紹介予定派遣とは?実態とメリット・デメリット、おすすめの派遣会社
[最終更新日]2024/09/11
「紹介予定型派遣ってどうなんだろう…。自分に合う働き方だろうか」と、悩んでいませんか。
派遣社員の形態は、大きく「常用型派遣」と「登録型派遣」、そして「紹介予定派遣」の3つに分けることができます。
今回紹介する「紹介予定派遣」とは、その名が示す通り「正社員として紹介されることを予定した派遣」としての働き方を意味します。「いずれ正社員に…」と考えている方は特に、強い関心を持たれることでしょう。
目次
1)紹介予定派遣とは
冒頭でも述べたように、派遣には登録型派遣、常用型派遣、紹介予定派遣の3種類の働き方があります。
どれも派遣の働き方ではありますが、それぞれ異なった特徴があります。まずはこれら3種類の派遣の違いを知っておきましょう。
登録型派遣
登録型派遣は派遣会社に登録後、その派遣会社に紹介してもらった派遣先で一定期間だけ勤務するスタイルのことです。派遣先にはあらゆる業種があり、派遣と呼ばれる人の多くがこのスタイルで勤務しています。
また、登録派遣を取り扱っている派遣会社は複数あるため同時に別の派遣会社に登録することが可能。
それにより希望職種や労働期間に合わせて仕事の紹介を多数受けられるようになるのがメリットです。
デメリットは、派遣会社との雇用関係は常にあるわけではなく、派遣先で勤務する間のみ派遣契約を結ぶため、派遣先との契約が終了した時点で雇用契約も終了してしまいます。
自分が常時雇用を希望していても新しい派遣先が見つかっていなければ働くことができず、不安定な雇用のもとで働き続けなければなりません。
また、登録派遣は派遣期間が最長3年という制限があるため、3年以上同じ職場で勤務を続けることはできません。
契約を更新し続けたとしても、勤務が3年を超えた時点で契約終了または別の部署に移動することになります。
常用型派遣
常用型派遣とは、派遣会社の正社員または契約社員として派遣会社と雇用契約を結んだあと別の会社へ派遣され、その派遣先で派遣社員として勤務するスタイルのことです。
常用型派遣は、おもにエンジニアなどの専門職で採用されていた派遣の形で、派遣先との契約が終了した場合にも派遣会社との雇用契約が継続しているため、派遣期間も期限がないという点が登録型派遣とは違う点でした。
しかし、平成27年の労働者派遣法改正により特定派遣が廃止、登録型派遣と同じく派遣期間が3年に制限されることに。
平成30年9月29日までは経過措置として事業所が国に所定の届出をすることで特定派遣を継続することも可能でしたが、この特定派遣廃止によって派遣自体に期限が設けられることになったため、常用型派遣は同じ会社で期限なく働き続けられるというメリットがなくなってしまいました。
紹介予定派遣
紹介予定派遣は派遣先に直接雇用されることを前提として、一定期間派遣社員として働いたあと、その派遣先の会社と直接雇用契約を結ぶスタイルです。
派遣契約終了時に派遣社員と派遣先企業の双方が合意すれば派遣社員としての勤務は終了し、派遣先の会社と直接雇用契約を結んで正社員や契約社員として働けます。
派遣社員期間中は派遣会社と雇用契約を結びますが、期間後正式に採用が決まると派遣先から直接雇用に切り替わります。
派遣期間は会社によって異なりますが通常は3ヵ月程度で、最長でも6ヵ月間と決められています。また、派遣期間は一般的な派遣と同様、時給で給与が支払われます。
2)紹介予定派遣のメリット・デメリット
紹介予定派遣に興味がある人の中には、紹介予定派遣にはどんなメリット・デメリットがあるのかを知りたい人もいるのではないでしょうか。
そこで、ここからは紹介予定派遣についてのメリット・デメリットをご案内していきます。
紹介予定派遣のメリット
仕事への適性や職場の雰囲気など、自分に合った会社を見極められる
正社員や契約社員として働くことを希望していても、求人の内容だけではわからないことが数多くあります。
しかし、紹介予定派遣はあらかじめ決められた期間派遣社員としてその会社で働けるので、業務内容や適性を確認しながらこの会社に入社したいかどうかを決められます。
たとえば派遣期間中に業務内容や職場の雰囲気がちょっと自分には合わないなと感じたら、派遣契約終了時に自分から辞退する事もできるのです。
さらに業務内容だけではなく、実際に入社してみないと分からない職場の雰囲気なども実際に自分で見てから働くことを決められるのは、他にはない紹介予定派遣ならではのメリットといえます。
