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「安定を言い訳にしない」34歳・ITエンジニアからITコンサルへの転職記

たかし さん(男性 35歳 東京都)
まあまあ成功、
ちょっと失敗

転職前

BEFORE
職業
ITサービス(社内システム)
職種
ITエンジニア
従業員規模
約200名
年収
500万円

転職後

AFTER
職業
コンサルティングファーム
職種
ITコンサルタント
従業員規模
約500名
年収
650万円

目次

たかしさんの転職ストーリー

1これまでの私

「納期通りに終わらせる」が、仕事のゴールだった

青い両開きの扉の向こうで、オフィスのデスクに座った男性がPCに向かって作業している様子

このままでいいのだろうか」と思い始めたのは、30代に差し掛かった頃でした。

都内中規模のIT企業でシステムエンジニアとして、社内システムの開発と保守を担当していました。仕事は丁寧にこなせていたし、チームの調整役として周囲から頼られてもいた。
客観的に見れば、悪くない状況だったと思います。

仕事のやりがいは「納期通りに終わらせること」でした。大きな達成感より、確実にこなすことに安心感を覚えるタイプ。妻と小学生の子どもがいる中で、安定して働けることが何より大事。それが当時の自分の価値観でした。

新しい挑戦より今の居場所を守ること。キャリアは自然と積み上がるものだと、どこかで思っていました。

2転職のきっかけ

自分だけが、同じ場所に立っていた

青い両開きの扉の向こうに広がる駅のホームで、通勤客の流れの中に立つスーツ姿の男性の様子

転職を意識し始めたのは、ある日ふと「自分、何も変わっていないな」と気づいたときでした。

毎日同じ作業の繰り返し。スキルが積み上がっている感覚がない。それだけなら我慢できたかもしれません。ただ、頑張っても上司の評価は曖昧で、努力が報われているのかどうかもわからない。会社の先行きにも、正直なところ不安がありました。

追い打ちだったのは、同僚たちの変化でした。異動や昇進で着実にキャリアを積んでいく中、自分だけが同じ場所に立っている。

妻と子どもの顔を思い浮かべると、このままでいいとは思えませんでした。安定よりも、挑戦できる環境で働きたい。

ちょうどその頃、学生時代の友人から転職成功談を聞いたんですね。それもあって、「自分にもできるかもしれない」という気持ちを持てたのだと思います。

3転職活動中

自己分析が、面接を変えた

青い両開きの扉の向こうで、夜のカフェのテーブルに広げたノートに男性がペンで書き込んでいる様子

活動期間は約半年。目指したのはITコンサルティング業界でした。

最初に壁にぶつかったのは情報収集でした。どこに何の求人があるのか、どう探せばいいのかすらわからない状態からのスタートでした。転職サイトと転職エージェントを並行して使い、複数のサービスを比較しながら進めたことで、ようやく全体像が見えてきました。

面接では、想定外の質問に言葉が詰まり、自分の強みをうまく伝えられない場面が続きました。準備不足のまま臨んだ日もあり、終わってから後悔したこともあります。

変わったのは、自己分析を徹底してからでした。
「自分は何が得意で、何を求めているのか」を言葉にする作業を繰り返すうちに、面接での受け答えが変わり始めました。
質問に詰まらなくなっただけでなく、自分が何を話しているのかを自分自身が理解できている感覚がありました。

転職活動にかけた期間は、半年間。思った以上に時間がかかってしまいましたが、今振り返るとこの期間は自分を見つめ直す貴重な時間でした。家族や友人からの励ましも、大きな支えになりました。

4転職後

「これがチームで働くってことか」

青い両開きの扉の向こうの会議室で、前に立った男性が資料を示しながら説明し、周囲のメンバーが聞いている様子

転職先は中小のコンサルティングファームでした。
職種はITコンサルタント。前職のシステムエンジニアとは仕事の進め方も求められるスキルも異なり、入社直後は正直なところ戸惑いの連続でした。
業務フローも使うツールも前職とは異なり、覚えることが次々と出てきました。

それでも同僚たちは丁寧に教えてくれました。チームリーダーのサポートも具体的で、わからないことをそのままにしない環境でした。質問しやすい雰囲気は、思っていた以上に助かりました。

前職と大きく違ったのは、裁量の大きさでした。自分の意見を持って動くことが求められる分、業務量もプレッシャーもありましたが、その分だけ新しい技術に触れる機会も多く、手応えもありました。

入社から半年ほど経った頃、あるプロジェクトのリーダーを任されました。
メンバーへの指示出し、進捗管理、クライアントへの報告。前職では誰かの後ろにいることが多かった自分が、今度は前に立つ立場でした。

自己評価で言うとボロボロだったんですが笑、なぜかクライアントからは結構評価してくれたんですね。「ああ、これがチームで働くってことなんだな」と思いました。それは、それまでの仕事では感じたことのない種類の達成感でした。

気づけば入社から半年が過ぎようとしており、いつのまにか職場にも業務内容にも馴染んでいました。




5その後、どうなったか。

安定を、言い訳にしない

青い両開きの扉の向こうで、朝の光の中、ビルの階段を上っていく男性の足元を後ろから捉えたクローズアップ

転職を経て、一番変わったのは自分の見方でした。
前職では不満ばかりに目が向いていて、自分に何ができて何が足りないのかを整理したことがありませんでした。転職活動中に自己分析を繰り返す中で、ようやくそこと向き合えた気がします。

適応という点でも、正直なめていました。
環境が変われば自分も変わると思っていたけれど、実際は自分から動かないと何も変わらない。
質問する、学ぶ、関わる。そういう当たり前のことを、転職後に初めてちゃんとやるようになりました。
失敗もありましたが、それも含めて今の自分の土台になっています。

周囲のサポートの重要性も、身に染みました。
転職活動中のエージェント、職場のチームリーダー、家族や友人。自分一人で乗り越えたと思っていた場面も、振り返れば誰かに助けてもらっていました。異なる価値観や働き方に触れることで、自分の視野も広がったと感じています。

◇ ◇ ◇

今後については、まずは今の専門分野をさらに深め、プロジェクトを主導できる立場を目指したいと思っています。

その先には、チームメンバーの成長を支えながら組織全体に貢献できるマネージャーという姿もイメージしています。転職前にはぼんやりしていたキャリアのイメージが、今はずっと具体的になっています。

家族との時間を大切にしながら、というのは変わらない前提です。ただ、安定を言い訳にしない。それが今の自分の姿勢です。

たかしさんの体験談のポイント

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