研究開発から生産管理へ。転職後の人間関係問題は「間接的に攻める」が吉|私の転職体験談
転職前
- 職業
- メーカー(香料)
- 職種
- 研究開発
- 従業員規模
- 100名
- 年収
- 430万円
転職後
- 職業
- 航空商社
- 職種
- 生産管理
- 従業員規模
- 30名
- 年収
- 550万円
目次
jumpeiさんの転職ストーリー
1これまでの私
香料を、開発したい。だけど、任された仕事は「在庫管理」。
転職活動を決意したのは2019年11月のことです。
それまで、私は香料会社に勤めていました。
香水などの香りが好きで、「いつか自分も香料を開発してみたい」と思っての就職でしたが、実際の仕事は香料のサンプル在庫管理でした。
それでも、「いつかは研究開発部で、お客さんに喜ばれる香りを開発する機会があるだろう」と思い続けてはいたものの、入社してすでに8年が経過してしまって。
すぐ近くで自分のやりたいことをやれている人がいるのに、自分はそこに関われないというフラストレーションを感じながらの毎日でした。
この間に私が行った大きな仕事は、生産管理システムの構築と運用です。
試行錯誤しつつシステム構築し、良いシステムが出来上がったときに(なるほど、こういう仕事もなかなか楽しいじゃないか)という感慨深さもありました。
構築した生産管理システムの運用が始まった際のボーナスで、私は初めてA評価を頂きました。しかし、そこで上乗せされた金額はわずか1万円でした。
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2転職のきっかけ
「辞めようかな」という想い。
当時、ちょうど子どもが幼稚園に入園した時期でした。
子どもができる前は、「会社に貢献しよう」という気持ちはそれなりにありましたが、子どもが成長するとともに「この子の近い将来、十分な教育を与えないと」という気持ちがどんどん強まって、それが仕事をするうえでのいちばんのモチベーションになっていきました。
ですが、仕事をどんなに頑張っても、せいぜいボーナスで1万円増えるか増えないかです。
ベース給与も同年代同職種で働いている友人・知人と比べると明らかに少なく、次第に「この会社でずっと働き続けるべきだろうか」と考えるようになりました。
また、そう考えていたのは私だけではなかったようで、あるとき同僚や同世代の社員の退職が続いたことがありました。──周りの人が辞めだすと、自分の「辞めようかな」という気持ちも強まってしまうものです。
私もほどなくして、本格的に転職活動を開始しました。
3転職活動中
転職準備は、子どもが寝静まる深夜から。
妻も働いていましたので、子どもの面倒を見ながらの転職活動でした。
職務経歴書を作ったり面接の練習をしたりは、子どもが就寝したあとの深夜に行いました。
それから大変だったのが、面接日程の調整でした。
基本的に面接は平日なので、有給を取らざるをえません。
何度も面接で落とされたので、有給を取る回数もどんどん多くなって、(さすがにこれは、上司にバレるかもしれない)と冷や冷やしました。
そんな日々を過ごしながら、ようやく2ケ月後に一社、「この会社だったら満足だ」と思える会社から内定をもらえました。
航空関係の商材を扱う、従業員30名ほどの「専門商社」です。
前職の香料会社とは全くの異業種ではありましたが、給与待遇がそれなりに良かったこと、また勤務地が東京だったこと(これまでは埼玉でした)で、ここに決めました。
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4転職後
職場の人間関係攻略は、「間接的に攻める」とうまく行く?
人生で初めての転職でした。
「転職は、入ったあとが大変」とはよく聞きますが、全くその通りでした。
まず、扱う商材は香料から航空系商材へとガラッと変わりましたので、仕事のやり方も求められる知識も新たに覚える必要がありました。
加えて、新しい職場の雰囲気というか、人との接し方についても距離感がつかめず苦労しました。
私はどちらかというと「どんどんコミュニケーションを取る」タイプで、それを好意的に取ってくれる人は「積極的に話しかけてくれる」と評価してくれますが、否定的に取る人は「ガツガツ絡んできて、面倒くさい」と評価します。そして、私の新しい上司は後者の方でした。
私の方は純粋に仲良くなろうと思っているのですが、何度か不機嫌そうな顔をされて、(ああ、この人は私みたいなタイプが苦手なんだな)ということにようやく気付きました。
仕事内容に、人間関係に、慣れるのに3ヵ月かかりました。
慣れてからは大分楽になりましたが、最初は大変でしたね。なんというか、「身の置き場のない居心地のなさと焦燥感」。何かしないとと思いつつも、何をしていいのかもわからない。とりあえず何かしてみると、周り(大体の場合上司)から嫌な顔をされる。
学んだことは、「間接的に攻める」ことです。
たとえば、同じ部署や直属の上司に限って、中途採用者に対して距離を取ってきます。「即戦力で働いてもらわないと困る」という想いだったり、「こちらのルールや文化に従ってほしい」という想いだったりがあるのでしょう。
だから、隣部署や総務・人事とまずコミュニケーションを取ってみたのですが、これが結構ハマりました。
他部署の人たちの方がけっこう新参者に丁寧に接してくれて、そこで仲良くなれた人もできましたし、会社のことや働く人たちの情報を色々得ることができました。
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5その後、どうなったか。
転職して、今思うこと。そして、これから目指していきたいこと。
転職して、早1年が経ちました。
今ではもう仕事にも慣れて、人間関係で気に病むこともほとんどありません。
転職して、残念に思えること、後悔していることは全くありませんね。給料も増えたし、転職できてハッピーです笑。
良かったなと思えることはいくつかありますが、大きくは2つあります。
1つは、新たな業界を知れたこと。
香料会社では「これが当たり前だろう」と思っていたことが、実際にはまったくあたりまえでなく、狭い業界でのみ通用していたものだと知ることが何度もありました。
仕事に対する思考・視野の幅が広がったように感じています。
2つ目は、「東京を知れたこと」ですね。
東京は、とにかく人が多い笑。そして、店も多いし、イベント・催しごとも多い。会社帰りにどこに寄るでもなく街を歩いているだけで、ウキウキした気持ちになります。
それから、今回の転職の決め手となったのは、前職での「生産管理システムの構築」の実績でした。
その実績を会社の方で買ってくれて、100万円以上の年収アップを果たせたのです。
経験・実績の大切さについても、今回の転職で学べました。
今私が目指していることは「キャリアアップ」、つまり、管理職への昇進です。
給与は転職前と比べて大分増えましたが、子どもの教育費にしっかりあてがえるように、そして私自身ももっと余裕のある暮らしをするために、年収をもっと増やしていきたいと思います。
そのための課題は、エンジニアとしての技術力。そして、コミュニケーション力です。
現在も生産管理に関わる仕事をしていますので、自分の技術力を上げて会社の生産性を倍増していけるような成果を出していきたいです。
また、コミュニケーション力については、ときには適度な距離感をキープするような付き合い方であったり、ときに要領よく立ち回るしたたかさも、身につけて行けたらと思っています。
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