「美容師から異業種に転職したい…」おすすめ職種とポイント
[最終更新日]2024/10/30
夢やあこがれを持って始めた仕事でも、実際にその仕事を始めてみると「思っていたものと違った」と感じることは往々にしてあるものです。
今回は「美容師から異業種へ転職したい」という方向けに「転職でのポイント」や「これまでの経験を活かせる業界・業種」に関してご紹介していきます。
目次
1)「美容師から異業種に転職したい」という人は多い
美容師になって3年以内に約7割が辞める!?
2000年代初頭、カリスマ美容師という言葉がブームになったことから、当時の高校生の「将来なりたい職業」の上位にランクインするなど、一躍人気の職業になった「美容師」という仕事。
国内の美容室店舗数は現在も増え続けており、令和元年時点での国内美容室店舗数は約25万軒(厚生労働省「衛生行政報告例」より)。
ちなみに全国のコンビニ店舗数は約6万件ですので、美容室がいかに私たちの生活に深く関わっているかが想像できます。
一方で、美容師の離職率は他の職種と比べて非常に高く、3年以内に辞める人は60~70%になるといいます。
そのなかには、安定した需要のある美容業界から異業種へのキャリアチェンジをする人も多く含まれます。
美容師を辞める理由でとくに多いものとは?
美容師の転職理由として多いのは、以下の5つです。
美容師の転職理由で多いもの
現在美容師で働いている方々で、上の転職理由について「自分もいくつか当てはまる」という人は多いのではないでしょうか。
注意すべきは、それぞれの転職理由によって、取りうる対策は少なからず異なることです。
次の章では、各転職理由の詳細と、あわせて今現在美容師からの転職を検討している人に向けてどのような対策が望ましいかについて説明します。
2)「美容師から転職したい」と思う主な理由と、それぞれの対策
①身体的な苦痛(手荒れ・腰痛など)
「美容師を辞めて、異業種に転職したい」と考える人のケースで多いのが、手荒れ、腰痛などの身体的な苦痛によるものです。
実際に実務を経験してはじめて「自分に合わない・負担が大きい」ということを知った人、また手荒れなどは病院で診てもらってドクターストップがかった人もいるでしょう。
とくに若い人、アシスタントとして実務に入って間もない人が、こうした悩みを持つことが多いといいます。
身体的な苦痛を理由に、美容師から転職すべきか迷ったときの対策
美容師の仕事があなたの身体的な性質に合わないと判断できる場合は、無理して更に健康を損ねてしまわないうちに早めのジョブチェンジを検討した方がよいでしょう。
美容系への仕事を続けたいのなら、例えば美容メーカー・美容ディーラー、美容学校の講師、エステティシャン、アイリスト、ネイリストなどの仕事もあります。
一点、美容学校の講師は少子化および美容師を目指す人が減っていることもあり、中長期でキャリアプランを見たときにややリスクもあるので注意が必要です。
美容師からの転職でおすすめの職種については「4)美容師からの転職におすすめの職種・業種」で紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
②友人やパートナーと休みが合わない
美容師の仕事は、基本休みが不定期です。
新社会人として美容師になった人は、働き始めて休日が友人やパートナーとほとんど合わないことにストレスを感じることもあるでしょう。
仕事とは人生を豊かにするためのひとつの手段であり、またその価値観は人それぞれ持ってよいものです。
不定休の仕事によってプライベートの充実さが著しく損なわれてしまうと感じるようでしたら、何かしら対策を取るべきでしょう。
プライベートの充実を理由に、美容師から転職すべきか迷ったときの対策
友人やパートナーとの時間を大切にすることがあなたにとって価値の高いもので、今の生活に苦痛を感じるようなら、美容師から異業種への転職がその解決策になるでしょう。
ただし、異業種への転職は、前職への不満だけが転職理由になっている状態では失敗しやすいです。
転職への具体的なアクションは進めるにしても、美容師を辞めるとして自分はどんな働き方をしたいのかについて、じっくりキャリアプランを考えることをおすすめします。
参考:キャリアプランとは
キャリアプランとは、あなたが将来に望む仕事や働き方を実現するためのプランニング(行動計画)のことをいいます。
