キャリアコンサルタント資格は取るべき?メリット・デメリット・取得方法を徹底解説
[最終更新日]2026/04/30
この記事でわかること(早見表)
- 資格取得だけで仕事は来るか?
→ 自動的には来ない。資格はスタートライン。独立には3〜5年の実務経験と専門実績・人脈の構築が別途必要。 - 受験資格の条件は2パターン
→ 「厚生労働大臣認定講習(約140時間・費用30〜40万円)修了」または「3年以上の職業相談実務経験」のどちらかが必要。 - 資格のメリットは「転職」より「自己理解支援スキル」が本質
→ 傾聴・質問・コンサルティングスキルが体系的に身につき、社内での部下育成・管理職のキャリア面談にも活用できる。 - 5年ごとの更新コストが見落とされやすい
→ 取得時に約40〜50万円+5年ごとに更新講習費約12万円+更新手数料8,000円が継続的に発生する。 - 副業で安定収入を得るまでの目安は2〜3年
→ 個人相談1〜2万円、企業研修3〜10万円/回が相場。実績・発信・顧客基盤がない状態では収益化は困難。

キャリアコンサルタントという職業について興味のある人は多いでしょう。
働く人の「キャリア(働き方)」についての「コンサルティング(相談)」に携わる仕事であること、国家資格であることなどは知りつつも、具体的な仕事内容についてイメージが湧かない人もいると思います。
キャリアコンサルタントは具体的にどのような仕事をするのでしょうか。また、資格取得の難易度はどのくらいなのでしょうか。
目次
1)そもそもキャリアコンサルタントとはどんな仕事?

キャリアコンサルタントとは、職業選択や職業能力の開発・向上に関する相談に応じ、アドバイスをする専門家を指します。
キャリア選択が多様化する昨今において、一人ひとりが自分に合った働き方を見つけ、いきいきと働いていくためのサポートをします。
キャリアコンサルタントは、2016年4月の職業能力開発促進法改正に伴い創設された国家資格です。
名称独占資格であり、有資格者でなければキャリアコンサルタントを名乗ることはできません。特定の資格を必要としない「キャリアアドバイザー」や「キャリアカウンセラー」とは異なる点に注意が必要です。
変化し続ける雇用情勢に対応していくために、キャリアコンサルタントの資格は5年ごとの更新が義務づけられています。
常に最新の情報を取り入れ、プロフェッショナルとして働き方やキャリア選択のサポートをしていくのがキャリアコンサルタントの仕事といえるでしょう。
キャリアコンサルタントの主な働き方

