『みんなの転職「体験談」。』
『みんなの転職「体験談」。』

『みんなの転職「体験談」。』は、20~50代社会人男女の、 「転職したいけれど、迷いや不安で行動を踏み出せない」を 解決し、
より良い将来を目指した一歩を踏み出していける為の、 生々しい体験談情報やナレッジを提供するWebサービスです。

MENU

転職面接時によく聞かれる質問例&回答例11選②中盤編(志望動機・転職理由)

[最終更新日]2024/03/14

このページには広告リンクが含まれています
みんなの転職「体験談」。は、⼀部の企業とアフィリエイトプログラムを提携し情報提供を⾏っております。 当サイトを経由してサービス利⽤があった場合、掲載企業からアフィリエイト報酬を受け取ることがありますが、提携の有無などによって当サイトでのサービス評価が影響を受けることはありません。 また当サイトで得た収益に関しては、閲覧頂く皆さまにより役⽴つ情報をご提供できますよう、コンテンツ品質の向上に還元しております。
転職面接時によくある質問例&回答例10選②中盤編(志望動機・転職理由)

「面接」と聞くと緊張や不安を感じる方が多数だと思われます。「緊張で伝えたいことがうまく言えなかったらどうしよう」「面接で不合格になるかもしれないと思うと不安」など、面接前はネガティブな気持ちになってしまいますよね。

しかし面接で聞かれる質問がある程度事前に予想できれば、答え方をしっかり準備することができ、自信につながるのではないでしょうか?

目次

この記事の活用法 ①まずは、1章の質問例&回答例から気になるところをチェック! ②その後、2章の「大切なこと」を読むと面接対応力が付きますよ。

1)志望動機、および「求める人材像とマッチしているか」を確認する際に受ける質問

質問①「当社を志望した理由を教えてください」

NG回答例

当社を志望した理由を教えてください

質問の意図

面接官は会社を選んだ理由を聞くことで、①志望度の強さ、そして②会社の理解度を知ろうとしています。

他の会社にあてはまるような理由であれば志望度は低いとみなされたり、また説明した理由が会社の魅力とずれていたり間違っていたりすると、会社の理解度は低いとみなされてしまいます。

核となる質問なので、自己分析と企業研究を徹底することが一番の近道です。

自分は仕事に対してどんな思いを持っているので、どんな会社で働きたいと思っているのか、そこでは自分のどんな部分を活かせるのかについて、論理的に答えましょう。

「当社を志望した理由を教えてください」の回答例

御社を志望した理由は、「IT×介護」という最先端の技術を取り入れた独自のサービスを魅力的に感じたからです。

介護業界はこれからも拡大する業界である一方で人材不足を課題としており、業界に先駆けてIT分野に力を入れている御社は、独自のサービス開発で次々と新しいシステムを生み出しています。

「最先端技術で社会問題の解決に挑戦したい」とシステムエンジニアになった私にとって、御社なら自分のスキルを活かして、問題を抱える介護業界の解決に貢献できる仕事ができると思いました。

御社を志望した理由は、御社の手掛けているWebサービスの品質の高さ、そしてメッセージ性に強い共感を持ったからです。1ヵ月前に公開された「●●●」のレポートを拝見しまして、その知見の深さと考え方に深い感銘を覚えました。

私自身も、御社が特に注力しています「●●」の分野でこれまでキャリアを築いてきたということもあり、また今後のキャリアプランとして、その分野「人々の真に役立てる情報発信をしていくこと」を心がけています。
御社で学ばせていただきつつ、御社サービス発展の力になることが大きなやりがいになるだろうと感じ、応募しました。

質問②「当社の事業内容についてどう思われますか」

NG回答例

当社の事業内容をどう思われますか?

