未経験からSESエンジニアに転職できる?仕事内容やSIerとの違いを解説
[最終更新日]2025/09/27

IT企業を選ぶ際、SES企業やSESエンジニアという選択肢を考える人も少なくないでしょう。
「未経験者歓迎」「さまざまな経験を積める」といった言葉に惹かれる方も多いのではないでしょうか。
SESエンジニアには、他の職種と異なる特徴がいくつかあります。
目次
【業界のリアル】未経験から目指すSESエンジニアの仕事と将来性
「手に職をつけたい」「将来性のある仕事がしたい」と考えて、ITエンジニアを目指す方が増えています。なかでも「SESエンジニア」は、未経験からIT業界に挑戦するための入り口としてよく名前が挙がる働き方です。
しかし、「SESとは一体どんな働き方なのか」「本当に未経験からでも大丈夫だろうか」といった、不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。
この章では、そうした疑問にお答えするために、SESエンジニアの「リアルな仕事内容」から、「他の働き方との違い」、そして気になる「将来性」まで、一つひとつ丁寧に解説していきます。
SESとは?SIerや自社開発との違いを分かりやすく解説
SES(エス・イー・エス)とは「System Engineering Service」の略です。これは、自身の所属会社(SES企業)に正社員として在籍しながら、お客様の会社(クライアント企業)のオフィスでIT業務を支援するという働き方を指します。
ITプロジェクトは、期間によって必要なエンジニアの人数が変動することがよくあります。そのような状況で、「この期間だけ、特定のスキルを持つエンジニアに支援してほしい」というお客様のニーズに応えるのがSESの役割です。
働き方の特徴:派遣やSIerと何が違うのか
SESと似た働き方に「派遣」や「SIer(エスアイヤー)」があります。それぞれの違いを理解することで、SESへの理解がより深まるでしょう。
特に重要な違いは、「業務の指示を誰から受けるか」という点です。
SESの場合、お客様のオフィスで働いていても、業務の指示は自身の所属会社(SES企業)のリーダーから受けます。一方で派遣の場合は、お客様(派遣先)の担当者から直接指示を受けます。これは契約上の重要なルールです。
| 区分 | SESエンジニア | 派遣エンジニア |
|---|---|---|
| 働く場所 | 他社に常駐して作業を行う | 他社に常駐して作業を行う |
| 指揮命令者 | 所属会社(SES企業)のリーダーから指揮命令を受ける | 常駐先企業から指揮命令を受ける |
| 働き方の特徴 | チームで常駐することが多く、先輩に相談しやすい環境 | 常駐先企業のルールや文化に従う必要がある |
また、システム開発を手がける「SIer」という会社とも役割が異なります。
SIerが「お客様から依頼されたシステムを、責任を持って完成させる」ことを約束するのに対し、SESは「決められた時間、専門的なスキルや労働力を提供する」ことを約束します。仕事のゴール地点が異なるとイメージすると、分かりやすいでしょう。
| 項目 | SESエンジニア | SIer |
|---|---|---|
| 企業間の契約形態 | お客様の業務をお手伝いする契約(準委任契約)を結ぶことが多い | システムを完成させて納品する契約(請負契約)を結ぶ |
| 企業やエンジニアに求められること | 専門スキルや労働力を提供すること(システムの完成は義務ではない) | システムの完成責任を負う |
| 働く場所 | 基本的にお客様(クライアント)のオフィス | 自社オフィス、またはお客様のオフィス |
ちなみに、自社のサービスを開発・運営している会社は「自社開発企業」と呼ばれ、これもまた異なる働き方です。
【最新トレンド】未経験から挑戦できる具体的な仕事内容