具体的には、以下のようにプランを立てます。
キャリアプランは、上記の「キャリアプランの例」にあるように時期ごとに「実現したいこと」と「そのためにやること」を表形式に落とし込むと、そのイメージを整理しやすくなります。
ポイントは、半年や1年ではなく、3年・5年といった中長期的な期間を見据えることです。
今のうちにマスターしておくべき知識・スキルや取得しておくべき資格が出てくるかもしれません。
また、美容師からの転職でおすすめの職種は「4)美容師からの転職におすすめの職種・業種」で詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。
③収入面の少なさ・社会的な補償が少ない
美容師の収入の多さは、スタイリストになって指名客をどれだけ取れるかに関わることがほとんどです。
だから頑張れるという人もいるでしょうし、だから辛いと感じる人もいるでしょう。
また、厚生年金の加入がない美容院の職場は多いです。
社会保険の安定さを求めて、美容師ではない企業勤めを検討する人も少なくないと思います。
収入の向上を理由に、美容師から転職すべきか迷ったときの対策
まずは、「いつまでにどのくらい収入を上げたいか」を考えてみましょう。
そのうえで、美容師として自分はその収入を目指せるか、また目指すとしたらどんなアクションが必要かを考えます。
美容師として収入を上げるためのアクションとして、大きく以下の3点が挙げられます。
- (1)スタイリストとして、顧客を増やす
- (2)基本給や歩合制の条件の良い職場に移る
- (3)ディレクター・店長クラスとして働く(または独立する・シェアサロンを利用するなど)
現在アシスタントの人やスタイリストとしての経験の浅い人は、現実的なアクションとしては(1)になるはずです。
ある程度経験を積んだスタイリストの人は、(2)・(3)の選択肢も考えられるでしょう。
美容師からの転職をすべきかの判断の際に重要となるのは、これら(1)~(3)のアクションに対してポジティブな気持ちで目指そうと思えるかどうかです。
「やってみよう」という前向きさを抱けるのなら、まずは美容師のフィールドで収入アップのチャレンジをした方が良いかもしれません。
一方で、「収入アップはしたいけど、これらアクションを前向きに進める気にはなれない」と思うのなら、美容師以外の職種で働くことについて検討してみるとよいと思います。
収入アップを実現するためは、美容師を続けるにせよジョブチェンジするにせよ「環境(または自分)を変える」ことが求められます。
どのアクションをすべきかの観点だけでなく、いま自分がどのような変化をしたいのかの観点でも考えてみることをおすすめします。
社会保険などの保障面の充実を理由に、美容師から転職すべきか迷ったときの対策
一部の大手美容院では、厚生年金を含めた社会保険が完備されています。
保障面の充実は、美容師の職種のままでも職場を変えることによって解決できることがあるでしょう。
まずは「ビューティミライ」や「リジョブ」などの美容師の求人を多く探せる転職サイトを見て、社会保険の加入状況を含めてご自身の希望に沿う求人でどのようなものがあるか、チェックしてみるとよいでしょう。
また、美容業界以外の一般企業においてどのような制度・取組があるかについても、あわせて知っておくとよいと思います。
たとえば「これから結婚・出産を控えている」という人や「企業型年金などの制度に興味がある」という人は、美容師以外の職種の求人もチェックすることで、より保障の充実した職場を見つけられることもあるでしょう。
④職場の人間関係
職場の人間関係を理由に「美容師を辞めよう」と考える人も多いです。
とくに、先輩-後輩間やアシスタント-スタイリスト間の上下関係の厳しい職場や体育会系のノリが強い職場では、こうしたストレスを感じている人は多いでしょう。
職場の人間関係が理由で、美容師から異業種に転職すべきか迷った時の対策
職場の人間関係を改善したいのなら、美容師自体を辞めるまでもなく勤務先を変えることで解決できる可能性があります。
とくに現在が一社目の職場になる人は、今の職場環境が美容サロン全般に当てはまると考えない方がよいでしょう。
まずは、他の職場がどうなのかについて、美容師仲間や美容系コミュニティや求人サイトから情報収集することをおすすめします。
