未経験からEMCエンジニアへ転職するには?仕事内容・年収・キャリアの全体像を解説
[最終更新日]2026/04/14

「EMCエンジニアになりたい」「EMCエンジニアの仕事が気になっている」と考えていませんか。
EMCエンジニアは、電磁両立性(EMC)に関する知識・技術をもとに電子機器の開発に携わる人のことです。
この記事でわかること(早見表)
- EMCエンジニアとはどんな職種?
→ 電磁両立性(EMC)の専門家。試験所・メーカー・コンサルタントの3フィールドで活躍し、IoT・EV・5G普及で需要拡大中 - 平均年収はどのくらい?
→ 平均約550万円(350万〜800万円の幅)。設計・コンサル職へのキャリアアップで大幅年収アップも可能 - 未経験でも転職できる?
→ できる。まず「試験担当者」として入職し、3〜5年で設計・コンサル職へのキャリアパスが現実的 - 向いている人は?
→ 柔軟な発想力・正確性・コミュニケーション能力を持ち、社会インフラを支える仕事に誇りを感じられる人 - 転職を成功させるには?
→ EMCエンジニア支援実績が豊富な転職エージェント(リクルートエージェント・dodaなど)を活用し、非公開求人を含めて幅広く探す
目次
1)そもそもEMC・EMCエンジニアとは?

EMCとは「電磁両立性」を意味し、以下の2つの要件を満たすことが求められます。
- 外部からもたらされる電磁波の影響を受けずに動作する
- 他の機器に悪影響を与えることなく動作する
電気・電子機器は設計が良くないと正常に動作しない場合や、他の機器に悪影響をおよぼす可能性があります。
EMCは安心して電気・電子機器を使ううえで、欠かせないものです。EMCエンジニアはEMCに関する専門知識を持ち、電磁波対策に関わる専門職です。
近年ではデジタル機器以外でも、電子部品を搭載した機器が増加しています。このためEMCの重要性は増しています。
EMCエンジニアが活躍できる職場と主な仕事内容

EMCエンジニアが活躍できる職場はさまざまですが、主な職場には以下の3つが挙げられます。
- EMC試験所
- メーカー
- コンサルタント
どのような仕事を任されるか、順に確認していきましょう。
EMC試験所

画像引用元:東京都のEMC試験サイト(EMC試験所)一覧|CEND
EMCに関する試験は、電磁波の影響を受けない専門の施設である「EMC試験所」で実施されます。EMC試験専業の企業があるほか、メーカーや都道府県にも設けられている場合があります。
EMC試験所で働くEMCエンジニアは、計測機器を用いて温度・湿度・周波数帯などの異なる条件下で対象製品の試験を行います。
試験を適切に実施するためには、機器の仕様や計測方法、試験方法の理解が欠かせません。加えて、以下の規格や規制に適合しているかという観点のチェックも求められます。
- 電気用品安全法の対象機器の場合は、法令による規格
- 電気用品安全法の対象機器以外の場合は、業界団体による自主規制
規格や規制は、適宜変更されます。最新の内容を正しく理解し、適切な項目をピックアップして試験を実施することが求められます。
メーカー
メーカーも、EMCエンジニアが活躍できる代表的な企業です。EMCエンジニアの仕事内容は、大きく以下の3つに分かれます。
- 1.EMCの要件を満たすように、製品を設計する
- 2.自社製品に対して、EMCの試験を実施する
- 3.EMCの知識を活用し、顧客にわかりやすく説明する
上記のうち1つの役割を専任で行うか、すべてを兼任するのかは企業により異なります。1番の場合はEMC設計の業務が中心であり、以下のスキルが必要です。
- 回路設計
- アートワーク設計
- システム設計
2番は「EMC試験所」での仕事内容とほぼ同様です。また、3番は、セールスエンジニアのスキルも求められます。
コンサルタント
コンサルタントは、EMCに関する上流工程を担う職種です。製品の設計やアドバイスをすることが、主な業務となるでしょう。打ち合わせの機会が多いことも特徴に挙げられます。製品開発を成功に導き顧客から信頼を得るためには、EMCに関する豊富な知識やEMC設計に関する実務経験が欠かせません。
コンサルタントは、以下のとおり幅広い職場で活躍できます。
- コンサルティング会社
- 設計受託会社
- EDAベンダー
また、独立して事業を興し、豊富な知見を武器に活躍することも可能です。
2)EMCエンジニアの年収と将来性は
EMCエンジニアの平均年収

