転職体験談:転職するなら今しかない!?フィットネスジムから介護のデイサービスに転職
転職前
- 職業
- フィットネスジム
- 職種
- スポーツインストラクター
- 従業員規模
- 15名
- 年収
- 250万円
転職後
- 職業
- 介護職
- 職種
- デイサービス
- 従業員規模
- 30名
- 年収
- 320万円
目次
れんさんの転職ストーリー
1これまでの私
子育てとスポーツインストラクターの両立
2020年の5月末まで、スポーツインストラクターとしてフィットネスジムで働いていました。
私はもともと「柔道整復師」の資格を持っていて、「身体づくりのサポートケア」の仕事に興味がありました。ですので、仕事にはかなり本気で取り組んでいました。
柔道整復師とは
柔道整復師は、骨折や脱臼、捻挫などの外傷に対して、手技を用いて治療を行う日本独自の医療専門職です。整骨院や接骨院で手術や薬を使わず、自然治癒力を活かした治療を提供します。
柔道整復師の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
外傷の治療 | 骨折、脱臼、捻挫、打撲などの外傷に対し、手技による治療を行います。 |
患部の固定 | 包帯やテーピング、ギプスなどを使用して患部を固定し、自然治癒を促します。 |
リハビリテーション | 怪我の回復を助けるため、マッサージや運動療法、リハビリ指導を行います。 |
怪我の予防指導 | スポーツ選手や高齢者に対し、怪我の予防や再発防止のための指導を行います。 |
家族は夫と子供が一人。
子育てもあったので、仕事は子どもを保育園に預けている昼過ぎまでです。
子どもの成長を感じられたとき、それからインストラクターとしてお客さまの成長を一緒に感じられたときに、楽しさと生きがいを感じることができていました。
私はわりと積極的なタイプでしたので、ジムでの仕事中は自分からお客さんにどんどん話しかけにいったり指導を行ったりしていて、そうしたコミュニケーションも楽しみながら仕事をしていました。
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2転職のきっかけ
自分もいつか、感染するかもしれない。
2020年4月の終わりごろ、勤務先のフィットネスジムが休業期間に入りました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、緊急事態宣言が発動されたためです。
実際、他所のフィットネスジムでは感染が発生したという話もあり、当時再開のめどは立っていませんでした。
その状況下もあって、私は
- 私
-
(営業再開となったとしても、自分もいつ感染するかわからない)
という不安を拭えずにいました。
ジムでの業務はどうしても人との距離が近くなりますし、機器に付いた汗などをアルコール消毒する必要があります。
そして私が感染すれば、子どもや夫に迷惑が掛かりますし、それ以上に彼らに感染させてしまうリスクが高くなる──、そのことを考えると、不安が「恐怖感」に代わることもありました。
そうして悩んでいた時に、
- 友人
-
「いっそのこと、転職してみたら?介護職の仕事はおすすめだよ」
と提案されました。
私は元々ケアマネジャーの資格を持っていましたので、介護分野はある程度知識もありました。
もちろん介護職においても対面業務がメインになるので感染リスクがあります。ですが、
- 私
-
(フィットネスジムを辞めるとしたら、今のこの休業期間中しかない…!)