「未経験で入社して、いきなり難しいプログラミングを任されるのでは…」と心配されるかもしれませんが、その可能性は低いのでご安心ください。
多くの場合、まずはIT業界の基礎知識を身につけるための業務からスタートします。最近のトレンドとして、未経験の方が挑戦しやすい仕事には、例えば以下のようなものがあります。
クラウド環境の運用・監視
今や多くのサービスで利用されている、インターネット経由のIT基盤「クラウド」(AWSやAzureなどが有名です)。このクラウドが問題なく稼働し続けているかを見守る仕事です。マニュアルが整備されている現場も多く、ITインフラの基礎知識が身につきます。
DX支援(業務効率化のサポート)
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術でビジネスや生活をより良くしていく取り組みです。その一環として、企業の事務作業などを自動化するツール(RPA)や、プログラミング知識が少なくてもアプリが作れる「ローコードツール」の導入を支援する仕事も増えています。
ヘルプデスク・テクニカルサポート
「パソコンの使い方が分からない」「システムにログインできない」といった、お客様や社員の方々からのITに関する問い合わせに対応する仕事です。コミュニケーション能力を活かしながら、ITの幅広い知識を学ぶことができます。
これらの業務を通して実務経験を積みながら、少しずつプログラミングやシステムの設計といった、より専門的な業務へステップアップしていくのが一般的なキャリアパスです。
気になる年収と将来性 – IT人材不足の今がチャンス
エンジニアを目指す上で、やはり気になるのは「年収」と「将来性」でしょう。
まず将来性については、非常に有望であると言えます。経済産業省の調査によると、日本ではIT人材が大幅に不足しており、2030年には最大で約79万人ものエンジニアが足りなくなると予測されています。
つまり、IT業界は「売り手市場」の状態にあり、スキルを身につけたエンジニアは、これからますます社会に必要とされる存在になります。未経験から挑戦する方にとって、これは大きなチャンスと言えるでしょう。
SESエンジニアの年収イメージと、その先の可能性
SESエンジニアの年収イメージは、以下のようになっています。
| 年数 | 年収の目安 |
|---|---|
| 初年度 | 300万円~350万円 |
| 3年目 | 350万円~450万円 |
| 5年目 | 400万円~550万円 |
「想像していたよりも高くないかもしれない」と感じた方もいるかもしれません。たしかに、未経験からのスタート時は、他の職種と大きく変わらないことも多いでしょう。
しかし、ここからがITエンジニアというキャリアの醍醐味です。SESエンジニアの本当の魅力は、実務経験を積みながらスキルアップすることで、自身の市場価値と年収を着実に高めていける「成長性」にあります。
例えば、現在非常に需要の高いクラウドの資格(AWS認定資格など)を取得し、実務経験を2~3年積むことで、年収450万円以上を目指すことは十分に可能です。さらに現場でリーダー経験を積んだり、より専門的なスキルを身につけたりすることで、年収600万円以上を実現している先輩エンジニアも少なくありません。
スタート時の金額だけでなく、ぜひその先のキャリアアップの可能性にも目を向けてみてください。
参考文献:
・経済産業省:IT人材需給に関する調査(概要)
・独立行政法人情報処理推進機構(IPA):IT人材白書2020
【不安を解消】SESのメリットと「やめとけ」と言われる理由
SESについて調べると、「SESはやめとけ」といった少しネガティブな言葉を目にして、不安に感じている方もいるかもしれません。
どんな働き方にも、良い面と注意すべき面の両方があります。大切なのは、両方を正しく理解し、自分にとって最適な選択をすることです。
この章では、まずSESエンジニアとして働くことのメリットを解説し、その後で「やめとけ」と言われる理由の真相と、そのデメリットを回避するための具体的な方法を詳しくお伝えします。
メリット:未経験から市場価値を高めるための最適な環境

未経験からエンジニアとしてのキャリアをスタートさせる上で、SESという働き方には大きなメリットがあります。
多様な実務経験を通して、実践的なスキルが身につく
SESエンジニアは、様々な業界のお客様のプロジェクトに参加する機会があります。そのため、一つの会社にいるだけでは経験できないような、多種多様なシステム開発やIT基盤に触れることが可能です。
特に最近では、需要が非常に高いクラウド(AWS/Azure)関連の案件も多く、最先端の技術に実務を通して触れられるチャンスも豊富です。机の上での学習だけでは得られない、現場での実践的なスキルが身につくのは、最大のメリットと言えるでしょう。
「職務経歴書に書ける実績」が、未来のキャリアを拓く
実務を通して得たスキルや経験は、すべてあなたの「職務経歴書」に書ける具体的な実績になります。これは、将来のキャリアを考える上で非常に強力な武器となります。
例えば、SES企業で実務経験を2~3年積んだ後に、より専門性の高い企業や人気の自社開発企業へキャリアアップ転職を成功させる、という王道のキャリアパスを歩むエンジニアは少なくありません。未経験から市場価値の高いエンジニアへと成長するための、確実なステップを踏める環境がSESにはあります。
勤務管理が明確で、ワークライフバランスを保ちやすい
SESはプロジェクトの契約に基づいて業務を行うため、勤務時間の管理がしっかりしている現場が多い傾向にあります。そのため、残業時間が比較的少なく、プライベートの時間を確保しやすいのも魅力の一つです。学習時間に充てたり、趣味を楽しんだりと、自分らしい働き方を実現しやすい環境と言えるでしょう。
デメリット:「SESはやめとけ」と言われる3つの真相

