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ティッシュ配りバイトの日々を変えたきっかけは、保険会社の社員勧誘だった。|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
ティッシュ配り
職種
無職
従業員規模
不明
年収
140万円

転職後

AFTER
職業
保険営業
職種
営業職
従業員規模
3,000人
年収
430万円

目次

ゆりさんの転職ストーリー

1これまでの私

夢を叶えるためアルバイトの日々。

イメージ図:ティッシュ配りをする女性

私は高校を卒業した後、大学に進学することなく、かといって社会人になることもなく、なんとなくフリーター生活を続けていました

街中でティッシュ配りをしていて、あえて説明の必要もないかもしれませんが、街行く人たちに声をかけながらひたすら配り続けるんです。

やりがいなんてまったく無かったですよ。
ただ、言い方は悪いですが、立って配り続ければお金をもらえるし、「楽だな」って思ってました。
夏は暑くて大変ですけどね。

「ま、嫌になったら辞めて次のバイト探せばいいよね」

そんな気持ちでやっていました。

私は当時、漠然と「歌手になりたい」という夢を持っていました。
だからバイト以外の時間はひたすらボイストレーニングに通ったり、カラオケで一人練習したり、といったことを繰り返していたんです。

シフトもいくらでも融通が利くし、当時の生活に不満はありませんでした。

2転職のきっかけ

街角で偶然の出会い。

イメージ図:渋谷の駅前

そんな生活が何ヵ月か続いたある日のことでした。

いつものように街頭でティッシュ配りをしていると、ふと一人の女性が私の前で足を止めたのです。

「ティッシュが欲しいのかな」と思って、手渡すと、私の顔をじっと見ながら受け取って。
そのあと、女性はおもむろに名刺を取り出して、私に手渡しました。
まさか自分が何かを渡される立場になるとは思わなくってぽかんとしていると、

女性

「あなた、元気がいいわね。ちょっとだけ、私と仕事の話をしない?」

と彼女は言いました。

正直に言うと、「怖いな」という気持ちと好奇心が半々でした。

しかし芸能事務所のスカウトとかって、突然こういうかたちで行われるという噂も聞いたことがあったし、「もしかしたら」なんて期待もあって。

名刺を受け取ると、そこにはある生命保険会社の名前と、女性の名前の横に「所長」の肩書きが。
「なんだ、スカウトじゃないのか」と少しがっかりしましたが、詳しく話を聞いてみると、私の接客の姿に興味を持って、一度会社の説明会に来てほしいとのこと。
まぁ、種類は違いますが、スカウトといえばスカウトですよね笑。

私は全然乗り気じゃありませんでしたが、なんにせよ誰かにそうやって声をかけてもらえたのは初めてだったので悪い気もせず、「説明会だけなら」という気持ちで、日にちを聞いて、その日はそのまま別れました。

3転職活動中

出会いも、1つの才能。

イメージ図:会社説明会

説明会当日。
私でも名前の知っている大手の生命保険会社だからでしょうか、会場にはスーツ姿のたくさんの人が来ていました。

ふらっと立ち寄っただけの自分が、急に恥ずかしくなりました。

社員の方が壇上に立ち、保険営業の仕事のやりがい、必要性などを1時間ほどかけてじっくりと説明してくれました。

そのあとで、先日私に声をかけてくれた女性が私の元に来てくれ、はっきりと「あなたと働きたい」と言ってくれました。

これだけの人が入社したいと思う会社から、必要とされている。

そう思うと、これはひょっとすると大チャンスなんじゃないか、という気持ちが大きくなりました。
一度家に持ち帰り、家族とも相談したうえで、私はその誘いを受けることにしたのです。

しかし、当然ですが縁故採用でもない私は、さすがに所長の一存だけで入社できるわけではなく、他の方と同様、入社試験と面接を受ける必要はありました。

高校を卒業してあまり日が経っていないこともあり、試験内容はどれも記憶に新しいものばかりで安心しました。
問題は面接でしたが、所長がはじめにコツを教えてくれていたのもあり、こちらも問題なくパスすることができて、晴れて私は正社員となったのです。

努力して選考に臨んだ方から見れば、私の内定までの道のりはフェアじゃないと感じるかもしれません。
けれど私としては、あの日あの場所で、所長に出会わなければここにはいなかったわけで、こういうのも1つの運、才能かなと思うようにしています。

4転職後

新しい職場で、待ち受けていた状況は。

イメージ図:保険会社営業の女性

営業の仕事も、社会人自体も初めての経験だったので、はじめは研修として先輩の後ろについてひたすら仕事を学びました。
毎日何十件もアポイントを取りましたし、社会人としての基本、「遅刻はしないこと」「時間を守ること」「相手に失礼のないように接すること」も学びました。

アルバイトだったら何も責任は無いですが、正社員となるとそうはいきません。
社会人としての責任感を学べたのは、私自身の成長にもとてもよかったと思っています。

正社員として働き始めて最初のカルチャーショックは、出社するとオフィスで多くの社員が新聞を読んでいる光景でした。
取引先と会話をする際に必要だから読んだほうがいいと言われて、私もがんばって読むようにしています。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

イメージ図:女性のデスク

会社はチームワークあってのものだと痛感しています。
一人ではできないことも、大勢の先輩の助けを借りながら、何とか成し遂げることができています。

待遇面で言うと、始めの数か月間は研修期間なので、月収が13万円ほどでかなり少ないと感じました。
その時は実家暮らしだったので良かったですが、一人暮らしだとだいぶキツかったでしょうね。

また、この仕事はノルマ制なので、成果を上げなければ給与も上がらないことは、入社して初めて知ったので少し後悔しました。
とにかく自分の足で営業に行って、行動しなければいけません。

それでも、あのまま何となくフリーターのままだったら、絶対に経験できなかったことをできているのは、大きなやりがいにもなっています。

実は今でも、音楽に関わる仕事がしたいという気持ちは残っています。

さすがに今から歌手になれるとは思っていませんが、いつかまた、何かのご縁で音楽に通じる道を切り拓いていけるように、いろいろなことに挑戦していきたいと思っています。

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