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目標は「正社員」。適った職業は「タクシー運転手」。そして、その結果は──|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
派遣社員
職種
製造業
従業員規模
500人
年収
350万円

転職後

AFTER
職業
タクシー運転手
職種
サービス
従業員規模
1500人
年収
250万円

目次

あきよしさんの転職ストーリー

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1これまでの私

正社員になりたくて、30歳前に派遣を辞める決断

派遣社員として大手製造工場で働く30代男性が、社員寮の狭い部屋でコンビニ弁当を前にスマホを見つめながら、将来への不安と孤独を感じている夜のイラスト。正社員になれない焦りや一人暮らしの閉塞感を表現している。

私が転職をしたのは今から4年前、30歳の頃になります。

当時は、派遣社員として大手製造メーカーの工場で働いていました。

就職の際には、実家に両親を残し、単身で出てきていました。
実家から身一つで会社の寮に入りましたが、派遣会社が家電や布団など必要なものを一式用意してくれていたので、それを使って生活していました。

独身で彼女もおらず、それはそれで気楽ではあったのですが、
たとえばこのまま仕事で結果を出したとしても、派遣社員では昇給も昇進も大きくは望めない状況。そして、自分の家庭も持っていない。
それを考えると孤独で不安になることはままありました。

とにかく、最低限、両親に心配をかけず自活できるようにならなければ人間失格だと思っていたので、自活する、ということだけが目標であり、生きがいでもありました。
仕事のやりがいは、あまり感じられていなかったですね。

2転職のきっかけ

派遣で、仕事も暇で、おまけに上司は能力が無くて。

大手製造メーカーの工場で、指示が変わり続けるリーダーに振り回され、疲弊した表情で作業をする30代男性派遣社員のイラスト。同僚たちも困惑しており、職場ストレスや人間関係の悩み、転職を決意する直前の心理状態を描いている。

転職を具体的に意識したのは、そうした孤独が蓄積されていったものもありました。
俺の人生、このままでいいのか?」と、いつも自問自答していました。

それに加えて決定的な引き金となったのは、現場のリーダーとの人間関係です。

そのリーダーは、昨日は「A」という指示を出したかと思えば、今日は「B」と言い、明日になると「C」と言い出す、といった人でした。
それに振り回されるこちらの身としては、かなりストレスが溜まる状況でした。
私だけでなく、現場の同僚たちも皆、困惑していましたね。

大手製造メーカーの工場でしたので目の行き届かない部署も多かったのか、あのような方でもリーダーとして幅を利かせることもできた環境だったのです。
そしてそのような部署でしたから、私たちの関わる工程も、さして重要なものではなく、作業は単調なものでした。

派遣で、仕事も暇で、おまけに上司は能力が無くて。
このような環境に慣れてしまったら、私はマズイと思いました。

もうじき30歳を迎える、という状況でもありましたので、年齢的にもあまりチャンスは残されていないだろうと思い、転職を決意しました。

3転職活動中

大型免許を取得し、タクシー運転手への道を選んだ理由

正社員を目指して転職活動中の30代男性が、仕事帰りの夕暮れの教習所で大型トラックを見つめながら、大型免許取得に励むイラスト。未経験からドライバー職へ挑戦する不安と焦り、将来への模索を表現している。

先のキャリアのことを考えると、やはり「正社員」という条件は捨てることはできないだろうと思いました。

今思えば、もっと慎重に行動したらよかったとも思うのですが、
年齢的な制約のあった私は、
とにかく正社員で転職できればどこでもいい」と、かなり焦りながら活動を進めてしまったのです。

おまけに一人の作業が好きだった私は、「正社員で、難しい資格も必要なくて、一人で働ける環境」を目標に据えていました。
そして辿り着いた結論は、トラック運転手でした。かなり血迷っていたと思います。

しかしその時はとにかく必死で、大型免許は持っていなかったために、派遣の仕事を続けながら自動車教習所に通って、大型免許とけん引免許を取得しました。
そういった事前準備は、お金もかかりましたし、仕事をしながらでしたので、かなり負担になりました。

そうして必要な資格は揃えた、あとは働き口だけだと、勇んで採用面接に出向いたのですが、

面接官

「ここは血気盛んな男ばかりの職場だよ。君、大丈夫?」

男性にしては華奢な体つきの私を見て、面接官の方はそう言いました。
正直、「絶対にトラック運転手じゃなきゃダメだ!」というほどの情熱も持ち合わせていなかった私は、そこで怖気づいてしまったんですね。

そうして私は最終的に、トラックではなくタクシーの運転手に転身することになりました。

4転職後

寮と先輩に恵まれたが、給与は派遣時代の半分以下だった

深夜の雨の街を走るタクシー車内で、疲れ切った表情の30代男性タクシー運転手が酔客を乗せて運転しているイラスト。転職後の不規則勤務や接客ストレス、収入減による疲弊と後悔をリアルに描写している。

タクシーの二種免許に関しては、会社の補助で取得することができました。
研修中も給料は満額で支払われましたので、とても助かりました。

あとありがたかったのが、住居の問題ですね。タクシー会社の寮がありましたので、そこでかなり安い家賃で契約ができたのです。

入社後の人間関係も良好でした。ベテラン運転手の先輩方が迂回ルートなど業務上の「知っておくとよいこと」様々を教えてくれました。

恵まれた環境ではあったと思います。

しかし、不満もかなりありました。
一番はやはり給料面
派遣社員で働いていた頃よりも、ほとんど半分近くの年収になってしまったのです。

また、勤務時間もバラバラで、深夜の運転では酔客の面倒を見たりなど、疲弊することの方が多かったです。

5その後、どうなったか。

焦りで飛び込んだ転職で鬱病になり、まずは回復が優先

転職後に鬱病を患った30代男性が、実家の和室で朝日を浴びながら静かに外を眺めるイラスト。家族に支えられ療養しながら、転職の失敗を振り返り、再出発と回復を目指す心情を表現している。

転職してよかったことは、前職同様、会社の寮に入れたことと、厄介な上司の方がいないことです。

タクシー運転手は接客面でストレスが溜まることも多く、その大変さは同僚同士で分かりあっている分、絆も深いのです。
年上の方が多いので、息子のように可愛がってもらえるのも、何だかんだ嬉しかったことです。

一方で給与体系と勤務体系に関しては、これは完全に私の落ち度と言うしかありません。
そんなことは転職をする前から分かり切っていたはずなのに、焦る気落ちばかりが前に出て「何とかなるだろう」の精神で飛び込んでしまったのです。

結果、前職よりもさらに、キャリアの見えない日々に突入しています。


今は私は、タクシー運転手を辞めています。
結局一年と保ちませんでした。

なぜなら、度重なる不規則な勤務体系と、接客業のストレスで、鬱病を患ってしまったのです。

現在は療養中でして、あれだけ迷惑をかけまいとしていた両親の元で暮らしています。
まずは病気を治し、もとの元気な自分に戻ることが最優先だと思っています。

そうして少しずつ回復が見られたら、再び転職活動を始め、今度は本当に自分の将来のために、転職をしたいと思っています。
結婚は、…まだ先でしょうね。

あきよしさんの体験談のポイント

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