質問の意図

自社の事業内容をきちんと理解できているのかということを測るためにされることが多い質問です。

企業研究ができていることは、すなわち志望度が高いことにも繋がります。前職で携わっていた事業とかけ離れている場合や、志望動機が事業内容を軸としていない場合は盲点となりがちなので、しっかり企業研究し会社の良い所を見つけておきましょう。

「当社の事業内容についてどう思われますか」の回答例

医療、福祉だけでなくコンサル事業も新設するなど、医療を軸としながら様々な分野に挑戦している御社の事業内容は、新しいことにチャレンジし続けていきたい私にとって非常に魅力的な事業内容だと感じています。

中でも近年は、アフリカでの海外事業に関しては、他社も取り組んだことのない試みであり、ぜひ私も関わりたいと思っています。

社会人教育・研修業界のなかで、特に「組織変革」の重要性に重きを置いている御社のお考えと、その事業方針にとても興味を持っています。

よく言われている通り、組織と人の関係の有り様はここ数年で大きく変わり、企業は新たな価値観を持つ従業員とどう向き合い、組織としてもどう成長するかが問われる時代だと思います。
そのようななか、御社の「組織に関わることによって、その人がより「その人らしく」生きていける仕組みづくりをしていく」というお取り組みに大変感銘しました。

私自身も、これから組織がどのような変容をしていくのか非常に興味深いですし、それが多くの人にとって望ましい変化になることを望んでいます。
御社に関われることによって、自らも大いに働きかけられるのではと思っています。

質問③「なぜ、当社が第一志望なのですか?」

NG回答例

なぜ当社が第一志望なのですか?

質問の意図

志望動機が他の企業でも当てはまる内容である場合など、面接官が「なぜ当社なのか」という部分をもう少し聞いてみたいという時に聞かれやすい質問です。

上手く伝えられることができれば志望度の強さをアピールできますが、面接官の納得のいく回答でないと、他にも応募者がいる場合は落とされてしまう可能性のある重要な質問です。

もし第一志望の企業でなかったとしても、数ある会社から選んだ理由があるはずです。会社の強みと自分の思いを論理的に組み合わせ、その会社しか当てはまらない理由を準備しておきましょう。

「なぜ、当社が第一志望なのですか?」の回答例

技術者を派遣する同業種の企業は多いですが、その中でも技術者の教育に力を入れ、技術者のキャリアを大切にする御社の姿勢に大変共感したため、御社が私の第一志望です。

前職でも派遣業に携わっておりましたが、技術者のキャリアには繋がらないような派遣の仕方に疑問を感じていました。しかし御社では技術者を教育し、新たなスキルを身に着けさせることで、会社にとっての利益だけでなく、技術者に寄り添った事業を展開しているので、ぜひ私も一緒に働きたいと思いました。

質問④「入社後どのようなことに挑戦したいですか」

NG回答例

入社後どのようなことに挑戦したいですか?

質問の意図

入社後に任せようと思っている仕事と、応募者の描く入社後の希望にずれがないかどうかを確かめるためにされることが多い質問です。

企業の求人票には、どんな仕事をする人材を求めているのかが記載されているので、その内容に合った回答をするようにしましょう。

もし「人事担当」などざっくりした記載の場合は、自分の得意分野はもちろん、その他の分野も勉強して挑戦したいと思っているという、意欲的な回答が理想的です。

「与えられたことは何でも」という自分の意思が見られない回答はNGです。自分のやりたいこと、スキルを活かせることを回答しましょう。

「入社後どのようなことに挑戦したいですか」の回答例

入社後は前職での経験を活かし、アプリの開発に挑戦したいと考えております。

御社では3ヵ月に1本というペースで多くのジャンルのアプリをリリースされており、そのスピードについていくには相当な勉強量と実践が必要になると思いますが、まずは早く実力を付けることを目標に励みたいです。

また教育にもチャレンジしたいと思っており、実力が付いた後には初心者向けのアプリ開発技術講座を担当し、後輩育成にも力を入れたいと考えています。

質問⑤「今の会社を選んだ理由を教えてください」

NG回答例

今の会社を選んだ理由を教えてください

質問の意図

「今の会社を選んだ理由を教えてください」という質問では、面接官は応募者の仕事の「軸」と「向き合い方」を確認しています。

入社を決めた明確な理由がある場合、それを正直に話すことがいちばんだと思います。
その際に気をつける点としては、現在の志望動機(転職理由)との繋がり・一貫性を持たせることでしょう。

逆に伝えるべきではないのが、「大した理由はない」「なんとなく入社した」という回答です。
面接官からは「後先考えずに行動してしまうタイプかもしれない」と評価される恐れがあるからです。

