ITエンジニアがマネジメントスキルを伸ばすための効果的な学習法は?
[最終更新日]2026/04/09

何年か経験を積んだITエンジニアの中には、「そろそろマネジメントスキルを身につけないと…」と焦りを感じる方も多いでしょう。
エンジニアの部下ができた際やチームをまとめる役割を担われたとき、どんなに知識・スキルのあるITエンジニアでもマネジメントとしての働きかけがなければ、周囲の期待するパフォーマンスを発揮できません。
一方で、マネジメントスキルがあれば、個人で出せるパフォーマンスの数倍~数十倍を発揮することもあるでしょう。
この記事でわかること(早見表)
- なぜマネジメントスキルが必要?
→ リーダー・EM・CTO等、年次が上がるほど必須。技術一本でも協働に必要。 - 効果的な学習法は?
→ 書籍・講座で理論+1on1やスプリント計画の実践。「実践×体系知識」が王道。 - 技術力との両立は可能?
→ 週20〜30%は技術関与の時間を確保。アーキテクチャレビュー等で技術力を活かす。 - 未経験でもマネージャー転職できる?
→ 後輩指導・PJ管理・スクラムマスター等のマネジメント要素を棚卸しすればOK。 - 技術職に戻れる?
→ 可能。IC⇔マネージャーを行き来するキャリアパスを用意する企業が増加中。
目次
1)なぜITエンジニアにマネジメントスキルが大切なのか
組織レベルで技術力・開発力を高めるため

企業は優秀なITエンジニアを求めるのと同時に、組織レベルでの技術力・開発力向上も強く求めます。
そのためには、マネジメントをするITエンジニアの存在が必要不可欠です。
個々のエンジニアの開発力を組織の力に変換するためには、エンジニアリングに精通した人材による、仕組み化や制度の革新が不可欠です。
また、エンジニアが開発しやすい環境構築を整えていく際、後進のエンジニアの育成計画を立てる際においても、非エンジニアのマネジメントよりもITエンジニアが担当となって進める方がはるかに効率的でしょう。
開発の効率化と収益化を促進するため

「開発の効率化」において、多くのITエンジニアは「品質」や「スピード」を意識します。ですが、そうした活動が価値として貢献されるためには、そのほかに以下の要素が必要となります。
- クライアントや事業責任者への理解と賛同
- 事業成長や収益化に繋げるための振り返りと改善の取り組み
- 知見・ノウハウのナレッジ化や新しい技術・ツールの取り入れ
これらに対して、エンジニアが個々で対応するのは非効率です。
一方でITエンジニアのマネージャーがこうした業務に専任として就くことによって、チーム・組織単位で手掛けるプロジェクトの効率化と収益化を大きく促進できます。
個人としてのキャリアアップを実現するため

どれだけ優れたスキルを持つITエンジニアでも、自分ひとりでできることには限りがあります。
例えば大規模プロジェクトは、多くの方々と協力してこそなし得るものです。
そのためにはマネジメントスキルが欠かせません。
技術力が高くても、マネジメント経験が不足していると、このようなチャンスを得にくくなり、キャリアアップが停滞する可能性があります。
一方でマネジメントスキルを発揮できるITエンジニアだったら、大規模プロジェクトのリーダー、または事業責任者としてアサインされる可能性が高まります。
このようにマネジメントスキルを伸ばすことでチャンスを広げられ、将来的なキャリアアップに繋がる可能性がアップする点は、メリットの1つといえるでしょう。
2)そもそも、マネジメントとはどのようなものか
ここでいちど、「マネジメント」という言葉についても整理してみましょう。
マネジメントはあまりにも汎用的に使われる言葉ということもあり、その解釈は幅広く様々です。
そのため、これからマネジメント業務を目指す(またはすでに実施している)ITエンジニアの人は、マネジメントの概念の核を構成する以下の3要素について理解を深めておくとよいでしょう。
「組織」と「人」を繋げていくこと

