30歳の私は、コロナ禍の影響でホテル接客から不動産営業に転職した。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 宿泊業
- 職種
- ホテルフロント
- 従業員規模
- 1,000名強
- 年収
- 480万円
転職後
- 職業
- 不動産賃貸
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- グループ全体で9,000名
- 年収
- 440万円(見込み)
目次
みはるさんの転職ストーリー
1これまでの私
「英語力を活かしたい」と、私が選んだ仕事はホテル接客業。
私は千葉県在住、31歳の女性です。
家族は両親と兄が1人います。
若いころから「英語を話せて活躍する女性」を夢見ていて、大学生のときには海外留学も経験しました。
留学から戻ってからは、
- 私
-
「せっかく話せるようになったのだから、英語を活かした仕事をしてみたい!」
と考え、ある大手の外資系ホテルで募集していたアルバイトに応募しました。
そこで大学卒業後もずっとアルバイトとして働き続け、1年後の23歳のときに晴れて正社員になりました。
ホテルでの接客は、私にとってとてもやりがいのある仕事でした。
特に、海外からのお客様にサービスをする際は学んだ英語を活用できることもあって、大きな達成感がありました。
自分はこの仕事をずっと続けていくんだろう、――そう思っていました。
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2転職のきっかけ
上司から言われたことは、「給与4割カット」。
働いていたホテルは千葉県の成田空港に近い場所にあり、日本人の方以上に海外の方が多く泊まっていました。
そのため2020年に新型コロナウイルスの感染が拡大した際、ホテルはその影響を大きく受けることになりました。
当初は一定期間の休業をする予定だったのですが、県からの要請を受けて私たちのホテルは「新規患者の受け入れ施設」という役割を担うことになったのです。
感染には重々注意しているとはいえ、私たち従業員もいつ新型コロナに感染するかわかりません。かなり厳しい状況でした。
(今が辛抱の時期だ)と自分にいい聞かせて4ヵ月、ようやく新型コロナの感染状況が落ち着き始めた7月にホテル営業が再開されて。
ホッとしたのも束の間で、その矢先私は上司から呼び出しを受け、
- 上司
-
「申し訳ないのだが、今後もここで働くのであれば週3日勤務にさせてほしい」
──と、言われました。
とても、ショックでした。
週5日勤務から週3日勤務になるということは、給与もその分低くなります。上司からは、「給与は4割カットになる」と言われました。
- 私
-
(これでは、ほとんど退職勧告を受けているようなものじゃないか)
状況が厳しくても、何とかホテルの力になりたいと思っていましたが、さすがにその条件は到底受け入れられませんでした。
私は一晩考えたのち、上司に退職の意向を伝えました。
2020年の8月のことでした。
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3転職活動中
ハローワークでの転職活動。
私の場合、「給与カットでの、半ば強制的な退職」でしたので、当然退職後は無職状態でした。
幸い、「会社都合によるでの退職」という形で処理していただけたので、失業保険は退職日の翌日分から支給されました。
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同時にハローワークで職探しも始めました。
そのハローワークでは、空港関連の職種の退職者が多く利用していて。そういった方々の専門窓口まで設置してくれている状況でした。
担当の方も積極的に仕事を紹介してくれました。
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いくつか求人を紹介されましたが、最終的に内定をいただいたのは不動産賃貸業の会社でした。
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失業保険はありましたがお金の余裕はそれ程ありませんでしたので、いち早く転職先が決まって本当に良かったです。
また、実家暮らしでしたので、家賃や光熱費への心配をせずに済んだことも幸いでした。
4転職後
「ホテル」と「賃貸物件」、扱うサービスは違えども。
新しい職場に働き始めて、半月程度が経ちました。
大手の不動産賃貸の会社ということもあって、新人や業界未経験者に対するレクチャーや指導はマニュアル化されていて、とてもありがたかったです。
また、生活のリズムも大分良くなりました。
以前の職場はほぼ24時間シフトのため、生活リズムが安定しないというのが最大の欠点でした。極端なときは、丸まる24時間働いて3日休みということもありました。
ですが、今の会社は9:30出社~18:30退社でシフトが固定されていますので(繁忙期の2月~4月はそうはいかないようですが)、身体をしっかりと休められています。
それと、お客様への接遇の際に、前職での経験が活かされることもありました。
前職はホテルでの仕事でしたが、今の仕事も「人の生活の場」を扱うという点、そして業務をしていくうえで「お客様にとっての快適さ」を考える点では共通しています。
それがあったから、私は新しい仕事を比較的スムーズに受け入れられているんだと思います。
5その後、どうなったか。
近い将来、チャレンジしていきたいこと。そして、私が望む働き方。
今回が、人生で初めての転職でした。
振り返って思うのは、「しっかりと準備をすることが、悔いのない転職に繋がる」ということです。
また、それを実現するためには「お金(貯金)」と「仕事探しのツール」が重要だと思います。
ひとつ目の「お金」に関しては、働きながら転職活動する場合はあまり気にしなくともよいかもしれませんが、私のように急遽退職を余儀なくされる人もいると思います。
その場合は転職期間中の生活費に加えて、税金や年金も支払わなくてはいけません。
私個人の感覚では、「月額給与の1年分」くらいは蓄えておいた方が安心だと思いました。
ふたつ目の「仕事探しのツール」とは、転職サービス(転職サイト)のことです。
私の場合はたまたまハローワークの紹介で縁がありましたが、思うように転職活動が進まなかった場合は転職サイトなどに登録していたと思います。
「転職を考え始めたあたり」から事前にいくつかの転職サイトに登録して、どの業界や職種で募集が多いのかなどを知っておくことができれば、安心感にも繋がると思います。
◇ ◇ ◇
最近は、職場の近くで一人暮らしをしてみようかと計画中です。
また、会社からは、お客様を内見にお連れするための「普通自動車免許」の資格、そして契約時の重要事項をお客様に説明するための「宅地建物取引士」の資格を取るようにと言われましたので、今はそれらの勉強も並行して頑張っています。
宅地建物取引士とは
宅地建物取引士とは、不動産の購入者あるいは賃貸契約者であるお客さまに対し、重要事項を説明する仕事です。
国家資格であり、この資格がなければ重要事項をお客さまに説明してはいけません。不動産会社は、営業にあたって従事者5名に対し、1名の宅地建物取引士を置くことを義務付けられています。
やるべきことはたくさんありますが、それでも今は前向きな気持ちでいられています。
それはきっと、私が「お客様とじかに接する仕事」に、昔と変わらずやりがいと充実感を持てているからだと思います。
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