『みんなの転職「体験談」。』
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【転職体験談】調理員としてのやりがいを持てなかった私が学校給食の現場責任者になるまで

転職前

BEFORE
職業
ホテル調理員
職種
調理員
従業員規模
50人
年収
360万円

転職後

AFTER
職業
学校給食員
職種
調理員
従業員規模
10人
年収
300万円

目次

れいじさんの転職ストーリー

1これまでの私

必死に働いていても、なぜか情熱を持てない。

イメージ図:ホテル調理員として働く男性

調理師専門学校を卒業、講師の伝手でそのまま都内のホテルの調理員へ就職が決まりました。

参考:ホテルの調理員の仕事内容

仕事内容 詳細説明
料理の準備
  • 食材の仕入れと管理
  • 食材の洗浄、カット、下ごしらえ
  • メニューに基づいた食材の仕込み
調理業務
  • 料理の調理・仕上げ
  • 調理機器の操作とメンテナンス
  • 料理の盛り付けと提供
衛生管理
  • キッチンの清掃と整理整頓
  • 衛生基準に基づいた食品の取り扱い
  • 食材の保存方法の徹底
メニュー開発
  • 新メニューの考案と試作
  • 季節やイベントに応じた特別メニューの作成
  • 顧客のフィードバックを基にしたメニュー改善
チーム管理
  • 調理スタッフの教育とトレーニング
  • シフト管理とスタッフの配置
  • チーム内のコミュニケーション促進
コスト管理
  • 食材の発注と在庫管理
  • コスト削減のための効率的な食材使用
  • 売上とコストのバランス管理

就職とともに上京し、はじめのうちは薄給の中、なんとか爪の先に火を灯すような生活を続け、日々鍛錬を続ける日々でした。

職場環境には恵まれていたと思います。
厳しい先輩もいましたが、学生時代の部活動でそういった厳しい上下関係には慣れっこだったので。

仕事終わりに先輩たちとお酒を飲みに行ったり、休日に集まって草野球をしたり、仕事以外の楽しみも充実していました。

強いて焦りがあったとすれば、毎日必死に働いても働いても、「やりがい」というものがあまり感じられなかったことでしょうか。

私の同期は休日を返上してまで調理場で料理の練習をしている者もいたのですが、私は仕事にそこまでの情熱も持てていませんでした。

2転職のきっかけ

先輩が冗談のつもりで放った一言が、私には辛かった。

イメージ図:物思いにふける男性

ホテルの調理場というのは色々なセクションに分かれていて、オードブルを作る部署や生肉・生魚などを下処理する部門、またはオーブンや鍋を使って直接加熱をする部門などに分かれていました。

私が配属されたのはオーブンでの調理を専門にしている部署だったのですが、これは私にとても合っていたと思います。

大きな鍋を扱うのでそれなりに力仕事になるのですが、力には自信がありました。
私の腕っぷしは、部署内でもそれなりに重宝されました。

私は仕事とプライベートの時間配分を大事にしていたので、しっかり定時まで働いた後は、あまり職場に残らずに自分の時間を持つようにしていました。
しかし先ほども言ったように、同期の中には仕事熱心で、休日を返上してまでも自分の腕を磨こうと働く者がいました。

そのうちの一人がある時、自分の持ち場ではないのに私の部門にやってきて「見学したい」と申し出てきたのです。
先輩たちは彼の気骨にいたく感心し、反対に

先輩

「お前にはそういうやる気が足りてないよな~」

と、私に軽口を言う調子で言ったのです。

私には、その一言が辛かった。

きちんと定められている時間分一生懸命働いて、それ以外の時間を自由に使うことの一体何がいけないんだ?と。

それから嘘のように仕事への意欲を失ってしまったのです。

まるで、先輩に言われたことを現実にするかのように、私はやる気のない働き方をするようになってしまいました。

段々と先輩たちの私を見る目が変わろうとしていたころ、私は仕事を辞めました。

3転職活動中

明確なビジョンを持たぬままの転職活動。

イメージ図:先輩との話し合い

一人暮らしの生活を成り立たせていくには、再び職に就かないことには始まりません。

しかし私には「調理師免許」以外の取柄は何もない。
明確なビジョンを持たないまま、ハローワークで調理師関連の仕事を探していました。

何社かピックアップしてもらい面接に行ったものの、私のその中途半端さを見抜かれたのでしょう、どこも不採用でした。

状況を変えてくれたのは、前職の先輩でした。

私が入社してしばらくして辞めてしまった方だったのですが、同じように退職した私のことを人伝に聞き、心配で声をかけてくれたのでした。
その方は現在、学校給食の調理員として働いているとのことで、

先輩

「学校給食だから基本は土日は休み、カレンダー通りの規則正しい仕事だから、お前に向いてるんじゃないか?」

そう言ってくださりました。

面接に落とされ続ける日々でかなりの焦りがあった私は、一も二も無くその話に飛びつきました。

4転職後

新しい職場で、待ち受けていた状況は。

イメージ図:学校給食の調理場

新しい職場の調理員達は、全員年上でした。
私は年上の方の方がコミュニケーションを取りやすいので、とても安心しました。

しかし、なかなか癖のある人達ばかりといいますか、個性的な面々が揃っていました。

中にはホテルやレストランで働く人間を嫌っている人、仕事をしない無責任な人なんかもいて、最初のうちはなかなかなじめませんでした。

最初の頃は誰も仕事を教えてくれませんでしたし、ひどい仕打ちだったと思います。

一瞬、仕事を紹介してくれた先輩を恨みかけたりもしましたが、「仕事を貰えるだけありがたい」と思い、日々耐えて働くうち、少しずつ、職場の一員として認めてもらい始めているような気がしています。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

イメージ図:未来へのイメージ

上京して会社の寮で一人暮らし、ホテルの調理場と寮の往復の毎日の中で、私にとっては調理場での関係のみが社会の全てでした

サービス残業が当たり前とされる環境も、それが普通だと思っていたのです。

転職したことによって、あの職場の仕組みはおかしいという事に気が付きましたし、いろいろな性格の人がいる中で、それぞれの人に合わせてコミュニケーションを取っていくことの大切さにも気が付きました。

◇ ◇ ◇

転職してから5年ほどが経ちましたが、私は今、ある小学校の調理場で現場責任者を任されております。

部下を持ち、指導をする立場になり、改めて色々な先輩方から学び、時には反面教師にしながら試行錯誤の日々です。

この仕事には、学校で給食を作る自校方式と、給食センターで作るセンター方式というものがあり、私は自校方式に勤めているのですが、これ以上の昇格は望めない気がしています。

ですので、いずれはセンター方式に異動して、センター長という役職につければいいなと思っています。

あとは管理栄養士の試験を受けて、メニューの考案などにも関わっていきたいと思っています。

参考:飲食業界への転職におすすめの転職サイト

キャリアメニュー

キャリアメニュー
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フーズラボ

フーズラボ
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