さらに会社側も派遣期間中に実際にその人の仕事ぶりや性格などを見れるため、一般派遣やいきなり直接雇用した場合よりも採用後のミスマッチが発生しにくく、双方にとって大きなメリットになるといえるでしょう。
入社の難易度が下がる
紹介予定派遣以外では一般的な「いきなり直接雇用」。会社側から考えると、履歴書などの書類でしかその人のことが分からない初対面の人をいきなり正社員として採用するのはリスクが伴います。
求人を出すにはタダではなく多額のコストがかかりますが、そのコストをかけて正社員で採用した人が会社の雰囲気に合わなかったり入社後すぐに退職してしまったりという危険性も考えられるのです。
その一方、紹介予定派遣であれば直接雇用を前提に一定期間派遣として働いてもらえるため、そのリスクは大幅に下がります。
実務未経験でも挑戦しやすい
まずは正社員よりもハードルの低い派遣社員として勤務するので、その業務に対して経験が浅くても自分が希望する仕事に就ける可能性があります。
派遣社員は今までにさまざまな業務を経験し、社会人としてのビジネスマナーやスキルが身についているという人が多いです。
新卒社員の場合は入社後研修などで通常業務を任せるまでに多くの時間が必要になりますが、派遣社員は新卒社員と比べて教育研修期間の時間が大幅に短縮できるため、はじめから業務を教えられて、その職種に対する経験が浅くても即戦力になりやすいといえます。
希望する職種があるけれど実務経験がなくて新しい職種にチャレンジできなかった人も、紹介予定派遣として働くことにより、希望の職種に就けるチャンスができたのです。
経験者でないと採用されるのが難しい職種だったとしても紹介予定派遣の場合は正社員よりもハードルが下がるので未経験でも採用してもらえることも。
仕事に対してやる気はあるけれど業務経験が浅い人や実務経験のないフリーターの人には、非常にメリットがあるシステムといえるでしょう。
紹介予定派遣のデメリット
契約期間は最長でも6ヵ月
紹介予定派遣の派遣期間は最長6ヵ月間ですが、その最長6ヵ月の派遣契約終了時に派遣先と派遣社員の双方の合意がない場合は直接雇用に至ることはありません。
最長6ヵ月の派遣業務を終えた派遣社員が派遣先に対して「この会社で働きたい」といくら入社希望の意思を固めたとしても、派遣先の会社がOKを出さない限り直接雇用契約を結んでもらえることはないのです。
もし双方の合意を得られなかった場合、派遣として働いた最長6ヵ月間が無駄になるとまでは言いませんが、場合によっては普通に就職活動をした方が早く正社員や契約社員になれる場合もあります。
そもそも紹介予定派遣の求人に応募してから面接までにもある程度の期間が必要になってきます。そのため、紹介予定派遣のシステムは時間に余裕がある人が向いており、できるだけ早く正社員や契約社員になりたいという人には紹介予定派遣のあまりおすすめできません。
面接や筆記試験などがある
紹介予定派遣は正社員や契約社員としての直接雇用を前提としているため、派遣社員として就業する前に面接や筆記試験などがあることも多くあります。
内容も厳しく、正社員で入社するときの試験と同レベルだと思っておいたほうがいいでしょう。
一般派遣の場合にも就業前には面接をしますが、そこまで堅苦しいものではなくただ就業前の顔合わせやご挨拶といった就業前提で行われます。
しかし、紹介予定派遣となると話は別。自分の会社で正社員や契約社員として働いてもらうかもしれない相手ですから、就業前に面接や筆記試験といった1次選考を行って相手を見極めるのです。
それでも通常の正社員採用よりは多少大目に見てくれるところもあるので、経験が浅かったとしてもあきらめる必要はありません。
紹介予定派遣の求人数は多いわけではない
紹介予定派遣の求人数は正社員や一般派遣よりも少なく、狭き門だといわれています。これは紹介予定派遣が正社員や派遣社員に比べて知名度が低くあまり知られていないという点にあります。
厚生労働省の「平成29年派遣労働者実態調査の概況」によると、紹介予定派遣制度を知っていると答えた企業は従業員数1,000人以上の大企業でも56.1%と約半分。まだまだ紹介予定派遣の認知度は低い状態です。
しかし、紹介予定派遣のニーズは年々高まってきています。
日本人材派遣協会が公表している「労働者派遣事業統計調査」を見ると、紹介予定派遣の成約件数は2008年では7,719件でしたが5年後の2013年には12,282件に、さらに10年後の2018年には19,452件と10年間で2倍以上になっています。
これら数値から、紹介予定派遣での採用は年々増加傾向にあることが分かります。