「今の会社を選んだ理由を教えてください」の回答例

大学時代、人間科学の科目に大変興味がって、人材開発に関わる仕事をしようと決めていました。
人事部として働くことも考えましたが、それよりもっと教育・育成に特化して働きながら学びたいと思い、現職の研修会社に入社しました。

数ある研修会社のなかで今のA社を選んだ理由は、面接時に代表の人柄に惹かれたこと、またその際に「人は、他者の存在があって成長できる」という考え方を聞いて、ぜひ一緒に働きたいと思ったからです。

質問⑥「10年後のキャリアプランについて教えてください」

NG回答例

10年後のキャリアプランについて教えてください

質問の意図

企業側が欲しいと考えている人材のキャリアプランと、応募者のキャリアプランがマッチするかを確認するためによくされる質問です。

基本的に会社は働き続けてほしいと考えているため、10年後のキャリアプランが上手く答えられない場合は、会社で働き続ける気がないと判断されてしまいかねません。

その会社でどんなキャリアを歩みたいのかについて答えましょう。「管理職になるつもりはない」などネガティブな答え方はNGです。意欲的な姿勢が見える答え方になるように工夫しましょう。

「10年後のキャリアプランについて教えてください」の回答例

これまでWEBディレクターとして経験を積んでまいりましたが、将来はWEBプロデューサーの立ち位置で、サービスに関わる「人・モノ・カネ」すべてに携われる働きを目指したいと考えています。

先日、御社の「短期的な売上を目指すようなサービスではなく、利用者から長い期間親しまれ続けるサービスにしていくこと」を大切にしているという、社長インタビューの記事を拝見し、深く共感しました。

もちろんサービスの売上も重要ですが、その先に存在する顧客を第一に大切にしているからこそ、御社のこれまでの事業の発展があったのだと思います。

私自身、これまでの経験で培ったディレクターとしてのスキルを発揮すると同時に、御社の大切にしている「サービス広く長く、親しんでもらえること」について学び習得し、将来WEBプロデューサーとして御社のサービス発展に貢献していければと思っております。

私の将来実現したい働き方は、「営業の仕組み化」です。
これまで不動産営業職として、自身の知識・スキルを高めようと努力してきましたが、それらを後輩がすぐにキャッチしていける仕組みを構築していきたいと思っています。

ご存じのとおり、不動産営業は業界動向や市場の浮き沈みにも影響を受けやすく、ひとりの営業マンが永続的に業績を上げ続けることは不可能ではありませんが相応の難易度があります。
これから成長していけるであろうに、数年のスランプで挫折し業界を去ってしまう若手を見ることも少なくありませんでした。

誰もが営業活動において自身の強みを発揮し、より働きやすくするための仕組みを作っていきたい──というのが、私の直近の目標です。

もちろん、そのためには私自身もまだまだ成長していかないといけませんが、いずれその仕組みを手掛け、御社に貢献できればと思っています。

質問⑦「あなたが仕事で大切にしていることは何ですか」

NG回答例

あなたが仕事で大切にしていることはなんですか?

質問の意図

この質問には、応募者が仕事で何を重視し、どんなことにやりがいを感じるのかを知りたいという意図があります。

前職でのエピソードを交えながら、自分の大切にしていることを答えましょう。例えばコミュニケーション、計画性、行動力、積極性など様々なことが考えらえますが、自分の強みや自己PRとリンクした内容にするのが望ましいです。

思いつかない人は、自己分析を深めてみて下さい。自分が今まで担当した仕事を書き出し、どんなことに気を付けたのかを整理していくと、共通した価値観が見えてくるでしょう。

「あなたが仕事で大切にしていることは何ですか」の回答例

私が仕事上で大切にしていることは「コミュニケーション」です。

お客さまから要望があった際のマニュアルはあるものの、マニュアル通りに答えていては誠意が伝わらないと考え、お客様は何をご不満に思っているのかを常に意識しながら受け答えするようにしています。

例えば「〇〇の案内が来ていない」というご意見を頂いた際には、「すでに郵送しております」ではなく、郵送しただけでは伝わらないというご不満を考慮し、郵送したパンフレットをその場でお渡ししわかりにくい案内であったことを謝罪するようにしています。

このような心掛けによって、お客さまからは「いつも頼りにしている」とお褒めの言葉を頂くことが多くなり、店舗でのお客様アンケートでは一番評価の高かったスタッフに選ばれました。

何より、受身ではなく楽しんで仕事をしている実感があります。今後も「コミュニケーション」を大事にして仕事に取り組んでいきたいと思います。

3)転職理由、および「志望動機との乖離(かいり)はないか」を確認する際に受ける質問

質問⑧「当社以外に受けている会社はありますか」

NG回答例

当社以外に受けている会社はありますか?

