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事務職からプログラマーへの転職。結果、その転職は大失敗だった。|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
会社員
職種
事務
従業員規模
20人
年収
280万円

転職後

AFTER
職業
プログラマー
職種
IT・通信・インターネット
従業員規模
15名
年収
350万円

目次

ぐれさんの転職ストーリー

1これまでの私

こまごまとした業務。それでもやりがいを感じていた事務職の仕事。

イメージ:こまごまとした業務。それでもやりがいを感じていた事務職の仕事。

ある商社で事務職を勤めていました。

自社の工場で製造した精密機械を国内外に販売する会社です。
国内販売と海外輸出担当のそれぞれの部署があり、私は国内販売部署に在籍していました。

私の仕事は、工場で使用する材料や部品の発注と管理でした。

事務作業はこまごまとした仕事が多いですが、工場の担当者や仕入れ先とのやり取りなど、楽しい作業もあります。

また、小さな会社でしたので私自身にかけられている期待も大きく、責任感ややりがいを感じることができていました。
特に工場の担当者やお客様からお礼の言葉を貰った時などは、本当に嬉しかったです。

商社の事務職とは

、営業部門や管理部門をサポートし、円滑な業務運営を支える役割を担います。
書類作成やデータ入力、電話応対など、さまざまな業務を行います。

商社の事務職の主な仕事内容

仕事内容 説明
書類作成 契約書や請求書、見積書など、取引に必要な書類の作成を行います。
データ入力・管理 取引先や商品の情報をシステムに入力し、データの更新・管理を行います。
電話・メール対応 取引先や社内の問い合わせに対応します。迅速で丁寧な対応が求められ、必要に応じて担当部署に取り次ぐこともあります。
スケジュール管理 社内外の会議や打ち合わせのスケジュールを管理し、会議室の手配や関係者への連絡を行います。
庶務業務 郵便物の処理や備品の管理、来客対応など、日常的な庶務業務も担当します。

2転職のきっかけ

仕事のできる年下の社員たちを目の当たりにして、芽生えた劣等感。

イメージ:仕事のできる年下の社員たちを目の当たりにして、芽生えた劣等感。

職場は事務部署と貿易部署の共同の空間でした。

私の入社当時に比べると、女性社員が年々増えている状況でした。

これまでは女性も少なかったので、男ばかりの職場で気遣いや引け目を感じることもなく、伸び伸びと仕事ができていたのです。

しかし、入社から3年が経った頃でしょうか、貿易部に新しく女性社員を採用することになりました。
いわゆる、「貿易事務」という職種の人たちです。

その女性社員は英語がとても堪能で、すぐに会社の即戦力となりました。

それは会社として喜ばしい事なのですが、ふとした時に自分の仕事と比べて劣等感を抱くようになったのです。

私が淡々と事務作業をこなしている横で、「通関」「インボイス」といったワードが飛び交う貿易部の仕事が、とても華やかに感じられました。

しかも私よりも経験の浅い部下たちが、私よりもずっと難しそうな仕事をこなしている。
なんだか自分が彼女たちより格下なんじゃないかと思うようにもなってきて、このままでは仕事を続けられないと思いました。

3転職活動中

私が目指した職種は、「プログラマー」。

イメージ:私が目指した職種は、「プログラマー」。

入社して6年目に、ついに私は転職を決意しました。

(転職するにしても、同じ事務職ではまた同じような劣等感を抱いてしまうかもしれない。
どんどんスキルを磨くことができ、かつそれを大きな仕事に活かすことができる、そんな仕事をしたい)──と、思いました。

私が目指したのは「プログラマー」の仕事です。

プログラマーとは

プログラマーは、ソフトウェアやアプリケーションの開発において、プログラムコードを書き、動作するシステムを構築する専門職です。
さまざまなプログラミング言語を駆使し、要求される機能や仕様に基づいてコーディングを行います。

プログラマーの主な仕事内容

仕事内容 説明
コーディング プログラムの仕様書に基づいて、ソースコードを記述します。使用するプログラミング言語はプロジェクトによって異なり、Java、Python、C++など多岐にわたります。
デバッグ 開発したプログラムをテストし、バグや不具合を発見・修正します。システムが正しく動作するよう、繰り返しテストを行います。
プログラムの最適化 作成したコードの処理速度やメモリ使用量を改善し、効率的なプログラムを実現します。
ドキュメント作成 開発したシステムの仕様やプログラムの使い方に関するドキュメントを作成し、他の開発者やユーザーが理解できるよう情報を提供します。
システムの保守・運用 開発後のプログラムが長期にわたって正常に動作するよう、定期的なメンテナンスや機能改善を行います。

