パニック障害になったことを機に転職して。新しい職場で見えてきたこと|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 会社員
- 職種
- 一般事務
- 従業員規模
- 120名程度
- 年収
- 380万円程度
転職後
- 職業
- 会社員
- 職種
- 一般事務
- 従業員規模
- 10名以下
- 年収
- 200万円程度
目次
ましろさんの転職ストーリー
1これまでの私
仕事にもプライベートにも不満のない順風満帆だった生活。
業務内容は一般事務でしたが、クライアントへの提案や調整など、営業のようなことも一部行っていました。
電話やメール対応がかなり多い印象です。おかげで電話への苦手意識はなくなりました。
同じ部署のメンバーは12人ほどで、中には相性が良くない相手もいましたが、
- 私
-
(仕事だから仕方ない!)
と割り切って、業務に支障がない程度にコミュニケーションを取っていました。
部署内全体の雰囲気は悪くはなかったと思います。
真面目で内向的な性格の私は、周囲との調和を大事にするタイプです。
独身で友人も少数、趣味や特技も特になく、休日は家でひたすらダラダラするのがストレス解消法です。
あまりお金を使わないので、給与や待遇には特に不満はありませんでした。
参考:一般事務職の主な仕事内容
仕事内容 | 詳細 |
---|---|
データ入力 | 各種データをシステムやスプレッドシートに入力します。これには顧客情報、取引先情報、売上データなどが含まれます。 |
書類作成 | 各種報告書、会議資料、契約書、見積書、請求書などの書類を作成します。正確で見やすい文書を作成することが求められます。 |
電話対応 | 顧客や取引先からの電話に対応し、必要な情報を提供したり、担当部署に取り次いだりします。クレーム対応も含まれます。 |
メール対応 | 受信したメールに返信し、必要な情報を提供したり、適切な担当者に転送したりします。ビジネスマナーを守ったメール対応が求められます。 |
スケジュール管理 | 上司や部署のスケジュールを管理し、会議の設定やアポイントメントの調整を行います。スケジュール変更時には関係者への通知も行います。 |
ファイリング | 書類やデータの整理・保管を行い、必要な時にすぐに取り出せるようにします。電子データの管理も含まれます。 |
備品管理 | 事務所内の備品や消耗品の在庫を管理し、必要に応じて発注します。備品が不足しないよう常にチェックを行います。 |
来客対応 | 事務所を訪れる来客の対応を行い、案内やお茶出しをします。来客の目的に応じて担当者に連絡を取ります。 |
経理補助 | 経理部門の補助業務を行います。具体的には、伝票整理、支払い処理、簡単な会計ソフトの操作などが含まれます。 |
2転職のきっかけ
不調の原因は「パニック障害」と診断されて。
私が辞める数年前に信頼していた先輩が転職して以降、自分の転職についても考えることはありましたが、具体的な行動は起こさないまま数年が経過しました。
ですが、そのうちに身体に異変を感じるようになったのです。
通勤中の満員電車の中で、動悸や息切れ、冷や汗が止まらないといったことが何回かありました。
病院で診断された結果はパニック障害でした。
パニック障害とは
概要 | パニック障害は、突然の強い不安や恐怖が繰り返し起こる精神的な疾患です。予期せぬパニック発作が特徴で、発作中には心臓の鼓動が速くなったり、息苦しくなったりします。 |
---|---|
原因 | 遺伝的要因、脳内化学物質のバランスの乱れ、ストレスやトラウマ、環境要因などが原因と考えられています。特定の原因は明確には解明されていません。 |
症状 | 突然の激しい不安、動悸、発汗、震え、息切れ、胸の痛み、めまい、吐き気、非現実感、死の恐怖などの身体的・精神的症状が現れます。これらの症状は急激に始まり、通常は数分から30分ほど続きます。 |
診断 | 精神科医や心療内科医による問診や診察を通じて診断されます。具体的な診断基準に基づき、発作の頻度や症状の内容を評価します。 |
治療 | 心理療法(認知行動療法など)や薬物療法(抗不安薬、抗うつ薬など)が一般的に行われます。また、生活習慣の改善やストレス管理も治療の一環として重要です。 |
予防 | 規則正しい生活、適度な運動、バランスの取れた食事、ストレス管理、リラクゼーション法の実践などが予防に役立ちます。また、発作の兆候を早期に察知し、適切に対処することも重要です。 |
関連リンク | 厚生労働省 – メンタルヘルス |
- 私
-
(このままじゃいけない。自分を大事にしないと)
と考えるようになりました。
もともとプレッシャーに弱い性格ではありました。
それが体調にまで影響を与えてしまうとなると、今後の人生にも不安を感じました。
そして思い切って、環境を変えるために転職を決意したのです。
転職はせずに引っ越しをして通勤路を変える、という方法も考えましたが、会社でのストレスが原因であることはわかっていたので、転職という道を選びました。
3転職活動中
退職のタイミングを少し後悔。
業務の引継ぎに時間がかかることが想定されたので、転職先が決まる前(具体的には2ヵ月前)に退職の意思を伝えました。
直属の上司には一旦は引き止められましたが、他の同僚の優しいフォローもあって、円満に手続きや引継ぎを進めることができました。
退職することで迷惑をかけるのにも関わらず、あたたかく見送ってくれた元同僚たちには感謝しかありません。
転職先が決まる前に辞めてしまったことは、結果的には良かったかもしれませんが、当時はかなり不安でした。
有給消化も兼ねて休みをもらい、隙間時間に転職活動をするのは体力的にも精神的にもなかなか大変でした。
もしまた転職をすることになったら、転職先が決まってから退職を伝えたいと思っています。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
前職と同じ一般事務職で転職をしました。
新しい職場は、前職場と異なり小規模でアットホームな雰囲気です。
とだけ聞くといい雰囲気かなと思われますが、入社する立場としては、すでに完成されているコミュニティに入っていくということになります。
- 私
-
(うまく馴染めるかなあ……)
と不安でした。
また、私より年上の方がほとんどで、内向的な私には少し厳しかったです。
はじめは仕事内容以外の雑談にはほとんど混じれず、お昼休みなどは正直苦痛でした。
それでも時間をかけて少しずつ慣れていき、「会社の一員」になることができました。
新しい職場に、いわゆるお局様のような性格の方がいなかったのも、本当に助かりました。
新しい業務については臨機応変さが求められるので、元の経験を活かしつつ比較的すぐに慣れることができました。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
転職をしてよかったことは、自分を見つめなおし、理解するきっかけができたことです。
- 私
-
(どうして転職をするんだろう? 本当に必要なのかな? どんな仕事が向いているのかな……?)
など、たくさんのことを考えました。
今までただのうのうと目の前の仕事をこなしていた私では、決してしなかったことだと思います。
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家族は私の転職を応援してくれました。
家族はもし私が転職に失敗していたとしても受け入れてくれていたと思います。
家族の絆に改めて気づくことができたのもいい経験でした。
◇ ◇ ◇
今の職場や業務内容には満足していますが、年収は三分の二程度までガクッと下がってしまいました。
もともとお金を使わない性格なので不満はありませんが、今後は昇給を目指して会社の売り上げに貢献していきたいです。
また、前の会社ほどではありませんが、
- 私
-
(この仕事、もっとスムーズにできないかなあ)
と思うことがあります。
きっとそういう仕事を効率化できれば残業も減り、みんながハッピーになれると思います。
持っている限りのスキルを活用して、業務改善もすすめていきたいです。
そのためには、もっと積極的に働き、発言力を持つことも大事だと思うので、コツコツと着実にこなしていくというイメージをもちつつ仕事を頑張ります
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