次に、注意すべき点についても見ていきましょう。ネット上のネガティブな意見の背景には、いくつかの理由があります。ここでは代表的な3つの「真相」について解説します。
ただし、これらは「そういったケースもある」という話であり、次のセクションで解説する対処法を知っておけば、十分に回避することが可能です。
真相①:案件を自分で選べない?(案件ガチャの不安)
SESでは、どのプロジェクトに参加するかは、会社の営業担当がお客様と調整して決めるのが一般的です。そのため、本人の希望やスキルレベルと合わない案件に配属されてしまう可能性がゼロではありません。これを俗に「案件ガチャ」と呼ぶことがあります。自分の思い描くキャリアから遠ざかる案件が続くと、モチベーションの維持が難しくなるケースもあります。
真相②:雑用ばかりでスキルが身につかない?
特に未経験からスタートした場合、最初のうちはシステムのテストや簡単な修正作業など、比較的易しい業務から任されることが多くなります。これは経験を積むためのステップなのですが、企業によってはそうした業務ばかりが続き、専門的なプログラミングや設計のスキルがなかなか身につかない、と感じる環境に置かれる可能性もあります。
真相③:会社の給与が上がりにくい?(多重下請け構造の問題)
IT業界には、大きなプロジェクトを複数の会社で分担する「多重下請け構造」が存在します。SES企業の中には、下流の工程を専門に請け負う会社もあり、そうした企業に入社すると、お客様から支払われる報酬のうち、エンジニアに還元される給与の割合が低くなりがちです。頑張ってスキルを磨いても、なかなか給与が上がらないという事態に陥るおそれがあります。
【最重要】デメリットを回避し、キャリアを守るための具体的な対処法
デメリットの真相を知って、少し不安になったかもしれませんが、ご安心ください。これらの問題点は、「優良な企業選び」と「入社後の主体的な行動」で、十分に回避することが可能です。
後悔しないキャリアを歩むために、以下の3つの対策をぜひ覚えておきましょう。
【対策①】「案件ガチャ」を避けるために、希望を伝え続ける
希望の案件に就く確率を上げる最も効果的な方法は、自分のキャリアプランや挑戦したい技術について、定期的に会社の営業担当へ伝え続けることです。熱意を伝えることで、営業担当もあなたの希望に沿った案件を探しやすくなります。また、お客様との案件面談は、自分をアピールする絶好の機会です。これまでの学習経験や今後の目標をしっかり伝え、主体的な姿勢を示しましょう。
【対策②】スキルアップの機会を最大限に活用する
成長できる環境かどうかを見極めるには、会社の研修制度に注目しましょう。特に、プロジェクトが決まるまでの「待機期間」に、どのような研修(例:クラウド資格の取得支援など)を受けさせてくれるかは、エンジニアの成長を大切にしている会社かどうかを判断する重要なポイントです。また、日々の業務で学ぶことと、自主学習を組み合わせることで、成長のスピードは格段に上がります。
【対策③】エンジニアに還元する「優良企業」を見極める
給与や待遇で後悔しないための根本的な解決策は、エンジニアへの還元率が高く、誠実な経営をしている「優良企業」に入社することに尽きます。多重下請けの下流ではなく、お客様と直接取引する「プライム案件」を多く持っているかどうかも、一つの判断基準になります。
では、どうすればそうした「優良企業」を見極めることができるのでしょうか。
次の最終章では、そのための具体的なチェックポイントや、転職活動を成功させるための戦略について詳しく解説していきます。
【成功へのロードマップ】優良SES企業の見極め方とキャリア戦略
前の章で解説したデメリットを回避し、SESエンジニアとして後悔のないキャリアを歩むためには、具体的な戦略を持って転職活動に臨むことが不可欠です。
この最終章では、まさにそのための「成功へのロードマップ」を提示します。
「優良企業の見極め方」から「入社前に学ぶべきこと」、そして「入社後のキャリアプラン」まで、具体的なアクションプランを順に確認していきましょう。
失敗しない!「優良SES企業」を見極める5つのチェックポイント

