もう就活はしたくない。在宅ライター一本でやっていこうと私が決断した理由。|私の転職体験談
ちょっと失敗
転職前
- 職業
- アルバイト
- 職種
- 美術業界
- 従業員規模
- 100人程度
- 年収
- 100万円程度
転職後
- 職業
- 個人事業主(フリーランス)
- 職種
- ライター業
- 従業員規模
- 1人
- 年収
- 50万円程度
目次
ミヤコさんの転職ストーリー
1これまでの私
「いつかは、文章を書いたり、絵を描く仕事をしたい」と思っていた。
転職前は、美術館で働いていました。
美術館での受付や、展示品の整理などに関する業務です。
非正規雇用で、仕事は期間限定のものも少なくなく不定期な収入でした。
家族は両親と私の3人ですが、私は家事をやりながらの仕事ということで、それほど多くない収入でも生活できていました。
ずっと、新潟の地で暮らしてきました。
地方では正規雇用の仕事自体が少なく、そこから私のやりたい仕事を見つけることができせんでした。
これまで、何度も就職活動をしました。うまく行くときもあれば、うまくいかないときもあり。どちらにせよ、とても疲れる作業です。
履歴書をいくつも作って、面接に行って、そしてほとんどが落とされて。
正規雇用──せめて契約社員で働ければと、ずっと思っていました。
私は昔から絵本に興味があり、文章を書いたり、絵を描くのが好きでした。
だから、いつかはそういう仕事をしたいと考えていました。
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2転職のきっかけ
もう、就活に関わる行動すべてが嫌になっていた。
これまで何度か、副業でライターの仕事をやっていたことがありました。もっとも、収入はとても少なかったのですが。
あるとき美術館の仕事の雇用期間満了となり、無職の間の収入を得るために、在宅でのライターを再開しました。
「ライターは次の職が決まるまで」と考えていましたが、このとき、私はすでに40代も半ば。なかなか次の仕事が決まりませんでした。
半年間就職活動を続けて、一社からも内定をもらえなかったのです。
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ストレスが過度に溜まってしまったのか、私は体調を崩してしまいました。
しばらく療養をして体調を整えてからまた就活をしようとしたとき、まったく行動に移せないでいる私がいました。
身体だけでなく、心も疲れ果ててしまったのです。
もう、就活に関わる行動すべてが嫌になっていた。
これが、私が「在宅ライター一本でやっていこう」と思った経緯でした。
3転職活動中
在宅ライター一本でやっていこう。
- 私
-
「ライターの仕事一本に絞ろう」
好きなことなら、まだ少し頑張れる私がいました。
「とにかく、最低限の収入は得よう」と、少しずつ依頼を貰えるペースを増やしていきました。
そのときにはもうハローワークにも派遣会社にも一切連絡を取らなくなりました。
かくして、私は個人事業主となったのです。
税務署に開業届を出し、個人事業主として登録しました。
ライター一本でやっていこうと思ってから個人事業主となる判断に至るまで、1年以上かかりました。
その間は本当にいろんなことを考えました。
これまでの人生もそうですし、そしてこれからの人生、私のキャリアについて。
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4転職後
個人事業主としての働き方で、待ち受けていた状況は。
若い頃はずっと企業勤めでした。
今は個人事業主ですので、勤め先はありません。
仕事を自分で作らなくてはなりませんし、「どれだけの業務をどのくらいのペースでやるか」も全部自分で考えないといけない。
その仕事のやり方に慣れるまで、少し時間がかかりました。
それに運営していくうえでの不安もありました。
とくに不安だったのが、確定申告。
今まで経理のようなことをやった経験は皆無でした。
それで何度か青色申告の講習会や説明会などに参加するようにして。
3回目の講習会を受けたあたりから、その不安は大分なくなっていきました。
あるとき地元で新人起業者を応援する会合があると聞いて、そこにも顔を出してみました。
新潟県の産業政策課が運営している会だったのですが、そこで相談員さんに(申し訳ないと思いながらも)たくさん相談しました。
これが結構良かったです。
私はきっと、不安・悩みを誰かに聞いてほしかったのでしょう。
このときようやく、「個人ライターとして、もっと頑張っていこう」という気持ちになれました。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
開業して1年目の年度末、青色確定申告を無事終えることができました。 初めて経理のイロハを学んだような気がします。
同時に、会社勤めのときはいかに周囲の人に助けられていたかを知りました。
個人事業主として働きだして1年経った今でも、「どこかに勤めながら、副業でライターをしていたほうが良かったのだろうか」と思うことがあります。
ですが、私は他に収入があったらきっとライターの仕事は怠けてしまっていたでしょう。
今はインターネット環境があれば在宅で仕事を見つけられますが、それには当然相応の努力と忍耐が必要です。
収入がかなり減ってしまいましたが、それでも私が「自分のやりたいこと」をこうして仕事としてかたちにしていけるのは、「ひとりでやろう」という覚悟を持てたからなのだと思います。
将来やりたいことは、「絵本の翻訳」。
そのために、外国語の勉強も並行してやっています。
仕事と家事だけで1日が終わってしまわないように、今後はワークライフバランスのとれた生活を送って行きたいです。
それから、私は今まで経営のことも全く勉強してきませんでした。
なので、今後より収入を安定していくためにも、経営に関することも学んで行きたいです。
将来的には仕事を通じて、世界の人達と交流できるようになりたいです。
定年がない仕事なので、健康に十分留意して、毎日楽しく、マイペースで仕事やスキルアップを続けていきたいと思っています。