在宅ライターとして5年間働いていて、気付いたら収入がゼロになっていた【私の転職体験談】
転職前
- 職業
- フリーランス
- 職種
- ライター
- 従業員規模
- 1人
- 年収
- 500万円
転職後
- 職業
- 流通業
- 職種
- 店舗品出し
- 従業員規模
- 30人
- 年収
- 250万円
目次
デシッさんの転職ストーリー
1これまでの私
在宅ワーク、プチ旅行、そして一日の終わりの晩酌。
妻と二人暮らしをしている40代男性です。
半年前までフリーランスとして在宅ライターをしていました。
ライター歴は5年ほどで、2019年頃までは年収500万円。以前に会社勤めをしていた頃よりも多い収入を得られるまでになっていました。
参考:ライターの仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
コンテンツの企画 | 記事や書籍、ブログポストなどのコンテンツのテーマや構成を考えます。 |
リサーチ | トピックに関する情報を収集し、正確で信頼性のある情報を提供します。 |
執筆作業 | 記事、ブログ、レポート、フィクション、広告コピーなどの執筆を行います。 |
校正と編集 | 執筆したコンテンツの文法や表現をチェックし、修正や改善を行います。 |
クライアントとのコミュニケーション | 依頼主とのやりとりを通じて、要望を正確に把握し、フィードバックを反映させます。 |
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妻はパート勤めをしており、夫婦二人でそれなりに生活を送っていました。
夫婦二人の趣味はテレビ鑑賞とプチ旅行。
二人とも出不精な性格でしたが、往復にそれほど体力を使わないような近場スポットに遊びに行くのを楽しみにしていました。
それから、私も妻もお酒を飲むので、毎日の晩酌は欠かせませんでした。
私は在宅勤務で妻も夕方早い時間に帰宅していましたので、仕事が終わればいつでもお酒が飲めます。
一日の終わりにゆっくりお酒を楽しむ時間が、最高のひとときでした。
2転職のきっかけ
気付いた時には、収入がゼロに。
フリーランスでのライターを続けて5年。
これからもずっと、ライターで働き続けようと思っていました。
ですが、そこへ新型コロナウイルスがやってきて、その想いは断ち切られてしまったのです。
もともと、収入の不安定な働き方でした。
それでも、毎月最低でも20万円の金額は入ってきますし、多いときは50万円近くまで稼げることもあります。
多少収入の少ない月が続いても、「何とかやっていける。もう誰かに雇用される仕事には就きたくない」という思いが強かったです。…というか、収入が下がると俄然そういう気持ちが募りました。
ですが、2020年4月にはじめて緊急事態宣言が発生して、そのタイミングからクライアントから次々と仕事を切られるようになって。
クライアントの言い分は、「今後さらに事業が厳しくなるから、一時的にでも外注予算を縮小したい」とのことでした。
一次的な処置ならしょうがないと思っていたのですが、その後も仕事はどんどんキャンセルされ、収入は更に減っていきました。
何とか安い案件の仕事を請け負っていましたが、さすがにそんな生活を送っていると気持ちも滅入ってきます。
「もう、なるようになれだ」と半ば自暴自棄になっていたら、いつの間にか収入が0になってしまいました。
このままではまずい、ちゃんと安定収入がもらえる仕事に就かないといけない──、そう思い私はフリーランスを辞めて転職することにしました。
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3転職活動中
求人が沢山あることと、転職先がすぐに決まることは別問題
転職活動はネットの転職サイトを利用しました。リクナビNEXTやdodaです。
以前転職活動をしていた際はハローワークを利用していたのですが、その時はあまり自分に合う仕事を紹介されなかった為、今回は「もっと自分の目で求人を探したい」という想いがありました。
結果として、その判断は間違っていなかったと思います。
非常にたくさんの求人を参照できましたし、これからの働き方を考えるきっかけになりました。
ですが、求人が沢山あることと転職先がすぐに決まることとは別問題です。
40代の転職活動は思った以上に大変でした。
応募しても書類選考のタイミングで落とされることが多く、アルバイト枠ですら面接まで進むのは稀でした。