質問の意図

他に応募している会社を知ることで、転職活動の軸と自社への志望度の強さを測る目的のある質問です。

答えづらい質問ではありますが、「その中でも御社が第一志望です」ということが伝われば他の会社を答えるのは問題ありません。むしろ「御社のみ応募しています」というのは不自然な印象なので、他に2,3社答えるのが無難でしょう。

「当社以外に受けている会社はありますか」の回答例

IT業界を中心に応募しています。△△社は○次選考、△△社は◇次選考まで進んでいるところです。

しかしその中でも自分の様々な現場で経験を積みたいという気持ちに最も合っているのは御社だと考えているので、志望度が一番高いのは御社です。

質問⑨「転職・退職の理由を教えてください」

NG回答例

転職・退職の理由を教えてください

質問の意図

企業も投資して採用・育成するからには働き続けてほしいと思っているため、退職した理由は知っておきたいポイントです。

この質問は自社でも前職と同じように退職に至らないかを確かめるために聞かれるオーソドックスな質問です。転職活動での面接では必ず聞かれると言ってもよい質問でしょう。

答えるポイントとして、先にお伝えしたように「理由をネガティブに答えない」ことです。例えば「残業が多い」が理由であったとしても、「決められた時間内でメリハリをつけて働き、ライフイベントを迎えても働き続けられる環境で働きたいと考えた」ならポジティブに捉えることができます。表現を工夫するようにしましょう。

「転職・退職の理由を教えてください」の回答例

前職では店舗での現場業務しかできないコースでの採用であったため、もっと全社的な視点に立った経験も積みたいと考えた結果、転職活動をしています。

前職のアパレルショップでは8年間勤務し、現場での貴重な経験を積むことができましたが、一方で商品のラインナップや店舗の立地など、店舗単位では解決できない課題に直面することも多く、全社的な視点に立って店舗をよりよくできるように取り組みたいと考えました。

店舗だけでなく本社での業務も経験できるような企業に転職し、これまで培ってきた店舗での販売経験を活かして働きたいと考えています。

質問⑩「現在(前職)の会社で不満に思っていることは何ですか」

NG回答例

今の会社で不満に思っていることは?

質問の意図

前職で不満に思っていたことが自社でも当てはまらないか、またその不満に対してどのように行動したのかについて知るためによくされる質問です。

答えるポイントとしては、単なる不満で終わらせず行動を起こした部分もアピールすることです。当時の怒りがこみ上げるかもしれませんが、感情的にならず冷静に答えるように心がけましょう。

「現在(前職)の会社で不満に思っていることは何ですか」の回答例

前職で不満に感じていたことは、社内研修を開催するにあたってのマニュアルが整備されていなかったことです。

毎年開催されていますが、担当者が固定されていることからマニュアルが作られていませんでした。そのため自分が引き継ぐときにとても苦労したため、上司に相談しマニュアルをこれからは作成するように変えました。

質問⑪「転職先を選ぶうえで、どのようなことを重視しますか」

NG回答例

転職先を選ぶうえで、どんなことを意識しますか?

質問の意図

転職活動の軸を知る時に使われることの多い質問です。「弊社を志望した理由は?」という質問とは切り口を変え、本当に志望度が強いのかということを測っています。

応募先の企業にも当てはまる転職活動の軸を答えましょう。転職活動の軸を定めるには、自己分析と企業研究の徹底が必要です。面接に進むことになったら再度確認することをおすすめします。