また、美容師はスタイリストとして経験を積んだ後は独立やシェアサロンなど、多様な働き方を選べる職業です。
職場環境に不満があっても「美容師としての仕事は好きだ」と思えるのなら、異業種への転職は慎重になっておいたほうがよいでしょう。
⑤女性の出産・育児のブランク期間
女性の美容師で、出産・子育てを経ての復職の際に美容師ではなく異業種に就職するケースも多いです。
復職の際に慣れ親しんだ美容師を選ばない理由としては、体力や腰痛などの健康上の問題によるもの、そのほか顧客離れやスキル停滞による自信喪失などが挙げられます。
女性の出産・育児のブランクからの美容師転職を検討する際の対策
この機に別の職種でも働いてみたいという気持ちがあるのなら、美容師を完全に辞めるかどうかは保留して「いったんチャレンジしてみる」のも良いと思います。
育児や家事など家庭との両立を果たしやすい仕事は、美容師以外の職種で見つかることが多いからです。
また、美容師をいったん離れてから5~10年経ってまた美容師へと戻る人も少なくありません。
これまでスタイリストとして実務経験を積んで手に職をつけていれば、ブランクがあっても活躍することは可能なのです。
悩み中の人やすぐに戻る気持ちになれないという人は、別の仕事も経験しつつ、やっぱり美容師がいいとなったら再度挑戦する、という気持ちで臨むのが良いかもしれません。
3)美容師から未経験の異業種に転職できる?
そもそも、美容師から異業種への転職は可能なのでしょうか。
結論から言うと、美容師から別の業種・職種への転職は可能です。実際、多くの人が美容師から異業種へのジョブチェンジに成功しています。
美容師から未経験の異業種への転職は可能。ポイントは、「あなたの強み」を活かすこと
美容師として働いてきたこれまでの経験やスキルを活かせる仕事は、数多くあります。
たとえば、美容系の知識や接客スキル。
日々さまざまなお客様と接してきた経験や、そこから培われたコミュニケーション能力は、他業種の人たちからも一目置かれることが多いです。
美容師としての経験や資格を活かすのなら美容メーカー・美容ディーラー、美容専門学校の講師、そのほかアイリストなどが候補として挙がります。
また、美容師には、ファッション・美容に関する知識が豊富な人も多いため、アパレル系やネイリスト、ヘアメークアーティストなどへの適性が高い人も多いでしょう。
そのほか、実務経験以外でも「デザイン・イラストが好きでプライベートでよく描いていた」「プログラミング経験がある」という人は、未経験者募集の多いWebデザイナーやWebプログラマーへのキャリアチェンジの検討もできます。
このように、美容師としての経験やあなた自身の適性を活かしての転職は十分可能です。
「今さら未経験の業種への転職は無理かもしれない」と思わず、前向きに考えることが大切です。
4)美容師からの転職におすすめの職種・業種
美容師を辞めて異業種に転職しようか迷っている人は、その判断の前に美容師から異業種に転職した人たちに多い職種・業種について知っておくとよいでしょう。
たとえ今が転職の時期でないとしても「今後こういう道もある」と分かっておくことは、ご自身の理想のキャリアプランを立てるうえで役立つからです。
美容師から異業種に転職する人が選ぶ職種・業種で多いのは以下の5つです。
美容師からの転職におすすめの職種・業種
- 美容メーカー・美容ディーラー…身につけた美容知識を強みにできる
- エステティシャン・アイリスト・ネイリスト…美容を「創造する」仕事を続けたい人に
- サービス業(アパレル販売など)…接客スキルを武器に
- 営業・カスタマーサクセス…コミュ力・傾聴力・課題発見力を活かす
- Webデザイナー・Webプログラマーなど…第二のスキルを養いたい人に
美容メーカー・美容ディーラー…身につけた美容知識を強みにできる
美容関係の営業職には、大きく分けて「美容メーカー・美容ディーラー」の2つがあります。
美容メーカーの営業職はディーラーまたは美容室へ自社商品の説明やプレゼンをし、成約に漕ぎ着けるのが仕事です。
場合によっては商品の使い方や特徴をレクチャーするためのセミナーを開催することもあります。
一方、美容ディーラーはさまざまなメーカーから仕入れた商品を美容室へ卸す仕事で、基本的に決まった担当エリアを回るルート営業となります。
美容師から美容メーカー・美容ディーラーへの転職がおすすめの理由