特に辛かったのは、面接中に採用担当者から露骨に嫌な顔をされたことです。
どうやら面接時に私が業種未経験だったことを初めて知ったようでした。
(何もそんなに露骨に顔に出さなくても良いのに…)と思いながらも、同時になんだか自分が本当に取るに足らない人間に感じてしまって。作り笑いをするのがとても大変でした。
何度か気持ちが折れそうになりましたが、それでも活動を続けられたのは妻の存在が大きかったと思います。
すでに収入がない状況が数か月続いていましたが、妻から責められることはいちどもありませんでした。
また、晩酌している際は他愛もない話をして私の気を晴らそうとしてくれているのが良く伝わってきました。
そうして私はまた新たに「よしまた頑張ろう」という気持ちを持って、応募書類を作ったり面接に行ったりすることができたのだと思います。
最終的に書類提出した企業は数知れず、そして面接を受けた企業は20件以上。
半年以上経って、ようやく1社からアルバイト枠で採用が決まりました。
大型店舗の夜間中品出し作業の仕事でした。
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4転職後
入社初日、職場の人たちが私に優しくしてくれた理由。
新しい職場は、とにかく人手が足りない状況でした。
そもそも夜中に働きたいという人があまりいないのでしょう、シフト表は非常に少ない人員構成で埋められていました。
入社一日目、スタッフの皆さんがとてもやさしく接してくれて。
今思えば、それは「ようやく新しい人が入ってきてくれたから、すぐに辞めないように」という思惑からだったのでしょう。
それから数日して、だんだんと職場内でスタッフ間のギスギスした関係が目に付くようになりました。ちょっとした口論や気まずい雰囲気、そして陰での悪口など…。
どうやら職場内の人間関係の悪さが定着率低下の原因だったようです。
私が入社して1ヵ月経たずして2人のスタッフが退職しました。
ただでさえ少ない人手でしたので、更に無理なシフトが組まれるようなり、皆いつも忙しそうにして一層不機嫌そうな表情になっていました。
新人の私は文句を言うこともできません。ただ、必至で頑張るしかありませんでした。
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5その後、どうなったか。
在宅ライターから品出し業務に転職して、今思うこと。
今の職に就いてから、もうすぐ1年が経とうとしています。
この転職で気づけたことは、「人との関りあい」の大切さです。
これまでの在宅ライターでの仕事は常に一人でしたし、クライアントとのやり取りも実際に会ったりはせずチャットやメールで要件を済ませることが多かったです。
そんな私が、今は新人スタッフとして常に上司や同僚と一緒に適宜質問や相談をしながら仕事をしています。
質問や相談の際、ちょっとした物の言い方やイントネーションで相手の反応が変わること、それから一緒に働く人の感情(たとえば機嫌だったり)で仕事のやりやすさが大分違うことなど、コミュニケションの大切さを改めて認識できました。
なんというのか、私自身が私の「反面教師」のようなものです。
どんな知識やスキルがあるかよりも、一緒に働く人にどう接するかの方が大事になることは、非常に多くあると感じました。
◇ ◇ ◇
今回の私の転職は、「とにかく生活費を稼ぐため」という目的がありました。
以前のフリーランスライターとして好調だったときと比べると収入は大分減ってしまいましたが、「来月の食費のあてがない」ような状況からは脱出できたと思います。
では、その後、これから、私は何を目標に働くと良いのだろうか──、それを今考えています。
妻との何気ない毎日を大切にして、その生活をもっとしっかり守っていくために、そして私自身がもっと人生を楽しめるために、これから自分がすべきことは何だろう、と。
ひとつ考えていることは、正社員を目指すこと。
そして、あわせて在宅ワークでの収入を復活させること。
正社員という安定収入は非常に魅力的ですが、私自身は在宅ワークでの働き方がとても性に合っていると思っています。
コロナ禍はこれからまだ数年続くでしょうし、今後は更に大きな不況がやってくるかもしれません。そのときに私自身が収入を途絶えさせずに対応できるために、会社員と在宅ワークのどちらも経験とスキルを今以上に培っていきたいと思います。
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