EMCエンジニアの平均年収は、550万円前後となっています。
参考:カカクコム「求人ボックス EMC エンジニアの転職・求人情報」
一般的なシステムエンジニアや組み込みエンジニアよりも、高い収入が期待できる職種です。一方で、年収の範囲は350万円から800万円まで広がっています。
スキル・経験や入社した企業により、年収は大きく変わるのです。
初心者で入社した場合は、300万円台の年収が提示される可能性もあります。
しかしEMCエンジニアは転職活動の工夫やスキルアップにより、年収のアップが期待できる職種です。
転職エージェントのサポートにより、年収が100万円以上アップした例も報告されています。
EMCエンジニアの今後の働き方や将来性

EMCエンジニアの今後の働き方は、変わる部分とそうでない部分があると考えられます。
未経験で業界に入った場合は、まず試験担当者として経験を積み、設計業務を担当するといった流れは変わらないでしょう。
EMCエンジニアの「その後」のキャリアは、以下のとおり多彩です。
- 試験部門や設計部門のスペシャリストやマネージャーになる
- 電子機器や半導体分野の開発エンジニアになる
- 設計の専門企業に転職する
- コンサルティング会社に転職する
あなたの適性にあわせて、さまざまなキャリアを選べます。
また、EMCエンジニアは専門性が強いこと、日々の生活や産業を支える職種であることが特徴です。このため将来性はあると考えられます。
3)EMCエンジニアに向いている人

EMCエンジニアに求められる資質には、他のエンジニアと異なる面があります。以下の資質を持つ人は向いているでしょう。
アイデア・発想力があり、解決策を見出すことを楽しめる人
EMCの設計や実装方法は、製品ごとに異なります。また、製品によって実施すべき試験の項目や内容、手順も変わります。
職場で高い評価を得るためには、応用力が欠かせません。
求められる要件や規格・規制をもとに、どのような試験方法や仕様がベストか考えることが重要です。この点でアイデアや発想力を持ち、解決策を見出すことを楽しめる人はEMCエンジニアに向いています。
また、広い視野に立ち、新しい発見を求める人もEMCエンジニアに向いています。今までの考え方や方法、成功体験にこだわらず、柔軟な発想が求められる職種です。
正確さを追求する姿勢と、あきらめない粘り強さを持つ人
EMCの試験では同じ結果を再現するため、同じ条件での試験を求められる場合も少なくありません。
やり方が少し異なるだけで、思うような結果を得られない場合もあります。機器を設置する位置を記録するなど、創意工夫を凝らして正確な作業を実施する姿勢が求められます。
加えてEMCの業務では、実現が難しい課題に直面するケースも少なくありません。課題の克服には創意工夫に加えて、困難に立ち向かう姿勢も重要です。あきらめずにあらゆる可能性を考え解決を目指す、粘り強さを持つ人におすすめの職種です。
コミュニケーション能力がある人
EMCエンジニアには、コミュニケーション能力も求められます。チームでテストを実施するケースも多いことは、代表的な理由です。
また、EMCエンジニアはテストや設計の業務において、顧客との接点も多い職種です。
- テストの実施計画を、顧客と相談しながら決定する。仕様や要件なども適切に聞き出す
- 顧客とともに製品のテストを実施する場合がある。テスト実施中にコミュニケーションを取る場面も多い
- テスト結果をわかりやすい文書にまとめる。必要に応じて説明する
- EMCの観点から、製品に関する情報をわかりやすく説明する
適切なテストや設計に、正確な情報は欠かせません。信頼を得るうえでも、コミュニケーション能力は重要なスキルに挙げられます。
人々の生活インフラを支える仕事がしたい人
EMCエンジニアの業務は、表立って目立つことは少ないものの、製品開発において不可欠な役割を担っています。
営業のように、努力がダイレクトに売り上げアップへつながるものではありません。一方で、医療機器や自動車、通信機器など、私たちの生活に欠かせない分野でEMCエンジニアは重要な役割を果たしています。
このため、短期間で結果を求める人には向きません。
目立たない仕事でも社会を支えていることに誇りを持ち、コツコツと努力し続けられる人に向いています。人々の生活インフラを支える仕事がしたい人に向いた職種です。
4)EMCエンジニアへの転職で意識すべき3つのポイント
転職後にミスマッチを感じて後悔することは、できる限り避けたいところです。
一方で、未経験から転職する場合は、どこにキャリアの入口があるか見つけにくい人も多いのではないでしょうか。EMCエンジニアに転職するなら、以下に挙げる3つのポイントを押さえることが重要です。
それぞれのポイントについて、順に確認していきましょう。
「試験担当レベル」であれば未経験採用を行っている企業もある

