看護師のはじめての転職。病院施設と介護施設の業務は似て非なるものだった。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 看護師
- 職種
- 医療
- 従業員規模
- 100名
- 年収
- 500万円
転職後
- 職業
- 看護師
- 職種
- 医療
- 従業員規模
- 50名
- 年収
- 450万円
目次
ここそらさんの転職ストーリー
1これまでの私
恩師の薦めで精神科病棟で働き始め。
転職したのは、今から4年前の28歳の頃になります。
当時はまだ結婚しておらず、実家暮らしをしていました。
看護学校を卒業後、看護学校の学費を援助してもらう代わりに、その病院に就職するといったいわゆる「お礼奉公」で就職した精神科病院で働いていました。
参考:入院病床のある医療機関での看護師の主な仕事内容
仕事内容 | 詳細 |
---|---|
患者ケア | 患者の健康状態を観察し、バイタルサイン(体温、血圧、脈拍など)を測定します。日常生活の援助や必要に応じた医療処置を行います。 |
投薬管理 | 医師の指示に基づいて薬の投与を行い、患者の反応を観察します。薬の効果や副作用を確認し、必要に応じて医師に報告します。 |
医療チームとの連携 | 医師、薬剤師、理学療法士などの医療チームと連携し、患者の治療計画を共有します。カンファレンスに参加し、情報交換を行い、最適なケアを提供します。 |
記録・報告 | 患者の状態やケア内容を電子カルテや看護記録に詳細に記録します。異常があった場合は迅速に医師に報告し、対応策を講じます。 |
患者・家族への説明 | 治療内容やケアの方法について、患者やその家族にわかりやすく説明します。不安や疑問に対応し、安心して治療を受けられるよう支援します。 |
緊急対応 | 急変した患者への迅速な対応や、救急搬送されてきた患者の初期対応を行います。必要に応じて心肺蘇生法(CPR)や応急処置を実施します。 |
教育・指導 | 新人看護師や実習生の教育・指導を行い、現場での適応をサポートします。研修や勉強会を通じて自身のスキルアップも図ります。 |
衛生管理 | 院内感染予防のため、手洗いや消毒、器具の滅菌などの衛生管理を徹底します。清潔な環境を維持し、感染リスクを低減させます。 |
彼氏もおらず、実家暮らしだったため休みの日は女友達と遊びに出掛けたり、母親や妹と出掛けたりするのを楽しみにしていました。
今思えば実家暮らしで自分で払わなければならないお金も少なく、遊びに好き放題お金を使っていて毎月旅行に行ったり欲しいものを買ったり…という生活をしていました。
また、その数年前に犬を飼い始めたので犬にお金をかけたりと、プライベートは不自由ない暮らしをしていました。
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2転職のきっかけ
私が目指していたのは、こんなケアじゃない。
当時の職場は、市内では大きな精神科の入院病床のある病院でした。
開院からはかなり年数が経っており、精神科という少し特殊な療養病床ということで実際に働いていた私自身も、入職当初は何となく怖い印象が強かったのを覚えています。
そのような状態で入職しましたが、古い病院で古参の職員が多いということもあり、病棟での実際の勤務は看護学校で学んできた「看護」とうものとは程通い、ホスピタリティの低いケアが行われており、衝撃を受けました。
それでも、一定の年数は働かなければ援助してもらった看護学校の学費を全額返済しなければなりません。自分をだましだまし、勤務していました。
ですが、勤務をしていく中でどうしても患者様との関わりや看護ケアに対して自分で納得できない部分が多くなっていったのです。
「このようなケアをするために看護師になったわけじゃない」という想いで、奨学金の返済も厭わない思いで退職を決めました。
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3転職活動中
私がきっと向いているのは、介護の職場。
初めての転職活動でした。とにかく右も左もわかりませんでしたので、まずはハローワークに行って相談をしました。
