事務職で、35歳にリストラされて。転職活動に1年かけて。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 製造業
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 約10名
- 年収
- 200万円
転職後
- 職業
- サービス業
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 約30名
- 年収
- 300万円
目次
あたるさんの転職ストーリー
1これまでの私
製造業の事務職。「人並みに働いて、少しでも貯金できれば」。
1年前まで、地元の製造業の会社で事務職として勤めていました。
ちなみに、生まれて初めて正社員として採用された職場でした。
それまでがお世辞にもまっとうな社会人と言えないような暮らしぶりでしたので、「人並に働いて少しでも貯金して、細々暮らしていければ幸せだ」と、よく思ったものです。
「衣食住が揃っているだけでありがたい」「家族も元気でいてくれてる、私は十分幸せじゃないか」という、無理にでも現状に満足しようとする人間でした(笑)。
もちろん、欲を言い出せばキリがありません。
どうせ叶うはずないんだから、今以上に何かを求めようとしても悲しくなるだけだと思っていました。──というか、今でもそう思っています。
当時は実家を離れて1人暮らしをしていました。
ゴールデンウイークやお盆、年末年始などの長期休暇の前夜にちょっとした豪華なゴハンを食べるのが、たまの楽しみでした。
2転職のきっかけ
ここには、長くいられないかもしれない。
「転職あるある」だと思いますが、入社してからわかったことがたくさんあり、割と早い段階で「ここは長くないかもしれないな」と思っていました。
いちばんは、会社の業績ですね。
もう長い間、売り上げ減少が続いていたのです。
ただ正社員として採用されたことは嬉しかったので、最悪会社が倒産してしまうとしても最後まで勤め上げて、何ならその際の手続きもやりたいとさえ思っていました。
しかし、そんな私の健気な思いを知る人は誰もいませんでした。
それに、経営者は今どき珍しいほど女性蔑視思考だったこともあり、私1人昇給がなかったり、賞与も雀の涙…。
現実的に考えて、この会社にずっと勤めていても、今の生活はおろか将来も安定しないことは間違いありませんでした。
それで、何となく転職サイトをちょこちょこチェックしたりはしていました。
案の定、業績が悪化したことによるリストラで、私は会社を去ることになりました。
35歳の誕生日の、翌週の出来事でした。
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3転職活動中
私の転職活動がうまく行かなかった理由は、「応募書類の書き方」にあった。
正直、かなりつらかったです。
精神的にも、肉体的にも、金銭的にも…。
会社都合による失業なので失業給付もすぐにもらえ、最初の2ヵ月ぐらいは必要なノルマだけクリアするつもりでゆっくり過ごしていました。
変わらず事務職で転職活動をしていたのですが、一応経験もあるし、「何だかんだすぐに採用されるだろう」と余裕こいていました(笑)。
しかし面接に呼ばれはするものの不採用、呼ばれるだけでもいい方で、大体は書類で落とされ続け、気づけば半年が経過…。流石に焦ってきました。
実家からは家族が「まだ決まらないのか」とせっついてくるようになりました。
失業給付の受給期間も終了間近になり、遂に貯金を切り崩して生活するようになってしまいました。
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私がなかなか選考に通過しなかった理由、──それは、応募書類にありました。
過去にも何度か転職していたので応募書類の作り方自体は分かっていたのですが、いつもハローワークでもらった見本を参考にして適当に作っていたんです。
ですが、ほぼ毎回のように書類選考で不採用になることが多かったので、何となく利用していた転職エージェントに相談したところ、かなりダメ出しを食らいました(笑)。
それで、いったんゼロベースから作り直してみたんですね。
とうぜん経歴は何も変わっていないのですが、転職エージェントにレクチャーされた通りに作り直してみると、
- 私
-
「私ってこんなに魅力がある…?」
とビックリするぐらい、素晴らしい書類が完成しました。
それを利用して転職活動を始めた所、徐々に面接に呼ばれるようになり、結果として今の職場に採用されました。