3)紹介予定派遣で働く際の3つのポイント
ここからは、紹介予定派遣で働く際に大切な3つのポイントをご案内します。
近年、紹介予定派遣のニーズが高まってきているとはいっても、まだまだ求人数が少ないことには変わりありません。紹介予定派遣の制度を利用して働きたいと考えている人は、以下のポイントを心掛けましょう。意識するようにすれば採用率も上がるはずです。
専門知識やスキルがある場合は、積極的にアピールする
派遣就業中の間に派遣先担当者は派遣社員が仕事にどう取り組んでいるかということや適性を見極めています。それが特徴の紹介予定派遣ですが、会社側はできるだけその職種に合った知識やスキルを持った人材を手に入れたいと考えています。
そのため、紹介予定派遣に応募する際には、その職種に関係のある知識やスキルを持っていることを積極的にアピールするのが効果的です。
具体的には仕事に関連する資格を持っているとプラス評価になることは間違いありません。資格という形のあるもので信頼度がぐっと上がります。もし資格取得が間に合わなかった場合には、取りたい資格などについて「○○について勉強中です」と伝えるのも一つの手です。働きたいという意欲をアピールできるでしょう。
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入社を希望する企業は、事前に下調べをしておく
紹介予定派遣では、正社員や契約社員として直接雇用することが前提のため、アルバイトや一般派遣のようにただむやみに求人へ応募をしていれば合格できるということはないのです。
それなりの努力をしなければ採用してもらえることは難しいでしょう。
そのため、紹介予定派遣を利用して求人に応募するときは、事前にその企業についてよく調べておくことが大切です。
応募する企業の下調べや企業を研究したことを相手にアピールすることによって、「この人はやる気があるのだな」と好印象を与えられます。
現代はインターネットで企業情報を調べることも簡単になりました。採用数や年収、離職率など会社の待遇や情報が記載されている就職四季報も書店で手に入ります。
求人へ応募する会社を絞ったら、その会社の下調べをよくおこなって企業理念や業務内容などについても理解しておきましょう。
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信頼できる派遣会社にサポートしてもらう
紹介予定派遣を利用して正社員を目指すことを決めたなら、派遣会社選びは慎重に行いましょう。
信頼できる派遣会社を選ばなかった場合、あまりおすすめできない会社を紹介される可能性も出てくるため注意が必要です。
紹介予定派遣を扱っている派遣会社を選ぶポイントは、その派遣会社の「紹介実績」や「設立からの年数」を見てみるとよいでしょう。
自信のある派遣会社は自社のホームページに紹介実績数を載せていますので容易に調べられます。
さらに、派遣会社が設立からどのくらいの年数が経っているかを見ることも大切です。設立からの年数が長ければ長いほど信頼できる派遣会社だといっても良いでしょう。
4)おすすめ紹介会社&転職エージェント
以上を考慮して、職種別おすすめ紹介会社と転職エージェントをご紹介していきます。どの会社も設立からの年数もあり、かつ知名度がありますので、一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
紹介予定派遣で働くことを決めたけれど、どの会社に紹介してもらおうか迷っているという人はぜひ参考にしてみてください。
おすすめ紹介会社(デスクワーク系)
アデコ
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お仕事探しとあわせてキャリア相談を受けたい人におすすめ!紹介予定派遣・常用型派遣の案件も多いです。
アデコは30年以上にわたり日本で人材派遣を行ってきた老舗の派遣会社です。
長らく人材ビジネスに携わってきたこともあり、企業との信頼関係も強固に築いており、独自の求人紹介を行っています。
キャリアコーチのサポートも丁寧かつ手厚いという評判が多数寄せられています。
求職者のキャリアに関するビジョンと企業をつなぐ架け橋として、最適なサポートが期待できるでしょう。
また、派遣社員が安定して勤務できる環境を整えるために、福利厚生が充実しているのもアデコの特徴の1つです。
社会保険や有給休暇制度はもちろん、保育施設の入会金が安くなる支援制度などもあります。