人材紹介会社/人材派遣会社
転職エージェントや派遣会社に所属し、人材を探している企業と求職者のマッチングを行います。
キャリアコンサルタントは転職者との面談を実施し、これまでの経歴や職務経験、保有スキルをヒアリングします。企業の人材ニーズを見極め、転職者に紹介先・派遣先企業を提案するのが主な仕事です。
必要に応じて応募書類の添削をしたり、面接練習を実施したりすることもあります。また、応募後は面接日程の調整や採用時の条件交渉、入社日の調整などを代行するのも重要な仕事です。
企業の人事部門または管理職
業種を問わず一般企業の人事部に所属し、従業員のキャリア形成や各人・部門の課題解決をサポートします。転職希望者のためのコンサルティングではなく、組織内でより良い働き方を目指す方々のフォローに回るのが特徴です。
また、管理職の方がキャリアコンサルタントの資格取得を通じ、部下への傾聴やキャリアビジョンの共有に役立てることもあります。
キャリア形成に関する総合的な知見を得ることで、部下を多方面からフォローしやすくなるでしょう。
ハローワークの相談員
全国にあるハローワークで職業紹介や職業訓練の案内に従事するキャリアコンサルタントもいます。
ハローワークは国の行政機関ですので、相談員は国家公務員として就業することになります。求職者にとってのセーフティネットであり、公共性の高い仕事といえるでしょう。
求職者とのキャリアカウンセリングを通じて希望条件をヒアリングし、条件に合った求人を紹介するのが主な仕事です。ハローワークには幅広い年齢層の求職者が訪れますので、個々人に合わせた柔軟な対応が求められます。
大学キャリアセンターのスタッフ
大学のキャリアセンターにて、学生の就職に関わる相談に応じる仕事です。具体的な就職先を紹介するのではなく、就職活動に向けてのアドバイスや就職先について悩みを抱えている学生の相談に乗ります。
学生の話をじっくりと聞き、個々の課題に合ったアドバイスをすることが求められます。
場合によっては、インターンシップへの参加やOB・OG訪問などの案内をすることもあります。また、学生から希望に応じて模擬面接を実施するのもキャリアコンサルタントの役割の1つです。
フリーランス(独立)
企業や行政機関で経験を積んだのち、キャリアコンサルタントとして独立することも可能です。
就職・転職希望者を対象としたセミナー講師やトレーナーが代表的な仕事といえるでしょう。あるいは、企業と契約して社員のキャリア形成に関するコンサルティングに従事するケースも見られます。
キャリアコンサルタントがフリーランスとして活躍するには、十分な経験と知見が必要です。キャリアコンサルタントの資格さえ取得すれば、すぐに独立できるわけではない点に注意しましょう。
フリーランスへの転向に関する情報はこちらをご参考ください
2)キャリアコンサルタントの年収・向いている人
キャリアコンサルタントとして働くとしたら、給与や年収はどのくらいになるのか気になっている人もいるはずです。
また、自分はキャリアコンサルタントに向いているのか知りたいと感じている人もいるでしょう。
そこで、キャリアコンサルタントの年収と、向いている人の特徴をまとめました。キャリアコンサルタントの待遇・適性について確認しておきましょう。
キャリアコンサルタントの平均年収
2018年に公表された調査結果によれば、キャリアコンサルタントの年収として最も多いのは「200〜400万円未満」です。次いで「400〜600万円未満」「600〜800万円未満」が多いという結果になっています。

引用元:「キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」労働政策研究・研修機構 2018年 より
所属する勤務先や雇用形態によって、キャリアコンサルタントの年収は異なります。
民間企業の正社員は年収800万円以上のケースが見られる一方で、自営や非正規社員の場合は年収200万円未満の人も少なくありません。
また、教育機関や行政機関よりも民間企業のほうが年収は高い傾向があります。
キャリアコンサルタントの年収分布を民間給与実態統計調査の結果と重ね合わせたのが下の図です。
年収分布はおおむね一致していることから、キャリアコンサルタントの平均年収は民間企業と同等と考えていいでしょう。

引用元:「キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」労働政策研究・研修機構 2018年 より
キャリアコンサルタントに向いている人

- 人の役に立つ/サポートするのが好きな人
- 仕事やキャリアの悩みに共感できる人
- スキルの向上を怠らない人
人の役に立つ/サポートするのが好きな人
キャリアコンサルタントは、キャリア選択に悩みや不安を抱えている方々の相談に応じ、解決策を一緒に探っていく仕事です。相談者が就職・転職やスキルアップに成功していく姿を見られるのは、キャリアコンサルタントの醍醐味といえます。
キャリアコンサルティングを通じて人の役に立ちたい・多くの人をサポートしたいと感じられる人に適した仕事です。キャリア形成に関する専門家ではあるものの、「教える」よりも「寄り添う」「支える」といったスタンスが求められるでしょう。
仕事やキャリアの悩みに共感できる人
キャリアコンサルタントは共感力・傾聴力が求められる仕事です。キャリアコンサルタント自身が過去に仕事や進路のことで悩んだ時期があれば、相談者の視点に立ってアドバイスができます。
挫折や失敗も含めて、あらゆる社会経験を活かせるのがキャリアコンサルタントの仕事の魅力です。
相談者にとって、悩みに共感してくれるキャリアコンサルタントは信頼できる心強い存在となるはずです。仕事やキャリアの悩みに共感でき、相談者に寄り添ったアドバイスができる人はキャリアコンサルタントに向いているでしょう。
スキルの向上を怠らない人
キャリアコンサルタントが国家資格として創設されたのは、多様な働き方やキャリア観に対応する専門家が求められているからです。キャリアコンサルタントの資格を取得後も、常にコンサルティングスキルや知識の研鑽に励む必要があります。
相談者へのアドバイスや傾聴の方法には、画一的な「正解」があるわけではありません。より高いレベルを目指し、相談者の満足度向上を図ることが求められるでしょう。
近年は新たな職業が登場したり、働き方改革に伴う法改正が行われたりすることも少なくありません。キャリアコンサルティングに情熱を持ち続け、スキルの向上を怠らない人に向いている仕事です。
3)キャリアコンサルタントのメリット・デメリットは?
キャリアコンサルタントは国家資格です。合格率は国家資格の中では高めですが、学科・実技試験に向けてしっかりと準備して試験に臨む必要があります。決して「誰でも簡単に取得できる資格」ではないことを理解しておくことが大切です。
では、キャリアコンサルタントの資格を取得するメリット・デメリットはどういった点にあるのでしょうか。主なメリットとデメリットの両面について解説します。
キャリアコンサルタント資格取得のメリット
キャリアの選択肢が広がる