未経験でEMCエンジニアに転職するハードルは、低くありません。しかし試験担当者のレベルであれば、未経験でも積極的に採用する企業もあります。
一方で適切な設計やコンサルをするためには、EMCエンジニアとしての豊富な経験が必要です。そのため、未経験から直接設計やコンサルタント業務に就くのは難しいのが現実です。
とはいえ、誰でも最初は未経験者です。EMCエンジニアとして活躍したい人は、まず試験担当者として経験を積み、知識と技術を身につけましょう。
そのうえで設計やコンサルタントといった、豊富な経験とスキルが求められる職種を目指すことがおすすめです。
5年後、10年後の働き方も見据えておく

EMCエンジニアになった後、将来のキャリアを考えることは重要です。仕事や役割があなたの希望に合っていなければ、もどかしい気持ちを抱えながら仕事を進めなければなりません。
このような結果を防ぐためには、早いうちからご自身の将来像を考えることが有効です。
5年後、10年後にどのような自分でありたいか、目標を定めておきましょう。
たとえば試験担当者が設計者を目指すならば、設計業務をこなせるだけのスキルアップが求められます。
特にスペシャリストとゼネラリストでは、必要なスキルが大きく異なります。どちらの方向に進むか、早めに決めておくとよいでしょう。
EMCエンジニアのキャリアパス(ゼネラリストの例)
| キャリアビジョン →実現したいこと | キャリアプラン →そのためにやるべきこと | |
|---|---|---|
| 1年後 | 試験担当者 | EMCエンジニアリングの知識・スキルを高める 業界知識を深める |
| 3年後 | 設計者 リーダー職 | プロダクトの上流工程の企画・設計スキルを磨く 人材育成スキルを高める |
| 5年後 | 施設マネージャー 部署の責任者として活躍 | マネジメントスキル・管理能力を高める 品質管理や設備管理など、事業・研究に関わる知識・スキルを広範囲に広げていく |
EMCエンジニアへの支援実績が豊富な転職エージェントを活用する

ここまで解説したとおり、EMCエンジニアは他の職種にはあまりみられない、特徴的な技術や仕事の進め方があります。スキル面がクリアしていても、業務内容や社風などでミスマッチが起きる可能性もあります。
一方でEMCに関する求人は、多いとはいえません。このためEMCエンジニアを目指す場合は、業界をよく知る転職エージェントの活用をおすすめします。
EMCエンジニアの支援実績が豊富な転職エージェントの活用により、適切なアドバイスを得られます。
加えて、非公開求人の紹介も受けられます。
あなたに合った企業に、転職しやすくなることは大きなメリットです。もちろん、企業とのやり取りの代行や、応募書類や面接のアドバイスを受けられるアドバンテージも見逃せません。
5)EMCエンジニアへの転職におすすめのエージェント
ここからは、EMCエンジニアとして活躍できる職場への転職を検討している人向けに、おすすめの転職エージェントを紹介します。
紹介するサービスはどれもEMCエンジニアへの転職支援実績のあるエージェントです。
エージェントによってサポートの傾向や担当となるアドバイザーのタイプも変わりますので、まずは自分に合うエージェントを見つけていくうえで2~3つ登録し、「ここがフィットする」というエージェントに利用を絞っていくとよいでしょう。
リクルートエージェント


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国内No.1のEMCエンジニア求人数の豊富さ!転職支援ツールも豊富で、「正しい転職活動を知りたい」人にもおすすめのエージェントです。
リクルートエージェントは国内No.1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
リクルートエージェントの強みは全業種・職種に対して豊富な求人数を持つこと、そして長年の実績で培われたノウハウ・転職支援ツールの充実さにあります。
リクルートエージェントでは、志望企業の特徴・評判といった分析から選考のポイントまでをまとめた「エージェントレポート」を用意してくれます。
企業情報はネットで公開されていないものも多いため、レポート情報はあなたの活動に大いに役立つはずです。
また、担当アドバイザーもこれまでの実績をもとに転職に関する有益なアドバイスを提供してくれるでしょう。
リクルートエージェントの特徴
| 特徴 |
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|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
リクルートエージェントのサポートは効率的かつスピーディに進みます。日頃の活動にかけられる時間を確保しておくと、より有意義にサービスを受けられるでしょう。
doda(デューダ)