書き方や作り方でこんなに転職活動が変わるものなのかと目から鱗でした。
転職活動にかけた期間は、約1年です。
最終的に決まった会社は、サービス業の正社員事務職です。
そしてなんと、前職から100万円程の年収アップでした。
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4転職後
新しい職場は、よく言えば個人主義、わるく言えばドライな感じ。
新しい職場はサービス業で従業員30名程の小規模な会社です。
事務職は、私一人でした。
小規模なのでありとあらゆる事務業務を担当していますが、何だかんだ基本的にはルーティン業務がほとんどです。
外出して体を動かすこともあるので、気分転換しながら働けています。
こうしてマイペースに業務を進められるので本当に気楽でしたが、月末・月初や年度末の繁忙期はもう大変でした。
処理しなければいけない書類が山のように溜まりますし、「この書類、何なの?」というのが1日に数枚紛れ込んでくるんですね。でも、一人事務なので相談できる相手がいない。
本当につらいです。
とにかく業務が多岐に渡っていたので、最初の半年ぐらいはバタバタでした。
考えてみたらブランクが1年あるので、当たり前かもしれませんが…。
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人間関係はよく言えば個人主義で干渉し合わない、悪く言えばドライな感じ。
雰囲気は静かで穏やか、ワイワイすることもあまりなければ、仕事が終わってからみんなで食事したり飲み会したりすることもありません。
暗黙ルールで、一人ひとりの時間をお互い尊重し合っているように感じます。
私のほかに30人ほどの社員がいますが、皆ライフスタイルがバラバラなんですね。
そういうところもあまり馴合いがない理由かもしれません。
私としても、「会社=仕事をする場所であって、余計な馴合いはいらない」と思っているので個人的には居心地よく感じています。
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5その後、どうなったか。
転職で学んだことは、「伝え方の大切さ」。
転職して、はや1年が過ぎようとしています。
今回の転職活動で、学んだことは「伝え方の大切さ」ですね。
応募書類の書き方しかり、面接しかり。
同じ内容でも、伝え方次第で相手の受け取り方が大きく変わることを、身に染みてわかりました。
もう30代後半になりましたので、また新たに転職する事態はなるべくなくしていきたいですが、今回学んだことは転職活動だけでなく日常生活にも活かせると思っています。
どう伝えれば相手に具体的なイメージを持って理解してもらえるか、
どうすれば好感・興味を持ってもらえるか、
どうすれば認識違いが生じるリスクを最低限に抑えることができるか、
伝えるばかりではなく聞き上手になるにはどうすればいいか…。
よく、そんなことを考えます。
こうやって頭の中で自分が話すことの段取りを組んでいく習慣がついたのは、今回の転職がきっかけでした。
それから、相手の話についても凝り固まった考え方で捉えるのではなく、「こう言いたいのかもしれない」「もしかしたらこうかも…」と柔軟に考えられるようになったと思います。
もう一つ学んだことは、「人並みに暮らす」ことの難しさ、ですね。
今も衣食住は問題なく、家族も元気でやってくれています。
でもそれって、いろんなバランスの上で成りたっていて、ちょっとした事柄でガラッと変わってしまうものだと思います。
ちょうど一年前に、前の会社の業績が悪化して私がリストラされたときのように。
そう考えると、今この瞬間、「私は普通に仕事ができて、自然でいられている」ことに、ホッとした気持ちになります。
もちろん、今のバランスをキープするための努力も必要ですし、なんだったら、もっと良い暮らしをしたい。
でも、根っこにあるのは、いろんな要因があって、そしていろんな人たちと関わり合って、今の自分がいるんですよね。
うまく言えないけど、でも、そういうことなんだと思います、生きるって。
だから、今関わっている人、そしてこれから関わる人とは、大切にしていきたい。
私のいろんな思いを伝えたり、相手の想いをしっかり受けとめたりを、もっとうまくできる人間になれたらなって、思います。
あたるさんが応募書類のアドバイスを受けた転職エージェント
マイナビエージェント
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