幸い、看護師という資格を持っていたため、ある程度の仕事はありました。ですが、再度大きな総合病院に行くのはなんとなく敷居の高さを感じて躊躇しました。
そこで考えたのが、介護施設での看護師業務です。病院の求人以上にたくさんの求人がありました。
介護施設勤務の経験はありませんでしたが、看護学校時代に実習で介護施設に行った経験があり、その際に介護施設の看護師業務に興味を持ったことを思い出しました。
いくつか求人をピックアップして、その中から新規オープン事業所のオープニングスタッフの募集に応募することにしました。
オープニングスタッフであれば、人間関係もみんな一からスタートで環境に馴染みやすいと思ったからです。
応募したころ、一回の簡単な面接の後その日のうちに採用の通知をもらいました。
4転職後
新しい仕事は、介護施設の看護業務。
同じ看護師といっても、やはり病院の看護業務と介護施設の看護業務とでは仕事内容が全く違い、戸惑いの連続でした。
病院の看護業務と介護施設の看護業務の違い
項目 | 病院の看護業務 | 介護施設の看護業務 |
---|---|---|
目的 | 急性期患者や慢性期患者の治療と回復を目的とする。 | 高齢者や慢性疾患を持つ入居者の日常生活の支援と健康管理を目的とする。 |
主な業務 | 患者の健康管理、投薬管理、医療処置、緊急対応、リハビリテーション支援、記録・報告。 | 入居者の健康管理、投薬管理、基本的な医療処置、緊急対応、生活支援、リハビリテーション支援、記録・報告。 |
施設内の体制 | 複数の看護師が常駐し、医師、薬剤師、理学療法士などと連携。高度な医療設備が整っている。 | 看護師の人数が少なく、介護職員が多い。医療設備は限定的で、緊急時には外部の医療機関と連携。 |
待遇 | 給与は比較的高めで、夜勤手当や資格手当などが付与されることが多い。 | 給与は病院に比べると低め。夜勤手当や資格手当があるが、病院ほどではない。 |
当たり前ですが、病院では看護師が私以外にもたくさんいます。何か患者さんの急変やトラブル等あったときは他の先輩看護師に相談すればアドバイスや対応してくれます。
ですが、私の勤めた介護施設では看護師は私を含めて2人のみで残りは大半が介護職員でした。
そのため、どちらかが休みの日は看護師が1人しかいない日もありました。
施設に入所されている入所者様が急変したりした際には看護師である自分が先になって対応したり判断する必要があります。
その責任の重さを強く感じたのを覚えています。
今まで精神科病院で経験したことがほとんど応用できず、一からの勉強と経験の積み重ねが必要でした。
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5その後、どうなったか。
一からスタートした介護施設の看護業務も4年が経って。
今回の転職では退職をしようと決まってからすぐに職業安定所に行って条件にあった仕事を探し応募、採用となりました。
今は看護師求人を扱っているサイトだったりがたくさんあるので、それらを活用すればよかったかなと思います。
また、事前に新しい職場の雰囲気や業務内容を知るために応募の前に一度会社の見学をお願いして、事前に雰囲気を見たり業務の内容の詳細を担当者さんから聞く等のこともしたほうがよかったと思っています。
◇ ◇ ◇
一からスタートした介護施設の看護業務も4年が経ち、仕事内容にも大分慣れて来ました。
看護師友達で「自分には介護施設勤務は無理だ」という人もいますが、私はおそらく介護施設勤務の方が自分にあっているなと思っています。
前職ではいつも業務に追われていて、患者さんとの関わりの時間は少なくなっていました。
ですが、介護施設では利用者さん一人一人とゆっくり関わり合うことができて、自分のおじいさん、おばあさんと接するような感覚にもなります。
その分、思い入れも強くなります。
亡くなってしまった際や他の施設に移る際には寂しさを感じます。
ですが、自分を頼りにしてくれて「ありがとう」「あなたがいてよかった」と言って貰えることは何にも変えがたい喜びです。
来年、今の職場に入職して5年目を迎えます。
そろそろ看護だけでなく介護の知識も身につけようと、介護支援専門員の資格を取得したいと考えています。
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