企業や教育機関の中には、キャリアコンサルタントの有資格者を求めているケースがあります。
実務経験は不問で、資格を取得済みであることが条件の求人もあるのです。キャリアコンサルタントの資格を取得することでこうした求人に応募できるようになり、キャリアの選択肢が広がります。
有資格者は、国が運営するキャリアコンサルタント検索システム「キャリコンサーチ」に登録できます。
2021年12月時点で登録者は4,608名おり、キャリアコンサルタントを求める企業が随時検索できる仕組みが整っているのです。キャリコンサーチ経由で仕事の依頼が舞い込むこともあるでしょう。
クライアントや企業からの信頼を得られる

キャリアコンサルタントは国家資格ですので、資格を取得済みであればクライアントや企業の信頼を得られます。
キャリアコンサルティングの専門家として知識・技能が身についていることの証明となり、安心して仕事を任せてもらえるのです。
また、一度取得すればキャリアコンサルタントを生涯名乗れるのではなく、5年ごとの更新が義務づけられているのもポイントです。
定期的に講習を受ける必要があるため、最新の動向を把握していることを伝える効果があります。
専門家としての信頼性の高さは、国家資格だからこそ得られるメリットの1つです。
社会の変化により今後の需要も高い

ほんの十数年前まで、転職を含む主体的なキャリア形成は一般的ではありませんでした。
わずか十年あまりの間に人々のキャリア観は大きく変化し、働き方の見直しや将来に向けたキャリア形成への関心が高まっています。
キャリア形成に関する相談に応じられる専門家の需要は、今後いっそう高まっていくでしょう。
社会が変化するごとに新たな職業が生まれる一方で、衰退していく産業もあるはずです。自身のキャリアについて専門家に相談したいと考える人は、増え続けていく可能性が高いと考えられます。
今後も高い需要が見込まれるキャリアコンサルタントは、取得しておく意義が十分にある資格といえるでしょう。
キャリアコンサルタント資格取得のデメリット
正規職員としての募集が少ない

現状、キャリアコンサルタントの募集は非正規職員に限られるケースが少なくありません。非正規雇用の場合、1年間の有期雇用など期間が定められているものが大半です。
正規職員としての募集も全くないわけではありませんが、求人数としては少ないのが実情です。
好待遇の求人が出れば、応募者が殺到することも考えられます。仮に資格を取得しても、正規職員としての就業は狭き門であることを理解しておく必要があるでしょう。
しかし、厚生労働省は2024年までにキャリアコンサルタントを累計10万人養成する数値目標を打ち出しています。今後はキャリアコンサルタントの需要が高まるとともに、より身近な職種として募集が増加していく可能性もあります。
受講料や更新費用がかかる

キャリアコンサルタントの資格を取得するには、厚生労働省が認可した所定の講習を受けなくてはなりません。また、取得後も5年ごとに更新する必要があるため、費用がかかる点がデメリットとなり得ます。
資格取得時と取得後に必要となる主な費用は次の通りです。
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 講習費 | 30〜40万円 |
| 受検費用 | 学科試験8,900円 実技試験29,900円 |
| 登録免許税 | 9,000円 |
| 登録手数料 | 8,000円 |
| 更新講習費 | 約12万円(5年間) |
| 更新手数料 | 8,000円 |
トータルで考えると、新たに資格を取得する際に約40〜50万円、更新に5年間で約13万円を支払うことになります。
講習費に関しては、教育訓練給付制度の対象講習であれば受講料の70%が支給されますので、活用を検討しておくとよいでしょう。
4)キャリアコンサルタントの資格を取得するには
キャリアコンサルタントの資格を取得するには、どのようなことを押さえて準備を進めればいいのでしょうか。事前に把握しておくべきこととして、受験資格・試験内容・合格率が挙げられます。
資格取得に向けて押さえておくべき事項をまとめましたので、必ずチェックしておきましょう。
受験資格について知っておく

