『みんなの転職「体験談」。』
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デザイナー一筋だった私が、40代を過ぎてから児童指導員へ転職して。|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
広告・デザイン
職種
グラフィックデザイナー
従業員規模
10〜20名
年収
250万〜300万

転職後

AFTER
職業
心理・福祉・リハビリ
職種
児童指導員
従業員規模
501〜1,000名
年収
200万

目次

PANKUNさんの転職ストーリー

1これまでの私

20代の頃から、ずっとデザイナー一筋でやってきて。

グラフィックデザイナーとして働く女性

転職前まで、グラフィックデザイン関係の仕事に就いていました。
私はチーフデザイナーとして、忙しい毎日を送っていました。

グラフィックデザイナーとは

グラフィックデザイナーは、視覚的なデザインを通じてメッセージを効果的に伝えるクリエイティブな職業です。
広告、ロゴ、ウェブサイト、印刷物など、さまざまな媒体で使用されるデザインを制作し、企業や個人のブランドイメージを形にします。

グラフィックデザイナーの主な仕事内容

仕事内容 説明
デザインコンセプトの作成 クライアントのニーズや目的に合わせて、ビジュアルコンセプトを企画・提案します。ターゲットオーディエンスに訴求するデザインを考案し、アイデアをビジュアルに落とし込む作業が重要です。
ロゴや広告のデザイン 企業のロゴ、広告バナー、パンフレット、ウェブデザインなど、ブランドイメージを形成するためのビジュアルを制作します。PhotoshopやIllustratorなどのデザインソフトを使用して制作を行います。
印刷物やデジタルメディアのレイアウト設計 印刷物やウェブページのレイアウト設計を行い、視覚的な魅力と使いやすさを両立させます。フォントや色彩の選定、画像配置など細部にわたる調整が必要です。

家では、大学生の長男と中学生の次男と3人で暮らしていました。

夫とは離婚しており母子家庭です。
幸い近くに実家があり、子ども達の世話などサポートしてもらいながら何とか日々を過ごしていました。

デザインの仕事をやり始めたのは20代前半です。以来、職場はかわってもデザイナーという仕事は子どもが生まれても変わらず続けてきました。

何の取り柄もない私ですが、「その仕事をずっと続けてきた!」ということが唯一誇れることだったのです。

友人からは好きな仕事ができて羨ましいなどと言われたこともありました。

この仕事は体力と精神力がないとできない仕事です。残業も毎日2〜3時間は当たり前。時には徹夜したこともありました。
代わりがいない仕事なので突然休むなんてもっての外。風邪も引けない状況でした。

20代の頃はとにかく1人前になることに必死で、プライベートもあってないようなもの。
締め切りに追われる強迫観念からか休日も気が休まらず、土日はデザイン案を考える日にあてていました

そんなこんなで苦しい時期を経ても、辞めたいと思う気持ちより、やらなければという責任感が強かったので今まで続けてこれたのだと思います。

それは会社のためというより、同じ会社で働く仲間に「迷惑をかけられない」という想いでした。
または元々不器用なので環境を変える勇気がなかったのかもしれません。

他にやりたいことがないわけでもありませんでした。
子どもの頃からの夢は、小説家や童話作家でしたし、お菓子づくりや編み物も好きだったので、専門的に学びたいという気持ちもありました。

2転職のきっかけ

過去の自分を一旦置いて、今ある自分を見つめ直そう

業績悪化した会社

私の気持ちが転職に傾いた理由は、

  • 1.会社が倒産して働ける場所がなくなったこと。
  • 2.自分の健康に不安を感じたこと。
  • 3.(1,2のこともあって、)過去の自分を一旦置いて、今ある自分を見つめ直そうと思った。

──の3点です。

会社が倒産するかもしれないというのは、数年前から気付いていました。
小規模な会社なので不景気のあおりを受ていたのです。

仕事の単価が安くなったので、仕事量を増やすために人も増やしたことが裏目に出てしまい、とうとう倒産に至りました。

次に健康のことですが、その頃、婦人科系の病気が見つかりました。手術をするかどうか悩みましたが、会社がそんな状態だったのでとりあえず通院して様子を見ることにしました。

五十肩になり腕が痺れるようになったのもその頃からです。長年の疲れに心労が重なったことが原因かもしれません。

それがきっかけで、「本来の自分を見直そう」と考えるようになりました。

3転職中

転職活動では、「年齢の壁」を感じて。

転職活動中の40代女性

会社が倒産して、いよいよ求職活動です。
そこで、今まで考えもしなかった現実を見ることになりました。

まず、生活の不安。幸い失業保険がすぐに適用されたため、給付金を受け取りながら求職活動ができました。
ただ期限が決まっているので、段々と焦りも出てきます。

同時に年齢の壁も求職活動を難しくする要因の一つでした。それを実際に肌で感じたのが、ハローワークでの面談の時でした。

まず、興味ある業種の企業を何社かピックアップして、面接官に電話してもらいます。応募可能か、可能なら面接のアポをとってもらうのですが、私の年齢を伝えるといい反応はまず返ってきません。

「年齢問わず」と書類に記載されていてもその場で断られたこともあります。
「未経験者歓迎」の応募条件は、30代前半までというのが暗黙の了解なんだなと認識しました。

一つの壁を越えられなかった私は、すぐさま方向転換することにしました。次に挑んだのは、デザイン関係でした。「未経験がダメなら経験者採用で」ということでデザイン、出版、印刷関係を重点的に探しました。
「今までやってきた仕事ならば経験が十分あり、需要もある」と考えたのです。

ですが、結果は惨敗。経験の長さが逆にマイナスになったのです。

企業採用担当
の心の声

(…っていうかさ、経験は1〜2年で十分なんだよ。それより、若い人材が欲しいんだよな)

──転職の面接に行くと、そんな面接官の心の声が聞こえてくるようでした。実際、それに近い内容を言われたこともありました。

かなり落ち込みました。家庭を犠牲にしてまで打ち込んできた仕事が、そして自分自身が全否定されたような気がしたからです。

そして、

ここから過去の自分を捨てなければ、前には進めない…!

