人は年齢に関係なく成長できる。コールセンター業務から管理部門のマネージャーへ|転職体験談
転職前
- 職業
- ビジネスサポート会社
- 職種
- コールセンタースタッフ
- 従業員規模
- 約500人
- 年収
転職後
- 職業
- 経営コンサルティング会社
- 職種
- 管理部門
- 従業員規模
- 約50人
- 年収
目次
うえさんの転職ストーリー
1これまでの私
長年働いた会社が閉鎖して、コールセンターの仕事へ
40代まで製造業の管理部で勤務し、親会社や取引先との調整、受注・出荷の管理業務に従事していました。
これらの業務を通じて責任感と充実感を持って取り組んでいましたが、会社の自主閉鎖に伴い、新たなキャリアを模索することになりました。
当時、再就職が難しい年齢ではありましたが、身軽さを活かし、東京でマンションコンシェルジュとしての経験を積み、その後、地元に戻って派遣社員として研究職にも挑戦しました。
より自己の責任で動ける、やりがいのある正社員の職を求めた結果、コールセンター業務に出会いました。
コールセンター業務とは
コールセンター業務は、電話を通じて顧客対応を行う仕事で、顧客からの問い合わせ対応や商品説明、トラブル解決など、さまざまな業務を担当します。
「受電」と「架電」に分かれ、それぞれ異なる目的やスキルが求められますが、共通して高いコミュニケーション能力や迅速な対応力が必要とされます。
コールセンター業務の一般的な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
受電業務 | 顧客からの電話を受ける業務です。主に、商品やサービスに関する問い合わせ対応、注文受付、クレーム処理などを行います。 |
架電業務 | コールセンター側から顧客に電話をかける業務です。新規顧客への営業電話、アポイントメントの取得、アンケート調査の実施などを行います。 |
顧客情報の管理 | 顧客から得られた情報をデータベースに入力し、管理します。過去の問い合わせ内容や購入履歴などの情報をもとに、次回以降の対応をスムーズに行えるようにします。 |
トラブルシューティング | 顧客が直面するトラブルや問題の解決を支援します。製品やサービスに関する技術的な問題の解決方法を案内し、必要に応じて関連部門にエスカレーションします。 |
クレーム対応 | 顧客からのクレームや不満に対して適切に対応します。顧客の意見を傾聴し、迅速に解決策を提示することで、顧客満足度の向上を図ります。 |
スクリプト作成と改善 | 電話対応時のスクリプトを作成し、効果的なコミュニケーションをサポートします。顧客対応の結果をもとに、スクリプトを改善し、対応品質の向上を図ります。 |
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コールセンターの業務は年齢に関係なく雇用機会があり、ECサイトのバックオフィス業務や架電対応、営業事務的な業務に従事しました。
忙しい日々の中、クライアントとの直接のやり取りを通じて感謝の言葉をいただくことが多く、それが大きなモチベーションとなり、日々の業務に対する意欲をさらに高めていました。
2転職のきっかけ
もっと自分の力で主体的に動ける仕事をしたい
転職を考え始めたのは、コールセンターで約5年間勤務して、部署異動の話が持ち上がった時でした。
当時、年齢的にも「そろそろ次のステップを」という空気が漂い、これまで能動的な働き方ができる架電業務から、エンドユーザーからの受電をメインとする部署への異動を提案されました。
しかし、受電業務が自分には合わないと感じ、次第にこの職場で働き続けることへの「違和感」のようなものを抱くようになりました。
退職を申し出た際には、会社から引き止めてもらいましたが、もともと希望していた管理部門への異動は叶わず、ここで私は、「今は、自分が本当にやりたいこととは異なる道に進んでいるのかもしれない」と思うようになりました。
1日中、受注や問い合わせの電話対応に追われるのではなく、もっと自分の力で主体的に動ける仕事をしたいという思いが強くなり、最終的に転職を決意しました。
コールセンターの「受電」と「架電」の違い
受電は、顧客からの電話を受ける業務で、問い合わせ対応やサポートが中心です。例えば、商品説明やトラブルシューティングが含まれます。
一方、架電は、コールセンターのオペレーターが顧客に電話をかける業務です。主に営業や契約更新の案内、調査目的で行われます。
受電は受動的、架電は能動的な活動といえるため、それぞれ求められるスキルや対応方法が異なります。