エンジニアの成長を第一に考える「優良企業」を選ぶことが、転職成功の最大の鍵です。しかし、企業のウェブサイトや求人票のきれいな言葉だけでは、その本質を見抜くのは難しいもの。
そこで、面接の場などを活用し、以下の5つのポイントをぜひ自分の目で確かめてみてください。
① 案件の質:プライム案件の割合は高いか
プライム案件とは、お客様である企業と直接契約する仕事のことです。二次請け、三次請けといった下流工程の案件に比べ、エンジニアへの給与還元率が高く、上流工程(設計など)にも関わりやすい傾向があります。面接で「プライム案件と二次請け以降の案件の割合は、どのくらいでしょうか?」と質問してみるのは有効です。
② 教育・研修制度:エンジニアの成長を支援しているか
エンジニアの成長に投資している企業は、研修制度が充実しています。特に「待機期間中(次の案件が決まるまで)の研修内容」や「資格取得支援制度の有無」は重要な判断材料になります。
③ 営業力とフォロー体制:キャリアに寄り添ってくれるか
あなたの希望に合った案件を獲得してくれる営業担当の存在は非常に重要です。定期的なキャリア面談の機会があるか、営業担当自身にIT知識があるかなどを確認しましょう。エンジニア一人ひとりに寄り添う姿勢がある企業は信頼できます。
④ キャリアパスの実績:先輩たちのその後は?
「未経験で入社された先輩方は、3年後、5年後にどのようなキャリアを歩んでいらっしゃいますか?」という質問は、その会社で実現可能なキャリアパスを知る上で非常に効果的です。具体的な事例を話せる企業は、社員のキャリアをしっかり考えている証拠です。
⑤ 評価制度と還元率:頑張りが報われる仕組みか
どのようなスキルを身につければ評価され、給与に反映されるのか。評価制度が明確で、エンジニアの頑張りを正当に給与へ還元する仕組み(「単価評価制度」など)がある企業を選びましょう。
とはいえ、これらの情報を自力で全て集めるのは大変です。そこで心強い味方になるのが、IT・Web業界に特化した転職エージェントです。業界の裏事情に詳しいプロのアドバイザーが、あなたに代わって企業の内部情報をリサーチし、優良企業を紹介してくれます。

入社後に差がつく!転職活動中に学習すべきスキル3選

未経験からの転職活動では、「実務経験がない」というハンデを「学習意欲」でカバーすることが重要です。「入社までにこれを学びます」と具体的にアピールできれば、熱意が伝わり、評価も大きく変わります。
何から手をつければいいか分からない方は、まず以下の3つから始めてみるのがおすすめです。
① クラウドの基礎知識(AWS認定資格など)
今やITインフラの中心であるクラウドの知識は、多くの現場で求められます。中でも業界シェアトップのAWS(Amazon Web Services)の入門資格「クラウドプラクティショナー」は、知識の証明として非常に有効です。
② OSの基礎(Linuxコマンド)
Webサーバーの多くは、LinuxというOSで動いています。サーバーを操作するための基本的なコマンド(命令文)を学習しておくと、入社後にスムーズに業務に入りやすくなります。
③ ITの基礎知識(ITパスポートなど)
IT業界で働く上での共通言語となる、幅広い基礎知識を体系的に学ぶことも大切です。国家資格である「ITパスポート」や、その一つ上の「基本情報技術者試験」の学習は、ITの全体像を掴むのに役立ちます。
「3年後の理想の姿」から逆算するキャリアパス設計