というような焦りのような感情もあって、私は退職の決断をしてしまったのです。
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3転職活動中
ケアマネジャーの資格を活かして、介護分野で働いてみよう。
勢いでフィットネスジムを辞めてしまい、まさに行き当たりばったりの転職活動でしたが、不安とは裏腹に、次の職場はスムーズに決まりました。
その理由は、ケアマネジャーの資格が役立ったこと、そして介護の「デイサービス」の求人がかなり多かったからです。
デイサービスとは
デイサービスは、高齢者や障がい者が日中に利用できる介護サービスで、食事や入浴、リハビリテーション、レクリエーション活動を提供し、身体的・精神的な健康をサポートします。家庭での生活を維持しながら、家族の介護負担を軽減する役割も果たします。
デイサービスでのケアマネジャーの仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
ケアプランの作成 | 利用者一人ひとりのニーズに応じたケアプランを作成し、適切なサービスを提供します。 |
サービス提供の調整 | 他の介護スタッフや医療機関と連携し、利用者に必要なサービスが円滑に提供されるよう調整します。 |
利用者・家族との相談対応 | 利用者やその家族との相談を行い、ケアの内容や進行状況を説明しながらサポートします。 |
ケアプランの見直し | 利用者の状態や生活環境の変化に応じて、ケアプランを定期的に見直し、必要な改善を行います。 |
関係機関との連携 | 地域包括支援センターや医療機関などと連携し、利用者の全体的なケアをサポートします。 |
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悩んだ点といえば、デイサービスの求人があまりに多くて「結局どこが良いのか」が見当がつかず、介護関連に詳しい友人・知人に色々質問させてもらいながら慎重に職場を選ぶ必要があったということです。
求人探しは主にハローワークを利用しました。
「この施設ならきっと良い環境だろう」と思える介護施設に3つほど応募して、そのうち2つの施設から内定の通知を頂きました。
幸運だったことは、「9:00~15:00まで」という勤務時間の希望に対して了承してくれたこと、そして給料も前職のフィットネスジムよりも若干高くなったことでした。
4転職後
職場が変われば、取るべきコミュニケーションも変わる。
介護施設のデイサービスと職場を変えて、最初に戸惑ったのは「コミュニケーション」でした。
人と接する仕事には慣れていたつもりでしたが、今まではフィットネスジムでの接客業で、いわば「平均以上に元気」な、若者~ミドル層が相手でした。
ですが、今度の職場では、サービスを利用する方々は高齢者です。
はじめのうち、どう接するのが正解なのかがまったく分からず、悩みました。
また、今度の職場は女性の割合がとても高く、かつ皆さん私よりも年上で、職場内のコミュニケーションに慣れるのも大変でした。
なにかと「あなた、若いからねぇ」と言われて、さすがにそれは年齢とは関係ないだろうということにも、「ほら、あなた若いから」と言ってきて、
- 私
-
(ああ、これはこの人なりの嫌味なんだな)
ということに気付いて、不快に感じることなどもありました。
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良かった点は、スタッフさんの数が割と多くて、子どもの風邪など急な場合でも休みを取りやすかったことです。
私と同じように子育てをしながら働いている方も多く、そこで嫌味を言われることはありませんでした。
5その後、どうなったか。
フィットネスジムもデイサービスも、基本は接客業。
今回、人生で初の転職でした。
フィットネスジムもデイサービスも基本は接客業で、慣れてしまえば前職で培った経験も少しずつ活かすことができて、「なんとか続けられそうだ」という実感を持てています。
もし、まったく未経験の分野に転職していたらストレスで辞めていたと思います。
転職は、入ってからの3ヵ月間はかなりしんどいです。
業務に慣れるまでもそうですが、特に大変なのが、新しい人間関係。この期間を乗り越えられるかが、「転職成功・失敗」のひとつの境目でしょう。
あと、今回の転職は資格に助けられました。
未経験の介護分野である程度年収アップできたのは、ケアマネジャーの資格手当が付いたからです。
一つ後悔することがあるとするなら、職場選びの際に一度「見学」に行って、職場の雰囲気を確認すべきでした。
同僚の方との人間関係では今でもたまにぎくしゃくすることがあります。
職場の雰囲気は「入らないと分からないだろう」と思っていましたが、スタッフ間のコミュニケーションを見ていれば、もう少し雰囲気の良い職場を選べていたんじゃないかなと思っています。
──しばらくは、今の職場で頑張ろうと思っています。ですが、ゆくゆくは在宅で仕事ができるようになれるといいなと思っています。
そうすれば、子育てとの両立もしやすくなりますし、自分の時間も少しずつ持てるようになるでしょうから。
一つ試してみたいというか、取り組んでみたいことがあって、それは「リモートでの高齢者への健康運動指導」です。
デイサービスで約1年間働いて、高齢者の方々でどのくらい動ける人たちが多いのか、どういう風に接したらいいのかが大体わかってきました。
せっかくケアマネジャーと柔道整復師の資格もあることですし、オンラインでトレーニングの指導ができるサービスを創れたらと、このアイデアを思いつきました。
パソコンはあまり得意ではありませんし、一緒にやってくれるという仲間もまだいませんが、少しずつでも実現に向けて、動いていきたいです。
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