職場でのセクハラがきっかけで転職。男性ばかりの職場で働けなくなった私。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- IT・通信・インターネット
- 職種
- エンジニア
- 従業員規模
- 不明
- 年収
- 300万円
転職後
- 職業
- カスタマーサービス
- 職種
- エンジニア
- 従業員規模
- 不明
- 年収
- 300万円
目次
Sさんの転職ストーリー
1これまでの私
完璧主義ゆえの余裕の無さ。
転職前とは、つい最近のこと。当時私は、ITエンジニアの仕事をしていました。
Webサービス系のプログラマーです。
Webサービス系のプログラマーとは
Webサービス系のプログラマーは、インターネットを通じて提供されるサービスやアプリケーションの開発を担当するエンジニアです。
プログラミング言語やフレームワークを使って、機能を実装し、ユーザーのニーズに合わせたシステムを構築するのが主な役割です。
Webサービス系のプログラマーの主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
フロントエンド開発 | ユーザーが直接操作する部分の設計・開発を行います。HTML、CSS、JavaScriptなどを使って、見やすく使いやすいインターフェースを実現します。 |
バックエンド開発 | サーバーサイドで動作する機能やデータベースの設計・実装を担当します。PHP、Python、Rubyなどのプログラミング言語を使用して、データ処理やユーザー認証を行います。 |
APIの設計・開発 | 外部システムや他のサービスと連携するためのAPIを設計・開発します。データをやり取りするインターフェースを構築し、システム間の連携をサポートします。 |
テストとデバッグ | 開発したプログラムが正しく動作するかをテストし、不具合があればデバッグを行います。システムの信頼性を高めるために、細かな修正も担当します。 |
保守・運用サポート | リリース後のシステムが安定して運用されるように、定期的な保守や更新を行います。新機能の追加やトラブル対応も行い、サービスの品質を維持します。 |
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当時の私は、プライベートよりも仕事を優先し、給与やステータスよりも、仕事のスキルを向上させることに一生懸命でした。
それでもなかなかスキルがあがらず、ストレスを抱えていました。
ずっとエンジニアで生計を立てていくことが、私の目標でしたので。
性格的にも完璧主義だったのもあり、一つミスを指摘されるだけで、自分にイライラして。
出来なければ出来ないで、出来るようになればいいのに、「私はもうダメだ。この仕事には向いてない」と思ったりもしました。
仕事は4~5人のチームで仕事をしたから、他のメンバーに迷惑をかけてはいけないと、そんな焦りもあったかもしれません。
一言で言えば、余裕が無かったんですよね。
2転職のきっかけ
職場でのセクハラ。そして感じるようになった「男性への恐怖心」
転職の一番の原因は、職場の環境に耐えられなくなったことでした。
一心に仕事に没頭し続けた結果、徐々に自分でも納得がいくようなスキルを身につけられ始めているところでした。
当時私は40代半ばの年でした。仕事に精を出していた結果、まだ独身でした。
私自身は仕事にやりがいを感じられていたので、プライベートに関しては「なるようになればいい」と楽観視していたのです。
しかしある時から、職場の上司(男性)から関心を持たれ、しつこく言い寄られるようになったのです。
始めのうちは軽くあしらっていたのですが、だんだんとセクハラまがいの言動をとられることも多くなって。
「男性への恐怖心」。
まさかこの歳になって、改めて強く抱くようになるとは思いませんでした。
私は次第に、仕事場へ通うのが怖くなっていきました。
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単に女性としての興味を向けられているだけでなく、私の仕事ぶりに対する嫉妬心みたいなものも、言動の端々から感じられることがありました。
「そろそろ結婚して、主婦になった方がいいんじゃないの?」とか、そんなようなことを。
(こんな環境で仕事を続けるべきではない)、そう思いました。
同時に、女性が多く、嫌な男性の少ない職場で仕事がしたいと思いました。
3転職活動中
「エンジニアで働くこと」は諦めた方が良いかもしれない。
転職活動は、転職サイトや転職エージェントを利用しました。
しかし、思わしい成果は出ませんでした。
転職エージェントはやはり私の年齢・性別を懸念する意見が多かったです。
