『みんなの転職「体験談」。』
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事務職で20年間働いて、50代半ばのときに10歳下の上司がやってきて。|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
食品メーカー
職種
事務職
従業員規模
300人
年収
350万円

転職後

AFTER
職業
人材派遣会社
職種
経理事務
従業員規模
10人
年収
200万円

目次

nyankoさんの転職ストーリー

1これまでの私

シングルマザー、事務職勤務。やりがいは仕事。生きがいは子ども。

イメージ図:食品工場の事務員の職場

2019年3月まで20年間、食品工場の事務員として働いていました。

40代になってからは、製造管理課の課長代理も任されました。

食品工場の製造管理課とは

食品工場の製造管理課は、工場内での製造プロセス全体を管理・監督し、効率的で品質の高い製品を生産することを目的とする部署です。
生産計画の立案、工程管理、品質管理、労務管理など、工場全体の運営を最適化することが目的です。

食品工場の製造管理課の主な仕事内容

仕事内容 説明
生産計画の立案 製品の需要に応じた生産計画を立て、製造ラインの稼働スケジュールを決定します。生産量やタイムラインを調整し、効率的な生産を実現します。
工程管理 製造工程全体の進捗を管理し、トラブルや遅延が発生しないように監督します。必要に応じて、生産ラインの調整や改善を行います。
品質管理 製造された製品が規定の品質基準を満たしているか確認し、問題があれば原因を追究して対応します。
機械設備のメンテナンス管理 製造ラインで使用される機械や設備のメンテナンススケジュールを管理し、故障やトラブルが起こらないように定期的に点検を行います。
労務管理 工場内で働く従業員のシフトや人員配置を管理し、労働環境を最適化します。従業員の安全を守りながら、製造現場がスムーズに運営できるようサポートします。

私の性格は、曲がった事や不公平なことが嫌いなタイプ。
「真面目過ぎる」とよく言われてました。
自分にも他人にも、厳しい性格だと思います。

バツイチなので、家族は私と子ども2人。
子どもたちは2人とも社会人になって、今は私1人で暮らしています。

毎日の暮らしは、仕事がやりがいでした。
任されている仕事があると、自分の必要性を感じられます。

生きがいは、ずっと子どもです。
今は2人とも社会人なのであまり手助けすることはありませんが、それまでは「少しでも子ども達を幸せにしたい」という気持ちがすべてでした。

あまり裕福な暮らしはさせてあげられませんでしたが、自分の物は何も買えなくても全然苦にはなりませんでした。

子どもたちが独立してからは、スポーツジムに通うようになりました。
健康づくりの一環のつもりでしたが、これがなかなか楽しくもあって、ジム通いが新たな生きがいになりつつあります。

2転職のきっかけ

10歳下の上司との、確執。

イメージ図:悩みを抱える50代女性

54歳の誕生日を迎えたころ、私の課に10歳下の上司が配属されました。

何日か一緒に仕事をしてすぐに、(ああ、この人は私のことが気に入らないのだな)ということが分かりました。

あとで聞いた話ですが、前の課でも年上の女性に対応が悪く、よく揉めていたそうです。

その上司は若い女の子が大好きで、課長代理である私に伝えなければいけない連絡事項も、出張も、休みの連絡も全部若い女子事務員を通してでした。

とうぜん、私との関係が上手くいくわけがありませんでした。

普段の仕事も非常に怒りっぽく、自己中心的。
本社からの評価も低かったようで、これまで色んな課に回されて来ていたようです。

それだったらまた別の課にすぐ異動してほしいものだと思いましたが、生憎、「代わりの人材がいない」ということでした。

あるとき、私と一人の女子事務員との仕事でちょっとしたすれ違いで業務の遅延が発生し、そのことを女子事務員が上司に苦情を伝えることがありました。

すると上司はすぐに私をデスクまで呼び、皆のいる前で一方的に怒鳴ってきたのです。

女子事務員が私への苦情を申し出たのは、(それにも腹が立ちましたが)まあ仕方ないという気持ちがありました。
私は私の状況があっての判断でしたが、それらをすべて「解ってもらおう」とするのは酷でしょう。

ですが、両方の言い分を聞かずにただ私を責める上司には我慢がならなかった。

私は、「なぜ事実をしっかり把握しないまま、決めつけで叱責をしてしまうのか」と上司に反論し、その結果更にヒートアップした上司に対して「あなたは管理職としてもっと成長しなくてはならない」とまで言ってしまいました。

