キャリアアドバイザーとして3年目、自分で何かができる仕事を求めてITベンチャーに|私の転職体験談
転職前
- 職業
- キャリアアドバイザー
- 職種
- コンサルタント
- 従業員規模
- 秘匿
- 年収
- 秘匿
転職後
- 職業
- インターネット広告代理店
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 秘匿
- 年収
- 秘匿
目次
Mackyさんの転職ストーリー
1これまでの私
キャリアアドバイザーとしてデビューして。
高校を卒業するまで、ずっと沖縄で過ごしていました。
当時、ずっと都会へのあこがれがあって。周りの同級生たちもそうでしたね。
高校のときの担任の先生が、進路指導をとても丁寧に時間かけてやってくれていて、あるとき、
- 担任の先生
-
「視野を広げるために、(沖縄から)出たほうが良い」
──と、言われて。
「ああ、やっぱりそうなのか」と思って笑。
それで、大学は東京の方の大学を受けました。──今振り返って、そのアドバイスは間違ってなかったんだろうと思います。
大学時代はかなり楽しかったですね。まあ、本当に典型的な楽しみ方で笑。
「飲んでて楽しい、遊んでて楽しい」──それが、最初の1年。
2年目からは、アルバイトをはじめて、バイト仲間との触れ合いが楽しくなってきて。
アルバイトは4年生まで続けましたが、ちょうど3年目から大学でゼミもはじまって、僕は人の「視覚」や「認知」といった分野を専攻していて、それがとても面白かったです。
「ああ、人間ってこうなんだな」というか、「人」に対する興味・関心が高まっていきました。
一方で、「いずれは沖縄に戻ろう」という気持ちもあって。
なんとなくですが、僕にとって東京に出ての生活は、以前高校の担当教師が言ったように「視野を広げる」ためのもので、視野を広げた後は沖縄にもどって活動したいという、漠然とする思いがありました。
でも、戻るタイミングは大学卒業後ではなく、もう少し東京の地で様々な仕事を経験してキャリアを積んでからにしようと。
それで、大学卒業後は、都内の人材紹介会社に就職しました。
主に、転職者に向けて求人を出す企業と、転職活動者をマッチングしていく業務です。
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「人」と直接会って、コンサルティングする仕事内容に魅力を感じて、この業界を選びました。
──といっても、学生の志望動機なんて、ほとんどあってないようなものですよね。まだ右も左もわからない状態ですから。
入社してからはまず「社会人」として慣れるまで大変でした。
数ヵ月経験を積んだ後、コンサルタントとしてデビューして。
そのとき僕がはじめて担当した転職活動者の方から、転職後に
- 転職者の方
-
「おかげさまで、とても楽しく仕事しています」
という連絡を受けて。それがとても嬉しかったですね。自分の働きかけが、この人に少しでも貢献できたんだろう、っていう実感をはじめて持てて。
ああ、この仕事を選んでよかったな、と思いました。
2転職のきっかけ
25歳、「自分の手で何かをしたい」と思うようになって。
それから、人材紹介会社のコンサルタント(キャリアアドバイザー)として、3年程働きました。
そのうちに、段々と「この業界以外の仕事をしたい」という気持ちが高まっていったのです。
理由は、──そうですね、大きく二つあるのですが、ひとつは当時の会社の業務スタイルにありました。
当時の会社では、業務がかなりシステマチックに整備されていて。効率化という観点では良いのですが、転職活動者を「時間かけて診ていきたい」と思っても、それができないことがあるんですね。
それから、転職をされた後にフォローの電話をするんですが、その際は「転職して良かった」と言ってくれる方も多いですが、当然「思ってたのと違った」「大変」「辛い」というようなことを言ってくる方も少なくなくて。
当時の会社では、そんなフォロー時のコミュニケーションで、「切り返し」用のマニュアルがありました。
例えば、「今の時期は皆さんそうおっしゃいますよね」「違う環境にフィットしていくのは、自分の成長に繋がりますよ」みたいな。
で、そういう対応にまでシステムに則ることに、個人的なひっかかりを感じてたんですね。
もちろん、会社としては転職後に不安やストレスを感じている方々に対して、安心感や希望を持たせてあげたいという意図で、これまでの事例を積み上げて作成したマニュアルでしたので、その点について異を唱えるつもりはありません。
ただ、なんとなく不協和音というか、「自分と合わないな」という感覚がそこにあって。──多分、もっと「自分の想いや裁量をもって、仕事を進めていきたい」という気持ちが根底にあったんだと思います。
それから、(一つ目にも通じるところですが)「自分の手でなにかを手掛けたい」──そんな漠然とした思いがありました。正直、この気持ちが一番大きかったですね。
この先沖縄に帰るとしても、今の人材紹介のコンサルタントのスキルだけだと、心もとないだろうと。でも、かといって付けるべきスキルは何か具体的にはみつからない。一方で「自分で何かをしたい。」という気持ちは高まっていって。
それで、「転職しよう」という意思に踏み切りました。
当時私は25歳。人材紹介の業界にいたから、この年齢が転職市場として一定の需要がある──つまり、「転職するなら今がチャンス」だということも分かっていました。
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3転職活動中
転職で「できるようになる」何かを探して。
転職活動は、会社を辞めてから活動しました。
