食品工場の人間関係の辛さに辞めたくなって。スーパーの青果チーフに転職|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 食品製造業
- 職種
- 製造・製造管理
- 従業員規模
- 400名
- 年収
- 300万円
転職後
- 職業
- スーパーマーケット事業
- 職種
- スーパーの青果チーフ
- 従業員規模
- 2,000人
- 年収
- 300万円
目次
ラカさんの転職ストーリー
1これまでの私
食品工場での仕事のストレスは、機械音痴だったことと、人間関係。

26歳の頃まで、近所の食品工場の作業員として働いていました。
食品工場の作業員とは
食品工場の作業員は、食品の製造や包装、品質管理など、工場内でのさまざまな作業を担当します。
衛生管理や機械操作など、専門的な知識や技術が必要とされることも多く、細心の注意を払って作業を行う職種です。
食品工場の作業員の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
製造作業 |
食品の原材料を加工し、製品を製造します。レシピに従い正確な分量で材料を混ぜたり、加熱・冷却などの工程を行います。 機械操作も含まれることが多いです。 |
包装・梱包作業 |
完成した食品をパッケージングし、出荷準備を行います。 製品が正しく包装されているかを確認し、不良品を取り除く作業も含まれます。 |
品質管理 |
食品の安全性を確保するため、衛生管理や品質検査を行います。 異物混入や規格外品の発生を防ぎ、品質基準に従って製品を管理します。 |
主な業務は、スーパーなどに置かれる、お弁当などの盛り付けの仕事です。
こう話すと手作業で進めていく仕事をイメージされる方が多いかと思いますが、そのほとんどは機械作業。
ベルトコンベア式にどんどん食品が製品となっていくのを、私たち社員が管理していくのです。
私は大の機械音痴でしたので、苦労することが多かったです。
機械はどれも複雑な造りになっていて、まだ把握できていない操作もたくさんありましたし、更にはアルバイトの人やパートの人に指示を出したりトラブルがあったときはサポートしなくてはいけません。機械が思うように動かず、アルバイトの前で慌てながら対応することも少なくありませんでした。
私の性格、ですか?
周りからは「優しくて面白い人」と言われていましたね。
家族構成は、両親と兄と祖母です。
その頃のやりがいは、ギターを演奏をしたりスポーツをしたりすること。休日は学生の頃の友人と共に、野球を楽しんでいました。
悩むことと言えば、仕事でなかなか覚えられないことが多かったこと、──あとは、職場の人間関係のストレスでした。
あわせて読みたい
-
- 職場の人間関係に悩んだら。しがらみに疲れてしまわないための対策
- 毎日のように顔を合わせる職場の上司や同僚との人間関係に悩みを抱えていると、仕事そのものが辛く感じてしまうものです。職場の人間関係で悩んだり疲れたりしているとき、その苦しみを解消するためのヒントを紹介します。 ...
2転職のきっかけ
「もうここを辞めて転職しよう」と思った理由は、「人間関係」。

もう「新人・若手」とは呼ばれなくなってきたころから、段々と上司からのプレッシャーがきつくなってきて。
- 上司
-
「お前、またそんなことやってるのか。しっかり勉強しろ」
であったり、
- 上司
-
「こんな基本的なことも出来ないのか」
などと言われることが多くなりました。
そんなやりとりが職場で日常茶飯事になってくると、周囲の人たちもまた、私に対する対応がそういう風になっていくんです。
パートのオバさん達からも、
- パートの
オバさん -
「正社員なんでしょ?私たちよりもお金貰っているんだからもっと頑張りなさいよ」
- パートの
オバさん -
「あのさあ、指示出すのがあなたの仕事なのかもしれないけれど、正直私たちの方が職歴長いよね。…良いから、黙っててくれない?」
と言われたこともありました。
──手を抜いていたつもりもありません。むしろその逆で、私からしたらかなり頑張っていたのです。
ですが、周りの人からしたら「まったく頑張ってないように映っていた」──これは、後になって同僚の方から言われました。
上司からは更に、パートの方々への管理能力について叱られるようになりました。
私が管轄しているところでは、他のところと比べてパートのオバさん達の業務品質が落ちているそうなのです。
- 私
-
(でも、どうしようもないじゃないか…)
指示を出しても聞いてくれず、反論までされる。
かといって黙っていたからと言って、ちゃんとやってくれるわけではない。しかも、それで叱られるのは私です。
辞表を出すころには、私はかなりささくれた心理状態になっていました。「こんな職場、やってられるか!」──といった風に。
こうして、次の転職先も決まらないまま私は退職し、長い転職活動期を迎えることになります。
あわせて読みたい
-
- 「今の仕事、辞めるべき?続けるべき?」で悩んでいる人にぜひ持ってほしい3つの判断軸
- 「今の仕事を辞めるべきか」と悩む理由は人それぞれです。また、大抵は原因は1つでなく、いくつもの原因が積み重なっているといいます。そんな時、辞めるか続けるかをどう判断すればよいでしょうか?頼りにすべき判断ポイントについて、 一緒に確認していきましょう。...
3転職中
なかなか調子も出ず、エンスト気味だった転職活動。

