旅行会社総務。リストラを受けて感じた「正社員と契約社員の格差」|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 旅行代理店
- 職種
- 総務
- 従業員規模
- 501~1,000名
- 年収
- 200万円
転職後
- 職業
- 鉄道業
- 職種
- 総務・事務
- 従業員規模
- 501〜1,000名
- 年収
- 200万円
目次
かなこさんの転職ストーリー
1これまでの私
都内の旅行代理店の総務職として、契約社員勤務。
今回の転職は、結婚したのち東京の旅行会社の総務職に契約社員として働くようになった2年目のことです。
1年ごとの契約更新でした。
契約社員と言っても、フルタイム勤務で仕事内容は正社員の方とほぼ変わらずでした。
やりがいも感じていましたし、一緒に働く人たちも良い人ばかりで職場の環境も良くて。
総務の仕事は若干退屈に感じることもありましたが、もともと独身の時も旅行業で働いていて業界のこともある程度分かっていましたし、それほど忙しくもなく旅行の仕事に関わることができていた点も、気に入っていました。
ですが、2回目の契約を更新して半年経った頃、私はリストラを言い渡されました。
参考:正社員と契約社員の特徴比較
特徴 | 正社員 | 契約社員 |
---|---|---|
雇用の安定性 | 高い(無期雇用) | 低い(期間限定の契約) |
労働条件 | 固定的な労働条件 | 柔軟な労働条件が可能 |
仕事の内容 | 会社の中核を担う長期的な業務 | プロジェクトや期間限定の業務 |
キャリアパス | 昇進やキャリアアップの機会が多い | 昇進の機会が限られる |
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2転職のきっかけ
「あなたは無能なのだ」「あなたは要らない」──そう言われているような気がして。
リストラを言ってきたのは課の直接の上司でした。
その言葉を聞いた直後は、とにかく「どうしたら良いのかわからなくなってしまった」というのが正直な感想です。
思わず涙ぐみましたが、でも自分がどう感じて良いのかすら分からない──そんな感じでした。
リストラの理由としては会社の経営不振と業績の悪化でしたので、社員はリストラできず、まず首を切りやすい契約社員にリストラの話がきたようです。
──たしかにリストラを言い渡されたのは多くが契約社員でした。ですが、リストラを言い渡されていない契約社員も数人いたのです。
まるで「あなたは無能なのだ」と言われているようで、とても辛かったです。
ですが、「あなたは要らない」と言われているのに続ける気力にもならず、会社が指定してきた末日までに辞める気持ちを固めました。
リストラされずに残る契約社員とは、(これまでは仲良くやってきてはいたのですが)ややぎこちない、不安定な関係にもなりました。
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3転職中
「このまま契約社員として働くべきか」という悩み。
リストラを言い渡されてしばらくしてから、リストラを通達してきた上司から、
- 上司
-
「知り合いの鉄道業の会社で、契約社員として働かないか」
という案内がありました。
正直この先どうしようかと考えているところだったので、次の仕事がすぐに見つかったという安堵感はありました。ですが、
- 私
-
(このまままた契約社員で良いのだろうか…)
という悩みもありました。
色々考えて、旅行業に近い会社でまた働きたいという気持ちもあったし、また、この先自分で見つけられるという保証もないだろうという想いから、また契約社員として働くことで同意しました。
勤務先は今までより少し遠くなりましたが、それでもお給料もほとんど前の職場と変わらない内容でしたし、またすぐに都内で働けることは「不幸中の幸いだろう」と、思うようにしました。
4転職後
新しい職場は、定年間近のおじさんばかりだった。
転職後も前職同様、総務・事務としての役割でした。
その新しい職場では、最初のうちとても苦労しました。
今まで勤務していた会社は若い独身の女性も多かったので職場に明るさが感じられましたが、新しい職場は定年間近のおじさんばかりだったのが辛かったです。
若い女性も数人はいたものの、明らかに自分とはタイプの違う優等生タイプの女性で、休憩時間も話が弾むこともなくて。
常に居心地の悪さを感じながら勤務していました。
また、仕事内容も山積みになった書類の整理など、この先見るのか見ないのかもわからないようなデータの山を片付けるような仕事ばかりで辛かったです。
電話対応も社員がすべて行うということだったので、電話対応など接客もなく、やりがいは殆ど感じられず苦しさすら感じることもありました。
それでも「お給料を貰えるだけでもありがたいのだから」と思いながら続けました。
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5その後、どうなったか。
私自身の甘さ。そして、正社員と契約社員の格差。
今回のリストラ、転職を振り返って思うことは沢山あります。
まず思うのは、「自分の考えの甘さ」です。
当時は自分なりに一生懸命に仕事をしていて、「(きっと)感謝もされている」と思っていましたが、今から振り返ると、大したこともしていないのに感謝されていたということは、結局「甘く見られていた」のだろう、と思いました。
当時の私は、事務処理も接客も上手くなく、本当に言われたことだけをただ続けていただけでしたから。
リストラされたのは仕方がないことだったのかもしれません。もっと「プライドを持ってしっかり働こう」という意識が必要だったのでしょう。
また、「契約社員」というのはやはり弱い立場であるということを実感しました。
正社員で働いたからといってリストラされないというわけではないですが、契約社員からリストラされた今回の経験は、私の中の「正社員と契約社員の格差イメージ」は一層広がりました。
今の会社で、しっかりと業務を行って、「正社員として雇いたい」と思ってもらえるように取り組んでいきたいと思っています。
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