「正社員になりたい。」その一心で非正規雇用から正社員へ転職したけれど。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 製造業
- 職種
- 事務職(派遣)
- 従業員規模
- 20名
- 年収
- 200万円
転職後
- 職業
- 製造業
- 職種
- 事務職(正社員)
- 従業員規模
- 5名
- 年収
- 200万円
目次
ざくろさんの転職ストーリー
1これまでの私
夫婦共働きで、私は非正規雇用。
高校を卒業以来、結婚してからもずっとフルタイムで働いていました。
趣味もあったのですが、夫の収入だけでは生活を賄えなかったので、これまでずっと仕事中心の生活をしていました。
でも、仕事は楽しかったです。
覚えることが多ければ多いほど、仕事が多ければ多いほど、楽しく働くことができるように思っています。
- 私
-
「私、仕事が生きがいなの」
周囲の人間に、そんなこともよく公言していました。
ですが、実際はずっと非正規の仕事にばかりついてきました。
若いころに正社員として働いていた職場でリストラにあって、それからずっとです。
賞与がない、契約の更新をしなければならないなど、非正規の仕事はデメリットばかりで。
そして、同じ仕事をしていても給与は正社員に比べるとかなり低く、ずっと、不満に感じていました。
「はやく正社員にならないと」──ずっと、そのことを考えていました。
参考:非正規雇用と正規雇用の違い
比較項目 | 非正規雇用 | 正規雇用 |
---|---|---|
雇用形態 | パートタイム、アルバイト、契約社員、派遣社員など | 正社員 |
雇用期間 | 有期契約が多く、契約期間が定められている場合が多い | 無期契約で、定年までの長期雇用が基本 |
給与・報酬 | 時給や日給が多く、月給の場合でも正社員より低いことが多い | 月給制が一般的で、ボーナスや昇給もあり |
福利厚生 | 限定的で、企業によって異なる。社会保険が適用されないこともある | 充実していることが多く、健康保険、厚生年金、各種手当などが含まれる |
キャリアの安定性 | 雇用期間が短いため、安定性に欠ける場合が多い | 長期的な雇用が期待でき、キャリア形成がしやすい |
昇進・昇格の機会 | 昇進や昇格の機会は限られていることが多い | 昇進・昇格の機会があり、キャリアアップが可能 |
あわせて読みたい
- 正社員・契約社員・派遣社員|それぞれの雇用形態を比較!メリット・デメリットとおすすめの人は?
- 正社員・契約社員・派遣社員の雇用形態について、それぞれの特徴、おすすめの人、メリット・デメリットを比較しながら選ぶ時のポイントを紹介します。...
2転職のきっかけ
約束されていた、「正社員への道」。
当時、派遣社員として働いてはいましたが、上司からは「近々、直接雇用(正社員)になるよ」って言われていたんです。
ですので、これまで以上に張り切って仕事をしていました。
ですが、会社の業績悪化により、派遣が打ち切りになってしまったのです。
私は、転職することになりました。──そうせざるを得ない状況でした。
このときほど、虚しい気持ちになったことはありませんでした。
頑張りが報われないことは、珍しくないでしょうし、よくある話なのかもしれません。ですが、それが我が身に降りかかってきたとき、人はここまで無気力になってしまうんだということを知りました。
ですが、いつまでも陰々鬱々としてはいられません。
これもまた仕方のないことだと、「非正規雇用ならば、ありえること」だと、がんばって気持ちを切り替えました。
そして、(次は絶対に、正社員で働こう)という気持ちで仕事を探し始めました。
あわせて読みたい
- あなたの会社の「将来性」は大丈夫?企業の将来性を確認するポイント4点
- インターネットの普及やニーズの多様化により、常にビジネスはスピーディで途絶えることなく複雑に変化し続けています。そういった背景もあり、ご自身の企業の「将来性」が気になる方は多いのではないでしょうか?会社の将来性を確認するポイントや、そもそも会社に依存しない働き方などについてご紹介します。...
