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ヘルニアをきっかけに、私は製茶工場からトラック部品の製造会社へ転職した|転職体験談

転職前

BEFORE
職業
食品メーカー(製茶工場)
職種
生産管理
従業員規模
約60名
年収
350万円

転職後

AFTER
職業
自動車部品メーカー
職種
エンジニア
従業員規模
約120名
年収
400万円

目次

サタデーナイトさんの転職ストーリー

1これまでの私

製茶工場の、生産管理の仕事

イメージ:製茶工場のシーン

元来「ものづくり」が好きな性格でしたので、これまでずっと製造系の会社に勤めています。

転職前は静岡県名産のお茶を製造する工場で、生産管理を主とする仕事をしていました。

私の性格はというと、自分で言うのも何ですが、穏やかで誰に対しても分け隔てなく接する人間だと思っています。
座右の銘は「時は金なり」。時間を無駄にするような仕事はしたくない、やる時は半端にしないがモットーです。

現在は両親、祖母との4人暮らしで実家に住んでいます。

大学を卒業して働くにあたって、自分が生まれ育った地元静岡の活性につながる仕事をしたいと考えていました。

働いていた製茶工場では、地域の名産品を扱っていただけあって地域への貢献性も高いと考えていましたし、実際に働き甲斐もありました。

2転職のきっかけ

転職を余儀なくされた、一つの出来事。

イメージ:ヘルニアで腰を痛める20代男性

あれは、入社6年目の初夏のことでした。

ちょうど新茶シーズンでしたので、私は例年の様にお茶の生産作業をしていました。

業務のひとつに、大きな袋に機械から出て来たお茶を一杯に入れてそれを引きずって持ち上げる作業がありました。

持ち上げる袋は重さがだいたい30kgから40kgくらいで、持ち上げてそこから更に結束バンドで縦横と縛る必要がありました。

作業場の空調はほとんど効いておらず、汗だくで袋を担ぎ上げるわけです。

20個目の袋を持ち上げようとしたとき、急に腰に激痛が走ったんです。
びっくりして袋を落としそうになるのをなんとか防ぎつつ、私は再度袋を手にしました。 すると、また腰が非常に痛むのです。

腰に負担をかけないように身体を動かせばなんとか袋は所定の位置まで持ち上げられそうでしたのでしばらくはそれで続けていたのですが、痛みは増すばかり。

翌日になっても一向に直る気配がなかったので上司に相談し、医者に診てもらったところ、

医者

「ヘルニアですね。」

と、診断を受けてしまいました。

また、しばらくの療養が必要であること、またその間重いものを持つことは禁止されました。つまり、ドクターストップです。

両親からは、「自分の体をもっと大切にしなさい」と何度も言われました。
私はもともと、身体がそこまで丈夫ではなかったのです。

当時の職場で、腰に負担をかけずに仕事をし続けるのはほぼ不可能でした。

私と同じように、過去に腰を痛めてしまった社員は数名いましたが、皆退職して別の職場へと移っていました。

3転職活動中

友人から「助けて欲しいのは俺の方だ」と言われて。

イメージ:自宅でインターネットを使って求人探しをする20代男性

はじめのうち、転職活動は難航しました。

ヘルニアと診断された後に早々に退職手続きを取りましたが、それから2ヵ月間は療養に充てる必要がありました。

その間は、部屋に籠ってインターネットで情報収集です。
いくつもの転職サイトに登録して、良さそうな求人を探しましたが、自分がやっていけそうだと思える職場はなかなか見つかりませんでした。

「こういうときは、友人に相談してみよう」と、普段から親しくしている友人Aに連絡してみたのですが、そのAも私とほぼ同時期に仕事を辞めていて、「俺の方こそ、むしろ助けて欲しいくらいだ」と言われてしまいました。

まあ見方を変えれば、時を同じくして転職活動をする仲間が見つかったわけです。
私達は互いに調べた情報をシェアしたり、職歴書の内容を意見し合ったりして、二人で協力することにしました。

すると、これまで「なんて俺はついてないんだ」とばかり思っていた転職活動が、すこしずつ楽しくなってきたんですね。
腰の痛みも少しずつ緩和されたこともあり、ここでようやく私は精力的に活動しようというスイッチが入ったんだと思います。

転職活動は約3ヵ月半かけて行いました。

主に利用したサービスは、ハローワークです。
ハローワークに直接行って企業検索をしたり、応募したい企業を紹介してもらったりもしましたし、インターネットサービスからも調べました。

他にはDOMOネットリクナビNEXT新卒の缶詰マイナビ転職といった転職サイトも利用しました。
毎日の様に新着求人をチェックして、いつ良い縁が巡ってきても対応できるように履歴書、職歴書を書き溜めておきました。

