのプランニング(行動計画)のことをいいます。
具体的には、以下のようにプランを立てていきます。
キャリアプランは、上記の「キャリアプランの例」にあるように時期ごとに「実現したいこと」と「そのためにやること」を表形式に落とし込むと、そのイメージを整理しやすくなります。
ポイントは、半年や1年ではなく、3年・5年といった中長期的な期間を見据えることです。
恐らく少なくない人が、ライティング以外に「今のうちにマスターしておいたほうがよい知識・スキル」が出てくると思います。
なお、マスターすべき知識・スキルが出てきた際も転職活動はストップせずに継続したほうがよいでしょう。
多くの人は、転職活動と特定分野のスキル獲得を並行して行っているからです。
それよりも、キャリアプランを立てた際はその方向性・指針を大事にしてください。
それは転職活動時の「軸」となり、迷いのない選択・判断をしやすくなります。
Webライターへのサポートに強い転職エージェントを活用する
正社員としてWebライターを目指す際は、求人紹介や書類添削、面接対策などのサポートを積極的に行ってくれる転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職エージェントは基本無料でサービスを利用できます。
とくに求人数の多い転職エージェントでは、Webライターの求人も見つけやすくなります。
また、希望職種をWebライターに絞るのは、対応するキャリアアドバイザーもその分サポートをしやすくなります。「Webライターになりたい」という意志表示をしっかりしつつ、アドバイス・サポートを受けると良いでしょう。
ちなみに、転職エージェントはひとつのみに絞る必要はありません。
多くの転職者の方々は、同時に3~4つの転職エージェントを併用しながら転職活動を行っています。
以下にWebライターの求人が豊富な転職エージェントを4サービス紹介します。 サービスの特徴を参考にしつつ、ご自身に合いそうと感じたところから2~3登録を検討してみてください。
リクルートエージェント
Webライター求人を数多く比較検討したい人におすすめ
リクルートエージェントは国内No.1の求人数の転職サービスです。
Webライター系の求人は約400件(2024年7月時点)。他の転職エージェントと比較して、トップレベルの豊富さです。情報メディア系、求人広告系、商品・サービス紹介系、そのほか出版社の編集関連の求人なども確認できます。
転職先を選ぶにあたって、なるべく多くの求人を比較したい人に、リクルートエージェントはおすすめです。
リクルートエージェントの特徴・メリットとしては以下の3点が挙げられます。
- 「リクルート」ブランドへの信頼性もあり、多くの企業との間にパイプがある。年収交渉などのネゴシエーションがしやすい
- これまでの支援実績をもとにした担当エージェントによる的確なサポートに定評がある
- 職務経歴書エディターや面接力向上セミナーなど、転職活動を手助けするツールが充実
中でも担当エージェントのサポートに関する高評価は多く、利用者からは「担当エージェントの年収交渉により、前職より100万円以上年収がアップした」「書類添削・面接対策などが手厚かった」といった評判が多く見られます。
doda
充実の求人数・なるべく早く転職を済ませたい人におすすめ
dodaは「たくさんの求人を紹介されたい」「なるべく早く転職したい」人におすすめの転職エージェントです。
dodaが保有するWebライターの公開求人は約300件(2024年7月現在)。サービスに登録後は担当から非公開求人も紹介されます。
dodaは担当エージェントが積極的に求人紹介を行ってくれることから、「希望にマッチした求人が見つかりやすい」のが特徴です。
その他、dodaを利用するメリットには以下の2点があります
- 企業からの直接スカウトが多い
- 「年収査定」「キャリアタイプ診断」などのツールが充実
doda登録時は「Web履歴書」というレジュメを入力することになりますが、企業がこれを見てスカウトメールを送ることがあります。
Webライターへの希望をPRすることで、条件にマッチした求人企業からスカウトが届くこともあるでしょう。
マイナビクリエイター
メディア記事のライターを目指す人におすすめ
マイナビクリエイターは、Web・ゲーム・IT業界に特化した転職エージェントです。
「情報メディアの記事制作」の仕事として正社員Webライターを目指す人は、マイナビクリエイターで求人を見つけやすいでしょう。
マイナビクリエイターを利用するメリットは以下の3点があります
- 業界トップクラスのクリエイター求人数を保有
- 業界出身のエージェントによる丁寧なサポート
- 職務経歴書・面接対策のサポートも手厚い
マイナビクリエイターは、サポートの強みとして「専門性」、「マッチング力」、「満足度」の3点を挙げています。
今回が初めての転職の方や別業種・職種からWebライターへのジョブチェンジをチャレンジする方は、マイナビクリエイターのサポートが特に役に立ちやすいでしょう。
ワークポート
「対面でのじっくりサポート・転職決定率の高さ」に強み
ワークポートはIT・Web業界への転職支援に強い転職エージェントです。
ワークポートは様々な業種・職種を扱う総合型転職エージェントですが、とくにIT・Web業界への転職支援に強みがあります。