美容メーカー営業も美容ディーラーも、元美容師という経歴は重宝されます。
美容室で扱うものや美容師の仕事をよく知っていることが、顧客である美容師とのコミュニケーションを図る上でもとても役立つからです。
正社員採用であれば完全週休2日や残業手当支給といった条件で働ける上に、収入面でも安定するといったメリットもあります。
美容師を辞めても美容関係に関わる仕事がしたいという思いがある人に、おすすめの職種と言えます。
美容メーカー・美容ディーラーを目指す際の、おすすめの転職サイト・転職エージェント
サービス名 | doda |
リクルートエージェント |
パソナキャリア |
ワークポート |
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デメリット |
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公開求人数 | 約25万件 | 約42万件 | 約3.7万件 | 約10万件 |
対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年7月時点のものです。
エステティシャン・アイリスト・ネイリスト…美容を「創造する」仕事を続けたい人に
何らかの理由で美容師を辞めたいと思っている人でも、「美容に関わるクリエイティブな仕事は続けたい」という人は多いと思います。
その場合は、エステティシャン、アイリスト、ネイリストといった美容系職種へのジョブチェンジが有力な検討候補になるでしょう。
美容師からエステティシャン・アイリスト・ネイリストへの転職がおすすめの理由
美容師からエステティシャン・アイリスト・ネイリストへの転職がおすすめの理由は、これまでの美容に関する知識、そして接客コミュニケーションの経験を活かしやすいからです。
また、アイリストは美容師免許が必要となるため、資格取得の実績を活かせます。
ただし、それぞれの職種ではより専門的な知識・スキルが当然求められます。
「この分野で学び続けるだけの興味・関心と熱意を持てるか」をしっかり自問したうえで、キャリアチェンジの判断をすべきでしょう。
エステティシャン・アイリスト・ネイリストを目指す際の、おすすめの転職サイト・転職エージェント
サービス名 | ビューティーミライエージェント |
リジョブ |
リクルートエージェント |
キレイビズ |
スタッフクリエイション |
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美容・エステ業界 の公開求人数 |
約5,000件 | 約5,900件 | 約100件 | 約4,000件 | 約1.0万件 |
対象年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 関東・関西・東海 |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年7月時点のものです。
サービス業(アパレル販売など)…接客スキルを武器に
接客コミュニケーションに強みを持つ人は、販売職(アパレルなど)もひとつの検討候補となるでしょう。
異業種からのサービス業転職で、販売員から店長クラスやエリアマネージャー、商品企画などのキャリアを果たす人もいます。
美容師からサービス業(アパレル販売など)への転職がおすすめの理由
美容師にとって、カットや施術をしている間のお客様との「会話」は重要な営業ツールです。
カットの技術を評価してもらうだけでなく、「あの美容師さんと話が合う」「会話が楽しいからまた行きたい」と思ってもらえるかどうかが、リピーターを生み出すことに繋がります。
これは美容師に限らず、サービス業全体に言えることでもあります。
たとえばホテルやアミューズメント系の仕事も、多くの人と接する機会があり、「また来たい」と思ってもらえるような接客スキルが重宝されます。
サービス業は求人も多く、中途採用でも比較的採用されやすいのも特徴です。
ただし、販売職は美容師の離職理由に多い「休み不定期」「収入アップがしづらい」「販売ノルマがある」などのマイナス要素を同様に持っている職場も少なくありません。
ジョブチェンジの際は入念な職場の見極めが欠かせませんので、求人選びの際は転職サイトなどの求人媒体を利用するより転職エージェントで専任のアドバイザーの支援を受けた方がよいでしょう。