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豊富な求人と、担当からの積極的な提案が特徴。「本気でEMCエンジニア求人を探したい!」ならぜひ登録しておきたい転職サイトです。
dodaは国内トップレベルの求人数と、担当アドバイザーから積極的な提案が評判の転職エージェントです。
保有求人は 約26万件(2026年1月現在) 、都市部だけでなく地方での転職支援にも強いです。
また、dodaは求人を自分で探して応募する「転職サイト」と、求人紹介から企業への応募、日程調整までアドバイスしてもらえる「転職エージェント」両方のサービスを利用できます。
「まずは自分でじっくりEMCエンジニアの求人をチェックしたい」という人は、転職サイトのサービスを利用するとよいでしょう。
その後「応募や企業への交渉についてサポートしてほしい」となったときに、エージェントサービスを利用することもできます。
dodaの特徴
| 特徴 |
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|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
dodaは求人を自分から応募可能ですが、エージェント経由でのみ紹介される非公開求人も多いです。担当エージェントには初回面談時に希望条件をしっかり伝えておくことで、より有意義なサポートを受けられるでしょう。
LHH転職エージェント


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EMCエンジニア領域専任のエージェントが担当に付き、非常に高精度な企業情報をシェアしてくれます。
LHH転職エージェントは、人材紹介会社のアデコが運営する転職エージェントサービスです。
日本国内のみならず世界60か国にも拠点を広げており、外資系・グローバル企業の求人も多数取り扱っています。
国内の拠点は東京・大阪・愛知の三か所になりますが、所属するエージェントはそれぞれ専門領域のエキスパートとして、転職活動を強力にサポートしてくれます。
「EMCエンジニア専任のエージェント」も、公式サイトから複数名確認できます(最新情報は公式サイトをご確認ください)。
とくに力を入れているのは、「転職者と企業のマッチング」。
これまで、「他の転職サービスでは、あまり自分に合った求人を紹介してもらえなかった」という人は、LHH転職エージェントを試してみるとよいでしょう。
LHH転職エージェントの特徴
| 特徴 |
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|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
豊富な求人を擁するLHH転職エージェントですが、担当エージェントの数はやや少なめです。レスポンスの遅れ等が気になる場合は、他の転職エージェントにも登録しておきましょう。
マイナビ転職AGENT