その日から、私は上司から全く無視されるようになってしまったのです。

とうぜん、それで仕事がうまく回るはずもなく、私は退職することを決意しました。

3転職活動中

正社員の仕事は「年齢的に難しい」と言われ。

イメージ図:電車のつり革につかまる50代女性

工場長に退職の旨を伝えると、「今は時期的に忙しいから、勘弁してくれないか」と言われました。
「彼にはこちらから態度を改めるように言っておくから」とも。

しかし私は、その申し出も辞退しました。
きっと工場長に注意されたからといって、急に態度を改めるような人ではないですから。

私と工場長で何度か話し合いを重ねたのち、2ヵ月後に私は退職しました。

まずはハローワークに通いました。
職員の方曰く、「年齢的に、今から正社員に転職するのは難しい」と言われました。

なくなく諦め、契約社員やパートでも構わないのでと、コツコツとハローワークに通い詰めました。

ある時、職員の方から

職員

「契約社員で、事務の仕事を募集されている会社がありますが、いかがでしょう」

と、ある求人を紹介していただきました。

待遇としては前職よりぐっと下がるものの、これまでの経験を活かせるだろうことと、そう選り好みしてもいられないだろうという焦りからそこに応募し、そのまま内定をいただけました。

4転職後

新しい職場で、待ち受けていた状況は。

イメージ図:出勤中の50代女性

転職後の私の業務は、人材派遣の経理事務でした。

人材派遣の経理事務とは

人材派遣会社における経理事務は、会社の財務管理や会計業務を担当し、企業の資金の流れを把握・管理する役割を果たします。派遣社員の給与計算や請求書の発行、経費精算、月次決算の補助など、幅広い経理業務を担当します。

人材派遣の経理事務の主な仕事内容

仕事内容 説明
給与計算 派遣社員の勤務時間や契約条件に基づいて、毎月の給与を計算します。社会保険や税金の控除も含めた正確な処理が求められます。
請求書の作成・発行 取引先に対して、派遣社員の労働時間に基づく請求書を作成し、発行します。
経費精算 社員や派遣社員が発生した交通費や業務経費などの精算処理を行います。
月次決算の補助 毎月の会計データをまとめ、月次決算の準備を行います。収支のバランスを確認し、経営陣に報告するための資料作成も含まれます。
データ入力・管理 経理関連のデータを正確に入力し、管理します。システムを活用し、日々の会計記録や取引情報を整理して保管します。

経理事務の仕事は想像していたよりはるかに忙しく、びっくりしました。

動く作業も多く、膝が悪いので不安になりました。
仕事内容も複雑で込み入ったものが多く、復習用のノートがすぐに1冊埋まりました。

今まで製造事務で計算ばかりしていたのですが、新しい職場は人と接することが多かったです。
失礼や失敗して迷惑をかけないように、気配りが出来ないといけなく、上手く出来るか不安でした。

よかったことは、得意だった電話対応の業務が多かったこと。

それから、職場の人達で穏やかな人が多かったことです。
自己中心的な人もいなく、忙しい中、私に対しても気配りをしてくれ、仕事も丁寧に教えてくれました。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

イメージ図:秋の野原

人に対する心配りは、相手を自分に置き換えて考えれば、何が必要か分かりますよね。

当たり前のことですが、今回の転職で改めてそのことに気付かされた自分がいます。

前の職場は、課内に私の味方はいませんでした(他の課の方々で、親身になってくれた方はいましたが)。

思い返してみれば、パワハラ上司にいつも腹を立てていた私は、いつの間にか自分と上司のことばかり考えていました。「今日はこんなことを言われた」「なんでこんなに非効率な仕事のし方をするんだろう」と。
とうぜん、人は離れていきます。

今の職場は、まだ仕事に慣れていない私に対して何人かが声をかけてくれ、助けてくれます。
そして、私もそれに対して応えようと行動すれば、感謝もしてくれます。

こうした心配りの循環作用が、前職でできていなかったんだな、と今更ながらですが、気付けて良かったです。

残念だったことは、今回の転職で収入がかなり減ってしまったことです。

残業もほとんどないため、予想以上に生活が苦しくなりました。
状況を知った子ども達にも心配をかけてしまっており、なんとか早く、改善できればと思っております。


これからの働き方に向けて考えていることは、とにかく早く仕事を覚え、仕事を任せてもらえるようになることですね。
人手不足の職場なので、職場の人達の負担を少しでも軽く出来たらと思っています。

今は契約社員ということで昇給はあまり見込めません。
ですので、最近は副業もはじめました。

それから、スポーツジム通い。
収入が少なくてもこれだけは、続けて行きたいです。

唯一の趣味ですし、運動する事は気持ちが前向きになり、前の職場でうつにならなかったのも、ジムのおかげもあると思っています。

ストレス発散になり、仕事をする意欲も増すので、とても良いです。

あと4年もすれば、60歳です。
ほんとうに、あっという間の人生。──でも、充実はしています。

その歳になっても元気に働けるように、仕事にジム通いに、精を出したいです。

参考:50代の転職支援に積極的な転職エージェント

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