20代・30代でジョブチェンジに悩んだら?決断のためのキャリア思考法&転職術
[最終更新日]2026/05/16

社会人になってまだ数年の頃は、「ジョブチェンジしたほうが良いのかな?」と思っても、明確にこれをやりたいといった目標が無い限りはなかなか決心も付きにくいことでしょう。
ですが、ジョブチェンジ(職種や業種を変えること)を伴う転職はできれば20代~30代前半のうちに済ませておきたいもの。その為の判断・決断は早いに越したことはありません。
この記事でわかること(早見表)
- ジョブチェンジを考える人の割合は?
→ エン・ジャパン調査では社会人の97%が検討(真剣77%+漠然20%)。現代では当然の発想。 - 悩んだ時の思考法は?
→ 「志向の未来探求プロセス」4ステップ:①好き/嫌い・得意/苦手の整理、②5-10年後像、③必要スキル、④メリデメ。 - 20代と30代の戦略は違う?
→ 20代=ポテンシャル採用で未経験挑戦可、30代=前職経験との接点を活かす横展開が現実的。 - エージェントを使うメリットは?
→ 市場価値の客観評価、悩みの整理、第三者視点。2〜3社併用で多角的に把握するのが王道。 - 決断のために最後にやるべきは?
→ 期限を切る、「動かないリスク」も評価軸に、思考プロセスを丁寧に踏むことで後悔の少ない選択に。
目次
【1】9割以上の社会人が「ジョブチェンジ」について考えている

はじめに、世の中のビジネスパーソンの人達がどれくらいの割合で「ジョブチェンジ」について考えているか、見ていきましょう。
人材採用・人材育成事業を担うエン・ジャパン株式会社では、2016年9月に実施した「転職のきっかけ」アンケートにて、「現在、転職について考えていますか?」という質問を行いました。
そして、それに応えた回答者の97%の人が、「転職について考えている」という項目を選ばれたのです。

参照:エン・ジャパン株式会社 アンケート集計結果「「転職のきっかけ」について」
上記アンケート結果を見ると、現ビジネスパーソン男女のほぼ全員が「転職について考えている」ことがうかがえます。
つまり、もし現在あなたが「転職しようか悩んでいる」としても、それは特殊なことでも珍しいことでもなく、いわば「(ほぼ)自然に発生する悩み」でもあるのでしょう。
私たちはなぜ「ジョブチェンジしよう」と考えるのか?

では、なぜ私たちは「ジョブチェンジしよう」と考えるのでしょうか。
その理由はいくつかの観点で説明することができますが、一番納得のいきやすい回答からすると「人は誰しも、『自分らしく生きたい』という欲求を持っているから」という点が挙げられるでしょう。
多くの人達は、仕事での活動に日々の大半を費やしています。
そのような中、もし今の仕事で「自分らしく振舞えていない…」と感じるとしたら、自然とそれは「仕事の仕方を変えたほうが良いのでは」という意識と、そして「ジョブチェンジ」というキーワードにも紐づいていくのではないでしょうか。
ですが一方で、果たして「ジョブチェンジ」という行為が、より「自分らしく生きる」ことに確実に繋がるかというと、そうは言い切れないでしょう。
そもそも「自分らしく生きる」とはどういうことなのかさえ、明確に定義するのは容易ではありませんし、転職したことによって一層自分らしさから遠ざかってしまうリスクもあるでしょう。
つまりはこの点が、ジョブチェンジについて考えながらも実際に決断・行動に踏み切る際の難しさと言えるでしょう。
【2】「ジョブチェンジしたほうが良い?」と迷った際の、おすすめの思考法

前章にて、「ジョブチェンジについて考えながらも実際に決断・行動に踏み切るのは難しい」とお伝えしました。
ですが、転職について本気で向き合っていく際に、その難しさを軽減していく為の思考法といったものもいくつか存在します。
今回はその思考法のなかでとくにおすすめの「志向の未来探求プロセス」を紹介しましょう。
「志向の未来探求プロセス」とは
「志向の未来探求プロセス」とは、自分の志向や得意分野に注目し、その延長線上にどんな未来が描けるかを探っていく思考法です。