「派遣社員として安定した環境で働きたい」「キャリアアップ・スキルアップを目指したい」という人に、アデコはおすすめです。
アデコの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数(案件数) | 約1.1万件(2024年9月現在) |
とくに多い職種 | オフィスワーク・事務系|営業・販売・サービス系|IT系|メディカル・ヘルスケア系|製造・物流・軽作業系など |
コーディネーターのサポート品質の高さが評判ですが、担当との相性もありますので、リスクヘッジに他の派遣会社にも登録しておくことをおすすめします。
テンプスタッフ
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「案件の幅広さ」ならココ!とくにデスクワーク系・クリエイティブ系の好条件案件を多く見つけられます。
テンプスタッフは派遣会社の中でトップクラスの求人数を持つ、人材派遣会社です。
デスクワークからサービス業、クリエイティブ職まで様々な職種の求人があり、通訳系の求人も200件以上確認できます(2022年7月現在)
テンプスタッフへの登録後は一人ひとりに担当がつき、派遣先の紹介やキャリアに関してのアドバイスを行ってくれます。
「ワークライフバランスを叶える働き方を実現したい」「派遣社員としてキャリアアップを目指したい」などの希望に対して、適切なサポート・フォローが期待できます。
健康保険、厚生年金といった社会保険制度はもちろん、半日・有給休暇制度などの福利厚生が充実しているのも特徴の1つです。
テンプスタッフの特徴
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数(案件数) | 約6.5万件(2024年9月現在) |
とくに多い職種 | 事務(事務職全般、人事・総務、マーケティング・広報など)|テレマーケティング |営業 |金融・証券(金融事務、保険事務)|販売・接客(アパレル販売、食品販売、コスメ販売など)|IT・CAD・クリエイティブ(SE・プログラマー、Web制作、DTPデザイン、CAD・設計など)|研究開発・メディカル・医事(研究開発(実験・検査・分析)、メディカル・臨床開発、医療事務)|作業・物流・整備(作業・物流・運転、設備管理・整備)など |
案件の豊富さと高単価のお仕事の多さが評判の人材派遣会社です。登録後はまず案件をチェックしてみましょう。
スタッフサービス
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都市部から地方まで満遍なくサポートを提供している派遣会社です。
デスクワーク系のほかメディカル・エンジニア案件を探したい人にもおすすめです。
スタッフサービスは派遣会社の中でも最多の求人数を誇り、2024年9月時点でおおよそ16万件の案件を保有しています。
全国都道府県に97か所の拠点を展開しているため、地方で派遣社員として働きたい人にもおすすめのサービスです。
スタッフサービスの特徴として、派遣社員のスキルアップ制度が充実している点が挙げられます。
たとえば「スタッフサービスeラーニング」と呼ばれる無料ツールでは、WordやExcelなどのPCスキル、IT系スキルなど全35種類の講座をネット上で受講することが可能です。
提携スクールも豊富なので、資格や語学なども習得でき、派遣社員としてのキャリアの選択肢も広がることでしょう。
スタッフサービスの特徴
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数(案件数) | 約16万件(2024年9月現在) |
とくに多い職種 | 事務職|介護・看護・医療事務|IT・システム系|ものづくり系エンジニア|製造業全般など |
お仕事の案件数・スキルアップ制度ともに充実した派遣会社です。キャリアプランを立てたうえでの利用が有意義でしょう。
リクルートスタッフィング
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「登録型派遣」「紹介予定派遣」の2つのワークスタイルを選べます。
リクルートスタッフィングは人材業界大手のリクルートグループが運営する派遣会社です。
リクルートグループのブランド力もあり、大手企業の求人が多いのが特徴です。
リクルートスタッフィングでは「登録型派遣」「紹介予定派遣」の2つのワークスタイルを選べます。
登録型派遣とは、派遣会社に登録したスタッフの派遣先が決定したところから労働契約が開始する働き方です。