キャリアコンサルタントの資格試験を受験するには、次のうちいずれかの条件を満たしている必要があります。
- 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した者
- 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する者
- 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
- 上記の項目と同等以上の能力を有する者
引用元:厚生労働省「キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント」
未経験者が受験資格を得るには、1つめにある「厚生労働大臣が認定する講習」の受講が必要です。認定講習は、下記のサイトで検索できます。
キャリアコンサルタント講習検索サイト

URL:https://careerkousyu.mhlw.go.jp
上記サイトの検索項目で「講習区分(養・知・技)」を「養成」に指定すると、キャリアコンサルタント試験の受験要件を満たす講習を絞り込めます。
2025年5月時点で24の認定講習が掲載されています。大半の講習はオンライン受講もできるので、開催時期を確認した上で講習に申し込みましょう。
受験内容・合格率は?
キャリアコンサルタント試験は、学科と実技の2つが実施されます。資格を取得するには、学科・実技のどちらも合格しなければなりません。詳しい試験内容は下表の通りです。
| 試験区分 | 問題数 | 試験時間 | 出題形式 | 合格基準 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 学科 | 50問 | 100分 | 四肢択一式 (マークシート) | 70点/100点満点 | |
| 実技 | 論述 | 1〜2問 | 50分 | 記述式 | 配点の40%以上 |
| 面接 | 1ケース | 20分 | 20分 | ロールプレイ+口頭試問 | |
合格率は40〜60%で推移しており、国家資格の中では高めといえます。
しかし、そもそもキャリア相談の専門家を目指すための資格ですので、コミュニケーション能力に長けた社会経験豊富な受験者が少なくありません。
そうした方々の合格率が40〜60%ですので、決して簡単な試験ではないのです。
出題傾向を把握し、事前に過去問を繰り返し解くなどして、十分な準備をした上で受験する必要があるでしょう。
2026年以降のトレンド:AI時代こそキャリアコンサルタントの需要が高まる
2024〜2025年にかけて、生成AIは「試す段階」から「業務に組み込む段階」へと完全に移行しました。ChatGPT・Gemini・Claudeといった汎用LLMが普及する中で、「自分の仕事はAIに奪われないか」「スキルをどう転換すべきか」というキャリア相談の需要が急増しています。総務省の情報通信白書によると、日本国内の個人のAI利用率は26.7%(2024年度)と前年の9.1%から大幅に拡大しており(出典:総務省 令和7年版 情報通信白書)、AI活用が広まるほど人間のキャリア設計・自己理解へのサポートニーズは高まる傾向があります。企業内のキャリアコンサルタント(セルフキャリアドック制度)の設置義務化が議論される中、AI時代のキャリア設計を伴走できる有資格者の需要はますます拡大しています。
【まとめ】キャリアコンサルタント資格を取得してキャリアの選択肢を広げよう
キャリアコンサルタントの仕事内容や待遇・向いている人の特徴、取得するメリット・デメリットについて解説してきました。ここまでの内容を通じて、キャリアコンサルタントの資格についての理解を深めていただけたと思います。
国家資格であるキャリアコンサルタントは、短期間で取得できるような資格ではありません。しかし、取得することでキャリアの選択肢が広がり、さまざまな可能性が見えてくるでしょう。
ぜひキャリアコンサルタント資格の取得を視野に入れてキャリアを検討してみてください。今後のキャリアがより充実した実り豊かなものになるはずです。
FAQ|キャリアコンサルタント資格に関するよくある質問
Q1)キャリアコンサルタント資格を持っているだけで仕事になるのか?