まずはプログラミングを習得するために、終業後も通えるスクールに足を運びました。
独学で学ぶには、少し時間がかかってしまうと思いましたので。

ただ技術だけを教えてくれるのではなく、就職のバックアップもしてくれるスクールに決め、通うようになりました。

また、40代の私が未経験で転職するには資格も必要と考え、「基本情報処理技術者試験」の合格を目指しました。
そして8ヵ月後、見事合格することができました。

そして当初の期待通り、スクール側も求人を紹介してくださり、晴れて転職という運びになりました。

4転職後

1年目で苦労し、2年目でやりがいを感じ出し、3年目で倒産。

イメージ:1年目で苦労し、2年目でやりがいを感じ出し、3年目で倒産。

新しい職場は社員が15人ほどの小さな会社です。
そのため「シスター制度」というものを推奨していて、新人一人に専任の指導者がついてくれる環境でした。
私にとっては幸運なことでした。

しかし、仕事自体は思っていた以上にハードでした。
休日出勤、毎日の深夜残業、そんなのは当たり前です。

そのうえ技術職はプライドの高い人も多く、中には、わざと仕事を教えてくれなかったりといったイジメのような行いを受けたこともあります

それでも、仕事自体はやりがいがありました。
毎日が勉強で、新しいことをたくさん学べるのは楽しかったです。

収入も、残業代等は支給されるので、プライベートは減りましたが生活には困りませんでした。

ところが、です。
2年目に突入したあたりから突如として仕事が激減してしまったのです。

そして、3年が経たないうちに社員全員が解雇されることになりました。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

イメージ:今回の転職は、大失敗だった

今回の転職は、大失敗と言っていいと思います。

転職の際に、自分のスキルアップのことしか考えておらず、きちんと職場選びをしなかった私に責任があります。

求人募集しているのであれば、経営もある程度安定しているんだろう、──そう高をくくっていました。

(少人数でアットホームな職場の方が働きやすいだろう)

それが決め手で転職したのですが、「少人数」ということは(一概には言えませんが)それだけ売り上げも少ないということでしょう。そんなことも私は全く考えられていませんでした。

ただただ、「スクールの紹介で転職した会社なので、しっかりしたところだろう」ぐらいにしか考えていなかった。本当に、浅はかだったと思います。

次からの転職は、しっかりとキャリアビジョンを持ち、入社先の企業をしっかり調べて行おうと心に誓いました。

◇ ◇ ◇

プログラマーとして働いていた時の出向先の設計事務所に空きのポストがあり、今はそこで働いています。
出向中に、随分と懇意にしていただいていた会社です。

正社員として入社できたのは良かったのですが、職種はプログラマーから「設計アシスタント」に変わりました。

設計事務所とは

設計事務所は、建築物やインテリアのデザイン・設計を専門に行う事務所で、クライアントの要望を基に建築計画を立案し、建物の機能性や美しさ、法令遵守を考慮しながら設計を進めます。
また、建築プロジェクトの管理やコンサルティングも行うことがあります。

設計事務所の設計アシスタントの主な仕事内容

仕事内容 説明
図面作成サポート 設計者の指示に基づき、CADソフトなどを使って図面を作成します。詳細な部分や修正作業を手伝い、設計図の完成に向けたサポートを行います。
資料作成・整理 建築プロジェクトに関する資料やプレゼンテーション資料を作成します。また、クライアントや関係者との打ち合わせに使用するための書類整理も担当します。
現場調査のサポート 設計に必要な情報を得るために、現地調査に同行します。建築現場での寸法測定や状況確認を手伝い、設計に反映させるためのデータを収集します。
打ち合わせサポート クライアントや施工業者との打ち合わせに参加し、議事録を取ったり、必要な情報を記録・整理します。また、設計に関する要望や変更点を取りまとめます。
模型・パースの作成 建物の模型やパース(建物の完成予想図)の作成をサポートします。これにより、クライアントに視覚的に設計案を説明するための準備を行います。

前の職場が倒産した直後は、それこそプログラマーとして転職をしようと躍起になっていたのですが、年齢と経験の浅さからうまくはいきませんでした。

しかし出向先の会社に受け入れてもらえたのはご縁だと思いますし、恩返しをしたいという気持ちもあります。
少しばかりの経験ですが、プログラマー時代のスキルも役に立っています。

設計アシスタントの仕事をこれから先ずっと続けるかはわかりません。
ですが、もしまた新しい職に就くことがあったとしても、きっとこの経験もなにかしら役に立つでしょう。

そうやってポジティブに捉えながら、前向きに仕事に取り組んでいます。

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