子どもができてから看護師としての働き方が変わっていって|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 看護師
- 職種
- 医療
- 従業員規模
- 60人程度
- 年収
- 200万円
転職後
- 職業
- 看護師
- 職種
- 医療
- 従業員規模
- 150名
- 年収
- 300万円
目次
ひろさんの転職ストーリー
1これまでの私
「私に合っている」と思えた、看護師という仕事。
とある病院で看護師として働いていました。
転職をしたのは、看護師になって6年目のことです。
当時の病院の前に働いていたのは、小児科と検診センター。その後、当時の内科系の病院に勤めることになりました。
看護師という仕事は、私に合っていたと思います。
看護師は夜勤も当たり前の職種なので、それも込みで給与体系は充実していると感じていました。
子どもを産んで母親になるまでは、夜勤も積極的に入りながらたくさん稼ごうと考えていました。
家は夫と二人暮らし。趣味は旅行です。
「このくらいまでに子どもができたらいいな。それまでは看護師として働きたい」というプランは、何となくですが決めていました。
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2転職のきっかけ
子どもが生まれて、これまで通りの働き方が難しくなった。
夫との結婚・出産と転勤を機に、夫の勤め先である福島で再就職しました。
その病院は三交代制の勤務形態(24時間を3つのシフトに区切り、交代して働く勤務形態)でした。
そのため、もし今後子育てが本格化した時に、働くことが難しくなるのではという不安がありました。
また、私は正看護師でしたが、勤務先の職員の方はほとんどが「准看護師」でした。
仕事の責任は、正看護師である私の方に多くかかりがちでした。
子どものいる生活で、他の人よりも多く責任を持った働き方ができるか──、そう考えたときに私の答えは「NO」でした。
たとえば、「残業などを引き受けながら子育てができるのか」と聞かれたら、いちどや二度ならともかく、週に何度もなったらむりでしょう。
そうした不安は、私を「より責任と負担の軽い働き方をすべきだ」という転職の意思に向けていったのです。
3転職活動中
地元の転職エージェントの力を借り、転職。
ハローワークの利用も考えましたが、子育てをしながら毎回通うのも難しいと判断し、転職サイトへ登録しました。
大手の看護師専門の転職サイトに登録をしたのですが、そこのエージェントの方から、私の地元の転職エージェントを紹介されました。
- 大手エージェント
-
「地方の転職ですと、地元に根差した求人情報が豊富な、こちらのサービスの方が良いかもしれません」
そういった理由でのご紹介でした。
そして実際に紹介された先のエージェントさんとの相性がとても良かったです。
私が提示した条件になるべく合致する求人を探していただき、かつ物腰も丁寧で緊張せずに済みました。
大手のエージェントさんとも連絡は取っていましたが、やはりそちらでは私の条件に見合う求人は無く。
新しい転職先は、地元の転職エージェントの方が見つけてくれました。
そればかりでなく、保育所や社宅の交渉なども、すべて転職エージェントの方が行ってくれました。
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4転職後
新しい職場で起きた、一つの出来事。
転職先は、「周術期」の患者様の病棟でした。
周術期とは
「周術期」とは、手術が決定した患者さんの術中だけでなく手術前後を含めた一連の期間のことです。外来時期から入院、術後回復、退院・社会復帰までの時期までが含まれます。
手術が必要な患者様や、その後の経過を看る病棟ですので、緊張感を持って働く必要がありました。
業務は常に集中して取り組んでいますが、ふとした拍子に保育所に預けた子どものことが心配になるときがありました。
転職してから忘れられない出来事がありました。
新しい業務にも徐々に慣れてきた頃だったのですが、若い男性が交通事故で運び込まれてきたのです。
手術の準備ができ次第すぐに取り掛かる、という非常に緊急性を要する状況でした。
看護師は総出となって、準備を進めていきました。
皆が患者さんの手術を無事に終えるその一点を目標に、張り詰めた空気のなか行動していました。私も同様でした。
何とか無事に手術が終わったとき、私はそこでようやく、「保育所の迎えの時間をとっくに過ぎていた」ことに気づいたのです。
託児所は院内にありましたのですぐに向かいました。
子どもはもう1時間以上、ずっと泣いていたそうです。
ひとつの仕事を無事終えられた達成感はすぐに消え失せてしまい、あとに残ったのは「一時といえど、子どものことをすっかり忘れてしまっていた」という罪悪感でした。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
今の職場に決めたのは「託児所があること。残業が少ないこと。しばらくは日勤のみ」という条件が合致したためです。
私は看護師という仕事にやりがいと誇りを感じていましたが、子どもができると、やはり大切なのは家族という気持ちが強まるようになりました。
仕事も家庭も両方を大切にしていくためには、ワークライフバランスを意識した仕事の仕方が必要になると思います。
急な手術の際はそちらを優先させなければいけませんが、その他に残業に見切りをつけられる時がありましたら、思い切って子どものために時間を持つ勇気も必要だと思っています。
職場には同じように子育てをしながら働いている看護師の方もいますので、そういった方とのコミュニケーションも積極的に取っていきたいです。
◇ ◇ ◇
私がまず目指すべきは、やはり子育てと仕事の両立です。子どもが小さいうちはまだ手がかかりますし、お金もかかりますし、どちらも大切です。
また、看護師としての知識も積極的につけていきたいです。
できることが多い方が、仕事の幅も広がりますので。具体的には「臨床指導者」や「プリセプター」という分野の知識の習得を目指しています。
あと、副業で医療関係の記事のライティングも行っています。
知識が広がれば、そちらの業務でも活かせることが多くなると思います。
知識を深め、家族のためにもこれからも働いていきたいです。
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