私の転職体験談:「起業したい!」仕事にやりがいのなかった私が、障害福祉サービスを立ち上げて
転職前
- 職業
- 障害福祉サービス
- 職種
- 職業指導員
- 従業員規模
- 5名程度
- 年収
- 230万
転職後
- 職業
- 障害福祉サービス
- 職種
- 経営・職業指導員
- 従業員規模
- 4名
- 年収
- 400万円
目次
第一さんの転職ストーリー
1これまでの私
やりがいは特に感じることはなく、ただ質問に答えるだけ
2017年5月まで5年間、ごく普通の会社員でした。
ごく普通の判断がどのようなものなのか検討がつきませんが、年収を考えると収入の低い会社員と言ったほうが適切でしょうか。
当時の職は職業指導員と言って、障害をお持ちの方へ就労に向けての支援をするというものでした。
参考:職業指導員の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
就職支援 | 職業指導員は、求職者が適切な仕事を見つけられるようにサポートします。具体的には、職業選択に関するアドバイスを行ったり、履歴書や職務経歴書の書き方を指導したりします。 |
職業訓練の提供 | 求職者のスキルを向上させるために、職業訓練を提供します。訓練内容は求職者のニーズに合わせて決定され、指導やサポートを通じて、求職者が必要な技術や知識を身につけられるようにします。 |
就職後のフォローアップ | 就職が決まった後も、職業指導員は求職者が新しい職場にうまく適応できるようサポートします。定期的に面談を行い、職場での悩みや問題を聞き、必要に応じてアドバイスを提供します。 |
企業との連携 | 企業と良好な関係を築き、求職者に適した求人情報を提供することも職業指導員の重要な役割です。企業の求める人材像に合わせて、適切な求職者を紹介し、マッチングをサポートします。 |
当時の自分は、自分のことだけを考え、周りの人に対してはあまり関心がなく、当たり障りの対応をする人物だったと思います。
家族構成は、入社時は独身で、2年目に結婚をして、3年目に長男を授かりました。
退職前には妻は長女を身籠っていました。
やりがいは特に感じることはなく、ただ質問に答えるだけでした。
生きがいは仕事が終わった後のお酒、そして趣味のスポーツ鑑賞でした。
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2転職のきっかけ
この職場にいても、自分自身の成長がない…
当時の職場でのやりがいを感じることが出来ず、同じような毎日が過ぎていくだけでした。
そして、ある特定の同僚とも良い関係が築けていなくて、会話も挨拶や必要最低限のコミュニケーションのみでした。
上司に関しては、仕事に対する姿勢が問題だらけで、とても尊敬できるような存在ではありませんでした。
仕事はほぼ部下に丸投げ状態でした。
この職場にいても、自分自身の成長がないのと、支援されている方たちにとっても申し訳ないという気持ちがわいてきました。
このままこの職場にいても正直、未来はないと感じていて、ネットサーフィンをしていると「起業」というワードが目に飛び込んできました。
それまで起業は選択肢になく、転職=他の職場への雇用と考えていましたが、自分でやってみたほうが人生充実するのではないかと思い決断しました。
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3転職活動中
起業したい。でも、何から手を付けて良いかわからない。
『起業』という言葉は知っていても、やり方は全くわかりませんでした。
苦労したことは、まず何から手を付けていいのかわからなかったこと。
今のご時世インターネットが普及しているので、調査から始めました。
そして、この調査が結構時間がかかりました。
まずは起業の仕方、福祉サービスの許認可取得方法、資金が乏しかったので融資の方法等…。
起業の仕方は、自分でもできるとネットに掲載されていたのですが、知り合いの伝手で行政書士を安く紹介してもらいました。
同じく、福祉サービスの許認可方法も行政書士に依頼しました。
融資に関しては、何度も銀行に相談に行き資金シミュレーションを行い、なんとか融資実行してくれました。
これらすべて、知り合いの方が力を貸してくれなければうまくいってなかったでしょう。
参考:起業するときの流れ
ステップ | 説明 |
---|---|
1. 起業の目的と活動軸を考える | まず、なぜ起業するのか、その目的を明確にします。これが起業の土台となります。また、自分が何を達成したいのか、どの分野で活動するのかといった活動軸をしっかりと考えます。例えば、社会貢献を目的とするならば、そのためにどのような事業が適しているかを考えることが重要です。 |
2. 事業内容を決める | 起業の目的と活動軸が決まったら、それに基づいて具体的な事業内容を決めます。提供する商品やサービスが何なのか、どのような顧客をターゲットにするのかを明確にします。 |
3. 起業計画を固める | 事業内容が決まったら、次は起業計画を具体的に固めます。ビジネスモデルや収支計画、運営方法を明確にし、事業計画書を作成します。この計画書は、後の資金調達や融資を受ける際にも必要になる重要な書類です。 |
4. 資金を集める | 起業には資金が必要です。自分の資金だけで足りない場合、融資や投資を検討します。銀行や金融機関で融資を受ける場合、事業計画書や資金シミュレーションを用意して、しっかりとしたプレゼンテーションが求められます。また、公的な支援や助成金の利用も検討します。 |
5. 設立手続きをする | 最後に、会社の設立手続きを行います。必要な書類を揃え、会社登記や税務署への届け出を行います。特に初めての方は、会計士や行政書士に依頼するとスムーズに進むことが多いです。 |
4転職後
会社の物件すらままならない状況で、多くの人に助けられて。
すべてが初めてで、すべての責任が自分にのしかかるわけです。
まずは、利用者さんの募集に力を入れるのと同時に、物件探しに奔走しました。
利用者さんの募集に関しては、3ヵ月後の開所に向け数名確保できましたが、何しろ物件が決まりませんでした。
物件が見つからない限り開所もできないし、許認可もおりません。
そこで、また知り合いの不動産屋さんに協力を得て、なんとかよさそうな物件を契約することが出来ました。
ここでも人に助けられていると実感しました。
物件が決まった後は、ほぼスケルトン物件だったので、内装や設備の搬入に時間がかかりました。
1から掃除をしてピカピカにしないと利用者に迷惑をかけてしまうので、内装には力を入れ、夜遅くまでかかることも何日もありました。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うことは。
気づけてよかったことは、人の大切さ。
自分一人では何もできないこと。
周りの助けがあったからこそ、起業を決意できました。
それは、知人の紹介の行政書士、不動産屋、従業員、家族です。
みんながいなければ決してスムーズにはいかなかったと思います。
利用者さんに対する接し方も、各利用者さん一人ひとりへの支援について本当に考えることも出来ました。
後悔していることは、もっと勉強をたくさんしておけばよかったことです。
時間もなかったのですが、ないなりに色んなことを調べる必要があり、今でも苦労しています。
例えば、経理に関しても、経営していくうえで最低限の知識は必要です。
お金回りに関しても、起業前にきちんと調べたり聞いたりしておけば、月末にあたふたすることはなかったでしょう。
今後は、収益を上げていくことをメインに考えなければなりません。
そのためには、利用者さんたちがより効率的な受注と収益アップを目指さなければなりません。
開所したばかりで収益はあまりないため、徐々に取り組んでいかなければならないと感じてます。
人脈も広げるためには、色々な企業交流会にも参加する予定です。
これから実現させたいことは、少しでも利用者さんが就労等のステップに進んでもらえるようサービスの充実を図りたいと考えています。
そして、事業所数も徐々に増やしていければと考えています。
障害をお持ちの方が安心して、作業していただける場所をたくさん作り、一人でも救っていきたいです。
もちろん、従業員も大切に、いつかはボーナスを出せる企業に成長したいです。
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