──と、考えるようにしました。

4転職後

新しい仕事は、これまでのデザイン関係とは全く違った業界。

放課後児童クラブで、支援員として働く女性

私が転職した仕事は放課後児童クラブの支援員でした。

放課後児童クラブの支援員とは

放課後児童クラブの支援員は、放課後の時間に小学生を対象に安全で充実した時間を提供する役割を担う職業です。
児童の生活や学習をサポートしながら、遊びや活動を通じて社会性や自主性を育てる支援を行います。

放課後児童クラブの支援員の主な仕事内容

仕事内容 説明
児童の安全管理 児童が安全に過ごせるように、常に目を配り、事故やケガの防止に努めます。また、緊急時には適切な対応を行い、保護者や関係者に報告します。
生活・学習支援 宿題や自主学習のサポートを行い、児童が学習に取り組みやすい環境を提供します。また、日常生活の基本的なルールやマナーを教える役割も担います。
遊びや活動の企画・運営 児童が楽しめる遊びや活動を企画し、運営します。身体を使った遊びや創造力を育む工作活動など、多様なプログラムを通じて、児童の成長をサポートします。

元々、子ども嫌いだった私がこの仕事に応募するきっかけになったのは、自分自身の体験からでした。

子どもの頃、両親の関係が悪く常に緊張を強いられる家庭で育った私は、自分の子どもとの関係もうまくいきませんでした。

仕事が忙しいと言い訳をして本当の意味での子育てをして来なかったという後悔の思いもありましたし、児童虐待が毎日のように起こる現代で、何か自分にできることはないだろうかと考えていたのです。

まさか職業にするということは考えても見なかったのですが、応募したところ人員が不足しているということで、すぐに臨時採用されました。

新しい職場では、今までの仕事とは真逆の面がたくさんありました。
PCは不要。子どもへの声かけ、遊び、清掃が主な仕事です。そして毎月たくさんの研修。支援が必要な児童への対応や心理学、保護者対応など日々学ぶことが次から次へと出てきます。

忙しい毎日でしたが「季節が巡る時間」、「人は成長するということ」、「毎日生きている実感」を、子どもたちが教えてくれました。

時々は支援がうまく出来なかったり、保護者の方に誤解されてしまったり残念なこともありますが、子どものピュアな気持ちや目の輝きを見ると自分自身が浄化されていくように感じます。

職場で働く先輩、同僚たちも同じ志で働いてるせいか、困ったことがあるとお互い相談しあえる信頼関係があります。また、そうでないと子どもたちへの見守りはできないでしょう。

5転職を振り返って

思い描いていた道ではないが、自分なりの新しい働き方を。

放課後児童クラブの子どもたち

今回の転職で気付けてよかったことは、「始めるのに遅いことはない」と「可能性を信じる」ことです。

自分への限界を決めてしまうのは簡単だけれど可能性は誰にでもある。またチャンスは誰にでも訪れる。それに気付くか気付かないかでその後の人生が変わってきます。

転職というのは、そのチャンスの時期なのではないでしょうか。
特に組織の中にいると外が見えなくなります。外に出て新鮮な空気をたくさん吸い込み、錆び付いたアタマとカラダをリフレッシュする。それが転職だと思います。

そしてもう一つ、忘れてならないのが、今までの経験は決して無駄にはなりません。

保育の現場で施設を飾る季節の飾りや工作、折り紙などは、これまで培ったデザイン力が発揮できますし、発想力も遊びのアイデアに役立ちます。
あって邪魔になるものなんて、この世にはなかったのです。どんな小さなことも、必ず何かに繋がっていたのです。

少々辛いこともありました。収入面で前職と大きな差があり、好きなものを買えなかったり、外食や旅行がなかなかできないことは残念だと思います。

ですが、その代わり毎日家族とゆっくり食事をする時間が持てました。
何を幸せと思うかは人によって違いますが、私は転職は幸せになるためのステップだと確信しています。

正しいことって、なんだろう

子どもは常に自分の存在を誰か身近な人に認めてもらいたい、必要とされたいと思っています。
自分の声に耳を傾けてくれる大人を探しています。
でも不幸にしてそういう大人が周りに誰もいなかったら、その子はきっと、とても悲しくて淋しい大人になると思います。

大人を信用できず、自分にも自信がない。自己肯定感が乏しい子がたくさんいます。私も、その中の一人でしたから。

そんな私は正しさにこだわり、正しいこと=間違いを正すことだと思っていました。
でも、たくさんの個性あふれる子ども達を見ていると、それこそが間違いで「正しいって何だろう。正しいってことはいいことなのかな?」と疑問を感じるようになりました。

良い子、悪い子と決めるのは大人で、子どもにはそんな観念はなく誰でも受け入れてくれます。
どんな人種でも障害を持ってる子でも「入れて!」って言えば入れてくれます。そこは大人も見習いたいところですね。

将来はもっと自由な環境で安心して遊べる子どもの居場所づくりがしたいです。そして子育て中の親も余裕を持って子どもと向き合えるような、ゆとりある社会の実現を望みます。

この度の転職は思いもよらない結果になりましたが、より大きな夢を見ることができました。

思い描いていた道ではないですが、自分なりに新しい道をまた一歩一歩進んで行きたいと思います。

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