「転職先を選ぶうえで、どのようなことを重視しますか」の回答例

人事の経験を活かせること、また新しいことに常にチャレンジする社風の企業かどうかということを重視しています。

前職では前例をいかに正しく実施できるかということが求められたのですが、もっと社員のために新しいことにチャレンジできるような人事の仕事がしたいと考えています。

エンジニアとして成長できる環境であること、また共に切磋琢磨しあう仲間がいることを重視します。

御社ではエンジニアのスキルアップに向けての教育制度も充実しており、何名か社員の方の開発ブログも拝見しましたがとても共感できる内容でした。
教育が充実しており、かつ多くの社員の方々が前向きに業務に臨まれているのは、御社の「人財」を大切にする企業理念によって培われたものだろうと思っております。私もそのような会社で働きたいです。

2)志望動機・転職理由を伝える際に、大切なこと

転職面接時に必ず聞かれる「志望動機」と「転職理由」。
それらの質問に応える準備をする際には以下の4点をまず心がけておきましょう。

ネガティブな転職理由は伝えない

よく言われることですが、転職面接の際に、転職理由を「ネガティブな内容」で伝えるのはNGです。
なぜかというと、採用担当が本当に訊きたい転職理由とは「新しく我が社を選んだ理由」であって、「今の会社を辞めたい理由」が主ではないからです。

「転職理由」の全体イメージ|新しい会社を選ぶ理由+今の会社を辞める理由

一方で、多くの人が「転職したい」と思うきっかけはまさにその「ネガティブな理由」であることが多いでしょう。
その気持ちを否定する必要はありませんが、転職活動を始める前までにはその理由だけでなく、「これから自分はどうしていきたいのか」についても目を向けるようにすることが大切です

そのうえで、転職理由、志望動機の応え方について準備していくのです。

現役キャリアアドバイザー 武蔵野さんからの「転職面接」アドバイス①

キャリアアドバイザー:武蔵野 圭太さん

40代 男性
IT・コンサルティング系人材紹介会社勤務。若手社会人からミドル・管理職層まで多くの転職支援を行い、転職成功へと導いた。
「ひとりひとりのキャリアを、大切なストーリーとして扱う」支援スタイルに、多くの利用者から高い評判を得ている。

武蔵野
さん

面接時に、転職理由でネガティブなことを伝えたらまず通らない、そう思っておいた方が良いと思います

特に絶対NGワードは「自分のことを評価してもらえなかった。」ですね。
面接官からは、「自分のことを過大評価してるだけではないか」と思われてしまいやすいです。

それよりも、応募した会社になぜ入りたいと思ったのかについて、自身の今後のなりたい将来像・キャリアイメージと照らし合わせながら伝えていくのが良いと思います。

つまり、転職理由は「今後の働き方のイメージ」があって初めて伝えられるものです。そのイメージがないままで転職に臨むべきではないでしょう。

「新しいことに挑戦」を伝える際は、経験・実績+想いのセットで伝える

「新しいことに挑戦」を伝える際は、経験・実績+想いのセットで

転職理由で、「新しいことに挑戦・チャレンジしようと思っている」ことを伝えようとしている人は多いと思います。

ただ、その想いをそれだけで伝えてしまうのはNGです。なぜなら、採用担当は「単に、自分のやりたいことを優先して仕事を選んでしまうタイプかもしれない」と誤解してしまうこともあるからです。

伝える際は、

転職者

「●●の業務を携わっていく中で、新たに■■に挑戦したいという気持ちが高まってまいりました。これまでの分野で培った▲▲の経験・実績を活かしつつ、チャレンジできればと思っております」

──というように、伝える際は「経験・実績+想い」のセットで伝えると良いでしょう。

そうすると、採用担当も転職者の話す「新しいこと」「チャレンジ」という言葉に前向きさを感じやすくなります。

これまで、そしてこれからのキャリアプランを「ストーリー」として伝える

転職理由・志望動機は、これまで、そしてこれからのあなたのキャリアプランを「ストーリー」として伝えることを意識すると良いでしょう。

つまり、箇条書きのような説明ではなく「物語」のような説明で、あなたの想いや大切にしていることが垣間見え、将来どんな風になっていくのかがイメージできるような説明をするのです

現役キャリアアドバイザー 武蔵野さんからの「転職面接」アドバイス②

武蔵野
さん

少し前に、すでに転職3社目になるという25歳女性の転職支援をしました。
本人も、短い期間で転職回数が多くなっていることを気にしていました。
案の定、転職面接では企業から「ちゃんと考えずに転職していそう」と思われてしまうことが多く、なかなか転職が決まりませんでした。

