30代の事務職。漠然と「現状を変えたい」と思っていた私が選んだのは、司法書士の仕事|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 食品販売店
- 職種
- 事務
- 従業員規模
- 3人
- 年収
- 180万円
転職後
- 職業
- 行政書士事務所
- 職種
- 営業事務
- 従業員規模
- 6人
- 年収
- 240万円
目次
まきまさんの転職ストーリー
1これまでの私
「現状を変えたい」という、漠然とした想い
転職前の私は、食品販売店で事務の仕事をしていました。
この時はかなり収入も少ない仕事だったこともあり、満足に貯金もできない状況でした。
そんな日々を、
- 私
-
「もっとやりがいを感じられて、収入もある仕事に就きたい」
と考えながら、かなりモヤモヤした気持ちで過ごしていました。
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当時は父と母と妹と私の、4人家族で暮らしていました。
ですが、家族との仲もあまり良い関係を築けずにいて。
多分、私が仕事でストレスを溜めていたからということもあったと思います。
一方家族のほうも、私のことを若干「腫れ物に触れる」ような、それでいてちょっと投げやりな対応をするところがありました。
私がたまに機嫌悪くしていると、家族はそれを「仕事のストレスだろう」と決めつけて、
- 母親
-
「そんなに今の仕事が嫌なら、他の仕事に転職すれば良いじゃない」
と言ってきたり。私も私で、
- 私
-
「勝手なこと、適当に言わないで」
──といった風に、家族に対して毎回のごとく反発していました。
でも、母親が言った「ほかの仕事に転職すれば良い」という意見は、あながち間違っていなかったと思います。
なぜなら、当時私はいつも「なんとか現状から脱却して、自分が望む将来にしたい」と漠然と思っていたからです。
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2転職のきっかけ
ふと、「新しいことに挑戦しよう」という気持ちが芽生えて
それまでの私は、自分が置かれた状況を変えるのはほぼ無理だと思っていました。
ですが、ある日自宅にあった資格名鑑を見ていたときのことです。
色々な資格とそれに関係する仕事の紹介を読み進めていくうちに、「行政書士」について説明しているページになって。
■行政書士とは
行政書士法に基づく国家資格で、行政手続を専門とする法律家です。
国民にもっとも身近な「街の法律家」とも言われています。主な業務は、官公署へ提出する書類、権利義務や事実証明に関する書類を作る「書類作成業務」、その申請を代わりに行う「許認可申請の代理」です。
またクライアントからの相談を受けアドバイスをする「相談業務」などもあります。
非常に広い業務範囲を持っているため、自分の興味がある分野やキャリアのある分野を専門としている方もいます。
他の資格について書かれたページを見ても何の感慨もありませんでしたが、なぜか行政書士に興味を持てたんですよね。
一番は、行政書士の「相談業務」の仕事をはじめ、自分でも「やってみたい」と思えたことです。
これは、自分でも驚きでした。なぜなら、それまでの私は、「どんなことをしても、きっと上手くいかないだろう」と考えていたのですから。
行政書士の役割自体にも、多くの人達の助けとなれる、とても価値あるものに感じました。
そして私は、
- 私
-
「この資格を取れば、きっと自分がやりたい仕事に近づけるるはず」
と、考え、「行政書士の資格を取得して、本気で転職をしよう」と決意できたのです。
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3転職活動中
資格取得と転職を、並行して進めてはみたものの──
転職活動は思ったようには進みませんでした。
沢山の求人に応募しましたが、すべて不採用になって。
また転職活動と並行して資格取得も目指して勉強もしていたため、かなり大変でした。
ある会社の面接では、私が行政書士の資格をまだ持ってない段階で転職しようとしていることに対して、面接時に徹底的にダメ出しされたことがありました。
文句を散々言われ、かつ面接結果は不採用。まさに、踏んだり蹴ったりでした。
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また、転職活動も大変な中で家族からは「いつ資格は取れるのか」と焦らされるようなことを言われたりして―。
精神的に、だんだんと追い詰められる感じがしていました。
それでも、資格の勉強を地道に続けた結果、無事に行政書士の資格を取得できたのです。
そうしてその後、応募した企業の中からなんとか一社、内定をもらうことができました。(やはり、資格取得後のほうが通過率はとてもよかったです)
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
苦労の末になんとか資格を取得し、新しい職場への転職も決まって。
「これで万事上手くいくだろう」──そう思っていました。
ですが、新しい職場では厳しい現実が待っていました。
行政書士の資格は取得したものの、実務経験はゼロでしたし、転職先の業界についての知識もまったくの素人レベルでしたから。
職場の人から言われることのほとんどが、私にとって全く理解できない内容でした。
更には、前任者の引継ぎが全くないという悪条件も重なって。
当然ながら、そんな環境で仕事がうまく出来るはずはありません。
結果、私は行政書士としての技能が試されるポジションから、営業サポートの職に移されてしまったのです。
まさに、「厄介扱い」でした。
とてもショックでした。まさか、こんな目にあうとは思ってもいませんでした。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
今回の転職から私が学んだことは、いくら資格を取得したとしても、「それだけ」になってしまってはいけないということです。
行政書士の資格を取得した際、私のなかで「この資格さえあれば、転職はなんとでもなるだろう」といった慢心がありました。
ですが、資格はあくまで自身のスキルや知識を得る為に取得するものであって、パスポートのようなものではありません。
企業や一緒に働く人たちは、私の資格取得状況よりも「私がどれだけ働けるか」を見てきますし、よく考えてみればそれはたしかにもっともなことです。
そのことに私がもっと早く気付けていれば、もっと慎重かつミスマッチのない転職活動ができていたのかもしれません。
ですが、これもきっと、「経験したからこその気づき」なのでしょう。過ぎたことに囚われすぎずにいこうと思います。
今後の取り組みについては、せっかく取得した行政書士の資格ですので、さらに専門性を高めて、それを武器に仕事ができるようになれればと思っています。
現在の私の働きが果たして「人の助けになっているか」というと、まだまだ十分にできていないというのが正直なところです。
ですが、ここから実務経験と実績を積んでいけば、自ずと道は開けてくる、そう信じています。
資格名鑑で「行政書士」のページを見たときに「これだ!」と感じたときの初心を忘れないように、また、いつの日か私自身でそのイメージを完全に実現できるように。
これからも、日々精進していければと思っています。
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