マネジメントの役割を一言でいえば、「組織と人を繋げる」ことにあります。
そもそも組織(企業)とは、各々が掲げたミッション・ビジョン、事業方針に向けて活動を行います。
そして組織に属する人たちはその意志・意図を理解したうえで、個々の活動に反映していかなければなりません。
その理解を深められるよう活動することは、紛れもなくマネジャーの責務です。
また、ハードな事業計画によって働く人たちが疲弊してしまったときなど、組織(経営層)に共有し、よりよい環境構築に向けて働きかけるのもマネジャー業務の一環です。
私たちは、ともすると「人」と「組織」に相容れない関係性(水と油のようなイメージ)を見出しがちです。
ですが、そのような認知が過度に蔓延した職場では、組織としてのパフォーマンスを充分に発揮することはできません。
組織とは人の集合体であり、そして一人ひとりの参画意識が組織力を高めていくことを理解して、活動することがマネジャーに求められます。
人の成長を促していくこと(育成と評価)

外資系企業においてはあらかじめ業務に求められる知識・スキルを持った人がアサインされることが多いですが、日本企業では「学びながら働く」スタイルが主流です。
企業に従事する人は、入社後にも必要な知識・スキルを継続して向上していくことが求められます。
そして、そうした人の成長を促していくこともマネジャーの役割です。
成長を促進していく為にはまず目標の設定、そしてその目標に到達するための育成(教育)、そして現状と課題を認識するための評価を行います。
育成も評価も、「完璧」を目指すことは難しいでしょう。
そのため、マネジャーも常に自身の育成・評価の品質を振り返り、改善・向上を行っていく必要があります。
組織の状態を最適にしていくこと(運用と変革)

企業の取り組みは、以下の図のように表わすことができます。

上部にある「ビジョン・目標」とは企業の経営方針に直結します。
そして時計回りに右に進むとある「組織的取り組み」とは、企業の体制(組織体制や業務フロー、ナレッジの共有システムなど)のことです。
そして左にある「リアルワーク」とは社員・従業員の活動を指します。
企業が安定稼働の際、これらサイクルは右回りに進みます。
ただし、環境変化などで従来のやり方では期待する効果や収益を出せなくなったとき、既存の仕組み・ルールは役に立たなくなり社員・従業員は新たな取り組み・チャレンジを模索するようになります。このとき、サイクルは左回りになります。
右回りの「運用」と左回りの「変革」について、マネジャーは適宜どちらへの働きかけを強めるべきかを見極めて、組織の状態を最適にしていくことが求められます。
3)ITエンジニアがマネジメントスキルを伸ばすための効果的な学習法
組織論・マネジメントについての知識・理解を深める

先にお伝えした通り、「マネジメント」という言葉のイメージは幅広さがあり、ときに組織が求めるイメージと一社員が持つイメージで大きな乖離が生じることもあります。
こうしたギャップに気付き自らのマネジメントの働きかけを適宜調整できるようにするためにも、マネジメントそのものの知識・理解は深めておくべきでしょう。
マネジメントの概念については前章で触れたとおりですが、より実践に役立つ知識を持つためには、あわせて以下の書籍も読んでおくことをおすすめします。
マネジメントとは何か、組織とは何かへの理解を大きく広げるだけでなく、マネジャーとしてのやりがいや働きがいを新たに気付くきっかけにもなると思います。
ITエンジニアがマネジメントへの理解を深める際に、おすすめの書籍
目標設定─実施─振り返りのサイクルを創出する

ITエンジニアとしての経験の長い人でしたら、PDCAサイクルをはじめとする「目標設定─実施─振り返り(改善)」の取り組みも数多く経験していると思います。
こうした取り組みを多く持ち、またひとつひとつのサイクルの精度を上げていくことも、マネジメントスキルを養ううえで非常に効果的です。
例えば、週一の定例会議を持つ人はその会議品質について毎週振り返ってみるなど、プロジェクトや案件ベースだけでなく、日常業務における改善サイクルを持つのも有効でしょう。
あわせて、改善サイクルをする際の注意点にも触れておきます。
これまでの取り組みを見直してみて、該当するところがないかチェックしてみてください。
- 目標が形骸化していないか
- 振り返りの機会と改善への取り組みの時間をしっかり持てているか
- 振り返りの内容や改善点を関係者ときちんと共有できているか
とくに一点目の「目標が形骸化していないか」は、非常に多く起きる問題です。
目標があいまいなとき、または目標設定が高すぎて関わる人たちが「実現は難しい」と感じたとき、改善サイクルは「前と比べてどうだったか」「気になるところはあったか」といった些末なポイントに終始しがちです。
改善サイクルを進めるうえで最も大切なのは、「適切な目標を設定すること」です。
高い目標の場合は、中間ゴールなどの小目標・中目標を設定するとよいでしょう。
そのうえで、関わる人たちと「目標を達成しよう」という共通認識を持って、改善サイクルを回していくべきです。
コミュニケーション(特に、評価・育成に関わるもの)の機会を多く持つ