そこで、「特に『転職理由』の受け答えに重点を置いて、面接対策をしましょう」と提案しました。
また、「これまでの転職は、これからのキャリアを踏むうえで必要なストーリーだった」ということを分からせるように、彼女と共に転職理由を創っていったのです。つまり、「彼女のキャリアのストーリー建て」をしたということですね。

その後は転職理由の説明でつまづくことはなくなり、少しして無事に転職が決まりました。

──どういうことかというと、ストーリーとして訊かされると、相手は興味を持ちやすくなるんです。「もっとこの人について知りたい」という気持ちから「この人を社員として受け入れたい」という感情を持ちやすくなります。

また、ストーリーで伝える際は、「この人が入ったら、うちの会社でどのように役に立って、どのように成長していけるんだろう」とイメージを持たせることが大切です。
それらを意識するとしないとでは、話す内容はもちろん、企業に与える内容は断然変わってきます。

ストーリーとは、「聞いている人が納得感と共感を持てる、時系列に沿った話(=物語)」です。
あなたのこれまでがあって、そしてこれからのイメージがこうあるから、この会社に入ろうとしている──、そういったストーリーが採用担当に伝わるように、話す内容を準備しておくと良いでしょう。

自己PRの効果的な伝え方(エピソードとして話す)

エピソードを紹介する目的は、自己PRでのアピールポイントを補完することにあります。
そのため、何をアピールしているかが伝わりやすい構成を意識すると良いでしょう。

お薦めする話し方は、「イントロ」「ボディ」「エンディング」で構成される三段論法です。

自己PR三段論法 ①「起」イントロ:つかみ=聞く人の注意を引く ②「承・転」ボディ(伝えたいこと)=イントロからの具体的なエピソード ③エンディング(まとめ)=結論

まずイントロでは、自身のアピールポイントをはっきり伝えつつ、「それに関連する事柄で、以前このようなことがありました」といった物語の導入を述べて、聴き手(面接官)の注意をひかせます。

続いてボディの箇所では、具体的なエピソードを詳細に、冗長になりすぎない程度に伝えます。

エピソードの締めである「エンディング」は「このように、私には〇〇という強みがあります」と、再度アピールポイントを伝えてまとめることで、何をアピールするためのエピソードだったのかを強調します。

ポイントは、①具体的な事例を分かりやすく伝えること、そして②アピールポイントは簡潔にまとめることです。

「面接で話す転職理由が思いつかない」という場合は

「面接で話す転職理由が思いつかない」という人は多いと思います。

その場合は、以下の流れで考えを整理してみてください。

  • ①3年後の「こうなりたい自分像」をリストアップする
  • ②面接を受ける企業の「良いと感じた点」をリストアップする
  • ③「こうなりたい自分像」と「企業の良いと感じた点」を比較して、結び付けられる箇所を線でつなげる

①と②のリストアップをなるべく多めに出しておくと、③の結び付けがしやすくなります。
そして、「この繋がりが強く出るといい」と思えるところを1~2個抽出し、それを転職理由にしていきます。

②の「企業の良いと感じた点」があまり出てこないという人は、企業研究がまだ浅い可能性があります。
企業HPの確認や競合他社との比較調査、そのほか口コミサイトなどでその企業への高評価コメントなどもチェックしておくと良いでしょう。

ポイントは、応募する企業に対して興味・関心を感じられるほど理解度を深めておくこと、そしてあなた自身の「転職で実現したい未来像」とリンクさせることです。

参考:転職面接の準備が不安な人は、転職エージェントのサポートが有効

現在、転職面接に対して不安を感じている方は、転職エージェントのサポートをぜひおすすめします。
転職エージェントでは、面接対策といって企業面接の演習と、面接での印象を良くしていくための指導・アドバイスを行ってくれます。