志向の未来探求プロセスは全部で4ステップ。
この記事を読まれている皆さんも、ご自身で進めていくことが可能です(紙とペンをご用意することをおすすめします)。
プロセスの進め方を、ステップごとに順を追って見ていきましょう。
STEP1 「自分は今、仕事で何ができるのか?」を考える
「ジョブチェンジしたほうが良いか、しないほうが良いか」を突き詰めていく際にまずやっておきたいことは、「今現在、自分が仕事で出来ること」の洗い出しです。
「そうは言っても、できることはあまりない」という人や、「今現在できることだけで考えてしまっては、選択・判断の幅も縮まってしまうのでは」と不安視される人もいるでしょう。
ですが、一年以上社会人として働いてきた人でしたら、これまでの業務経験から「できること」は少なからず出てくるものです。

STEP1「自分は今、仕事で何ができるのか?」を考える際は、まずご自身が今携わっている(もしくはこれまで携わってきた)業務で主なものを5~6個リストアップします。
その後、それら業務を遂行するにあたり、必要と思われる知識・スキルを洗い出します。
この際に注意すべき点は、「必要な知識・スキル」は必ずしも現在ご自身が会得していなくとも良いということです。一般的・客観的に見て、提示した業務内容を進めるにあたって求められる知識やスキルを書き出していきましょう。
STEP2 出てきた知識・スキルに対して、「好きか・嫌いか」を考える
続いてSTEP2では、STEP1で書き出した知識・スキルに対して、好きか嫌いかを考えていきます。

ここでのポイントは、「好きか嫌いか」を考える際に、「得意かどうか」で選ぶのではなく、「今後もやっていきたいと思えるか」または「(その項目に対して)もっと高みを目指していきたいか」で選ぶことです。
特にポジティブに思える項目を4~5個ほど選んでおくとよいでしょう。
STEP3 「その先の未来に何があるか」を探求する
続いてのSTEP3においては、STEP2で導き出した「これからも伸ばしていきたいスキル」を見て、それらスキルを高めたその先に、どんな活躍(働き方)があるかを見ていきます。
ここでは、具体的な職種名や業種名で出していくと、よりイメージがされやすくなるでしょう。

ここで、「活躍イメージや、具体的な職種・業種が思い浮かばない」という人は、一度他の人にも相談してみることをおすすめします。
おすすめの相談先は転職エージェントです。転職エージェントは「転職しようかどうか迷っている」という人にも無料での相談サービスを受け付けています。

転職エージェントはいわば「人材登用のプロ」ですので、様々なキャリアに精通しています。
あなたの「伸ばしていきたいスキル」から、どんなキャリアプランが有効か、適切なアドバイスを提供してくれることでしょう。
「現在、充分な相談相手がいない…」という人は、転職エージェントの活用を
転職活動の際には、多くの人が「転職エージェント」を利用しています。
その主な理由は、国内の少なくない企業がハローワークや転職サイトではなく転職エージェントのみ求人を出しているからです。
ですが、私たちが転職エージェントを利用する際は「求人を紹介してくれる人」としてではなく、「転職活動全般を相談できる人」として活用したほうがより効果的でしょう。

