「ハローワークの求人は信用できない?」転職して入社した会社は社会保険未加入の半ブラック会社|転職体験談
転職前
- 職業
- 官公庁臨時職員
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 500人
- 年収
- 170万円
転職後
- 職業
- 貿易会社
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 10人
- 年収
- 250万円
目次
ななさんの転職ストーリー
1これまでの私
残業なく、しっかり休める。それがいちばん。
転職前、私は地元にある官公庁の臨時職員として働いていました。
官公庁の臨時職員とは
官公庁の臨時職員は、期間限定で行政機関に勤務し、通常の職員をサポートする業務を行います。雇用期間が定められており、特定の業務や繁忙期の業務を支援するために採用されます。
官公庁の臨時職員の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
窓口対応 | 市民や住民からの問い合わせ対応、申請書の受け取りや提出書類の確認を行います。住民票や戸籍謄本の発行手続きなど、直接市民と接する業務が多いです。 |
事務処理 | 各種申請書類のデータ入力や書類の整理、ファイリングを行います。行政手続きに必要な文書管理や申請書の処理を効率的に進めます。 |
書類の発送・管理 | 申請書類や案内文書の発送作業を行います。また、重要書類の保管や整理も担当します。 |
電話応対 | 電話での問い合わせに対応し、担当部署への取り次ぎや回答を行います。 |
庶務業務 | 官公庁内での簡単な雑務や会議準備、資料作成などのサポート業務を行います。職員が円滑に業務を進められるよう、幅広いサポートを提供します。 |
大学を卒業後、一度は大手商社に正社員として入社したのですが、
仕事へのプレッシャーと残業の多さに耐え切れず、約1年半で退職し、地元に戻りました。
今は一年ごとの契約更新という形で働いています。
給与は正社員に比べればもちろん少ないですが、残業もほとんどなく、しっかりと休みが取れるため、生活にはゆとりを感じています。
実家暮らしで、両親・祖父母とともに暮らしていました。
休日はもっぱら、自分の好きなことに没頭して過ごしていました。
2転職のきっかけ
「私の人生、こんなもんだろう」と思っていたけれど。
元々は「なるべく残業も、仕事量も少ない場所で働きたい」という思いで入った会社でしたが、
これが不思議なことに、数年間働くうちに「もっと働きたい」と思うようになっていったのです。
臨時職員は基本、昇給もボーナスもありません。
契約時にこちらも納得した上での勤務ではありましたが、時間と共に気持ちも変わります。
私と同年代、もしくは年下の正社員たちが、私よりも多くの業務をこなし、それなりの給与を貰っている。
そのことに対する劣等感もありました。
また、当時は自動車通勤をしていたので、通勤の際のガソリン代や維持費も馬鹿にならず、給料日が来て数日後には私の財布を寂しくさせました。
いい気分転換になっていた友人との食事や旅行費なども、次第に「もったいない」と思うようになってしまって。
そろそろまた、正社員として働いた方がいいかもしれない。
そう思うようになったのです。
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3転職活動中
転職先の職場選びで、妥協したくない。
私の地元はかなりの田舎なので、転職エージェントの拠点はかなり移動した先でないと通えないところにありました。
ですので転職活動はもっぱらハローワークでした。
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しかし毎日のように通ってみても、素直に「ここがいい」と思えるような会社は一つも見つかりませんでした。
私は転職にあたって、妥協は一切したくないと思っていました。
また以前のように辛い思いをするのを避けたかったからです。
前職場からは「できるだけ長くいてほしい」と引き留められました。
嬉しい言葉でしたが、そこに甘えていては生活は改善しません。
幸運だったのは、同僚に一人、転職に詳しい者がいて、色々とアドバイスをもらえたことです。
- 求人票はとにかくじっくり見ること。会社HPのチェックも必須。イメージつきにくいところは日を置いてみて、それでも(あまりしっくりこない)と思うようなら応募しないこと。
- 職務経歴書はとにかく丁寧に書く(大半の人は雑に書いてくるので、そこで差を付けられる)
- 面接では、採用担当に「この人と一緒に仕事がしたい」と思ってもらえることをゴールにすること…等々
こうした助言があって、なかなか求人が見つからないながらも活動自体は比較的スムーズに進められたのだと思います。
転職活動を始めて1ヵ月ほど経って、ハローワークの求人を通じて、ある貿易会社の事務職で内定をいただきました。
貿易会社の事務職とは
貿易会社の事務職は、輸出入に関わる事務作業を担当し、商品の海外取引をサポートする役割を担います。
主に、輸出入の書類作成、通関手続きのサポート、海外とのメールや電話でのやり取り、取引に関連するデータの管理や請求書の発行など、貿易業務全般を支える事務業務を行います。
貿易会社の事務職の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
輸出入書類の作成 | インボイス(送り状)やパッキングリスト、B/L(船荷証券)など、貿易に必要な書類を作成します。 |
通関手続きのサポート | 輸出入に際して、税関での手続きをスムーズに進めるために必要な書類を準備します。また、通関業者と連絡を取り、必要な調整や確認を行います。 |
海外とのやり取り | 海外の取引先とメールや電話でコミュニケーションをとり、商品の出荷スケジュールや価格交渉などをサポートします。英語などの語学力が必要になる場合があります。 |
データ入力・管理 | 貿易取引に関するデータや取引先情報をシステムに入力し、管理します。商品の輸送状況やコスト、在庫情報などを正確に把握することが求められます。 |
請求書の発行・管理 | 取引先への請求書の発行や、支払いの管理を行います。 |
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
新しい職場の貿易会社は、仕事内容に惹かれて応募しました。
私は大学で英語を専攻しており、留学経験もあったため、英語を使う機会が多い貿易会社と相性がいいだろうと思ったのです。
「私の英語スキルを活かせる仕事は無いか」とも思っていましたので、本当にいい出会いだと思いました。
入社後しばらく、一日たっぷり働いて、家に帰ってからはまた英語の勉強をしたりと、かなりの情熱を注いでいました。
問題は、3ヵ月の試用期間が終わった頃のことでした。
面接の際に聞かされていた給与の見直しが、一向に行われず、未だ契約期間の金額のままであることに、ある日気づきました。
それどころか「健康保険も厚生年金も、うちでは入ってない」と言われたのです。
単純に「騙された」という思いでした。
上司との交渉の末、なんとか給料だけは正社員待遇にしてもらいました。
しかし、福利厚生面は未だ改善されていません。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
正直な感想を言います。
「やっぱりハローワークの求人は信用できない」
そう思いました。
今思い返せば、福利厚生や待遇面での条件提示も、上司からの口頭のみで、
後から求人票を読み返してみましたが、加入保険や有給についての項目が記入されていませんでした。
これはきちんと確認しなかった私の落ち度でもあります。
勤めて半年が経ってからも、有給は無いとの一点張りで、どうしても外せない予定がある時などは月給から休んだ分を引かれたり、
社長の機嫌によって日替わりで勤務時間の変更があったりと、普通の会社ではありえないことを何度も経験しました。
◇ ◇ ◇
結局、一年で退職しました。
何度話し合っても条件を変えてくれず、「これでは埒が明かない」と思いましたので。
今は再び転職のスタートラインに立っている状況です。
次こそは、後悔のない転職をしたいと強く思います。
最後まで油断せず、たとえ内定を貰ってからでもからくりはある、それを学んだ前回の転職でした。
この失敗を活かし、次こそは成功してみせます。
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