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書類作成、面接準備のサポートの手厚さが特徴。特に「はじめての転職で、不安…」という人におすすめです。
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とくに20代〜30代前半の転職サポートを得意としており、志望動機のブラッシュアップや面接指導を的確に行ってくれます。
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マイナビ転職AGENTの特徴
| 特徴 |
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|---|---|
| サービス対応地域 | 全国 |
業界・職種ごとの専任サポートチームが「じっくり親身になって」支援してくれるのがマイナビ転職AGENTの強み。サービス入会時に登録する情報で担当が決まりますので、経歴・希望条件は丁寧に記入しておきましょう。
【まとめ】EMCエンジニアで成功するためには、実績豊富な転職エージェントの活用が近道
EMCエンジニアは「試験担当者」から「設計」というキャリアパスが一般的です。他の職種よりも、上流工程につけるチャンスは多いでしょう。また年収も高めです。一方で、求人数は多くないため、少ないチャンスを見つけて応募し、内定につなげなければなりません。
スムーズにEMCエンジニアとなるためには、実績豊富な転職エージェントの活用が近道です。あなたに合った企業に就職することで、能力を発揮できるでしょう。また将来にわたって活躍するためには将来像をしっかり持ったうえで、就職後も能力の向上を怠らない姿勢が重要です。
FAQ|EMCエンジニア転職でよくある質問
Q1)EMCエンジニアとはどのような職種ですか?
EMCエンジニアとは、電磁両立性(EMC)に関する専門知識を持ち、電子機器が電磁波の影響を受けずに動作し、かつ他の機器に悪影響を与えないよう設計・試験する専門職です。主な活躍フィールドは「EMC試験所」「メーカー」「コンサルタント」の3つです。
試験所ではVSTVやシールドルームを用いた計測試験、メーカーでは回路設計・アートワーク設計・システム設計、コンサルタントでは上流工程の製品設計アドバイスを担います。近年はIoT・自動車電装・5G通信機器の普及により電磁波対策ニーズが急拡大しており、専門人材の需要は2026年時点でも高水準が続いています。
電気用品安全法(e-Gov)への適合確認も業務の重要な一部です。
Q2)EMCエンジニアの平均年収はどのくらいですか?
EMCエンジニアの平均年収は約550万円(求人ボックス調べ)で、経験・企業規模により350万〜800万円の幅があります。未経験入社の場合は300万円台からスタートするケースもありますが、試験担当者として3〜5年経験を積み、設計・コンサルタント職に移行することで年収が大幅に上昇します。リクルートエージェント経由では内定後の条件交渉サポートにより年収が100万円以上アップした事例も報告されています。
一般的なシステムエンジニア(平均約460万円)や組み込みエンジニア(平均約500万円)と比べても、専門性の高さから同等以上の水準が期待できます。
参考:求人ボックス「EMC エンジニアの転職・求人情報」(xn--pckua2a7gp15o89zb.com)
Q3)未経験からEMCエンジニアを目指すことは可能ですか?
可能です。ただし未経験者が入職できるのは、まず「試験担当者」ポジションが一般的なルートです。試験担当者として採用する企業は複数存在しており、EMC試験の実施・レポート作成・規格適合確認を通じて基礎知識を習得します。その後2〜3年の現場経験を経てメーカー設計職やコンサルタント職へのキャリアアップが現実的です。
具体的な行動指針として、①転職エージェントに「試験担当未経験歓迎」の求人を明示的に依頼する、②VCCI(電磁両立性規格)や電気用品安全法の基礎知識を事前に学習する、③「5年後に設計者を目指す」という中長期のキャリアビジョンを面接で明確に伝える、の3点が効果的です。
Q4)EMCエンジニアに向いている人の特徴は何ですか?
EMCエンジニアに向いているのは、「柔軟な発想力と問題解決意欲を持ち、正確性と粘り強さを兼ね備えた人」です。EMCの設計・試験は製品ごとに条件が異なり、決まった答えがないため応用力と発想力が必要です。試験では同条件の再現性が求められるため、機器設置位置の記録など細部への注意も欠かせません。加えてEMCエンジニアは顧客との打ち合わせや試験結果の説明など、対外的なコミュニケーション機会も多い職種です。
医療機器・自動車・通信インフラなど社会を支えるプロダクトに関わることから、「目立たなくても社会インフラを支えたい」という使命感を持てる人にも向いています。
Q5)2026年時点でのEMCエンジニアの将来性と転職市場の動向を教えてください。
2026年時点でEMCエンジニアの将来性は明るく、専門人材の需要は継続的に拡大しています。背景には以下の構造的な要因があります。①5G/6G通信インフラの整備加速による高周波EMC対策ニーズの増大、②EV(電気自動車)・PHEV普及による車載電装品のEMC適合対応案件増加、③IoTデバイスの急増に伴う製品EMC認証取得需要の拡大——以上3点が主なドライバーです。
一方で専門知識を持つエンジニアの絶対数は少なく、求人数は限られています。転職を成功させるには、リクルートエージェント・dodaなど実績豊富なエージェントを活用し、「非公開求人」を含めて幅広く情報収集することが有効です。早期からエージェントに登録して業界動向をキャッチアップする姿勢が、転職成功への近道です。
2026年のEMCエンジニア市場トレンド
2026年現在、EMCエンジニアへの需要を押し上げている主なトレンドは以下の3点です。
- EV・PHEVの急速普及:電気自動車の普及に伴い、高電圧インバーターや車載通信システムのEMC対応が急務となっています。自動車メーカー・Tier1サプライヤーでのEMCエンジニア採用が活発化しています。
- 5G/6G基地局整備:5G展開・6G研究開発の加速に伴い、高周波帯域(mmWave)でのEMC試験・対策スキルが重要視されています。通信インフラ企業でのニーズが高まっています。
- IoTデバイスの爆発的増加:スマートホーム・医療IoT・産業IoTの普及により、小型・低消費電力デバイスのEMC認証取得案件が急増しています。試験所・認証機関でのポジション拡充が進んでいます。
これらのトレンドを背景に、EMCエンジニアの希少性と市場価値は今後さらに高まると予想されます。






