はじめての転職は部下二人を引き連れてのシステム開発会社へ|私の転職体験談
転職前
- 職業
- IT・コンピューター
- 職種
- プログラマー
- 従業員規模
- 51~100名
- 年収
- 250万〜300万円
転職後
- 職業
- IT・コンピューター
- 職種
- システムエンジニア
- 従業員規模
- 10~20名
- 年収
- 350万~400万円
目次
gaoさんの転職ストーリー
1これまでの私
企画営業職から、いきなりエンジニア職にコンバートされた新卒1年目。
新卒でホームページの作成・運用をする会社に入社しました。
お客様にホームページ開設を提案して、開発から運用までを進めていく企画営業職(アカウントプランナー)です。
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ところが半年で業績不振を理由に私はWebエンジニアに業務が変わってしまいました。更に1年後には親会社に吸収合併されて、社会人になって1年目はとてもバタバタしてました。
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エンジニアなんて、せいぜい学生の頃見よう見まねでホームページを創ったくらいでしたから、最初は苦労しました。
親会社はIT企業ではなく、エンジニアをどう育てていくかも明確ではなくて、もちろん研修なんてありませんでした。
全部独学です。コードの書き方から、テスターも自分でやって。
でも、自分がやらないと業務全体が止まってしまうので。「とにかく学んで成長しなければ」と、いつも思っていました。
そんなバタバタした状況でしたが、2年目にはエンジニアの後輩が入ってきて。
しかも私と同じように全くの未経験。彼らに「エンジニアのなんたるか」を伝えるのは、エンジニア歴わずか半年の私しかいない状態でした。
その頃にはもう、
- 私
-
「人の人生は、組織によってときに理不尽に変化を余儀なくされるものだ」
といった、やや斜めかもしれませんが、達観した気持ちにはなり始めていて笑。
当時、私は結婚をしたばかりでした。子供はおらず、二人暮らしでした。
コンピュータに関わる仕事はしていきたいとは思っていましたが、まさかこんな社会人生活を送ることになるとは、全く予想していませんでした。
2転職のきっかけ
後輩から慕われ、頼られて、そして思うようになってきたことは。
- 後輩
-
「〇〇さん(私の名前)、僕らこのままで良いんでしょうかね」
あるとき、後輩の一人がそんなことを言ってきて。
彼が言う「このまま」がどういうものはすぐに分かりました。
とにかく毎日が忙しくて、いつも残業でたまに泊りもあるような日々でしたし、更にはエンジニアとしてとにかく何とか形として仕上げてはいるものの、プロとしての品質に近づけているのかも分らない、暗中模索状態でしたから。
- 私
-
「大丈夫だよ、いざとなったら俺がなんとかするからさ」
良くない癖ですが、その頃から私はすこし先輩風を吹かせることが多くなってきていて。
- 後輩
-
「なんとかするって、具体的に何か考えはあるんですか?」
- 私
-
「ああ、いくつかあるよ。でも、まだ話すタイミングじゃないからさ」
考えなんて何一つありませんでした。単に、「頼りになる上司」に見られたい一心で出た台詞です。
ですが、その自分の一言で、私自身これから先を考えるようになりました。
- 私
-
(──たしかに、このままの生活をずっと繰り返すのは、俺にとっても、彼ら後輩にとってもあまり良い人生とは言えないだろう。とはいっても、これから先、どうしていくのか良いんだろう…)
そんな風に考え、悩むようになりました。
私自身、Webエンジニアとしてその頃はもう1年以上の歴になっていましたが、自分のスキルに自信を持てるかというと全く持てていなくて。
恐らく後輩たちも、そんな社会人生活を歩むことになるのだろうと考えると、「なんとかしないと」という気持ちが芽生えてどんどん大きくなっていきました。
そしてその考えは、「ここの職場にずっとい続けてはいけないのかもしれない」という考えへと変わっていったのです。
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3転職中
3人揃っての転職活動
- 取引先の
お客様 -
「それだったらさ、良かったらうちに来ない?」