上記図で表す通り、「求人紹介」は転職エージェントが提供するサービスの一部でしかありません。
それ以外のサービス、例えばキャリアプランのアドバイス(キャリア相談)、書類添削、面接対策などの選考通過のためのサポートも受けることによって、転職成功の確度を高めていけるはずです。
ただし、転職エージェントは国内多くのサービスがあり、またどの担当者が付くかによってもサポートの提供のされ方が変わります。
あなたに合った転職エージェント(または担当アドバイザー)を見つけるためにも、はじめに2~3つのサービスに登録して、利用のしやすさやコミュニケーションの取りやすさを比較しておくことをおすすめします。
国内の主要転職エージェント一覧
| タイプ | 豊富な求人・スピーディな対応 | 豊富な求人・スピーディな対応 | 豊富な求人・スピーディな対応 | じっくり丁寧な対応 | じっくり丁寧な対応 | じっくり丁寧な対応 | じっくり丁寧な対応 | ハイクラス向け | ハイクラス向け | ハイクラス向け | ハイクラス向け | 既卒・第二新卒向け | 既卒・第二新卒向け | 既卒・第二新卒向け | ITエンジニア専門 | ITエンジニア専門 | 営業専門 | クリエイター専門 | 管理部門専門 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ専門 | アパレル・ファッション | アパレル・ファッション | 製造系エンジニア | 看護師専門 | 介護士専門 | 介護士専門 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| サービス名 | リクルートエージェント![]() |
doda![]() |
ワークポート![]() |
マイナビAGENT![]() |
パソナキャリア![]() |
LHH転職エージェント![]() |
type転職エージェント![]() |
JACリクルートメント![]() |
リクルートダイレクトスカウト![]() |
doda X![]() |
ビズリーチ![]() |
マイナビジョブ'20s![]() |
就活カレッジ![]() |
就職Shop![]() |
マイナビIT AGENT![]() |
レバテックキャリア![]() |
エイプエージェント![]() |
マイナビクリエイター![]() |
MS-Japan![]() |
ジャスネットキャリア![]() |
マスメディアン![]() |
クリーデンス![]() |
iDA(アイディエー)![]() |
メイテックネクスト![]() |
レバウェル看護![]() |
レバウェル介護![]() |
かいご畑![]() |
| メリット |
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| 得意業界/職種 | ◎全業界 | ◎全業界 | ◎全業界(とくにIT・Web系、メーカー系) | ◎全業界 | ◎全業界 | 営業・技術職・管理・メーカー系 | IT・Web系、管理、営業 | ◎全業界 | ◎全業界 | 経営、企画・管理、技術職、専門職 | ◎全業界 | 経営、企画・管理、技術職、専門職 | 営業、技術職、企画・管理、サービス系職種 | 営業、販売・サービス業、メーカー系 | ITエンジニア職全般 | ITエンジニア職全般 | 営業職全般 | Web系・ゲーム系・技術系 | 管理部門・士業 | 会計・経理・税務・財務 | マスコミ・メディア系 | アパレル・ファッション | アパレル・ファッション | 製造系・ものづくりエンジニア | 看護師 | 介護士・ケアマネジャー等 | 介護士・ケアマネジャー等 |
| 対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | 20代~30代 | ◎全年代 | ◎全年代 | 30~50代 | ◎全年代 | 20代 | 20代、30歳~35歳 | 20代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 |
| 対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・東海 | 東京・神奈川・千葉・埼玉 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 東京・神奈川・札幌・大阪・愛知 | 東京・神奈川・大阪・愛知・広島・福岡・熊本 | 東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・京都・兵庫 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・東海・九州 | 関東・関西・東海 | 関東・関西 | 関東・関西・東海 | 関東・関西・東海 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
| 公式サイト |
STEP4 「未来と現職とのギャップ」を見る
さて、最後のステップです。STEP3で将来どんな活躍ができそうか(またはどんな活躍をしたいか)を定めた後、「今の職場でそれが実現できるか?」について問いていきます。
ここでは、現職でそういったポジションがあるかどうかはもちろんのこと、その他(たとえそのポジションがあったとしても)環境・風土面から見て「前向きに頑張り続けられるか」についても見ていきます。

検討した結果、今の職場で、ご自身の目指す活躍ができそうだと思えるのだとしたら、「きっと今はジョブチェンジしなくても良いんだ」と考えても良いかもしれません。
ただ、目指す活躍ができなそうだと感じるようでしたら、ジョブチェンジ(転職)についてもう一歩具体的に検討を始めるとよいでしょう。
STEP1~4で紹介した「志向の未来探求プロセス」とは、自己分析の手法でもあります。
実際に転職活動を始めるにしても、ここまで自己分析が進められていれば活動自体もかなりスムーズになるはずです。
一方で今回転職には踏み切らないと判断した人も、半年おきに再度実施して、ご自身の志向やキャリアイメージを確認しておくとよいでしょう。
【まとめ】「ジョブチェンジするかしないか」は、悩みをきっかけに、まずは深く考え、探求することが大切