否定ばかりされるのも嫌だったで、これなら自分で進めた方がいいだろうと思い、以後は自分で求人を探して、こまめに応募を続けました。
そのような転職活動を続けてみて、私には直接応募の方が、何度も企業と話し合うことが出来るので、向いていると思いました。
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それから、知人にも転職経験者が何人かいたので、何度か助言をもらったりもしました。
しかし、当初の目標であった「ずっとエンジニアとして生計を立てていく」ことは、どうやら諦めざるをえない結論に至りました。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
ようやく得た新しい職は、カスタマーセンターのコール業務でした。
カスタマーセンターのコール業務とは
カスタマーセンターのコール業務は、顧客からの問い合わせに対応し、問題解決や情報提供を行う業務です。
電話での対応が主な仕事ですが、メールやチャットでの対応を行う場合もあります。
顧客の問題に迅速かつ正確に対応することが求められ、製品やサービスに関する知識が不可欠です。
カスタマーセンターのコール業務の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
問い合わせ対応 | 顧客からの製品やサービスに関する質問に答え、必要な情報を提供します。 |
クレーム処理 | 顧客からのクレームに対し、冷静に対応し、問題解決に努めます。 |
商品の交換・返品手続き | 商品に関する不具合や返品・交換希望の顧客対応を行い、迅速な手続きを進めます。 |
サポートのエスカレーション | 対応が難しい問題や技術的な質問は、上司や専門部署にエスカレーションします。必要に応じて対応チームと連携し、迅速に解決を図ります。 |
対応履歴の記録 | 顧客とのやり取りや対応内容をシステムに記録し、後続の対応がスムーズに行えるようにします。 |
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以前までの仕事に比べると、だいぶシンプルな作業です。
やりがいが感じられるかどうかは不安でしたが、何より職場はほとんどが女性でしたので、その点は安心して仕事ができるだろうと思ったのです。
ですが、入ってみて驚きました。
入ったのは男性ばかりの部署で、しかもエンジニア職でした。
私の経歴を見て、「エンジニアとして勤めてもらった方がありがたいし、本人もその方がやりがいを感じられるだろうから」という会社側の配慮のようでした。
私にとってはその配慮が逆に苦しかったのです。
前職でのトラウマは、私の思っていた以上に大きなものでした。
職場では男性に話しかけられるたびに、体が緊張しました。そのあとも指が震えて、キーボードをうまく叩けませんでした。
(しばらくしたら慣れるだろう)と思っていましたが、ダメでした。
女性のいない部署でしたので、男性達にとって私は珍しい存在だったのでしょう。しょっちゅう「今日の服にあってますね」「40代に見えない」「仕草がかわいい」などということを言ってきました。
その発言のすべてが、私にはセクハラに感じてしまって仕方がありませんでした。
結局、転職して数か月後に、私は退職することになりました。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
安易に他の職種に変えようとしても、難しいことがわかりました。
どちらかというと、人の気持ちが難しい、と感じました。
今は再び転職活動中ですが、「例えば、スーパーマーケットの営業職はどうですか」とエージェントの方が勧めてくれたので応募したのですが、その会社の人事担当の方から
- 人事
-
「ずっとエンジニアだったんでしょ? うちは接客業ですよ? 大丈夫ですか? 今からできますか?」
そんな風にあしらわれてしまいました。
たしかに20代や30代の方に比べれば、未経験で私を雇うことに躊躇してしまうのは理解できます。
けれど、レストランで働いた経験がなくても、レストランの経営者になる人だっていますよね?
可能性は誰にだって開かれているのに、随分だな、と感じました。
今後取り組んでみたいことはいろいろありますが、まずは自分自身の現状を安定させることが先決でしょう。
今は、仕事内容は理想でなくても、自分にとって快適な環境や条件であれば、その方がいいと思うようになりました。
皆そうやってバランスを取りながら生活していくものだと思うので、私も諦めず行動を続けていくつもりです。
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