転職エージェントサービスの仕組み

この記事でも面接対策を行っている代表的な転職エージェントを以下に紹介していますので、ご自身に合いそうなところがあったら検討してみてください。

リクルートエージェント

面接力向上セミナーの評判が高い
リクルートエージェント 公式サイト

リクルートエージェントは国内No1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。

リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。

また、面接対応力を基礎から高めていきたい、という人はリクルートエージェント登録後に無料で受けられる「面接力向上セミナー」がおすすめです。

「面接力向上セミナー」とは?
リクルートエージェントのサービス、面接力向上セミナー
 

※引用元:リクルートエージェント公式HP

「面接力向上セミナー」とは、リクルートエージェントのサービスにお申込みされたのちに無料で参加できるセミナーです。

転職における面接選考の概要から意識するポイント、事前のシミュレーションまで、面接の必勝法を詳しく知ることができます。

「面接力向上セミナー」に参加した人の※99%がアンケートで「満足」以上と評価回答しており、ネット上でも「実際に役立った」という評判・口コミが多いです(※公式サイトより)。

リクルートエージェントの活用メリットとおすすめポイント

リクルートエージェントでは、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
業界・企業情報はネットで公開されていないものも多いため、レポート情報はあなたの活動に大いに役立つはずです。

また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとに有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。

求人数・サポート実績No1

パソナキャリア

全都道府県に拠点あり、地方転職に強い&じっくり相談に乗ってもらえる
パソナキャリア。転職活動の成功を、全力でサポートします。専門アドバイザーがあなたの転職活動を全面サポート!!イチ押し

パソナキャリアは、人材派遣業の代表的な企業として知られるパソナグループが運営する転職エージェントです。派遣事業で築いてきた信頼は厚く、取引企業数は16,000社以上にのぼります。過去の転職支援実績は累計25万人に達しており、豊富な転職ノウハウを有しているのが特徴です。

転職コンサルタントによる丁寧なサポートを特徴としており、面接対策を受けた転職者からの評判も高いです。
利用者の年収アップ率61.7%という実績からもサポート品質の高さがうかがえます。

パソナキャリアの活用メリットとおすすめポイント

人材サービスを総合的に手掛けるパソナグループならではの特色として、拠点が全国の都道府県にある点が挙げられます。
拠点が各地にあることで、キャリアアドバイザーによるサポートも受けやすくなるはずです。

転職サービスによっては首都圏や大都市部のみが対象エリアとなっていることも少なくない中、地方での転職にも対応できるのは大きなメリットといえるでしょう。

また、地元の企業との信頼関係を築く上でも、エージェントの企業担当者が高頻度で採用担当者とコンタクトを取っていることは重要です。

地方に本社・支社がある企業の詳細な情報を得られるだけでなく、「パソナキャリアが推薦する人材なら採用を前向きに検討しよう」と思ってもらえる可能性が高いでしょう。

利用者満足度4年連続【1位】

マイナビエージェント

じっくり・丁寧なサポート。若手社会人への転職支援に強い

マイナビエージェントは専門知識を持つキャリアアドバイザーが一人ひとりの転職者に対して丁寧に向きあい、きめ細かなサポートをしてくれることで知られる転職エージェントです。

とくに20代〜30代前半の転職サポートを得意としており、志望動機のブラッシュアップや面接指導を的確に行ってくれます。

マイナビエージェントの活用メリットとおすすめポイント

業界ごとに専任のキャリアアドバイザーが在籍しており、専門知識を持つプロからアドバイスしてもらえるのが特徴です。業界・職種に特有の転職事情を熟知したキャリアアドバイザーに相談したい人に適しています。

マイナビエージェント主な専門領域
 

引用元:マイナビエージェント公式HP

また、大企業だけでなく中小企業の求人も豊富に保有しているため、企業規模に関わらず自分の希望に合った会社を探している人に向いています。

マイナビエージェントサポートの期間:dodaやリクルートエージェントなどはサポート期間が3ヵ月間。マイナビエージェントは無期限でサポートを受けられます。

一般的に、大手転職エージェントのサポートは「3ヵ月間」などの期限が設けられています。

一方、マイナビエージェントでは期間の制限はなく、「無期限」でサポートを提供してくれます。「思いのほか活動期間が長引いてしまった…」とった場合も、マイナビエージェントであればサポートを継続してもらえるのです。

期間を定めることなく、かつ転職者の経歴と想いに合った転職先を紹介していくマイナビエージェントのスタイルは、「内定率のアップ」や「納得できる転職の実現」に大きく寄与しています。