SESエンジニアは、ゴールではなく、多様なキャリアへ繋がる素晴らしい「スタートライン」です。「3年後にこうなっていたい」という理想の姿を具体的に思い描くことで、日々の業務や学習のモチベーションが格段に高まります。
以下に、SESからスタートできるキャリアモデルの例をいくつかご紹介します。
モデルA:クラウドの専門家『インフラスペシャリスト』へ
インフラ運用・監視の業務からスタートし、AWSやAzureなどの資格を取得。クラウド環境の設計・構築といった上流工程へとステップアップし、企業のIT基盤を支える専門家を目指すキャリアです。
モデルB:アプリを作る『Webアプリケーション開発エンジニア』へ
テストや運用業務でシステムの仕組みを学んだ後、プログラミング学習を本格化。開発プロジェクトに参加し、JavaやPHPといった言語スキルを磨き、最終的にWebサービスやアプリを自ら作り出す開発エンジニアを目指します。
モデルC:プロジェクトを導く『プロジェクトリーダー』へ
技術スキルに加えて、お客様とのコミュニケーションや後輩の指導などを通してマネジメントスキルを磨きます。将来的にはプロジェクト全体を管理し、チームを成功に導くリーダー(PM/PL)としての活躍を目指す道です。
これはあくまで一例です。SESで得られる多様な経験を活かし、あなただけのキャリアプランをぜひ描いてみてください。
4)SESエンジニアへ転職する際におすすめの転職エージェント
SES向けの求人を取り扱う転職エージェントは多くあります。
選ぶ際は、「SESの求人が豊富か」「希望する転職地域に対応しているか」「担当者はこちらの希望をしっかり聴いて理解してくれるか」の3点を意識するとよいでしょう。
1点目の求人数と2点目の対応エリアについては、本記事が紹介するおすすめサービスをまずチェックしてみてください。
3点目の「担当者の品質」については、まずは「ここが良さそう」と感じたサービスを2~3つ登録して、そのうえで自分に合った担当者を見出して利用を絞っていくのがおすすめです。
ITエンジニアが転職エージェントを利用する際の選び方・活用法を紹介します。自分に合った転職エージェントを見つけたい人は、以下ご参考ください。


SESでの転職で、転職エージェントを活用するポイントは以下の3点です。
- Point1 各ITエンジニア向け転職エージェントの、それぞれの特徴を知っておく
- Point2 はじめに2~3つ「複数」の転職エージェントに登録しておく
- Point3 何度かのやりとりで「相性」と「やりやすさ」を確認する
特にポイント3つ目の「相性とやりやすさ」は重要です。転職エージェントの担当者とは、転職期間中はずっと付き合いを続けていきますので、「自分に合った担当アドバイザー」を早めに見出していくことが、転職成功のひとつの要となるでしょう。

- キャリア相談に、親身に乗ってくれるか
- 求人を紹介する際に、「なぜおすすめなのか」についてきちんと納得できる説明をしてくれるか
- 求人紹介の量・その後の連絡ペースが、適切と感じられるか
マイナビIT AGENT

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ITエンジニアの求人数 約2.5万件(2025年10月現在) 特徴 - 大手人材会社マイナビが運営
- アドバイザーがIT・Webエンジニアの転職事情に精通している
- 年収・スキルアップも目指せる
対応エリア 全国 公式サイト https://mynavi-agent.jp/it/
マイナビ社が運営する、ITエンジニア転職に特化した転職エージェント。好条件求人の紹介、書類作成・面接準備へのサポートの手厚さに強みがあります。
マイナビIT AGENTは、マイナビが運営するIT・Webエンジニアの転職支援に特化した転職エージェントです。
在籍するキャリアアドバイザーはいずれもIT・Webエンジニアの転職事情に精通しており、エンジニアの視点からキャリア相談や求人紹介を行ってくれます。
マイナビIT AGENTのSESエンジニア転職おすすめポイント
エンジニア系の求人を常時豊富に取り揃えており、保有求人数は 約2.5万件(2025年10月現在) 。
そのうち、SESに関わる求人は約800件あります。
大手から中小企業まで幅広い求人を持ち、注目企業の求人があった場合は個別の説明会や、ITエンジニア向けのWebセミナーも常時実施しています。

特に都市部在住の人は、求人企業の選択肢の豊富さとサポートの「質の高さ」が期待できるでしょう。
エンジニアのジョブチェンジの提案も含めて、キャリアについて手厚なサポートを受けたい人におすすめです。
レバテックキャリア

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ITエンジニアの求人数 約4.6万件(2025年10月現在) 特徴 - アドバイザーが全員エンジニア経験者
- IT系企業情報に詳しい
- 書類添削・面接対策のサポートも手厚く、選考通過率が高い
対応エリア 全国 公式サイト https://career.levtech.jp/
レバテックキャリアの担当エージェントは全員エンジニア経験者。「希望の企業に転職」96%、「転職後の年収アップ率」80%以上の高い実績を誇ります。
レバテックキャリアは、レバテック株式会社が運営する転職エージェントです。
同サービスの特徴としては、アドバイザーのほとんどが「エンジニア実務経験者」であること。IT業界についてエンジニアリングの技術的な事柄についても通じた担当が付いてくれる可能性が高いです。
レバテックキャリアのSESエンジニア転職おすすめポイント
レバテックキャリアでは年3,000回以上の企業ヒアリングから得た最新情報をもとに企業別に対策を行っています。
そのため、転職希望者のスキルや希望にマッチした求人紹介を得意とし、ヒアリング後の初回マッチング率(内定率)は90%にものぼるといいます(同社担当より)。