自社でサイト運営するIT・Web企業のライター求人を、ワークポートで多く見つけられるでしょう。
同サービスの活用メリットとして挙げられるのが、「転職決定率の高さ」です。 サービスを利用した人たちの評判・口コミからは「求人紹介から企業との交渉まで積極的に動いてくれた」「企業とのミスマッチを最小限に抑えようと働きかけてくれた」といった感想が目立ちます。
リクナビNEXT『GOOD AGENT RANKING ~2023年度上半期~』(2023年4月~2023年9月)にて、『転職決定人数部門 第1位』を受賞した経緯もあります。
「転職活動をエージェントから力強くプッシュしてほしい」というニーズのある人におすすめのエージェントです。
企業研究は入念に行おう
冒頭でもお伝えした通り、Webライターを募集する企業とその業務内容は様々です。
まずはご自身がどんな働き方を希望するかが大切ですし、そしてそれを実現する企業をしっかり見定めることも重要です。
先に紹介した転職エージェントを利用すれば担当エージェントがあなたの希望に合う求人をピックアップして紹介してくれます。
ですが、エージェント任せにせず自分でも「この求人は本当に自分にマッチする職場か」をチェックすることが大切です。
これら求人を確認する作業を、企業研究といいます。
企業研究は、求人情報・企業HPはもちろんのこと、口コミサイトを参考にしたり、製品・サービスを実際に使ってみたりするのも有効です。
企業研究 見るべきポイント
企業研究をする際に、優先して見るべきポイントは以下の通りです。
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
---|---|---|
事業内容 | 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持ち続けられる内容かを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する | 企業HP、業界ニュース、四季報、業界地図、競合他社のHPなど |
強み・独自性 | 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を確認する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | インタビュー記事、口コミサイトなど |
求められる知識・スキル | 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する | 企業HP、求人票など |
こうしたリサーチを重ねた結果、「この企業で働いてみたい」「こういった文化の会社なら馴染めそうだ」といった手応えを得られれば、入社後のミスマッチを軽減する効果が期待できます。
情報を収集したら、自分がWebライターとしてやりたいことや今後のキャリアプランと応募先企業の事業内容との整合性が取れているか確認しましょう。
企業が目指す方向性と、自身が今後やりたいことが、同じ方向を向いていることが大切です。
Webライター志望だったら、職務経歴書にもこだわる
転職活動の大きなハードルとなる書類審査。
Webライターの求人は人気があるため応募者は集まりやすく、書類選考で落とされるケースは多いです。
審査通過のためには、高品質な「職務経歴書」をもって臨む必要があります。
職務経歴書はいわばあなたのPRストーリーですので、まさにライターとしての腕の見せ所でもあるわけです。
加えて、書類選考で好印象を勝ち取った場合、採用担当が受ける好印象の度合いは大きくなります。そのインパクトは、次の選考時である面接の際も持続していることは多いです。
また、職務経歴書をしっかり考えて作成することは面接での自己PRの事前演習としても役立ちます。
では、「職務経歴書をしっかり考えて作成する」とは、どのような行為になるのでしょうか。
いくつか例をもって説明します。
「印象に残る職務経歴書」作成のポイント
- Point1)最初の職務要約ですべてを語る
- Point2)緩急をつける
- Point3)企業毎に職務経歴書を書く
- Point4)定量的に書く
- Point5)「ボランティアをやっています」などの副次的なものは程ほどに。
- Point6)「レジュメはラブレター」の意識で書く。
Point1)最初の職務要約ですべてを語る
採用担当はたくさんのレジュメに目を通すため、最初の職務要約しか見ない人もいます。逆にいうと、この部分は全員が見るということです。
そのため、「最初の職務要約ですべてを語る」くらいの気概で作成したほうが良いでしょう。
自分の強みが最初の数行でパッと分かるように表すなど、とにかくこの部分の品質に意識を集中して作成することが大切です。
Point2)緩急をつける
ある程度実務経験を持った人が陥りがちなミスが、「やってきたことを全部書いてしまう」ことです。
全部盛り込むと、強み(アピールポイント)が薄まってしまいます。
アピールすべきところとしなくてもいいところを分けて、しなくても良いところはバッサリ切る──、といったメリハリが大切です。
例えばこれまでフリーでライティング業務を長く携わっていた人の場合、これまで手掛けたテーマや作品を全部書くとどうしても冗長になってしまいます。