コールセンターの「受電」と「架電」の違い比較
比較項目 | 受電 | 架電 |
---|---|---|
代表的な業務 |
・顧客からの問い合わせ対応 ・注文受付やカスタマーサポート ・クレーム処理やトラブル対応 |
・新規顧客への営業電話 ・アポイントメント取得 ・調査やアンケートの実施 |
求められるスキル |
・迅速で正確な対応力 ・問題解決力 ・丁寧で冷静なコミュニケーションスキル |
・営業トークのスキル ・顧客の興味を引き出す能力 ・ネガティブな反応に対処する粘り強さ |
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3転職活動中
偶然手に取ったフリーペーパーの求人
転職を決意してから数日後、偶然手に取ったフリーペーパーの求人に目が留まりました。そこで見つけたのは、「株式会社エッジコネクション」の求人で、募集職種はコールセンター業務でした。
しかし、それまでの受電対応中心のコールセンター業務とは異なり、幅広い業務に携われる可能性があるという点に魅力を感じました。
応募前に会社のホームページや社長のブログを読み進めるうちに、会社のビジョンや取り組み、そして社長の考えに強く共感しました。
「この会社で働きたい」という思いが強まり、ぜひこの環境で自分の力を発揮したいと感じたのです。
応募後、すぐに採用をいただけました。前職に在籍しながら転職活動を進めたため、無職期間を持つことなくスムーズに新しい職場に移ることができたのは幸運でした。
4転職後
挑戦と成長の場、エッジコネクションでの経験
入社した株式会社エッジコネクションは、テレマーケティングを中心に営業マーケティング領域を幅広く支援する企業でした。
ここでは、コール数やアポイント獲得数に目標が設定されており、業務に対する成果が重視されていました。
当時の私のコール業務の目標
1日の目標コール数 | 入社当初は、1日100コールを目標にしていました。 |
---|---|
アポイント獲得数 | プロジェクトによって異なりますが、私が担当するコールリストの5%をアポイント獲得の目標として進めていました。 (例:100件のコールリストを担当する場合、目標は5件のアポイント獲得です) |
目標に達しないことにプレッシャーを感じることもありましたが、定期的に開催される勉強会で知識を深め、スキルを磨く機会を得たことで、入社から約1ヶ月経った頃には、自信を持って業務に取り組めるようになりました。
徐々にクライアント対応も任されるようになり、その際にいただく感謝の言葉は、以前感じた仕事のやりがいを再び実感させてくれるものでした。
この年齢でも新たなやりがいを見つけられたことは、私にとって大きな喜びです。
その後、会社の組織強化のタイミングが重なり、自分の可能性を認めていただけたのか、念願だった管理部門に配属されることになりました。
エッジコネクションでは、実績が年齢に関係なく評価される社風があり、若い社員たちに負けられないという刺激を日々感じながら、充実した毎日を送っています。
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5その後、どうなったか。
何歳になっても、自身の成長と周囲の人たちへの貢献ができること
人は年齢に関係なく成長できる──これを改めて実感したのは、現在の会社に入社してからです。
コールセンタースタッフとしてスタートし、クライアント対応を任されるようになり、さらにマネジメントの立場に進むことができました。これらの経験を通じて、自分自身がまだ成長できるという確信を得ました。
大人になるにつれて、成長を意識する機会は減りがちですが、この会社での経験がその意識を再び呼び覚ましてくれました。
これからも、仕事だけでなくプライベートでも新しい挑戦を続け、日々をより充実させていきたいと思っています。
◇ ◇ ◇
現在、管理部門に所属し、フロントで働く社員がより快適かつ効率的に業務を遂行できる環境づくりに力を注いでいます。
私たちの会社は将来的に100人規模を目指していますが、その成長に伴い、揺るがない強固な基盤を築くことが重要だと考えています。
この基盤がしっかり整えば、クライアントにも社員にも幸せを届けることができ、ひいては社会全体に貢献できると信じています。
クライアントも社員もハッピーな状態を目指し、誰もが安心して暮らせる社会を創る一助となることが、私の目標です。
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