一方、紹介予定派遣とは、一定期間の派遣期間後に正社員として派遣先と直接雇用契約を結ぶワークスタイルです。
その他、「パソコン初心者」「Office総合」など、スキルアップ研修制度が充実・社会保険、有給休暇、ベビーシッターサービスなど、福利厚生も充実といった特徴もあり、このように、結婚や出産、子育てといったライフステージの変化を迎える女性の人にとっても、安心して長く働き続けられるサポート体制が整っています。
健康保険、厚生年金といった社会保険制度はもちろん、半日・有給休暇制度などの福利厚生が充実しているのも特徴の1つです。
リクルートスタッフィングの特徴
特徴 |
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サービス対応地域 | 全国 |
公開求人数(案件数) | 約1.0万件(2024年9月現在) |
とくに多い職種 | オフィスワーク・事務|ITエンジニア|WEB・その他IT系|営業・販売|テレマーケティング|メディカル・介護など |
他の大手派遣会社と比べると案件数は少なめ。スタッフサービスやテンプスタッフとの併用がおすすめです。
「いずれは必ず正社員に!」という人は、転職エージェントの利用も検討を
最終的に正社員を目指して働くならいくつかの方法があります。
まずは、派遣社員として働きながら正社員登用を目指す働き方。
派遣求人を見ていると「正社員登用あり」といった項目を見たことがあると思います。紹介予定派遣では一定期間働いたあとには必ず正社員になれるかの合否が決定しますが、派遣社員から正社員になる方法は派遣社員でいる期間が具体的にどのくらいかは決まっていません。
そのため派遣元から直接雇用の打診があれば良いですが、ない場合はいつ正社員になれるか分からないまま派遣社員として働き続けなければならないため不安定な状態になります。
もう一つはいきなり正社員を目指して転職活動をすることです。
紹介予定派遣のようにその会社の中身を知ることのないまま入社することにはなりますが、「正社員になること」が第一目的である場合、紹介予定派遣経由ではなく、直接正社員雇用を目指した方が逆に難易度が低くなるケースもあります(求職者の目指す業種や職種・スキルセットによります)。
また、紹介予定派遣の求人よりも正社員求人の方が母数としては大きくなりますので、その分チャレンジ機会は創出しやすくなるでしょう。
それを考慮して、厳選した転職サービスをご紹介します。
サービス名 | マイナビエージェント | doda | リクルートエージェント | ワークポート | type転職エージェント |
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メリット |
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デメリット |
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公開求人数 | 約6.9万件 | 約26万件 | 約49万件 | 約11万件 | 約1.2万件 |
得意業界/職種 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界 | 営業、IT、システムエンジニア、プログラマ、コンサルタント |
対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | 20代後半~30代前半(エンジニアのみ39歳までOK) |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 東京・神奈川・埼玉・千葉 |
おすすめの人 |
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詳細を見る |
表内の求人数は2024年11月時点のものです。
まとめ)自分に合った職場を見つけたいなら紹介予定派遣がおすすめ
紹介予定派遣は「自分に合った職場で正社員として長く働きたい」という求職者と、「会社に合った人材を採用したい」という企業が、派遣期間の間にお互いを見極められるのが利点です。
業務内容や職場の雰囲気、人間関係など、就職や転職の際にありがちな入社後のギャップを減らすことが可能になります。
誰でも自分に合った会社で長く勤めたいと思うものです。いきなり正社員で働くことに不安を感じるなら、紹介予定派遣がおすすめといえるでしょう。