転職体験談:卸業者の営業事務。「いつから来れる?」と聞かれ、即採用。そしてその翌日に見た壮絶な職場。
転職前
- 職業
- 公的機関・市民サービス
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 1,000人程度
- 年収
- 200万円
転職後
- 職業
- 卸売業
- 職種
- 営業事務
- 従業員規模
- 4人
- 年収
- 280万円
目次
くじらさんの転職ストーリー
1これまでの私
公務員の嘱託職員と子育ての、両立の日々
今から16年前に離婚をし、シングルマザーとして3歳の娘と二人で暮らしていました。
周囲に頼る人もそんなにはいなかったこともあり、仕事を探すにあたって、「残業がほとんどなく、子供の急病などのお休みにも対処できるような仕事」を探した結果、公的機関で短時間の事務の仕事(嘱託職員)をすることになりました。
結婚していた時は、専業主婦だったこともあり、私自身にはそんなにスキルや社会経験もなかったため、嘱託職員の中でも、割とスキルが必要ではない事務職の仕事を選びました。
参考:公務員の事務職の主な仕事内容
仕事内容 | 説明 |
---|---|
書類作成・管理 | 公文書の作成、データ入力、ファイリング、文書管理などをおこないます。 |
窓口対応 | 市民からの問い合わせ対応、各種証明書の発行など市民サービスを提供します。 |
予算管理のサポート | 予算の計画、管理、執行のサポートをおこないます。関連書類の整理なども担当します。 |
プロジェクトサポート | 政策やプロジェクトのサポート業務、関連する調整や会議の準備をおこないます。。 |
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私の性格──ですか?
わりと、計画的な性格だと思います。
子供が保育園にいる間は割り切って嘱託の仕事をして、子供の将来に備え準備をしようと、様々なスクールに通って資格取得に励みました。
2転職のきっかけ
私が「転職をしよう」と思ったわけは。
転職をしようと思った一番の理由は「給与面」です。
公的機関の嘱託職員は、残業がなく休みが取りやすいという意味では、子育てをしながらでも非常に働きやすい環境でした。
ですが、1日の労働時間も5時間ほどしかなかったので当然ながら給与は低く、尚且つ、私は期限付きの仕事で最長でも4年しか働けないという環境でした。
つまり、公務員勤務と言えども、私の立場はとても不安定なものでした。
家庭ではちょうど娘が小学校に入学する時期で、生活や教育にかかる必要なお金も増えてくることも予想できたので、もっと待遇の良い「正社員」の仕事への転職を考えたのです。
あとは、公的機関でのお仕事というのはやはり「役所」的な考えが根付いているなと感じていました。
私のような「嘱託員」に求められていることは、とても限定的で、責任もありません。
もちろん、楽ではあるのですが、
- 私
-
(ずっとここで仕事をしていたら、自分は普通の職場では適応できなくなってしまうんじゃないだろうか…?)