マネジメントスキルを養ううえで、「コミュニケーション力」の向上は欠かせません。
とくに部下との1on1ミーティングなどの育成や評価に関わる機会は、大切に扱うとよいでしょう。
ちなみに、育成・評価に関わるコミュニケーションには、以下の4つの手法があります。
| コミュニケーション手法 | 役割と目的 |
|---|---|
| ティーチング |
|
| コーチング |
|
| メンタリング |
|
| カウンセリング |
|
これらのコミュニケーション手法において、マネジャーが多く扱うことになるのは「コーチング」と「メンタリング」です。
日常の業務経験の中からではイメージが付きづらい部分もあると思いますので、しっかりと理解を深めたいという人は以下の書籍も参考にしてください。
マネジャーのコミュニケーション力形成に、おすすめの書籍
PL・PMの経験を持つ

PL(プロジェクトリーダー)・PM(プロジェクトマネージャー)としての業務は、ITエンジニアがマネジメントスキルを養う機会にも繋がります。
PL、PMは、ともに開発プロジェクトの計画立てから進行までの取りまとめをする役割です(PMはプロジェクトの全体責任を、PLは一部責任を担うケースが多いです)。
組織マネジメントと違いプロジェクトという実務領域に特化してのマネジメントとなりますが、先に紹介した「関わる人たちの成長を促す」「運用と変革」、そしてメンバーや利害関係者との「コミュニケーション」はPL・PM業務でもふんだんに行われます。
こうした特徴もあって、PL、PMの経験を積みながらマネジメントスキルを向上させるITエンジニアの人は多いです。
また、PL・PMの経験はエンジニアのキャリアパスにおいても有益です。
中~大規模開発運用の実務経験を積めること、およびITコンサルタントやCTOなどのポジションを目指す際は企業からPL・PM経験を見てくることが多いからです。
現職でPL・PMのポジションがないというITエンジニアの人は、次に転職することになった際にPL・PM業務の求人も選択肢の候補にすると良いかもしれません。
4)ITエンジニアがマネジャーを目指す際の、おすすめの転職エージェント
ここからは、直近において転職も視野に入れているITエンジニアの人に、おすすめの転職エージェントを紹介します。
以下に紹介する5つの転職エージェントは、前述のPL・PMのポジションはじめ、実際にマネジメント業務を担える求人を豊富に取り揃えています。
新しい環境で、かつマネジメント経験を積みたいと考えているITエンジニアの人はぜひ利用を検討してみてください。
マイナビ転職IT AGENT
マイナビ社が運営する、ITエンジニア転職に特化した転職エージェント。マネジメント層の好条件求人の紹介、書類作成・面接準備へのサポートの手厚さに強みがあります。
マイナビ転職IT AGENTは人材紹介会社の大手マイナビが運営する「IT/Webエンジニア専用」の転職支援をするエージェントです。
サポート対応地域は全国。オンラインでの面談も受け付けています。
マイナビ転職IT AGENTの大きな特徴は、エンジニア向け求人数の豊富さ、そしてシステム会社から事業会社まで幅広い業界の求人に対応している点が挙げられます。
リーダー・マネジャークラスの求人も豊富に取り揃えています。
また、マイナビの転職サービスは「サポートの丁寧さ」にも定評があり、職歴書の作成や面接対策に不安を感じている人におすすめです。
マイナビ転職IT AGENTを利用した人の転職後定着率は97.5%(※公式サイトより)。
転職者一人ひとりにマッチする求人紹介とサポートが期待できます。
マイナビ転職IT AGENTの特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| ITエンジニアの公開求人数 | 非公開 |
| とくに多いエンジニア職種 | アプリケーションエンジニア、インフラエンジニア、社内SE、SE・PG、PM・PL |
リクルートエージェント
ITエンジニア求人数は国内No.1!豊富な転職ノウハウと支援ツールで、「スピーディな転職」を実現できます。
リクルートエージェントは国内No.1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
ITエンジニアの転職支援にも強く、2025年2月のITエンジニア向け公開求人数は12万件と、他のエージェントから群を抜いての豊富さです。