3転職中
正社員として、事務職へ。
退職してからはすぐに転職活動を始め、最初はハローワークに行って手続きをしました。
スマホのアプリを利用して、毎日地元のハローワークの求人情報を確認し、めぼしいものがあったらその日のうちに職安に行って。
毎日のように履歴書を書いたり、職務経歴書の内容を見直したり、面接を受けたりしました。
ハローワークの方は親身になってくださり、行くたびに積極的におすすめの仕事を案内してくれました。
- 夫
-
「無理に正社員でなくとも良いんじゃないか?」
夫からはそう言われましたが、もう悔しい思いをしたくなかったのもあり、必死になって正社員の職を探しました。
幸い、2ヵ月ほどで正社員の仕事が見つかりました。
規模は小さいながらも事務職のお仕事でした。
参考:事務職の主な仕事内容
仕事内容 | 詳細 |
---|---|
データ入力 | 各種データをシステムやスプレッドシートに入力します。これには顧客情報、取引先情報、売上データなどが含まれます。 |
書類作成 | 各種報告書、会議資料、契約書、見積書、請求書などの書類を作成します。正確で見やすい文書を作成することが求められます。 |
電話対応 | 顧客や取引先からの電話に対応し、必要な情報を提供したり、担当部署に取り次いだりします。クレーム対応も含まれます。 |
メール対応 | 受信したメールに返信し、必要な情報を提供したり、適切な担当者に転送したりします。ビジネスマナーを守ったメール対応が求められます。 |
スケジュール管理 | 上司や部署のスケジュールを管理し、会議の設定やアポイントメントの調整を行います。スケジュール変更時には関係者への通知も行います。 |
備品管理 | 事務所内の備品や消耗品の在庫を管理し、必要に応じて発注します。備品が不足しないよう常にチェックを行います。 |
来客対応 | 事務所を訪れる来客の対応を行い、案内やお茶出しをします。来客の目的に応じて担当者に連絡を取ります。 |
ファイリング | 書類やデータの整理・保管を行い、必要な時にすぐに取り出せるようにします。電子データの管理も含まれます。 |
経理補助 | 経理部門の補助業務を行います。具体的には、伝票整理、支払い処理、簡単な会計ソフトの操作などが含まれます。 |
あわせて読みたい
- 事務職への転職は難しいの?未経験から正社員を目指すポイント
- 「未経験から事務職に転職するのは難しい?」そんな不安を感じている人もいるでしょう。事務職について、企業が求めている人物を年代別に解説します。事務職の求人が豊富な転職サービスも紹介しています!...
4転職後
給料は上がり、賞与ももらえる。──はずだった。
直前に働いていた派遣社員の仕事と比較すると、月給では4万円ほど上がる予定となりました。そして、賞与も出る予定でした。
「ようやく報われる…」、そう思っていました。
ところが、結局賞与は1年ほど経っても支給がなかったのです。
理由は、「業績が不安定のため」でした。
また、とても仕事量が少ないことから残業もなく、派遣社員時代とほとんど変わらない収入となってしまったのです。
毎日定時で帰るぶん、体は楽になりました。
しかし、今まで大量の仕事をこなしていたときのような、満足感を得られません。
もともと、私が目指したのは、やりがいがある正社員の仕事だったはずです。しかし、現実に得た仕事はまったく異なるものだったのです。
5その後、どうなったか。
待遇のより良い職場で、正社員として働くことを目指して。
最終的に入社を決めたのは自分です。そのため、誰を責めるわけにもいきません。ただただ後悔しています。
「正社員になる」という目標は達成しました。しかし、今回の転職で得たものは、そこのみとなってしまったと思っています。
◇ ◇ ◇
将来的にはやはり、正社員としてより良い職場への転職を考えています。
夫の収入があることから生活は出来ていますが、「もっと給与面の待遇が良い職場で正社員として働くこと」を目標としています。正社員であればOKということではなく、待遇がしっかりしたところで働きたいと考えています。
もう40代になりましたのえ、また転職活動となると、年齢の点からも苦労するだろうと思っています。
ですが、チャレンジしなければ成功もありません。
また、今の会社はまだ創業してまだ新しい会社ですし、今後業績が良くなる可能性だってあるでしょう。
今この職場でも、チャレンジできることは探せばあるかもしれません。
転職するか、現職で頑張るか、しっかりと見極めを行い、今後の展開がどうなるか考えたいと思っています。
そのうえで、次の人生を選んでいければと思っています。
あわせて読みたい
- 派遣から正社員への転職を成功するには?派遣社員を辞めて直接雇用を目指すポイント&注意点
- 派遣社員から正社員を目指す際の具体的な方法と転職前に準備しておくポイントをまとめています。記事を読めば、正社員化に向けて具体的な行動を起こせるでしょう。 ...
参考:40代からの正社員転職におすすめの転職エージェント[PR]
リクルートエージェント
-
公開求人数 約42万件(2024年7月時点) 対応職種・業種 全職種・業種 特徴 - 国内最大手の転職エージェント
- スピーディーなサポートと高い企業交渉力
- 役立つ転職支援ツールが豊富
公式サイト https://www.r-agent.com/
国内の転職エージェントでNo.1の求人数を誇るリクルートエージェントは、40代からの正社員転職への支援実績も豊富です。
他の転職エージェントにあるような「希望条件に合う求人がない」と断られるケースは殆どないでしょう。
これまでの事例をもとに、40代の正社員向け求人を数多く提案してくるはずです。
より確実なサポートを受けたい人は、初回面談前までに「キャリアの棚卸し」と「キャリアプラン立て」を行い、担当アドバイザーに希望条件をしっかり伝えられるように準備しておきましょう。