じっくりやりたかったのと、あとは前にお話した通り、多くの企業で第二新卒の転職者を注目しているのもわかっていましたので、そういう意味では、他の転職活動者の方々とくらべてあまり焦らずに活動できたと思います。
転職は、まず自分のキャリアを整理するところから始めよう、そう思い、そのためにはキャリアコンサルタントの支援が不可欠だろうと思い、かなり沢山の転職エージェントを利用しました。
doda、マイナビ、リクルートエージェント、パソナキャリア、その他にも中小規模の転職エージェント2~3社、活用しました。
あと、あまり急がずにやろうと。転職の期間も設けませんでした。慎重に、整理しながら進めていきましした。
転職の方針としては、「未経験分野にチャレンジしたい」、それと「年収を上げたい」。この二つでした。
あと、100名規模以上の企業は選ばないようにしました。前職がやっぱり数百名規模の会社で、そこまで規模が大きくなると、どうしてもフローやマニュアルが多くなって、自分の裁量で動ける範囲が狭まるような気がしたからです。
色んなキャリアコンサルタントの方々とお会いして、参考になる情報を沢山もらえました。
「なるほど」と思えることもいっぱいありました。
──でも、それでも結局自分が何をしたいのかがなかなか見えてこなくて。
活動を始めて数ヵ月が経ち、段々と焦りも出てきました。
あるとき、とあるコンサルタントの方が、
- コンサルタント
-
「『何ができるようになるか』の『何が』を探すのではなく、『できるようになる』状態を目指してみては」
と言ってくれて。それでふっと気づけました。
結局、僕は自分が主導になれる状態を求めていたんだな、と。つまり、「何が」ではない。「(なんにせよ)行動できていること」自体が重要だったのです。
- コンサルタント
-
「あなたは、自分の思考にはまらないと、その仕事に満足できなくなってしまうタイプかもしれません。それと、具体的に目指す内容が今見つからないのなら、幅広く学べる分野に転職してみてはどうでしょう」
コンサルタントの方が薦めてくれたのは、「Web広告」領域でした。「この業界は、新陳代謝も早く情報感度が高まりますよ」と言ってくれ、また僕自身その業界に少なからずの興味がありました。
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それからは、早かったですね。コンサルタントの方も僕の希望にあう求人情報をいくつか見つけてきてくれて。
そのなかで、とある急成長中のASP(※)の会社を知り、事業内容と、面談の際に担当の方の考えや人柄に好感を持ち、「ここで働こう」と思えて。
数日後、その会社から内定の通知を受けました。
ASP(アフィリエイト サービス プロバイダー)
インターネット上で商品やサービスを提供する広告主と、その商品・サービスの広告を掲載するアフィリエイトサイトの間を取り持つ、広告代理サービスのこと。
4転職後
新しい職場では、「わからないことしかない」。
入社後どうだっかというと、まあ大変でしたね笑。
印象としては、「わからないことしかない」という感じで。もう、何が分からないかもわからない。
最初の一ヵ月間は、本当に暗闇で手探りするような状態でした。
でも、ある程度そういう状況になる覚悟もしていました。とにかく、未経験でのチャレンジでしたから。
私が担当したのは、営業業務です。
広告主と、アフィリエイトサイトを運営するメディア事業の方々の両方に向けて開拓を進めていき、併せて広告展開について効果的なアドバイスを提供していく、そんな仕事でした。
幸運だったのは、広告のカテゴリに前職の人材紹介分野もあって。そこでは前職の知見が活かされました。──まあ、先輩方が気を遣ってそのパートを任せてくれたというのがあるんですけど。
2ヵ月経ち、段々と自分の仕事を「自分ごと」と捉えられるようになって。
ようやく、視野が開けてきました。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
──「転職して良かったこと」ですか?
そうですね…新しい技術・情報を沢山学べたことですね。
本当に、営業以外にもいろんな業務を任せてくれて。
営業においても、広告主の方やメディア事業の方々と会って、提案して、そしてサービスを一緒に創っていく。
──全部が全部、初めてのことでした。
広告代理サービスって、いわば広告主とメディアサイトの中継ぎのような仕事です。
極論を言ってしまえば、そのふたつが直でやりとりできるようになったら僕たちの存在理由はなくなります。
だから、「自分の存在する意味」をすごく考えるようになって。どうやったら、目の前のお客さんに価値を提供していけるんだろうって。
それを考えることは、まさに転職時に考えていた「自分が主導になって何かができるようになる」と一緒だったんですよね。
大変なことも多く、毎日忙しくしていますが、それでも前職では得られなかったやりがいも、沢山感じられました。
◇ ◇ ◇
転職して、早一年が経ちました。
僕の現在の目標は、前と変わらず「沖縄に帰って、そこで自分主導のビジネスを始める」こと。
30歳までに、実現できれば良いな、と。
それから、ふと考えたんですよね、「なぜ僕は沖縄に帰りたいんだろう?」って。
これが、とくに理由が浮かばないんですよね笑。
でも、沖縄に帰ろうという意思だけが、明確に感じられて。
僕が「自分主導で働けるようになりたい」と思ったときに、「何をするか」よりも「その状態になること」を重要視したのと、同じような感覚なのかもしれません。
今現在は、いわば「メインディッシュ前の準備期間」といったところでしょうか。
その時を迎えるまで、日々精進していければと思っています。
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