良くしていただいた取引先の方に、自分と後輩のこれからの働き方に悩んでいることを話したところ、そんな返答が返ってきました。
そのお客さんは、以前ややデスマーチ的な開発案件を依頼してきて、気合と根性でなんとか乗り切ったのを非常に評価してくれていまして。私と後輩2人をまとめて引き取れると言ってくれたのです。その会社には、経験豊富なエンジニアも数名いましたし、何より現在の会社よりも業績が良くて、なんとも魅力的な話でした。
数日後、私は後輩2人を飲みに誘って、「実は話がある」と。3人で取引先の会社に転職しないかという話を持ち出しました。
当然ながら、彼らからすると初めての転職です。不安にさせないように、かつそこから先の人生に希望が持てるように、丁寧に説明しました。
すると、後輩2人の目がみるみる輝いてきて。「行きましょう!」「ありがとうございます、頑張ります!」と。
なんだか、嬉しかったですね。「あ、俺は今、こいつらの人生をプラスにしていける働きかけが出来てるんだ」という充足感を持てました。
その後、とんとん拍子で転職活動は進み、3人とも新しい職場に入社することが出来ました。
退職するまでは、周囲の目が冷たくて大変でしたね。いきなりエンジニアが3人抜けるわけですから。
詳細は伏せていたものの、誰から見ても私が後輩2人を転職に仕向けたようにしか見えなかったのでしょう。──実際、その通りでしたし。
色々面白くないことも言われましたし、舌打ちをしてきた上司もいました。まあ、そのあたりはもうあまり気にするのはやめようと思いました。そこで私が申し訳ないと思ったとしても、何にもならないですから。
4転職後
転職先の新しい職場で、待ち受けていた状況は──
さて、転職先の職場がどうだったか──。
良かったことも悪かったこともありました。
良かったことは、経験豊富なエンジニアの先輩が数名いて、私や特に後輩2人がスキルを学ぶうえでとても良い環境だっということ。
エンジニアとしての経験を積んでいけるという実感がとてもあって。それは嬉しかったですね。
人間関係も悪くなく、すぐに職場に馴染めたのも良かったです。
悪かったことは、そこで私自身、あまり成果を出せなかったこと。
新しい会社はシステム開発専門の会社で、新しく覚えることも沢山あり、更にはお客さんと直にやりとりしながら、「もっとこうしよう」だったりと自由に挑戦できる環境でした。エンジニアの適正がある人だったら、成長もしやすいし、そしてバリバリ活躍できる環境です。
ですが、残念なことに私のエンジニアのスキルは高くなく、そして適性もそれ程なかった。出せる成果も、新卒1年目エンジニアとほぼ変わりませんでした。
とても慕ってきていた後輩2人も、いつしか私よりもベテランで、かつ人の出来た先輩エンジニアの方に行くことが多くなりました。
そして数年後、私はこの職場を去りました。
後輩2人はどうなったか──ですか?
今はもう会ってませんね。
ですが、風の便りで、2人とも活躍していることをたまに聴きます。一人は、その職場で女性社員と結婚して、もう一人はエンジニアとして非常にスキルが高くなって、エキスパートクラスで活躍しているそうです。
5その後、どうなったか。
今回の転職を振り返って、今思うこと。
転職を振り返って、思うことは沢山あります。
まず、一つの企業に勤めていると、他の会社を知らないがために「これが普通だ」と思ってしまいがちなこと。
他の職場に移ってみて、気付くことは沢山あります。
あとは、結局は「人の縁」が大切だということ。今回の転職も、もとはと言えば取引先の方のご厚意で得られた機会でしたから。
企業に依存しすぎない感覚も持つようになりましたし、もしかしたら新卒での就職活動の「なんでもいいから就職しなければ」という感じの状態よりも、数倍自分について考える機会を得られるのが転職というものなのかもしれません。
ただ、この転職からジョブホッパーのような転職人生が始まったのも確かです。
転職を繰り返すうちに「雇われる」ためにどうするかばかりを考えるようになり、「自分がしたいこと」を扱うことを自分でも気づかない内に放棄してしまっていた──、そんなこともたまにありました。
…難しいですね。きっと何事も、良い面と悪い面があるのでしょう。そのあたりは注意して転職することが大切なのかもしれません。
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