私の転職体験談:フリーランスITエンジニアから、40歳過ぎて正社員エンジニアに転身することになって。
転職前
- 職業
- フリーランス
- 職種
- システムエンジニア(SE)
- 従業員規模
- 1名
- 年収
- 500万円
転職後
- 職業
- システム開発会社
- 職種
- システムエンジニア
- 従業員規模
- 100名
- 年収
- 550万円
目次
あつさんの転職ストーリー
1これまでの私
フリーランスのエンジニアとして働いてきて。
私は今から2年前、43歳の時に転職しました。
つい最近のことです。
家族構成は妻一人、子供二人の家族四人暮らしでした。
私はこれまで一貫して「ITエンジニア」として仕事をしてきました。
仕事のキャリアは、20年超。周囲からはまあ「ベテラン」として扱われいたと思います。
ポジション的にも、様々経験しました。
SEとしての技術職を基本に、事業部長として統括的立場も経験し、マネージメント業も行ってきました。
転職前は、いわゆるフリーランスとして仕事をしていました。
フリーランスというと、人によっては「不安定で、収入もそれ程多くない」というイメージが先行するかもしれません。
ですが、私はフリーランスの仕事にプライドを持って臨めていましたし、収入も家族を養っていく分には得られていました。
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2転職のきっかけ
委託元の会社から、「正社員」としての受け入れを打診されて
フリーランスとして仕事を受けていたとあるシステム開発会社から、
- 担当者
-
「正社員として、うちで働きませんか」
と誘われたのが今回の転職(「転身」と言った方が良いかもしれませんが)のきっかけです。
それまで、その会社とは7年来の付き合いでした。
関係性も良好で、いつも気持ちよく仕事をさせてもらっていましたので、
- 私
-
(ここで正社員として働くのも、良いかもしれないな…)
と思い、具体的に検討を始めました。
3転職活動中
転職の際に、考えたことと悩んだこと。
今回の転職で良かったことは、そもそもコネクションがあるなかでの転職だったということです。
例えば、会社がどのような社風で、どのような業務内容であるか等、充分に理解できていたのは大きなメリットでした。
一方で、転職で最も迷ったのは、「『働き方』がこれまでと変わるであろうこと」でした。
フリーランスで得る収入は、いわば「自身の価値提供に対して、直接得られるもの」です。そこに主従関係はありません。
ですが、正社員においては、どうしても組織と従業員の間に主従関係が発生します。
提示された契約内容は、決して悪いものではありませんでしたが、私自身これまで数年間「フリーランス」という立場で仕事をしてきたことによる自負もありましたので、
- 私
-
(本当に、フリーランスを辞めて後悔しないだろうか…)
といった迷いがあり、かなり考えました。
──結果、私は転職して正社員になる道を選びました。
安定性や将来性など総合的に見て、「その方が良いだろう」と思えるようになったからです。
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4転職後
転職後の新しい環境で、待ち受けていた状況は。
今回の転職で、環境自体は大きく変わることはありませんでした。
フリーランスの頃と勤務先は一緒でしたし、主な業務内容もこれまでと変わらなかったからです。
一方で、これまでは、「担当者から依頼を受けて開発をする」タンスでしたが、転職してからは、その「担当者─私」の関係はなくなり、私自身も一担当者として顧客に業務改善を提案する立場になることもありました。
言ってしまえば、よりディレクション的、リーダー的なポジションで働くことになったということでしょう。
それは、今までより自分の判断で仕事ができて、直接勤務先の顧客とやりとりできる「風通しの良さ」を感じられることも多かったです。
その分、責任は生じますがそれでも、遣り甲斐は感じました。
それと、(40歳を過ぎて今更な感もありますが)「会社員としての自覚」も芽生えました。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、思うこと。これから目指していきたいこと。
転職には、様々なスタイルがあるかと思いますが、ITエンジニアはとくに多用な契約形態での働き方があります。
その中で、私のように元々クライアントだった会社の一員となるというパターンも存在すると思います。
仕事内容だけでみると、正社員であろうと、フリーランスであろうと、そこに大きな違いがある訳ではありません。
ですが、それ以外のところ──「働きがい」や「時間の遣い方」、「責任を感じる箇所」といった観点で見ると、少なからずの違いはあるように感じます。
フリーランスは、フリーランスの良さがありますし、大変な面もあります。
会社員であることの良さも、そうでない面もあります。
転職したての頃は、たまにそれを感じました。
意識しなければ大したことはないのですが、例えば「就業規則」に、最初の頃少し息苦しさを感じたり。
◇ ◇ ◇
これから先、目指していきたいことですか?
そうですね…せっかく会社員になったのですから、今後は技術者というスタンスだけではなく、マネージメントにも軸をおいて仕事をしたいと思っています。
自分一人のパフォーマンスで回していくのではなく、自分のチームを作り、チームで仕事を回していく──といったイメージです。
やはり、関わる人数が多ければそれなりに大きな仕事ができますから。
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ITエンジニアという仕事は、体力も必要な仕事ですから、第一線で活躍する若いエンジニアを教育し、育てていくのも、今後は必要になることかと考えています。
──ああ、つまり、一言で言うと「さらに視野を広く持つこと」と言えるのかもしれません。
これは、「会社」という大きな集団のなかで働いているからこそ、意識できる点なのでしょう。