転職体験談:作業療法士。仕事への悩みからのうつ状態は、転職で解決した。
転職前
- 職業
- 医療・介護
- 職種
- 作業療法士
- 従業員規模
- 250名
- 年収
- 450万円
転職後
- 職業
- 医療・介護
- 職種
- 作業療法士
- 従業員規模
- 50名
- 年収
- 400万円
目次
まにあーなさんの転職ストーリー
1これまでの私
仕事に、家事に、そして育児に勤しむ日々。
転職前は精神科医院で作業療法士として勤務していました。
作業療法士(OT)とは
作業療法士はリハビリテーションの分野における専門職の一つです。
「作業療法」とは、心身に障がいのある方に対して、食事や着替え、家事や仕事などの「作業」を、身体的活動だけでなく精神面を含めてサポートしていく療法です。
慢性期の病棟での作業療法を中心に行っていましたが、その後デイケアへ異動となり、そこでは主任を任されていました。
デイケアとは
デイケアとは、療養・退院後の機能回復を目的に病院などの医療施設や介護老人保健施設などに通って、医師の指示のもとで専門職のリハビリをする介護サービスです。
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仕事は忙しかったですが、なるべく仕事の話は家庭には持ち込まないように心掛けていました。
妻も共働きでしたので、家事と子ども二人の育児も分担して、1日2~3時間は子供と向き合う時間を確保して──、そんな毎日を過ごしていました。
2転職のきっかけ
自分は何で、この仕事を選んでしまったんだろう。
2020年以降のコロナ禍の影響は、私の職場にもやってきました。
「感染する危険があるから」と、デイケアの利用者が減っていってしまったのです。
明らかに業務が閑散としていくなか、(今この状況で、何をしていくべきか)と考える日が続きました。
ですが、その問いの答えはなかなか見いだせずにいました。
一日のちょっとした合間に、「もしかしたら、今後の仕事で役立つかもしれない」とプログラミングや動画編集などを始めてみましたが、ふとすると(こんなことを今さら始めてみたって、何の意味があるというのだ)というネガティブな感情に悩まされたりもしました。
思えば、この頃が一番つらかった時期だと思います。よく、
- 私
-
(自分は何で、この仕事を選んでしまったんだろう…)
と、悩みました。
精神科の職場では、患者さんや利用者さんを含めて同じような悩みを抱えている人が少なくありません。私自身もだんだんとうつ状態になることが多くなり、ある時、妻から
- 妻
-
「今の職場、変えてみたほうが良いんじゃない?」
と言われて、私も(たしかに、その方が良いかもしれない)と思い、それから転職を考えるようになりました。
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3転職活動中
求人探し、応募、面接の日々
転職活動は、まず求人探しから始めました。
リクナビNEXTやdodaに登録して、家でパソコンやスマホで求人を見て、良さそうな求人があったら応募する、という流れです。
世の中はコロナ禍中であったこともあり、なかなか良い求人に出会えず、応募しても書類で落とされることも少なくありませんでした。
転職活動中に書類応募した企業は20件ほど、そのうち面接にまでこぎつけたのは4件ほどです。その面接でも、ほとんど落とされました。
面接の日は妻が近くまで車で送迎してくれて、面接後もかなり気を遣って接してくれました。面接があまりうまく行かずに私が意気消沈しているときは何も触れずにちょっとした他愛もない話題をしてくれたり、選考に落ちた時は「大丈夫よ、次があるじゃない」と優しく励ましてくれました。
最後の4つ目の面接にて、採用担当の方から「ちょうど一人、枠が空いてしまってまして…」と言われて、私は「はあ」と応えたのですが、そのあと妻にそのやり取りを話したところ、
- 妻
-
「それって、タイミングよかったってことじゃない?きっとそこに決まるよ!」
と言って、(いやいや、ほかにも応募者いるだろうし、そんな簡単にはいかないだろう)と思っていたのですが、妻の言った通り、その企業から内定通知の連絡を受けました。
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4転職後
新しい職場で悩んだことは、相手との距離感や接し方。
転職後の新しい仕事は、前職と同じ作業療法でした。
これまでの職場よりも小規模の医療・介護施設で、年収も50万円程ダウンしてのスタートです。
良かったことは、指導役に付いてくれた先輩が私より一回り年上の穏やかな方で、質問や相談などもしやすかったことです。
先輩の方は私より年下の人が多かったのですが、フラットに接してくれてその点もありがたく、自分が残業している時には「なんかやることある?」と声をかけてきて、実際に手伝ってくれることもあいました。
こうした協力体制の風土は、前職ではほとんど見られないものでしたので、(職場が変わると、環境も大分変わるものだな)と実感しました。
ただ、何日かすると、段々と新しい職場の欠点も見えてくるようになって。
──どの職場でも欠点はあるでしょうし、しょうがないことではあると思うのですが、優しく指導してくれた上司は、実は「自分と異なる意見をあまり受け入れられない」という一面があるのを知りました。
あるとき、私が上司に「これは、こうした方がよくありませんか?」とさりげなく聞いたときに明らかにムッとした顔をされてしまって、後で他の社員から「あの人はちょっと頭の固いところがあるから」と教えてもらいました。
段々と互いに素で接するようになったときに、ちょっとした反発とともにその人の新たな一面を知る──というのは、どの環境でもあることでしょう。
転職して1年経った現在はもう大分慣れましたが、距離感や接し方といった人間関係に関わる点で何度か悩みました。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。そして、これから目指したいこと。
今回の転職で学んだことは、「思い立ったら、すぐに行動に移す大切さ」です。
私の性格上、行動を移すまでなかなか踏ん切りがつかなかったのですが、妻の支援もあって今回の転職はすぐに実行できました。
人は、行動によって環境を変えることができます。
転職はその最たる例でしょう。
私は転職によって気分的にもリフレッシュでき、転職前にあったうつ状態からは完全に抜け出せました。
気がかりな点は、転職して年収が1割以上も下がってしまったことです。
現在の職場でも昇給制度はありますが、前職の年収水準にまでもっていくのは数年先になるでしょう。
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◇ ◇ ◇
これから目指していきたいことは、今の職場での作業効率改善に、私のプログラミングスキルを活かしたい、ということです。
例えばシフト表などは毎回担当者がExcelで作成しているのですが、専用のWebアプリを開発すれば作成・確認に要する労力もかなり削減できるのではと思っています。
現在、職場にはプログラミングを扱える社員はほとんどいません。
今度は私の方から職場に新しい環境を与えていけるよう、積極的に取り組んでいきたいと思っています。
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他の転職エージェントにあるような「希望条件に合う求人がない」と断られるケースは殆どないでしょう。
これまでの事例をもとに、中堅ポジションの求人を数多く提案してくるはずです。
リクルートエージェントのサポートは効率的かつスピーディに進みます。日頃の転職活動にかけられる時間を確保しておくと、より有意義にサービスを受けられます。