「本当にやりたいことがあるなら応援するよ」過酷な営業の日々に疲弊した私に父が言ったこと|転職体験談
転職前
- 職業
- 音楽配信サービス会社
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 3,000名
- 年収
- 300万円
転職後
- 職業
- 広告会社
- 職種
- 営業アシスタント
- 従業員規模
- 300人
- 年収
- 280万円
目次
かれいさんの転職ストーリー
1これまでの私
「新卒ダービー」という名の営業競争。
新卒入社で、音楽配信を手掛ける会社の営業職に勤め始めました。
かなり大きな会社で、同期だけで180人を越えました。
私が配属されたのは地方の子会社だったのですが、入社式や研修の際には上京し、東京の最先端に携わる機会を得られたことは、今思ってもいい経験だったと思います。
入社から二年目の年には自分で顧客を持たせてもらい、日々エリアを回ったり、新規顧客獲得のために奔走する毎日でした。
ルート営業も行っていたのですが、基本は新規獲得のための飛び込み営業です。
二年目も半ばになると「新卒ダービー」というものが始まり、これは言ってしまえば同期とノルマ達成率を競い合いながら切磋琢磨するための催しでした。
一日の終わりには同期の中での獲得順位が明るみになり、喜んだり落ち込んだりといった繰り返しでした。
実際、かなりのプレッシャーでした。
始めのうちこそ、数字が出ると「よし!順位を上げるためにもうひと頑張りだ!」という気持ちにもなっていたのですが、そのうち不況の時期に突入し、なかなか数字が伸びない時期になると、自分がひどくふがいない存在に思えたり、モチベーションを上げられなくなったりという状態に陥ったのです。
勤め先は実家からバスと電車を乗り継いで一時間以上かかっていたのですが、その道中「あぁ、会社に行きたくないなぁ」なんて思いながら、何とか自分を奮い立たせて通勤していました。
2転職のきっかけ
捨てきれなかった「広告業で働きたい」という想い。
元々、新卒採用の際は「広告業界」を中心に面接を受けていました。
人々に感動や販売意欲を促せるような素敵なコンテンツ作りに携わりたいという思いがあったためです。
しかし広告業界は狭き門で、面接を受けてもたちどころに落とされる日々に嫌気が差し、半ば妥協するようなかたちで音楽配信の会社に決めたのです。
音楽配信と広告業は、少なからず「人々の意識に働きかけるコンテンツ」という意味では似通う部分も感じていたので、妥協はしつつも私は胸を高鳴らせていました。
しかしいざ入社してみると配属された先は完全な営業でした。
そこへ来ての「新卒ダービー」。
まぁ、モチベーションは下がりますよね…。
二年間勤めてみても、この会社で働き続ける将来イメージがまったく思い浮かべられず、かつ目標とする上司もいませんでした。
その時ですね、「やっぱり私には広告業界しかない」と思って転職を決意したのは。
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3転職活動中
派遣社員として夢の広告業界へ。
広告業界に携われるのなら、この際勤務体系は気にしなくていいとすら思っていました。
ですので、広告業界の「派遣業」を中心に転職活動を進めることにしたのです。
前職では有休を一切使っていなかったので、約1ヵ月分の有給が溜まっていたのもあり、これらを消化しつつ本格的に転職活動を始めることにしました。
転職活動で苦労したことは、内定を得ることよりも、前職の上司に辞める意思を伝えることでした。
曲がりなりにも二年間お世話になった会社でしたし、辞めると伝えて何を言われるのか、内心不安でもありました。
しかし、それではいつまで経っても前に進めないと思い、意を決して上司に伝えました。
それからはすっかり肩の荷が下りたような感じで、リラックスして転職活動に勤しめるようになりました。
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その後は派遣会社に登録し、広告業の案件を紹介してもらい、無事に一社から内定をいただけることになりました。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
私が配属になったのは、中規模広告会社の「営業アシスタント」でした。
内心「えっ?また営業?」と焦りましたが、面接の際に詳細を聞いてみると、私が前職で行っていたような働き方ではなく、あくまで営業職の方の補助に回るということでしたので、それなら大丈夫かな、と思いました。
実際、入社してみても社外に出るようなことはなく、前職の常にノルマに追われながら外を駆け回っていた頃と比べると、かなり伸び伸びと仕事ができています。
そして何より、夢にまで見た広告業界で働けていること。
これ以上の幸福は無いと感じています。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
私の父はとても厳格で「一度やると決めたら絶対に諦めちゃダメだ」と、小さい頃から言い聞かされてきました。
私が転職をしたいと告げた時も、てっきり反対されるものだとばかり思っていたのですが、意外にも
- 父
-
「その方がいいかもしれないね。やりたいことをやるなら応援するよ」
と言ってくれました。
今回の転職で学んだことは、自分の将来を考えた時に、自分の成長した姿がクリアに見える場所で働いた方が絶対にいいということです。
反対に、どうしてもその会社で活躍する自分が想像できなかった時は、自分の将来を犠牲にしてまで働く必要は無いと、私は思います。
一方で、前職の会社に感謝もしています。
必死に働き続けたからこそ得られた達成感や、かけがえのない同期にも出会えたからです。
あの時期があったからこそ、多少の事ではくじけない強い心が育ったと思っています。
◇ ◇ ◇
今は派遣社員として営業アシスタントの仕事に従事していますが、やはり将来的には正社員を目指したいと思っています。
今は責任のある仕事からは遠く、クリエイティブな仕事などは任せられていない状況ですので、ぜひとも今後はそこに携われるように頑張りたいです。
自分で何かを発信し、人々の心に届けられるような仕事をしたいと思っています。
また今の場所からよりよい職場へとステップを踏んでいきたいと思える日が来るかもしれません。
女性の転職は、色々な人生のイベントを見据え慎重に行っていく必要があることは心得ていますので、その時期はしっかりと見定めていきたいと思います。
最終的に、自分がどんな人生を歩んでいたいか。これからもきちんと考えながら働いていこうと思います。
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