これまで培ったノウハウをもとに開発された「サービス体制」と「支援ツール」が非常に高品質であることが、リクルートエージェントの強みです。
たとえば、リクルートエージェントでは志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
とくにITエンジニアのマネジャークラスの転職では、入社後の即戦力化が期待されるため、入念な企業研究が欠かせません。その際に、レポート情報は大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとにITエンジニアのマネジャークラス転職に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェントの特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| ITエンジニアの公開求人数 | 約12万件(2025年2月現在) |
| とくに多いエンジニア職種 | プログラマー・Webエンジニア、社内SE、製品開発・ASP、組込み・制御エンジニア、ITコンサル |
レバテックキャリア
レバテックキャリアの担当エージェントは全員エンジニア経験者。「希望の企業に転職」96%、「転職後の年収アップ率」80%以上の高い実績を誇ります。
レバテックキャリアは「エンジニア実務経験者」のサポートに特化した転職エージェントサービスです。
保有求人数もIT・Web業界特化型サービスの中ではトップクラスで、かつエンジニアの専門知識を持つ担当エージェントからサポートを受けられます。
これまでのエンジニア実務経験を活かして、一段階上のポジションを目指す人にフィットしやすいエージェントです。
とくに書類添削サポートおよび企業への交渉力に強みがあり、「希望の企業に転職」96%、「転職後の年収アップ率」80%以上と、非常に高い実績を誇っています(※公式サイトより)。
「年収アップなど待遇面での改善をしたい」、「エンジニアとしてのキャリアプランを掘り下げたい」、「書類や面接で評価してもらえるようアドバイスを欲しい」というエンジニアの人は、レバテックキャリアがおすすめです。
レバテックキャリアの特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| 公開求人数 | 約3.3万件(2025年2月現在) |
| とくに多いエンジニア職種 | プログラマー・SE全般、PL・PM、ITコンサルタント |
Geekly(ギークリー)
ギークリーはIT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェント。各職種別に専門コンサルタントが在籍しており、目指す領域の最新トレンドをキャッチしながらの転職活動が実現できます。
Geekly(ギークリー)は、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントサービスです。
ギークリーのキャリアコンサルタントは、最低でもIT業界で3年以上のコンサルティング経験を持っています。
また、サポートの際は細分化された職種別に担当が付きますので、目指す領域のトレンドや転職事例を知りつつの活動ができるでしょう。
そうしたサポート体制もあって、ギークリーを利用した転職者の年収アップ率は81%といいます(※2025年2月 公式サイトより)。
かつては「35歳転職限界説」もありましたが、ギークリーの転職成功者のうち、およそ4割近くは36歳以降のミドル世代です(※公式サイトより)。
今後、上流工程でのエンジニア業務を目指す人におすすめのエージェントです。
Geekly(ギークリー)の特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| 拠点 | 東京 |
| 公開求人数 | 約2.4万件(2025年2月現在) |
| とくに多いエンジニア職種 | プログラマー、SE、PL・PM、その他トレンド性の高い分野(エンタメ、ディープテック、SaaSなど) |
ワークポート
キャリアチェンジの支援に強い転職エージェント。PG→SE、SE→PLといったエンジニアのキャリアチェンジの際にも積極的な支援が期待できます。
ワークポートはリクルートエージェント・dodaに次ぐ豊富な求人を抱える転職エージェントです。
とくにIT・Web系職種に関する求人が多く、また同サービスは「職種未経験者」への転職成功に多くの実績があります。