資格取得だけで仕事が自動的に来ることはありません。キャリアコンサルタントは名称独占資格であり、資格がなければ名乗れませんが、資格があれば必ず仕事が得られるわけではありません。民間企業・ハローワーク・教育機関など、就業先によって求められる経験や採用条件は異なります。
特に独立・フリーランスを目指す場合は、有資格者であることに加え、相談実績・専門分野・人脈の構築が不可欠です。企業や団体と契約してキャリアコンサルティングを提供するには、資格取得後も数年間は勤務先での実績を積むことが現実的なステップとなります。
資格取得はスタートラインであり、継続的なスキルアップと実務経験の積み重ねが仕事につながる道筋です。「資格さえ取れば稼げる」という誤解を持たずに、長期的なキャリア設計の中で取得を判断することをおすすめします。
Q2)キャリアコンサルタント試験の合格率はどのくらいか?
学科・実技ともに合格率は40〜60%程度で推移しており、国家資格の中では比較的高めです。試験は学科(四肢択一式・50問・100分)と実技(論述+ロールプレイ面接)の2部構成で、どちらも合格しなければ資格は取得できません。
ただし、受験者の多くは社会経験豊富なキャリア支援関係者やコミュニケーション力の高い人材です。そのような層での合格率が40〜60%であることを踏まえると、決して易しい試験ではありません。出典:厚生労働省「キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント」
合格のためには、過去問の反復演習と面接ロールプレイの練習が特に重要です。認定講習を修了した後も、独学・スクールの模擬試験などを活用した計画的な対策を進めましょう。
Q3)資格取得のデメリットで見落とされやすいことは何か?
最も見落とされやすいのは「5年ごとの更新コスト」です。取得時に講習費・受験料・登録費合わせて約40〜50万円かかるほか、資格取得後も5年ごとに更新講習(約12万円)と更新手数料(8,000円)が発生します。生涯にわたる維持コストを事前に試算しておく必要があります。
また、正規雇用の求人が少なく、非正規・有期雇用が大半を占めるという雇用構造上のデメリットも重要です。資格取得後に好待遇の正社員求人を探しても、競争率が高く就職が難しいケースが珍しくありません。
さらに「資格取得のための勉強時間(認定講習140時間以上+自己学習)」というコストも、仕事や育児と並行する場合は大きな負担になります。資格取得のメリットと現実的なコストを天秤にかけた上で判断することが重要です。
Q4)副業・独立でキャリアコンサルタントとして稼ぐには何が必要か?
副業・独立で収入を得るには、資格に加えて「専門実績」「発信力」「クライアント獲得力」の3つが不可欠です。資格取得直後に独立して高収入を得ることは現実的ではなく、まず本業や勤務先でキャリアコンサルティングの実務経験を3〜5年程度積むことが推奨されます。
副業として始める場合は、SNS・ブログ・セミナー登壇などで専門性を外部に発信し、個人ブランドを構築することが集客の鍵となります。企業研修・キャリア支援団体へのボランティア参加も実績作りに有効です。
独立後の収入源としては、個人向けキャリア相談(1回1〜2万円程度)、企業研修・セミナー講師(1回3〜10万円程度)、書籍執筆・監修などがあります。安定した副業収入には最低でも2〜3年の実績と顧客基盤の構築が現実的な目安です。
Q5)キャリアコンサルタントに向いている人・向いていない人はどんな人か?
向いている人の最大の特徴は「教えるより寄り添うスタンスを自然に取れる人」です。キャリアコンサルタントは答えを与える仕事ではなく、相談者自身が自己理解を深めて意思決定できるよう支援する仕事です。傾聴力・共感力・質問力が高い人に適しています。
また、自分自身がキャリアの転換・挫折・葛藤を経験している人ほど相談者の気持ちを理解しやすく、実践的なアドバイスができます。人事・教育・カウンセリング・営業など、対人支援の経験がある人も活躍しやすい分野です。
一方、向いていない人の特徴としては「自分の価値観を押しつけがちな人」「継続的な自己研鑽が苦手な人」「非正規雇用・低収入のリスクに耐えられない人」が挙げられます。キャリアコンサルタントは資格取得がゴールではなく、取得後のスキル向上と実績積み重ねが長期的な成功の鍵です。