引用元:レバテックキャリア公式サイト
「エンジニアリングをどういった事業分野で発展させていくか」についてしっかり把握して転職活動をするうえで、自分だけの調査・研究では不安な人はレバテックキャリアのサポートが役立つでしょう。
保有する求人の職種も幅広く、SESに関わる求人は約1,000件あります(2025年2月現在)。
ワークポート

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ITエンジニアの求人数 約3.0万件(2025年10月現在) 特徴 - 全国トップレベルの求人数。特にIT・Web業界への転職支援に強い
- 「対面でのじっくりサポート・転職決定率の高さ」に強み
- 人材紹介20年以上のノウハウと圧倒的求人数(11万件以上)を誇る
対応エリア 全国 公式サイト https://www.workport.co.jp/
キャリアチェンジの支援に強い転職エージェント。PG→SE、SE→PLといったエンジニアのキャリアチェンジの際にも積極的な支援が期待できます。
ワークポートは、全国の都道府県に拠点を展開し、20年以上の実績を誇る大手転職エージェントです。
ほぼ全ての業種・職種の求人に対応しており、とくにIT・Web、製造(メーカー)、建設・土木・設計の求人が多い傾向にあります。
同サービスの活用メリットとして挙げられるのが、「転職決定率の高さ」です。
サービスを利用した人たちの評判・口コミからは「求人紹介から企業との交渉まで積極的に動いてくれた」「企業とのミスマッチを最小限に抑えようと働きかけてくれた」といった感想が目立ちます。
ワークポートのSESエンジニア転職おすすめポイント
ワークポートは「未経験職種」へのサポートが手厚いことでも知られています。 他の分野や業界からSESへジョブチェンジを検討している人は、ワークポートのサービスが適しているでしょう。

参照元:ワークポート 「転職コンシェルジュの転職相談サービス」
「検討の余地があれば求人を紹介する」というスタンスのエージェントのため、転職先の選択肢を広げる際にもおすすめです。
エンジニア系の求人を常時豊富に取り揃えており、保有求人数は約3.0万件(2025年10月現在)。そのうち、SESに関わる求人は約1,000件あります。
リクルートエージェント

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ITエンジニアの求人数 約15万件(2025年10月現在) 特徴 - キャリアカウンセリングや条件交渉などのサポート品質が高い
- 「面接力向上セミナー」や「レジュメビルダー」のサポートツールも充実
- 国内転職サービストップの求人保有数
対応エリア 全国 公式サイト https://www.r-agent.com/
ITエンジニア求人数は国内No.1!豊富な転職ノウハウと支援ツールで、「スピーディな転職」を実現できます。
リクルートエージェントは国内でも最大の求人数と転職支援実績を誇る全国展開の転職エージェントです。
「リクルート」のブランドの信頼性の高さから、企業に転職者を紹介する営業力・提案力の高さに定評があります。
リクルートエージェントのSESエンジニア転職おすすめポイント
転職活動を進めていくにあたり、不安はつきものでしょう。
たとえば面接での受け答えについて。リクルートエージェントでは面接の必勝法が学べる「面接力向上セミナー」を開催しています。

引用元:リクルートエージェント公式サイト
また、「企業が求める人材はどういったものなのか」という悩みに対しても、実績豊富なキャリアアドバイザーがポイントを記した「エージェントレポート」を提供してくれます。
リクルートエージェントはエンジニア系の求人も豊富です。2025年2月時点でのSESに関わる求人は約4,000件あります。
【まとめ】自分をしっかり持ち、将来の希望とマッチする企業選びをしよう
SES企業は、どれだけ高い値段でエンジニアを常駐できるかが経営に大きな影響を与えます。
もちろん会社の求めに応じ、プロジェクトで力を尽くすことはよいことです。しかし自分自身のキャリアに無関心だと「いろいろ経験しているけれど、強みがない」と評価されかねません。
これではあなたの努力も報われなくなってしまいます。
このためSESエンジニアに転職する場合は、ご自身の目標をしっかり持つことが重要です。
その上で、希望にマッチする企業を選びましょう。応募先企業の内部事情はなかなか外に出ないことも多いですから、転職エージェントを活用することで納得いく転職につなげやすくなります。