サービス業(アパレル販売など)への転職におすすめの転職サイト・エージェント
サービス名 | iDA(アイ・ディー・エー) |
フミダス美容 |
クリーデンス |
リクルートエージェント |
アズール&カンパニー |
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デメリット |
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公開求人数(販売系) | 約1.4万件 | 非公開 | 約1,400件 | 約1,300件 | 約900件 |
対象年代 | ◎全年代 | 20代~30代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年7月時点のものです。
営業・カスタマーサクセス…コミュ力・傾聴力・課題発見力を活かす
一見すると営業職の業務は、美容師のスキル・経験と結びつくのか疑問に思われるかもしれません。
しかし、営業職で最も必要なスキルとは「コミュニケーション能力・傾聴力・課題発見力」が挙げられることが多く、これらに対して美容師の実務経験で養われた実感を持っている人は多いはずです。
加えて、営業職は他の職種と比べて「未経験者歓迎」とする求人が多く、異業種からの転職を実現しやすいのです。
また、近年では「カスタマーサクセス」という職種が注目を集めています。
カスタマーサクセスは簡単に説明すると、「メール・電話などのコミュニケーションで顧客の商品・サービス購入、契約の継続、満足度の向上」を担う営業支援の仕事です。
カスタマーサクセスは販売職などサービス業の職種からの職種からのジョブチェンジが多く、接客コミュニケーション経験が活かされるといいます。
美容師から営業・カスタマーサクセスへの転職がおすすめの理由
美容師から営業・カスタマーサクセスへの転職がおすすめの理由は、先にお伝えした通り接客コミュニケーションのスキルを活かせる点にあります。
また、キャリアアップ志向の人は人・モノ・カネを扱う営業職の経験で昇給・昇格を得る機会を得やすいでしょう。
美容師もその側面はありますが、営業職・カスタマーサクセスは人脈やネットワークを築きやすいというメリットもあります。
ただし、営業職は業種や企業によってノルマ制を登用しているところも少なくありません。
美容師業務で歩合制にネガティブ意識を持っていた人は、そうした職場を避けるように事前の企業研究が欠かせません。
また、営業職として活躍する人で共通するのは、「扱う商品・サービスを好きであること」です。
営業という職種はほぼすべての業界にありますが、自身にとって興味・関心を持てる分野の営業職に就くことを意識すべきでしょう。
営業・カスタマーサクセスへの転職におすすめの転職サイト・エージェント
サービス名 | フミダス美容 |
キャリアスタート |
マイナビエージェント |
doda |
リクルートエージェント |
パソナキャリア |
type転職エージェント |
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デメリット |
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営業職種の 公開求人数 |
非公開 | 非公開 | 約1.2万件 | 約5.7万件 | 約8.3万件 | 約5,900件 | 約1,900件 |
対象年代 | 20代~30代 | 20代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 東京・神奈川・埼玉・千葉 |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年7月時点のものです。
Webデザイナー・Webプログラマーなど…第二のスキルを養いたい人に
IT技術の発展に伴い、IT系のエンジニア・クリエイターの求人は増加傾向にあります。
これまでは「即戦力」となる人材確保を中心に採用活動が行われてきた背景がありますが、近年では「第二新卒や他業種からの転職者」からも積極的に人材を募集している企業も増えてきています。