実際にマイナビエージェントを利用して転職に成功した人は、入社後にミスマッチを感じることも少ない傾向があります。

利用者のペースに合わせて転職活動をサポート

マイナビのプロモーションを含みます

JACリクルートメント

紹介される求人と、キャリア相談の品質が高い
JACリクルートメント 公式サイト

JACリクルートメントは「年収600万円以上」のハイクラス向け転職エージェントです。一定以上の経験や実績のある人材を求める企業の紹介に優れており、ミドル層以上の転職活動におすすめです。

JACリクルートメントでは求人紹介や面接対策だけでなく、キャリア面談やキャリアの棚卸し、キャリアプラン相談といった総合的なキャリアコンサルティングを行ってくれます。

在籍コンサルタントは人材業界の中でもベテラン勢が多く、これまでの豊富な転職支援実績をもとにキャリアコンサルティングを実施してもらうことができます。

JACリクルートメントの活用メリットとおすすめポイント

JACリクルートメントを活用するメリットとして筆頭に挙げられるのが「ハイクラス向け求人の充実度」です。とくに年収600万円以上など好条件の求人を多数保有していることから、ハイクラス人材を求める企業と転職者のマッチングを得意としているのです。

高年収帯の求人や、重要なポジションを募集する求人を探している人にとって、登録を検討する有力な理由となるはずです。

JACリクルートメントは両面型サポートのため、コンサルタントが企業の採用担当者が直接コンタクトを取り、企業の情報や就業条件についてヒアリングを実施しています。

JACリクルートメント:企業の詳しい情報を直接教えてもらえる! 多くの大手転職エージェント:担当が企業情報を詳しく把握できていないことも…

つまり、転職者に伝えられる企業情報はコンサルタント自身が収集した一次情報なのです。

このため、企業担当と人材担当の間で情報が分断されてしまう心配がなく、精度が高く確実な情報を得ることが可能です。

ミドル・ハイクラス転職6年連続No1

まとめ)面接が深まるほど自己分析と企業研究が鍵!

自己分析と企業研究をしっかり行って面接に挑むこと

面接に対する回答例が巷にはあふれていますが、面接が深まるにつれ、いわゆる「お手本の回答」だけでは面接官を納得させることは難しくなります。

面接官の質問の意図をご紹介しましたが、ほとんどの質問が「応募者はどんな人なのか」「自社をどう考えているのか」ということに帰結します。

これらについて切り口を変えて質問し続けられるので、考えが浅ければすぐにつじつまが合わなくなってしまいます。

お手本はあくまで例として、自分の考えを伝えられるよう、面接前には自己分析と企業研究を再度徹底するのがおすすめです。確固たる軸があれば、イレギュラーな質問にも対応できるでしょう。

参考:面接のフェーズ別「質問例&回答例」紹介記事

転職面接時によくされる質問例&回答例10選①序盤編(自己紹介・自己PR) ①序盤編(自己紹介・自己PR)
企業面接での自己PR・自己紹介をする際のポイント・注意点、およびよく聞かれる質問と回答例を紹介しています。
https://studio-tale.co.jp/career-stories/guide/common-questions-in-job-interviews---motivation/ ②中盤編(志望理由・転職理由)
企業面接で必ず聞かれる「志望理由」・「転職理由」に関わる応答でのポイント・注意点、およびよく聞かれる質問と回答例を紹介します。※本記事の内容です。
転職面接時によくされる質問例&回答例10選③適性・職務要件確認編 ③適性・職務要件確認編
企業面接で、面接官が転職者の適性、知識・スキルの確認時に聞かれる「適性・職務要件」の確認でのポイント・注意点、およびよく聞かれる質問と回答例を紹介します。
転職面接時によくされる質問例&回答例10選④最終面接・役員面接・条件確認編 ④最終面接・役員面接・条件確認編
企業の最終面接、役員面接、条件確認時におけるポイント・注意点、およびよく聞かれる質問と回答例を紹介します。
転職面接時によくされる質問例&回答例7選⑤「女性ならではの質問」編 ⑤「女性ならではの質問」編
企業面接において、女性転職者が受けやすい質問・確認について、ポイントと注意点、およびおすすめの受け答え方法を紹介しています。
レビューを書く
1
2
3
4
5
送信
     
キャンセル

レビューを書く

レビューの平均:  
 0 レビュー
目次[ 閉じる ]