そのため、「SEからPL・PM」、「SEからITコンサル」、「サーバーエンジニアからセキュリティエンジニア」といったエンジニアのキャリアアップ・キャリアチェンジの際は、とくに多くの求人を紹介されやすいでしょう。
「検討の余地があれば求人を紹介する」というスタンスのエージェントのため、転職先の選択肢を広げる際にもおすすめです。
ワークポートの特徴
| 特徴 |
|
|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
| 公開求人数 | 約2.5万件(2025年2月現在) |
| とくに多い職種 | SE・PG、PL・PM、インフラエンジニア、社内SE |
【まとめ】マネジメントスキルを伸ばすことで仕事の幅が広がり、さらなる活躍が期待できる
マネジメントスキルを意識することで、仕事を効率的かつ効果的に進めるためのノウハウを得やすくなるでしょう。
また、プロジェクト管理においても、チームリーディングやディレクションの際にマネジメントスキルが役立ちます。
今後マネジャーを目指す人はもちろん、スペシャリストを目指す人にとってもマネジメントスキルを身につけることで、ご自身の価値向上につながります。
仕事の幅が広がり、ご自身のさらなる活躍につながることでしょう。「対人関係は苦手」という人も多いと思いますが、将来の可能性を広げるためにも、ぜひマネジメントスキルの習得にチャレンジしてみてください。
FAQ|ITエンジニアのマネジメントスキルでよくある質問
Q1)ITエンジニアにマネジメントスキルは本当に必要ですか?
はい、キャリアの幅を広げるうえで不可欠なスキルです。リーダー・テックリード・EM(エンジニアリングマネージャー)・CTOなど、年次が上がるほどマネジメント能力が求められるポジションが増えます。技術一本のスペシャリスト路線を選ぶ場合でも、チームとの協働やステークホルダー調整にはマネジメント的な視点が必要です。
「マネジメント=管理」ではなく「チームの成果を最大化する力」と捉え直すと、エンジニアとしての技術力との両立がイメージしやすくなります。
Q2)マネジメントスキルを効果的に伸ばす学習法は?
最も効果的なのは「実践×体系知識」の組み合わせです。書籍やオンライン講座で理論を学びつつ、1on1のファシリテーション・スプリント計画・チームビルディングなどの実務経験を通じてスキルを磨くのが王道です。
おすすめ書籍は『エンジニアリング組織論への招待』『HIGH OUTPUT MANAGEMENT』『チームが機能するとはどういうことか』など。社内のマネージャー向け研修やメンター制度があれば積極的に活用しましょう。
Q3)技術力を維持しながらマネジメントもこなすにはどうすればいいですか?
「コードを書く時間」と「マネジメント業務の時間」を明示的にカレンダーで分けることが鍵です。マネジメント業務に飲まれると技術力が陳腐化し、技術判断の精度が落ちるリスクがあります。週に最低20〜30%はコードレビューや設計に関わる時間を確保する「プレイングマネージャー」型が、特にテックリードやEMに適しています。
「自分がコードを書く」ことに拘らず、アーキテクチャレビュー・技術選定・パフォーマンスチューニングの判断など、技術力が活きる関わり方にシフトする考え方も有効です。
Q4)マネジメント経験がない状態で、マネージャー職に転職できますか?
「マネージャー」の肩書がなくても、マネジメントに類する経験があれば十分にアピール可能です。後輩指導、技術メンタリング、プロジェクトの進行管理、スクラムマスター経験、採用面接への参加など、マネジメントの要素を含む実績を棚卸しして言語化しましょう。
面接では「チームの課題をどう認識し、どんなアクションを取り、結果はどうだったか」をSTAR形式(状況→課題→行動→結果)で語ると説得力が増します。
Q5)マネジメント寄りのキャリアに進んだ後、技術職に戻ることはできますか?
可能ですが、技術力のブランクが長いほど戻るハードルは上がります。マネジメント職に就きながらも技術コミュニティへの参加やOSS貢献、個人開発を続けておくと、技術職への回帰を選ぶ際に「技術力は維持している」ことを示せます。
近年は「IC(Individual Contributor)⇔マネージャー」を行き来するキャリアパスを公式に用意する企業も増えており、一度マネジメントに進んだら戻れないということはなくなりつつあります。