ひとくちに「IT系」の仕事と言えども、その中にはさまざまな職種があり、実務未経験からキャリアを構築していくことが可能な職種もたくさんあります。
とくに「Webデザイナー」「Webプログラマー」は未経験者への門戸も広く、学歴や資格を問わず誰でも目指せる職種です。
美容師からWebデザイナー・Webプログラマーへの転職がおすすめの理由
美容師のやりがいとして挙げられることの多い「創造性のある仕事」は、Webデザイナー・Webプログラマーでも実感しやすいです。
また、エンジニア・クリエイター系の職種はもともとの知識やスキルよりも、今後の「伸びしろ」に期待が寄せられる仕事であり、入社後の頑張りによって十分にステップアップが可能です。
もちろん、将来を見据えて順調なキャリアを築いていくには、入社後も独学でスキルを習得していくなどの努力は必要になります。
しかし、人材確保を積極的に行っている業種であること、スキルを身につければ待遇面のアップも見込めることから、新たなキャリアとして検討してみる価値は十分にあると言えるでしょう。
Webデザイナー・Webプログラマーへの転職におすすめの転職サイト・エージェント
サービス名 | フミダス美容 |
ワークポート |
doda |
リクルートエージェント |
パソナキャリア |
type転職エージェント |
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メリット |
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デメリット |
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Webクリエイター系 職種の求人数 |
非公開 | 約3,000件 | 約3,500件 | 約1.0万件 | 約500件 | 約250件 |
対象年代 | 20代~30代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 | ◎全年代 |
対象地域 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | ◎全都道府県 | 東京・神奈川・埼玉・千葉 |
おすすめの人 |
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公式サイト |
表内の求人数は2024年7月時点のものです。
まとめ)美容師から異業種への転職は可能。あわせて、今後のキャリアプランを考えておこう
ここまでの内容を、まとめてみましょう。
「美容師から転職したい」と思う主な理由と、それぞれの対策
- ①身体的な苦痛(手荒れ・腰痛など)
…無理せず、早いタイミングでジョブチェンジの検討を - ②友人と休みが合わない
…プライベートの充実の優先度を高めるには、ジョブチェンジが望ましい - ③収入面の少なさ・社会的な補償が少ない
…まずは「いつまでにどれだけの収入を得たいか」を考え、美容師のキャリアで実現できるかを検討 - ④職場の人間関係
…美容師自体を辞めずとも、職場を変えることで解決できる可能性がある - ⑤女性の出産・育児のブランク期間
…美容師への復帰も選択肢に残しつつ、異業種・別職種にチャレンジするのもあり
美容師からの転職におすすめの職種・業種
- 美容メーカー・美容ディーラー…身につけた美容知識を強みにできる
- エステティシャン・アイリスト・ネイリスト…美容を「創造する」仕事を続けたい人に
- サービス業(アパレル販売など)…接客スキルを武器に
- 営業・カスタマーサクセス…コミュ力・傾聴力・課題発見力を活かす
- Webデザイナー・Webプログラマーなど…第二のスキルを養いたい人に
冒頭でお伝えしたとおり、美容師から異業種への転職は可能です。
ただし、その際は自分の強みを活かすこと、そしてこれからのキャリアプランを描いておくことが大切です。
異業種にジョブチェンジしたとしても、あなたがこれまで美容師として働いた経験が無駄になることはありません。
一方で、「現状に停滞感がある」場合は要注意です。どんなキャリアを歩むにせよ、よりよい人生にしていくためは「変化」が求められることが多いからです。
これまでの経験を活かしつつ、そしてこれから先満足する働き方、そして望む変化をしていけるよう、本記事を参考に取り組んでみてください。