その際に、例えば応募する企業の求人要件が「正しい知識発信ができるライター」だった場合、求められている知識の豊富さやそれに関連する経験をアピールするのです。
「自分はそのほかにもこんな分野の執筆をしていた」という場合においても、応募企業側でその領域の知識を求めていないようなら、その記載は軽く触れる程度に留めるなどの取捨選択を意識しましょう。
Point3)企業毎に職務経歴書を書く
職務経歴書は、基本応募企業毎に準備します。
テンプレートのようにひとつの職務経歴書を使いまわしていた場合、応募企業側はすぐにそれを見抜きます。
効果的な職務経歴書にしていくためにも、企業が募集しているポジションに合わせて書くことを意識すると良いでしょう。
イメージとしては、「60%は共通部分として、残り40%を企業毎にかき分ける」、「これまでやってきたことが20種類あったら、求人ポジションに合わせて12~3個に絞って、7~8個は削る」といった形で進めると良いと思います。
ポイントは、求人企業に対して「企業が求めているポジションと、自分の経歴がいかにフィットしているか」を伝えることです。
Point4)定量的に書く
よく言われることですが、職務経歴書は「定量的」に書くことが大切です。
例えば、「お客様に大変喜ばれた」といった表現は、第三者はその程度まではイメージできません。また、「主観的、感覚的にしか物事を捉えられていない」と評価されてしまうリスクもあります。
アピールする事柄は、なるべく「数値」に落とし込むことが大切です。
「売上や会員数、またはPV数などが何パーセント増えた」であったり、「結果として作業時間がこれだけ短縮できた」などの定量的な説明を意識すると良いでしょう。
Point5)「ボランティアをやっています」などの副次的なものは程ほどに。
プライベートでの活動(ボランティア)などは、書いても書かなくても、書類通過や採用にそこまで影響は無いと見たほうが良いでしょう。
他の候補者と比較検討になった際に、その人と甲乙つけがたいくらいの同評価だったら効果はあるかもしれませんが、その他ではあまり効果を期待しない方が良いと思います。
たまに、経営層の価値観とマッチしたなどのラッキーパンチもありますが、やや運要素の強いPRと言えます。
また、そうした副次的なPRをたくさん書いてしまうと、「仕事でアピールできないから、そこでアピールするのかな?」と思われてしまうリスクもあるでしょう。
Point6)「レジュメはラブレター」の意識で書く。
レジュメ(職務経歴書)は、「企業へのラブレター」と思って書くと良いです。
例えば、気になっている異性に「私はたくさんのスキルと知識がある。だから付き合ってください」とラブレターを書く人はいないでしょう。
それよりも、「あなたはきっと、こういう人を求めていますよね。私はまさにそういう経験をしてきています。つきましては、私と付き合ってくれませんか」といった形でアプローチする方が成功確度を高められるはずです。
ポイントは、「相手を基点」にあなた自身のペルソナを作っていくこと、──つまり、「顧客視点」を持って職務経歴書を書いていくことです。
また、Webライターを目指すのなら、プラスαで以下も準備しておくとよいでしょう。
求人企業が「まさにこんな文章を書ける人が欲しかった」と思える作品を提出する
これまで数多くのライティングをしてきた人でしたら、この記事(原稿)は良く書けたと思える作品がいくつもあるはずです。
求人への応募の際は、職務経歴書の提出とあわせてそれら作品の提出もしておくとよいでしょう(多くの場合、求人企業側からそうしたオーダーがあることが多いです)。
ポイントは、求人企業の携わる事業や商品・サービスに親和性のあるテーマの作品を選ぶことです。
採用担当者のほうで、「こういった文章を書けるのなら、具体的にあの仕事を任せられそうだ」といったイメージを持ってもらうことを意識するとよいでしょう。
作品の準備は手間かもしれませんが、こうしたアクションをすることで確実にライバルから数歩差をつけられます。
まとめ)Webライター正社員は未経験からでも目指せる。ただし、転職の準備は入念に
ここまでの内容をまとめましょう。
Webライターを正社員募集している企業の主な仕事内容は?
- A)情報メディアの記事制作
- B)求人広告の紹介記事制作
- C)商品・サービスの紹介記事制作
正社員Webライターを成功するための取り組み・ポイントは?
- 自分の得意な分野を見つけておく
- Webライターに転職して、その後はどうする?キャリアプランを立てておく
- 企業研究は入念に行おう
- Webライター志望だったら、職務経歴書にもこだわりを魅せる
- Webライターのサポートに強い転職エージェントを活用しよう
Webライターの仕事で正社員を目指すことは、可能です。
ただし、とうぜん何の準備なしに転職成功するものではありませんし、大切なのは「転職してからの、その後」です。
正社員Webライターとして転職することは、あなたの望むキャリアプランを実現するうえでのゴールではなくスタートのはずです。
今回の転職を、より良い将来の働き方を描く大切な機会にしていけるように、丁寧に、かつ積極的に取り組んでみてください。応援しています!