という漠然とした不安も、少なくありませんでした。
それら理由から、私は「転職しよう」と決断したのです。
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3転職活動中
ハローワークの担当の方に助けられて。
転職活動は困難を極めました。
当時は就職氷河期でしたし、「小さな子供がいて、残業があまりできない」ということを伝えると、そのことが理由で不採用となるようなケースがたくさんありました。
幸運だったのは、当時ハローワークの「重点支援」の枠に入れたことです。
これは、ハローワークのサービスの一つなのですが、私専属のハローワークの就職支援の担当者とマンツーマンで就職についての相談ができるというサービスでした。
たまたま担当になってくださった方が女性の方で、とても親身になって相談に応じてくださったので心強かったです。
そちらで履歴書などの書き方や面接の応対方法など、就職についてのノウハウを教えていただいただけでなく、求人情報をFAXで直接送っていただいたり、うまくいかなかった面接の話を聞いていただいて次につながる対策を相談させてもらったりとかなり心の支えになりました。
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4転職後
転職先の新しい仕事は「営業事務」。
なかなか転職活動がうまくいかない中で、ハローワークである求人を見つけました。
それは、卸業者の営業事務の仕事でした。
もともと希望していた職種ではなかったのですが、もう何件も「面接を受けて、落ちる」を繰り返していたので、焦りもあったのです。
私はその求人を見つけて、すぐに面接を受けに行きました。
面接官との面接は5分ほどでした。最後に面接官から
- 面接官
-
「いつから来れる?」
と聞かれ、即採用といわれました。
当時の私はとにかく早く就職を決めたい気持ちでいっぱいだったので、あまり深く考えずに、それをその場で受けました。
次の日から出勤しましたが、そこで私が目にしたのは、まさに「壮絶」という形容が似合うくらいの、荒れた職場でした。
まず、私の同僚となる総務兼事務の方は、バツ4の女性の方でした。
そして、入ってきて初日から、私に対してかなりパワハラな態度を取ってきました。
毎日、私のちょっとした行動に怒鳴りつけてくるのです。
(なんで今のところで怒られるんだろう…)という疑問を何十回も繰り返して、ようやく、
- 私
-
(この人は、私に対して感情をぶつけたいんだ。私のことを、快く思っていないんだ)
ということに気が付きました。
そのくせ、その女性は無駄に色気があるんです。男性客が来ると、急に態度が変わるような方でした。
それで、私が来客の男性とあいさつでもしようものなら大変です。あとでものすごい剣幕でした。
営業の男性は、とにかくいつも機嫌が悪かったです。
私が取引先からの伝言を伝えるために携帯に電話すると
- 営業社員
-
「お前、俺がこんなに忙しいのに、電話してきやがって!」
と、電話口でものすごい勢いで怒鳴りつけてきました。
責任者である私の上司は、そういうことをわかっていても素知らぬ顔でした。
全員がすごく仲が悪く、ギスギスとした雰囲気だった上に、小さな職場だったため逃げる場所もなく本当につらかったです。
以前の営業事務の方は1週間で辞めたとのことだったので、もちろん引き継ぎもなく、マニュアルなどもありませんでした。
そんな中で3ヵ月間勤めましたが、体重が6キロ落ちたこともあり、体力的にも精神的に限界を感じ、結局辞めました。
辞めると伝えたときも、上司に怒鳴りつけられました。
そして、最後の月の給料は払ってもらえませんでした。
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5その後、どうなったか。
今回の転職の失敗を、次のキャリアに活かしていけるように。
私はこの時の転職で、「面接では、焦らずしっかりと話を聞いて、仕事内容や職場の雰囲気がどういうものなのかを見極めなければならない」ということを学びました。
また、ろくに話もしていないのに「即採用、明日から来て!」と言われる場合は、少し疑ったほうがいいとも思いました。
仮に内定をもらっても、こちらにも断る権利もあるということをもっとしっかりと認識したほうがよかったと、振り返って反省をしました。
その後、私は別の会社に転職をしました。
その際はこれらの学びを生かして、しっかりと面接のときに、質問をしたりコミュニケーションをとったりしました。
今は、きちんと「自分のやりたい仕事」かつ「譲れない条件を満たした仕事」に就けたので、大変快適です。
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◇ ◇ ◇
「転職活動をする中で非常に苦労した」ということと「ハローワークの重点支援の担当の方の親身な対応に救われたということ」から、「転職活動を行っていく人たちの支えとなるようなの仕事をやってみたい」と考えるようになりました。
そして、私は最近「キャリア・コンサルタント」の資格をとりました。
今はこの資格を生かして、就職支援の仕事をしています。
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まだまだ経験不足な面もあるので、もっともっとカウンセリングのスキルを磨いていきたいです。
今後は、特に子育て世代のママさんに対しての支援を重点的に行っていくことを目標としています。
ママさんたちが、生き生きと仕事をしていけるような、そんな支援をしていけるように、日々努力しています。
参考:女性の復職・キャリアチェンジにおすすめの転職サイト
LIBZ(リブズ)
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