退職後に悩んだことは、「年齢」でした。
当時まだ20代後半でしたが、以前大学時代にキャリアセンターの人から「転職は20代前半までじゃないと厳しい」と言われていたのです。
かつ、私には何のスキルも実績もありません。
情けない話ですが、転職活動をする気力自体も、当時の私にはほとんどありませんでした。
んな私に対して、ひとりの友人が、
- 友人
-
「──何言ってんの。まだ20代でしょ、全然大丈夫だって。俺の周りでも転職成功してる奴いるから頑張れ」
と励ましてくれたのです。──正直、その一言があったから「何とか頑張ろう」と思えました。
それがなかったら、ヤバかったですね。いまだに、ニート暮らしだったかもしれません。
私が使った転職サービスは「ジョブカフェ」というものでした。
ジョブカフェは若い人が使うハローワークのような所で、そこでは私と同じような20代の求職者の方がたくさんいました。
そこで、職員の人は熱心に求人を紹介してくれたり、履歴書添削や面接対策をやってくれました。
職員の方々の熱意や、周囲の同年代の求職者の方々を見ていくうちに、少しずつ私もやる気が出てきて、(大分エンジンがかかるのは遅かったですが)転職活動も精力的に進めていけるようになり、そしてようやく、一社から内定をもらえることができました。
あわせて読みたい
-
- 20代の「転職したいけどスキルがない」とスキル不足・経験不足を感じた時の対策3点
- 20代の転職希望者がスキル不足を感じた場合、どのように対処すべきかを紹介しています。転職活動に対して自信を喪失しかけている人は、ぜひ参考にしてみてください。...
4転職後
「努力を認めてもらえる」喜び。

私が内定を貰った会社は地元で有名なスーパーでした。
そこの職場で、私は「青果」エリアの仕事を任されました。
スーパーの青果担当とは
スーパーの青果担当は、店舗で販売される野菜や果物などの青果物の管理、陳列、販売を担当する職種です。
商品の品質管理や在庫管理を行い、また、季節ごとの商品やお客様のニーズに応じて、売り場を最適に整える役割を担います。
スーパーの青果担当の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
商品の陳列 | 新鮮な青果物を見栄えよく、売り場に並べます。商品の状態を確認し、傷んだものは取り除き、常にお客様に魅力的な商品を提供します。 |
在庫管理 |
青果物の在庫を適切に管理し、必要に応じて発注を行います。 売れ筋や季節商品の動向を見ながら、売り切れや余剰在庫を防ぐための調整を行います。 |
品質管理 |
商品の鮮度を保つため、温度管理や定期的な品質チェックを行います。 腐敗や劣化を防ぐために、保管方法や陳列方法にも注意を払います。 |
あわせて読みたい
-
- スーパーマーケットの正社員になるには? 仕事内容と未経験から転職のポイント
- スーパーマーケットに正社員として転職する際に知っておきたいポイントを解説します。転職するにあたって意識しておきたい点も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。...
転職してまず深く安心したのが、「周りがとても良い人だった」ということです。
お客様が近くにいるサービス業だからなのでしょうか、上司や同僚も笑顔が多く、明るい性格の方々でした。
前職で私を悩ませた「パートのオバさん達」も、ここでは性格のおおらかな、優しい方が多くて。
それから、アルバイトの高校生や大学生も真面目で人懐っこい子が多くて、それも楽しかったですね。
休憩時間になると、よく漫画やゲームなどの話をして盛り上がりました。
仕事が分からない時も上司は
- 上司
-
「最初だから分からないよな?こうやるんだよ」
と親切に教えてくれて、私は前職の時とは比べ物にならないくらい、スムーズに仕事を覚えていけたのです。
とても嬉しかったことは、仕事を覚えたときに、
- 上司
-
「お、大分覚えてきたじゃないか。その調子だ」
と言ってくれたことです。
人から「努力を認めてもらえる」という事が、これほど嬉しい事だとは思いませんでした。
──きっと、職場に恵まれた人から見たらそれは「何でもないこと」なのかもしれませんよね。
ですが、その機会がこれまでほとんどなかった私からすれば、それはとても大切で贅沢な喜びでした。
5その後、どうなったか。
きっと、道は開けていく。

転職して今思うことは、「職場での人間関係で、その仕事のやりがいは大きく変わる」ということ。
そして、「職場での人間関係は『運次第』」ということです。
職場での人間関係がどうなのかは、面接の時では分からず、入社して初めてどのような人が働いているかが分かります。
それを自分で選ぶことができないのは、残念ですね。──考えてもしょうがないことなのかもしれませんが。
今の職場は、人間関係も良好で、仕事自体も楽しいですし、そして働き甲斐もあります。
本当に、良かったですね。今の職場に巡り合えて。
将来の夢、ですか?
店長になることですね。新人さんにも優しくできて、スタッフから頼りになれるような店長になりたいです。
そのためには、何よりも「やりがいを感じて、働きやすい職場」に、自分から働きかけていくようにすること。
もちろん「人間関係」には最大限、気を遣います。
そうしていくうちに、きっと道が切り開けていく──そんな希望を、今は感じています。
[PR]20代の転職で親身なサポートを希望する人におすすめの転職エージェント[PR]
マイナビAGENT
-
公開求人数 約6.5万件(2024年9月時点) 対応職種・業種 全職種・業種 特徴 - 20代・30代の転職支援に強い
- 大手人材会社マイナビグループが運営
- 書類添削・面接対策のサポートに強い
公式サイト https://mynavi-agent.jp/
20代~30代の若手社会人への転職支援に強い転職エージェントです。
とくに書類添削・面接対策のサポートに強みがあり、はじめての転職になる人にも丁寧かつ親身に支援します。
応募者の転職への意気込みに合わせて、サポートが充実する傾向があります。登録前にいちど「キャリアの棚卸し」「転職理由の整理」を行い、エントリーの際にしっかり想いを伝えておくとよいでしょう。