「ジョブチェンジしようか、どうしようか」と悩んでいるときは、言い換えれば自身のこれまでの働き方に疑問を感じているということになるでしょう。
その際に、その疑問をそのまま放置せずに、しっかりと向き合うことが何よりも大切であるように、私は思います。
そして、向き合う際には今回紹介した「志向の未来探求プロセス」がきっと役立つはずです。
また、ジョブチェンジはじめキャリアへの思考・探求は一人で進めるよりも良き相談相手を見出すことも大切です。
前述の転職エージェントはじめ、あなたのこれからの働き方を一緒に考え、応援してくれる人はきっと見つかるはずです。
一人で抱え込まず、より良い答えを出していける為に多くの人の知見や見解を参考にしつつ、進めるとよいでしょう。
FAQ|20代・30代のジョブチェンジでよくある質問
Q1)そもそも「ジョブチェンジ」を考える人はどれくらい?
エン・ジャパン株式会社の調査(2016年・回答数9,227人)によると、社会人の97%が「ジョブチェンジについて考えている」と回答。「真剣に考えている」77%、「漠然と考えている」20%、「考えていない」わずか3%という結果で、現代の社会人にとって職種転換の検討は当然の発想となっています。
背景には「終身雇用制度の崩壊」「DX・AI化の急速な進展」「自分のキャリア軸への意識の高まり」があります。20代・30代では特に「キャリアの方向性をいま決めないと後悔する」という危機感が、ジョブチェンジを考えるきっかけとなりやすい傾向です。
一方、漫然と「転職したい」と考えるだけで実際に動かない人も多い。「悩み」を「決断」に変えるには、思考プロセスを体系化することが必要。次のQ2で紹介する「志向の未来探求プロセス」が、その答えとなります。
Q2)「ジョブチェンジするか悩む」のおすすめ思考法は?
推奨は「志向の未来探求プロセス」=4ステップの自己評価フレームワーク:①現在の仕事の「好き/嫌い」「得意/苦手」を書き出す、②5年後・10年後の自分が何をしていたいかを想像する、③ジョブチェンジを実現するための具体スキル・経験を整理する、④決断のメリット・デメリットを天秤にかける。
このプロセスの強みは「感情と論理を分離して考えられる」こと。「なんとなく嫌」「なんとなく転職したい」という曖昧な悩みを、「やりたいこと(志向)」「市場価値」「現実的な道筋」の3軸に分解することで、合理的な判断に近づけます。
重要なのは「短期と長期の両軸で考える」こと。短期=直近1〜3年で何ができるか、長期=10年後にどんなキャリアを築きたいか。両軸が揃って初めて「いまジョブチェンジすべきか、まだ現職にとどまるべきか」の合理的判断が可能になります。
Q3)20代と30代でジョブチェンジ戦略はどう違う?
20代は「ポテンシャル採用」が中心。情熱・学習意欲・基本スキル(PC・Office・コミュ力)があれば、未経験職種への挑戦が現実的。20代前半は「第二新卒枠」、20代後半は「若手即戦力枠」を狙うのが王道です。
30代は「経験を活かした横展開」が現実的。完全未経験での職種転換は難しく、前職経験との接点(業界・スキル・職種)がある程度活きる方向で動くのが成功確率を上げます。例:金融業界出身→金融特化エージェント、医療業界出身→医療系企業のマーケティング職など。
年代を問わず「ジョブチェンジ可能な期間は限定的」。30代後半以降はマネジメント経験+特定領域の専門性が前提となり、完全未経験での挑戦は厳しくなります。「やるなら早いうち」は、ジョブチェンジ転職市場の共通認識です。
Q4)転職エージェントを活用するメリットは?
ジョブチェンジで悩む際、エージェント活用の最大メリットは「市場価値の客観評価が得られる」こと。自分では「自分にできることは限定的」と思っていても、エージェントの視点では「この経験は別業界・別職種でも高く評価される」というケースが多数あります。
「現職での悩みの整理」もエージェント相談の効用。「転職したいけどなぜか動けない」という人ほど、第三者と話すことで「本当に転職すべき/現職を変える努力をすべき」の判断軸が見えてきます。エージェントによっては「いま転職しないほうがいい」とアドバイスしてくれることも。
推奨は「2〜3社のエージェント併用」。サービスの質を比較しつつ、複数視点で市場価値を把握。リクルートエージェント・doda・マイナビ転職AGENT等の総合型大手+業界特化型の組み合わせが、ジョブチェンジ成功確率を最大化する王道戦略となります。
Q5)ジョブチェンジを「決断」するために最後にやるべきことは?
最後のステップは「決断の期限を切る」こと。「いつまでに決める」を明確にしないと、悩みは無限に続きます。エージェント相談から1〜3ヶ月以内、職務経歴書の改訂後3週間以内など、自分なりの期限を設定し、そこまでに方向性を固めます。
「行動しないリスク」も評価軸に含めること。「転職して失敗するリスク」だけでなく「現職にとどまり続けて、3年後・5年後のキャリアパスが閉ざされるリスク」も同時に考えます。多くのキャリアアドバイザーは「動かないことのほうがリスクが大きい」と指摘します。
最終的に「ジョブチェンジするかしないか」は、悩みをきっかけに、まずは深く考え、探求することが大切。決断結果が「いま動く」でも「現職継続」でも、思考プロセスを丁寧に踏むことで、後悔の少ないキャリア選択につながります。





