進め方で良かったと思う点は、「常に準備を心がけたこと」ですかね。
いざ応募となった際にも、すぐに職歴書と職歴書の用意ができていれば気持ちに余裕ができやすいですし、余った時間で企業をしっかり調べることができます。

一方で、希望条件にややこだわり過ぎたせいか、なかなか「ここに応募したい」という求人に出会えず、そこはストレスが溜まりました。

私が目指したのは、製造系の仕事です。やはり「ものづくり」が自分の性に合っていると思ったからです。

3ヵ月目、友人Aから「内定を取れた」と連絡を受け、その2週間後にようやく私も一社、採用通知を貰えました。

トラック部品の製造をする会社でした。

4転職後

トラック部品の製造を手掛ける、新しい職場。

イメージ:トラックの部品製造の工場

新しい職場は、自動車部品メーカー。主にトラック部品の製造をする会社です。
従業員は約120名で、この業界としては中小にあたる規模でした。

製造所や倉庫は思っていたよりも小さかったですが、設備や建物内はまだ新しく、また清掃も行き届いていました。

仕事内容は、ベルトコンベアの機械操作や大きな金属シートを加工する作業、そのほかフォークリフトを使って製品を運ぶ作業などです。

はじめのうちはこれら業務(とくにフォークリフトの癖のある運転)に大変苦労しましたが、基本的にルーティン作業だったため覚えてしまえば割と楽になりました。

良かった点は、職場に同年代の社員が多かったこと。
すぐに親しくなれましたし、教育係の先輩たちは皆面倒見が良く、頼りがいがありました。

あと、仕事が終わって飲みに行く機会が増えました。
前職よりも飲み代の出費が大きくなってしまいましたが、その出費の甲斐もあってか人間関係は順当に築いていけました。

なにより、これまで一つの業界しか見てこなかった私にとって、新天地の職場は新鮮なことばかりでした。

大きな機械を用いて生産をする点では前職の職場と通じるところはありましたが、仕事の進め方は大きく違いました。

ルーティンワークといえども、周りの社員とタイミングを合わせることが何よりも大切で、チームワークがものを言う職場でした。

これは前職と同様ですが、ものづくりの仕事で最も優先すべきは「安全に仕事すること」。
一度機械操作を間違えてしまった際に指を挟みそうな時があって、その時は厳重に注意されました。

上司からは「自分の体の安全を常に確保しなくてはならない」と言われて、前職での失敗を否応にも思い出されました。

当時の私の課題点は、安全に仕事するための意識が低かったことだったと言えます。
ですが、いちどそれを認めてしまえば、あとは改善すればいいわけです。
その後必死に頑張って、3か月後には何とか認められるようになりました。

5その後、どうなったか。

新しい職場で、新しい目標が見つかって。

イメージ:ものづくりエンジニアとして働く30代男性

今回、私は初めての転職となりましたが、結果的に満足できるものであったと感じています。

まず、図らずとも友人と共に転職活動を進めたことで、転職へのモチベーションを高めたままゴールまで行けたことがとても大きかったと思います。

いつ終わるとも分からない道を一人で進むのと二人で協力しながら進んで行くのとではこうも違いがあるのかと、仲間の大切さを実感する良い機会でした。

また、ハローワークの相談員からは対面や電話で話した時に、「こうするともっと良い職歴書になるよ」とか「自分の今考えていることを、紙に書き出して整理するといいよ」などのアドバイスをして頂いて嬉しかったです。

自分としては全体的に満足いく活動でしたので、あまりネガティブな思い出はありませんでした。幸運だったと思います。

◇ ◇ ◇

転職して3年程が経ち、班長の役職を頂ける立場となりました。

まだまだひよっこで覚えることは多いですが、新人の面倒を見る機会も増えて、そのなかで「自分は意外と人材を育てるのが好きなタイプの人間なんだな」と思い始めています。

私が新人に仕事のやり方や仕事ぶりを見ていて気付いたことなどをあれこれ指摘していると、先輩や同僚に「よく見てるね」とか「君は面倒見がいいね」と言われることがあって、自分でも人に教えるのって意外と楽しいなと思えるようになったのです。

最近思うのは、「もっと今の会社で他の仕事も覚えて、ゆくゆくはこの会社の人材を育てる管理職を目指してみたい」ということです。

目標が定まると、なんだか楽しい気持ちになる。
そんなことってありませんか?

元はと言えばヘルニアがきっかけの転職でしたが、今は前職以上に仕事にやりがいと楽しみを感じられています。
だからきっと、今回の転職は成功だった。──そう、確信しています。

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