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都会での多忙な日・精神的な負担・そして上司との確執に疲れ果てて|私の転職体験談

やるやるくん さん(男性 42歳 静岡県)
まあまあ成功、
ちょっと失敗

転職前

BEFORE
職業
ITシステム開発会社
職種
管理職(主任)
従業員規模
200名
年収
700万円

転職後

AFTER
職業
管理会社
職種
マンション管理人
従業員規模
10人
年収
200万円

目次

やるやるくんさんの転職ストーリー

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1これまでの私

板挟みのポジションで、精神的な負担は増えていって──

都会でのIT関連の仕事。多忙な日々

私は東京でIT関連の仕事をしていました。

家族は妻と子供がいますが、若い頃に結婚をしたのでその頃には子供はもう独立をしていまして。

とにかく、「会社の為に」と身を粉にして働いてきました。
段々と責任の大きいポジションになって現場業務からは離れていき、肉体的な負担は軽くなっていきましたが、問題は精神的な負担でした。

私のポジションは「主任」で、ちょうど上からも下からも挟まれる立場でした。

──給料はかなりもらっている方だと思っていましたし、妻もパートをしてくれていたので、経済的にはかなり余裕のある生活を送れていました。

それでも、仕事を長く続けるうちに精神的な負担──つまり、ストレスは一向に減ることなく強まっていき、いつしか

(辞めたい…)

という気持ちがはっきりと、自分の心の中に居つくようになってきていました。

2転職のきっかけ

上司との確執は、日々どんどん深まっていって、ある日とうとう──

上司とのいざこざの続いた日々

私が転職を決めたきっかけは、上司とのいざこざでした。

自分で言うのもなんですが、私は多くのスタッフからの信頼は得られていたと思っています。

ですが、一人、周囲から疎まれていた上司がいまして、その上司は私に対してかなり辛辣な扱いをし続けていました。
やっかみもあったのかもしれませんし、言葉に出さずとも(辛い、辞めたい…)と感じていた私の様子が気に食わなかったのかもしれません。

その上司は毎週のように、私に無理難題を突き付けてきました。「この案件を今月中に納品できないか」であったり、「このチームのパフォーマンスを2倍まで向上させろ」であったり…

その要求の殆どは、現実的に考えてとても無理な内容でした。私はそれらを毎回何とか断り続けて…、そして上司との関係性はその度に悪化して…、そんな循環を続けていました。

ある日、元をたどるとその上司のミスが原因で関連会社と大きなトラブルが起きました。

誰もが、その上司が責任をとって対処・対応すると思っていました。

ですが、上司はこともあろうにそのトラブルの原因と責任を、他のスタッフがいる前で私に擦り付けてきたのです。

丁度その頃、私は妻に勧められて通った心療内科にて、主治医の先生から、

医師

「鬱(うつ)病ですね」

と診断されました。

なんだか、すべてが馬鹿らしくなりました。
上司とやりあうことも、仕事をすること自体もです。

そして私は、半ば周りのスタッフの制止を振り切るような形で、退職しました。

3転職中

「田舎暮らしをしたい」

田舎暮らしへの想い

私は、妻に都会から田舎へ移転することについて提案してみました。
──なんだか、とても疲れてしまって、転職して新しい生活を始めたとしても、今のような忙しない暮らしを続けていく自信がなかったのです。

私の状況を心配していた妻は、そんな私の我がままに文句ひとつ言わず了承してくれていました。

私たち夫婦は田舎暮らしとして伊豆を選び、そこで仕事を探すことにしました。

転職活動でまず大変だったのは、求人応募して、その企業に行く際の移動の不便さでした。
移動地方では車社会ですので、車がなければいけないところが非常に多くて。車がないことの不便さは想像のはるか上を行っていました。

ですが、悪いことばかりではありませんでした。
幸運でしたのは、地元の人たちが優しくフォローしてくれたことです。

ハローワークの人もかなり無理をして探してくれましたし、何も分からない私にいろいろと教えてくれました。
妻も車の免許を早速とってくれ、田舎暮らしをすることにも積極的にサポートしてくれました。

そして私は、数か月後、とある管理会社の「マンション管理」という職を得られたのです。

4転職後

転職後に待ち受けていた状況は──

憧れのスローライフ

転職後の新しい職場でまず思ったのは、これまでの都会での仕事と違って、「忙しくない!」ということでした。
むしろ、やることが殆どなくて、それにびっくりしました。

転職先がマンションの管理人ということもあって、また前職がかなり多忙でもあって、そのギャップが大きかったこともあったと思います。

そしてもう一つ驚いたのが、「収入の少なさ」でした。

のんびり仕事ができるという意味ではとても良い環境でしたが、今後の収入に対する不安もありましたので「もっと働かないと」というジレンマは常に感じていました。

とは言うものの、現状の仕事で昇給やベースアップが控えている、という訳でもなく。
仕事自体も早くやっても意味がないので、今はひとつずつ丁寧に、時間を掛けてやっています。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと・感じることは──

都心部から離れた地方では、まだまだ発展する要素がたくさんある。それを手伝っていきたい

良かった点は、まさに田舎のスローライフの中で、精神的なストレスは一切なく仕事ができているということです。

そして残念なことは、現在の収入のままだと老後のライフプランが不安なことです。

学んだこと」ですか?──そうですね…
これは人それぞれ考えも違うところかもしれませんが、結局は「たかが仕事だ」ということですね。

私はこれまで、仕事の為に一生懸命やってきましたが、そのために体を壊したり、家族に心配をかけたり、毎日がつまらない生活になっては意味がない──そう思っています。

今では仕事のストレスもなく、妻や近所の人たちと楽しく暮らしています。

収入が少ないことは不安ですが、それでも田舎暮らしをして良かったと思えることの方が多いですね。

◇ ◇ ◇

ひとつ、「今後、こういうことをやってみたい」と思っていることがありまして。

それは、「都心部から離れた地方では、まだまだ発展する要素がたくさんある。それを手伝っていきたい」ということです。

特に、IT関連は都心部と比較すると大分ギャップがあるように感じています。
この部分、ちょっとデジタル化すれば、もっと全然効率化されるのに…」と思うことは非常に多いですね。

都会から離れた田舎暮らしでもIT化によって、もっと暮らしやすさを感じられる場所になれば良いと思っていますし、もしそんなお手伝いが出来たら、きっと充実するだろうな…そんなことを思っています。

やるやるくんさんの転職ストーリーには、続きがあります!▽

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